Étiquette : Domaine Gauby
21
Mar
Par 伊藤與志男
Publié dans Winery, Distributor, Resto, Languedoc, Roussillon
日本に着いたばかりLaffitte ラフィット親子。時差ボケ解消は初日から朝まで飲むこと。 ここにやって来ました。 Méli Mélo!! 眠そうな18歳のマテウスを強引に連れてきた。 お父さんのエドアードは息子を気づかってチョット心配そう。 フランスでは18歳で成人となる。でもお父さんにとっては息子はまだ息子なのだろう。 宗像シェフは私が来るのを手ぐすねをしながら待っていた感じ。 即ブラインドとなった。 絶対に外してはいけないワインを外してしまった。ポール・ルイ・ウジェンヌだった。 La petite cuvée cailloutine の90年台のワインだった。恥ずかしい。 孤高の醸造家ポールが一番元気な頃のワインだった。 当時、南仏といえば、ポール、ゴビー、クリストフ・ペイリュスの3人が愛好家の中では評価されていた。 その中でもポールは別格の存在だった。 La petite cuvée cailloutine 流石にやや疲れていたけどミネルヴォワ山中の硬い石灰質のミネラル感は輝くほど生きていた。 ありがとう!宗像さん。 昨年の10月に、もう引退しているポール・ルイ・ウジェンヌ醸造に訪ねてポールに逢ってきたのに。 ポールは満面の笑顔で迎えてくれた。山を開拓して葡萄園を造った過酷な仕事をしたので、 今は体を壊して入退院を繰り返して療養中とのことだった。 それでもじっとはしてられなくて、家の改装や木製のオヴジェを創ったりしていた。 本当はドクターストップで飲んではいけないのに、一本開けて軽く飲みながら色々話して来た。 バニュルスの大好きなワイン Le Casot des Mailloles ル・カゾ・デ・マイヨルのロゼを開けた。 いやあー、美味しかった。 夜も遅くなって流石に、ラフィット親子も疲れてきたので、壁にエドアードがサインして終わりにした。 ありがとう!宗像さん!今回、スケジュールが詰まっているので逢えるか、チョット心配だった。 逢えて嬉しかった。最後のシェフのシメ特性パスタは最高でした! 感謝!
24
Fév
Par 伊藤與志男
Publié dans Winery, Beaujolais, Bourgogne, Event, Languedoc
Par Takeshita Masaki 本日も地中海沿岸は快晴! まさに試飲会日和! 本日はシャルロット・セナが中心になってルレ・エ・シャトーのDomaine de Verchantで開催の Le vin de mes amisへ! 昨日は950名、今日は650名のプロフェッショナルが集まる、近隣で開催の自然派サロンの中でも最大規模のサロン。 多くの自然派巨匠が参加していますが、毎年毎年の栽培、醸造の進化による、ワインの味わいの進化に驚かされる。 ぶどうの樹齢と共に、気候の変化と共に、世の中の流れと共に、いろいろな状況に対応しながら、更に高品質なワインを造りだしている。 ワイン造りに答えは無い。 いつまでも答えを追い求めながら日々の努力を積み重ねるものだ。 そして結果はついてくる。 ル・ヴァン・ド・メザミの生産者達、その1 ● オリヴィエ・コーエンは今回もお父さんと共に、楽しそうにワインの説明をしている。 いろいろな生産者からアイデアをもらい、自由な発想でワイン造りを行うオリヴィエ。 彼の底抜けの明るさがワインに出ている。 ● ガランスの白も赤も、南仏を思わせない、綺麗な透明感溢れる酸のキリッと効いたワイン。 石灰岩からくるミネラル感、塩気が旨味を出している。 ● マチュー・ラピエール、今年は2回の雹害があったが、それをものともせず、 2017年!素晴らしい出来! すでに出来上がったレザン・ゴロワはまさにグレナデンシロップ。うま〜い。 モルゴンは、まさにイチゴジャム。 ● 昨年のヌーヴォー解禁時に来日のクリストフ・パカレはまさにテロワール職人。 クリュの違いを明確に表現。 2017年のボジョレー・ブランはエキゾティックな熟度。ジュリエナはジューシーで既に素晴らしい状態。 ● フロントンのいつも陽気なシャトー・プレザンスのマルク・ペナベールのスタンドには、いつも凄い人だかり。 ソーヴィニョン・ブランはフレッシュ、シャナンは軽やかな洋梨。 ネグレットをメインにした赤のキュヴェも、昔のようなタンニンギシギシの造りでは無く、エレガント! 今や27歳になった長男の名前のキュヴェ、ティボーは絶品。 ● リオネル・ゴビーの造るワインは父親ジェラールの造るテロワール感の強い、天て地でいうと地の強いワインから天の力の強いワインに進化している。またお互いのキャラクターの違い、人によってワインは変わる。面白い。 続く。。。 筆:竹下
21
Nov
Par 伊藤與志男
Publié dans Winery, Roussillon
自然な景色が果てしなく広がる丘。顔を上げるとすぐそこにはピレネ山が堂々と聳えています。この大自然の中、標高200-300mで醸造しているのは自然派ワインの中でも最もミネラル感が高いワインを造っている Domaine Gauby*ドメーヌ・ゴビーです! 生まれて以来ずっとCalce*カルセの町で暮らしているGérald Gauby*ジェラルド・ゴビーさん。彼はこの土地が大好き。16歳の時初めて祖父と醸造をしてからブドウとワインの魅力に取り付かれてしまったジェラルド。今では誰もが認める芸術家なのである!彼のワインはとにかく繊細でミネラル!栽培も全てビオ・ビオディナミ栽培。ジェラルドは自然を愛し、自然を守りたいという意志が誰よりも強い。 『私の最大の悩みは、今後どう自然を守っていくことかです。自然が与えてくれたもののみでワインを造って行きたい。ブドウ畑には一切化学物質は使用しません。ブドウ木の堆肥も全てナチュラルです。(21種類以上の草と、年中溜めた雨の水を使って造ります)。この地区で最も美しくて有名な丘、La Muntada*ラ・ムンタダでの狩も全て禁止にしました。』 彼は45haのブドウ畑を栽培し、それ以外にも香草や様々な植物で埋まっている45haもの土地を所有しています。しかし最も自慢なのはやはりミネラル感に溢れているテロワールです! 『ここの土壌質は全てシストや粘土石灰質、泥土質です。時にはブルゴーニュよりミネラルと爽やかさが感じられるワインが出来上がります。しかも山と海から吹いてくる風はワインに繊細さや豊富さ、綺麗な酸味とバランスを与えてくれます。日当りも非常に良く、パワフル感を生み出してくれるのです。地区中に生えている数種類の木も、様々な襲撃からブドウ達を守ってくれています。私の畑は本当に恵まれている。』 しかし彼の畑で一番誇り高いのは、フィロキセラにも負けずに生き延びた、樹齢130年のブドウ木でしょう!この畑にはカリニャンを始め、何種類ものブドウ品種が植えてあります。今でもしっかりと美味しくて甘いブドウを生せています。 他にもグルナッシュ・グリが実っている丘は、東西南北全ての方向に太陽の日が当たるので、熟成度抜群なブドウが収穫できます。 ゴビーの醸造はもちろん全て自然方法です。補酸も補糖もなし、亜硫酸の添加もなし、自然酵母でのアルコール発酵。健全なブドウが収穫出来るからこそ可能なのです。全てナテュラルに出来上がったワインなので、ペーハーも低く、とてもピュア!長年保てる事が可能!しかもゴビーのワインは置いておけば置いておくほどアロマが発達して偉大なワインとなるでしょう! 『ルシヨンの夏は本当に毎年暑い!!しかし山風と海風が吹いているので、ブドウ木はめったに病気に罹らないのが特徴かな。けれども今年は夏中一滴も雨が降らなかった。1925年以来の酷い乾燥だった。ブドウ木が弱ってしまわぬように、21種類の草を混ぜた堆肥を、50トン以上撒いたんだ!』と参った顔で語るジェラルド。 『でもその分完璧に熟されたブドウが収穫できた!』と今度は嬉しそうに話す彼! これが21種類の草を混ぜた堆肥です。 今後の目標は?と聞いてみたところ、 『ルシヨンのワインは12世紀の頃とても評判が良かったんだ。王様たちは皆この地域のワインを飲んでいたんだ。何故だろう?と思い、その時代のワインを研究してみたら、略全種類が甘口ワインだったんだ。』 と奥の樽へと移動するジェラルド。 『この時代、ワインは人間の手を一切借りずに、自然と出来上がっていたんだ。私も同じ様に造ってみた。今はもう4年以上熟成しているが、まだ100g糖が残っている。早く完成するのが待ち遠しい。きっと凄いワインになるよ!』 との事。 私達も一口味見してみましたが、蕩けるほどの美味しさです!!ちょうど良い甘さとたっぷりのミネラル感が良い具合にマッチして、やはりゴビーでしか味わえない美味さです!『本物の甘口ワインは後味が甘いだけじゃダメなんだ。ミネラル感で終了しないと!本物のワインだってそうだ。アルコールよりフルーツとミネラルを強く感じなければいけない!』と熱く語ってくれました! ラ・ムンタダ・ルージュ*La Muntada Rouge 品種:グルナッシュ30%、カリニャン40%、ムルヴェードル10%、シラー20% 樹齢:グルナシュ 60年、カリニャン130年、ムルヴェードル30年、シラー30年 土壌:泥土・石灰質 収穫量:15 hl/ha 醸造:2-3週間タンクでの醸造 熟成:20ヶ月間の木樽熟成 パワフルだがエレガント、そして何といっても爽やか!とにかくアロマの豊富さが凄い(カカオ、スパイス、フルーツ、花・・)このワインはまさにテロワールに含まれているミネラルが最大に引き出されているキュべです! ヴィエイユ・ヴィーニュ・ルージュ*Vieilles Vignes Rouge 品種:グルナッシュ35%、カリニャン40%、ムルヴェードル15%、シラー20% 樹齢:グルナシュ 60年、カリニャン130年、ムルヴェードル30年、シラー30年 土壌:シスト・石灰質 収穫量:20 hl/ha 醸造:2-3週間タンクでの醸造 熟成:24ヶ月間の木樽熟成 口に含んだ瞬間、香草(タイム、ローズマリー)と赤フルーツの香りでいっぱいになるワインです。グルナッシュのタンニンがとてもリッチでまろやか!そしてミネラルとフレッシュ感で溢れている一品です! キャルシネール・ルージュ*Calcinaires Rouge 品種:グルナッシュ15%、カリニャン10%、ムルヴェードル25%、シラー50% 樹齢:グルナシュ 15年、カリニャン30年、ムルヴェードル20年、シラー15年 土壌:シスト・粘土石灰・石灰質 収穫量:25 hl/ha 醸造:2-3週間タンクでの醸造 熟成:10ヶ月間の木樽熟成 (20%)とタンク熟成 (80%) 『カルシネール』とは『Calcaire=カルケール=石灰』から付けた名前です。 このワインを飲んだ瞬間、様々な風から来る酸味と、テロワールが生み出すミネラル感、そして土地に溢れている香草の香りが全て込みあがって来ます。 クーム・ジネスト*Coume Gineste 品種:グルナッシュ・ブラン60%、グルナッシュ・グリ37%、シュナン・ブランとマカブー3% 樹齢:グルナシュ 65年 土壌:シスト・粘土石灰質 収穫量:15 hl/ha 醸造:直圧搾・軽いデブルバージュ 熟成:12ヶ月間の木樽熟成 『クーム・ジネスト』とは『黄色い花が茂る谷』という意味です。 とにかくアロマの豊富さにビックリ:柑橘類、パッション・フルーツ、ピーチ、アブリコット・・さらにミネラル感と綺麗な酸味が関わります・・ボリューム感たっぷりで綺麗な後味が残ります! ヴィエイユ・ヴィーニュ・ブラン*Vieilles Vignes Blanc 品種:グルナッシュ・ブランとグリ30%、マカブー70% 樹齢:グルナシュ 65年、マカブー 65年 土壌:シスト・粘土石灰・石灰・泥土質 収穫量:15 hl/ha 醸造:直圧搾・軽いデブルバージュ 熟成:7-8ヶ月間の木樽熟成 (65%)とタンク熟成 (35%) まさに繊細な出来具合でしょう!ボリューム感あり、ミネラル感あり、爽やかさあり、花と柑橘類のアロマあり、何とも言えない完璧な味わいです。 キャルシネール・ブラン*Calcinaires Blanc 品種:マカブー35-55年、ミュスカ20−55年、シャルドネとベルメンティーノ30% 樹齢:マカブー20%、ミュスカ50%、シャルドネ25年 土壌:石灰・泥土質 収穫量:20-25 hl/ha 醸造:直圧搾・軽いデブルバージュ 熟成:8ヶ月間のシュール・リ熟成 『カルシネール』とは『Calcaire=カルケール=石灰』から付けた名前です。 名前通り、まさにミネラル感たっぷり!果実身が強く、白い花の香りが繊細さを与え、エレガントでまろやかに仕上がっています。 ゴビーさんの家は動物だらけ! ライオンの大きさくらいあるルネンちゃん ルンバちゃん、オリちゃん、後もう一匹、トゥコちゃん 2匹の馬:お母さんのガゼルちゃんと娘のリタちゃん そして1匹の牛:コリンちゃん そして彼の野菜園は野菜からフルーツ、何でもあります! 大体の食べ物は買わずに育ててしまうという完璧な自然派です!! セロリやレタス、ほうれん草やネギ、梨の木やアブリコットまで、色とりどりです! なす ピーマン トマト りんごの木 イチゴ そして息子さんのLionel*リオネルと合流して、 奥さんGhislaine*ジスレーヌさんが庭で取れた野菜と、豚肉のソーセージやハラミを焼いたお料理を出してくれました! デザートには、庭で摘んできだアブリコットの手作りタルト! もちろんゴビーの貴腐ワインと一緒に、ペロリと全部頂きました! ご馳そう様でした! 今後も息子さんのLionel*リオネルと奥さんのGhislaine*ジスレーヌさんとこの偉大な自然と力を合わせて、100%ナチュール・ワインを造り続けて下さい! […]