24
Oct

動かざること山の如しDESCOMBESデコンブ醸造のジョルジュ・最も遅い収穫

周りの醸造家が9月最初から収穫を初めていても、ヌーン(ジョルジュ)は動かなかった。 じっと自分の葡萄が熟すのを待った。 デコンブの畑は殆どが標高の高いところにある。 葡萄が熟すのが遅い。朝と日中の温暖差が大きくなってから2週間ほど待つ。 酸を残しながら葡萄がほどよく熟した9月中旬を過ぎた16日から収穫を始めた。 もう多くの生産者がもう終わった頃に始めるのが常のデコンブ醸造。 だから、デコンブ醸造のワインの酒質はしっかりしている。 勿論、酸を残しながらである。 タンニンも果実味もタップリありながら、同時に爽やかな酸が存在するスタイルがデコンブ流義。 収穫は夜明け前に蔵を出る。今年は小型バスを借りて移動に使っている。 全員は乗り切れないので、車に分乗する。 朝日が昇る前に葡萄園に到着。 Fleurieフルーリーの高台から観る朝日が格別に美しい!!思わず、手を合わせてしまう。 今年は、屈強なポーランド人チームを導入したデコンブ。 皆、2週間前から他の醸造元で収穫をしていたチームなので、すこぶる慣れていて、もの凄いスピードと確実さで収穫が進んでいく。 ポーランド人ファミリーがグループを作って、出稼ぎにボジョレにやって来る。 リーダー格の男が指揮をとっているので、やりやすい。 濃縮感ありそうな葡萄が実っている。標高が高いので5月のマイナス5度の寒波にも耐えられた。 ジョルジュが狙った通りの品質の葡萄が収穫された。小一時間でトラックが一杯になった。 涼しい朝一番で収穫した葡萄は冷やさないでダイレクトに発酵槽に入れることができる。ジョルジュは醸造所まで即走った。 ★DESCOMBES NOUVEAU デコンブ・ヌーヴォー ジョルジュ・デコンブのワインは、例えヌーヴォーでも、毎年、酒質が確りしている。 熟成にも耐えられるヌーヴォーと云うことは、デコンブ・ファンなら皆知っている。 何と2007年のヌーヴォーを開けてみた。 まるでブルゴーニュのピノ・ノワール風味となっていて、まだ酸と果実味のバランスが素晴らしかった。 軽くてスイスイ体に入っていくスタイルもいいけど、酒質の確りしたデコンブ・ヌーヴォーも捨てがたい!! ★私がデコンブ醸造で最もお勧めのワインはこれです!! ジョルジュ渾身の一本!!ボジョレを超えたガメ。 もう、ボジョレのグランヴァンです!! ミレジムを問わず、是非、一度試してみてください!! (問合せはテラ・ヴェール社)

13
Fév

心地よい仙川のワインバー・サンセール

(BY TAKESHITA)    京王線仙川駅のすぐそばにある素敵な空間のワインバー・ル・サンセール。一歩足を踏み入れると、 時間が経つのも忘れてしまう心地よい空間を作りだすのが、川村さんとみどりさんのカップル。 深夜にもかかわらず、定休日にもかかわらず、久しぶりにもかかわらず、いつもの気兼ねない雰囲気で迎えてくれた。 急きょの深夜オープンにもかかわらず、お店開けた途端に、 近所の常連が集まるわ集まるわ。まさに近隣住民の憩いの場。 そんなサンセールの2人が開けてくれたボトルが2010年のCLUB PASSION DU VINツアーで オリヴィエ・クザンのところに訪問したときに1人1本ずつくれたカベルネ・フラン2007のマグナム。   この時のツアー参加者は、赤穂の47リカーズの岡田さん、御殿場の泉屋酒販の勝俣さん、そして サンセールの川村さんとみどりさん、その友人の日野でバー経営の高田さん。 ツアー1軒目の訪問蔵元がオリヴィエ・クザンだった。 そこからミッシェル・オジェ時代のメゾン・ブリュレ、 もちろんサンセールは必須訪問でセバスチャン・リフォー、ブルゴーニュに行ってエマニュエル・ジブロ、 ラトー、フィリップ・パカレ、ドミニク・ドゥラン、 ボジョレーはデコンブ、石川研修中のラピエール、ラパリュ、 そしてダール・エ・リボ、マルセル・リショー、 ルシヨンのル・ブー・デュ・モンドまで南下したまさに弾丸ツアーだった。 さてオリヴィエのカベルネ・フラン2007は熟成感など枯れたニュアンスは一切なく、ガメイのごとく果実味溢れ、みずみずしい。タンニンはとても滑らかで、カベルネ・フランの持つ気品のある青みが、さらに清涼感を与えてくれた。 サンセール、お宝ワインがたっぷり。 ツアーの想いで話に花が咲き、気がつけば、、、、また時間が経つのを忘れてしまいました。。。 Le Sancerre 調布市仙川町1-19-36

11
Août

Nostalgie à Morgon モルゴンでのノスタルジー

モルゴン村には、Marcel Lapierreマルセル・ラピエールが生存中よく顔をだしていたカフェ・バー兼 ビストロがある。 畑仕事が終わった頃、多くの醸造家が集まってきて、マルセルと話しをするのが楽しみだった。 料理が美味いわけでもないけど、気軽にきて皆でワイワイやるのが日課だった。 ある時はラピエール醸造の庭だったり、もしくはここAtlierアトリエだった。 ジャン・フォワラール、プティ・マックス、デコンブ、皆が集まっていた。 他の地方の醸造家もワイン関係の人達も夕刻になれば、皆ここにマルセルがいるので、とりあえず やって来た。 そんな佳き時代もあった。   時代が替わった今でも、仕事の後に、醸造達はここに来て一杯一緒にやる伝統が残っている。 そして今では、フランスの各地方にマルセルのようなリーダーがいて、夕刻になると皆が集まって 話しをする伝統が引継がれている。 Nostalgie à Morgon A Morgon, il y a un bistro café-bar où Marcel Lapierre venait souvent. Après le travail acharné dans les vignes, beaucoup de viticulteurs venaient boire et parler avec Marcel. C’était leur plaisir de la journée. Ce n’était pas tellement pour manger mais plutôt pour bavarder ou rigoler ensemble. Quelquefois dans le jardin du Domaine Lapierre ou ici chez Atlier. Jean Foillard, Petit Max, Descombes… pas mal de gens venaient parler avec Marcel. A la fin de la journée, les viticulteurs des autres régions ou les gens du domaine du vin aussi, tous venaient […]