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ルシヨンでは欠かせない、若手仲良し3人組
フランスの南にある、ルシヨン地方。ここの風景はまるで人間より自然の方が支配しているかのよう。 目の前に広がる景色はソバージュな自然、まさに山奥って感じがします! しかし何だろう、この安らぐ感覚は?!ずっとここに居たいという気持ちが込み上がってきます! そんなこんなで辿り着いたのは、元協同組合が使用していた大きなカーブ。 ここで、3人の仲良しコンビがワイン造りに熱中しています。 ではこの3人の歴史を振り返ってみましょう! ********************************************************** 音楽を愛する男前のロイック・ルール*Loic Roure ドメーヌ・デュ・ポシーブル*Domaine du Possible ずっと気に入るブドウ園を探していたロイック。 ある日、山道を彷徨っていたら、青や赤、ラメが入った石を、道端に発見。 そこで顔を上げた瞬間、綺麗に並んでいたカリニャンの畑に一目惚れをしてしまったロイック! ここでワインを造りたい!そんな気持ちが高まり、彼は樹齢100年以上のカリニャンの畑を即購入! 自分の畑を手に入れたものの、彼には醸造所もなければ住む家も無い・・・仕方なく車内で睡眠を取り、アグリ川で体を洗う生活を送っていました。しかしこんな生活も限界に近づき、一刻も早く住む場所を見つけなくては!と焦ったロイックは、ちょうど空き巣になっていた協同組合の醸造所を発見!2003年には、同じ町で自然派ワインを造っているDomaine Le Bout du Monde*ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのEdouard Laffitte*エドワード・ラフィットさんと組み、このカーブを購入し、本格的に活動を開始しました! 優しくてシャイなエドゥワード・ラフィット*Edouard Laffite ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンド*Domaine Le Bout du Monde 1997年、エドゥワードはコート・デュ・ローヌの協同組合、「エステザルグ」でワイン造りを手伝っていました。 しかし!!!協同組合といっても、ここは特別な特徴があるのです! それは“自然に優しい栽培”を行い、丁寧なワイン造りをモットーにしているカーブ。 しかもその時期の責任者は、ラングドックを代表する自然派ワイナリー、ジャン・フランソワ・ニック氏! 彼の元で栽培・醸造を学び、ジャン・フランソワが独立した後も、4年間の間、エドゥワードは醸造責任者として重要な役割を果たしました。 大役をこなすうちに、彼の中には『自分の可能性を試そう』という欲望が膨らんでいきました。 一から十まで自らの手で造る“熱い思い”がこもったワインを皆に飲んで欲しいという意志から、2003年にロイックと共にこのワイナリーを創立したのです! 明るくて好奇心タップリのルーキー、ファビアン・メレノ*Fabien Mereno ドメーヌ・ル・グラン・ド・レゾン*Domaine le Grain de Raison パリで長年模型製作者として働いたファビアン。 しかし心のどこかで、『本当にこの仕事が好きか?他にやるべき事があるんではないか?』と常に違和感を抱いていた彼。 そこでファビアンは閃きました! 昔からの夢、それはワインを造る事だ!と実感し、その思いを実現するため、生まれ育った土地へと戻りました。 しかしやはり醸造所が見つかりません・・・ そんな時に出会ったのが、上の2人! 彼らの広い醸造所の一部を借り、農業専門学校を卒業した後、ワイン造りをスタート! 2009年がファーストビンテージ、期待でいっぱいです! ********************************************************** 山奥にブドウ畑がある為、葡萄の木はこんなに急な斜面地に植えてあります!しかもこの地区は風がとにかく強く、何ヶ月間もの間ずっと止まなく吹き続けています。 ブドウの木が折れてしまわないように紐で固定を! 風が強い分、風通りは抜群!ブドウ達は病気に罹りにくい! ここでの耕作作業はなんと馬ちゃんの役目!よく通れるな・・スゴイ!! 土壌は殆どシスト質。 他にも片麻岩や花崗岩質が特徴的です。 触ってみると、大きな破片がボロボロと・・・ ********************************************************** ではでは、皆のワインを試飲しましょう! 今回の特徴は何でしょう・・・?! ロイックのワイン 彼が栽培しているブドウの樹齢は略全てがヴィエイユ・ヴィーニュ。 シラーは35年、グルナッシュは50年、そしてカリニャンは55年からなんと105年! シャリヴァリ *Charivari 品種:カリニャン 樹齢:47~90年 土壌:シストと片麻岩 醸造:2/3はマセラシオン・カルボニック + 1/3はエグラパージュ 熟成:8ヶ月間の樽熟成 名前:シャリヴァリとは古くから伝わるカーニバルの名前です。台所用具など、楽器以外の物で音楽を奏で、町の中を回る、ユニークで楽しいカーニバルです。ロイック曰く、カリニャンはルシヨンに最も合う品種なのです。とてもエレガントで滑らかなワイン。赤フルーツのアロマが漂い、スイスイと飲めてしまう、優しくて爽やかな味わい! クマ・アコ *Couma Acò 品種:シラー 樹齢:35年 土壌:シスト 熟成: 8ヶ月間の樽熟成 名前:クマ・アコはカタロニア語で『こんなものさ』という意味です。 友達との楽しい時間にはこのワインがピッタリ!事前に開けておき、30分くらい待ってみて下さい。どんどんと広がっていく果実の香りと複雑さは本当に感動ものです。このキュべもやはりフレッシュ感が強く、ブドウジュースのように飲めてしまいます!私も大のお気に入りの一本です! クール・トゥジュール*Cours Toujours 品種:マカブー、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ブラン、カリニャン・グリ 名前:クール・トゥジュールとは『ずっと走る』という意味。これは、ずっと走り続け、何かを得るということ。酸味もあり、渋みもあり、りんごの香りが漂う、喉を潤してくれる白ワインです! セ・パ・ラ・メール・ア・ボワール*C’est pas la mer à boire 品種:グルナッシュ、カリニャン、シラー 樹齢:35~50年 土壌:シストと片麻岩 醸造:マセラシオン・セミ・カルボニック 熟成:9ヶ月間のステンレスタンクと樽熟成 名前:直訳すると、『海水を飲むわけでも無いし!』という意味ですが、フランス人は『そんな大したことないでしょう!』という時に使う表現です。『このワインはアッというまに飲めてしまうからジョーク交じりでこの名前をつけたんだ』と半笑いなロイック! マセラシオン・カルボニックが果実身の深さを引き出し、ミネラル感たっぷりなワイン。繊細で後味が長く残る、ルシヨンのワインとは思えないほど爽やかで飲みやすい! ********************************************************** エドワードのワイン 彼の畑はとにかく標高が高い場所にあります! その為風が強いのですが、眺めは抜群! レキューム・デ・ジュール*L Ecume des Jours 2009 品種:リャンドナー・ペルト(グルナッシュに似た地元品種)45%、カリニャン45%、シラー10% […]