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Déc

Coinstot Vinoコワンスト・ヴィノでは醸造家呼んで試飲会を開催 NO2

★Le Temps des cerises ル・タン・デ・スリーズ★ アクセル・プリュッファーは、心優しいドイツ人。ソフトなタッチの人間性ながら、決めたことはキッチリとこなしていくタイプはドイツ的。ワインのスタイルはもう、アクセルの性格そのもの、どこまでもやさしいタッチ。果実味もゆかた。 グイグイ飲めてしまうトビッキリ美味しいワインを醸す。    ★Nicolas Carmaransニコラ・カルマラン★ フランスのど真ん中からチョット南に位置するフランスで最も美しい村が点在するするAveyronアヴェイロン地方。 フランスで最も寒い地方の一つ。困難な地方で孤立奮闘するニコラ。寒い地方だけに軽やかで限りなく“水”に近いスタイルのワインを醸すニコラ。醸造家仲間やプロ中のプロ達が大評価するほどのワイン。透明感抜群のスタイル。 私も色んな意味で深く尊敬している醸造家の一人。    ★Domaine Mouressipe ムーレシップ醸造★ ローヌ地方とラングドック地方の境界線上にあるニームに近いところ。ラングロールで一緒に働きながらエリック・プフェーリングの造りを深く学んだアラン・アリエ。醸造所も新築して気合十分のミレジム。どことなくランクロールの風味に似ている。       ★Sélénéセレネ★ 今、ボジョレの若手醸造家の中で、最も光っている一人、ラ・タルバルド醸造元のシルべール・トリシャール。栽培が難しかった2017年を全く問題なく普通の収穫量を確保した栽培対応の名人。爽やかで透明感のあるガメ品種を表現するシルべール。 ここコワンスト・ヴィノでもよく飲まれている人気ワイン。これからが更に楽しみな醸造家。       ★Sextantセクスタン醸造のジュリアン★ ブルゴーニュからはやはり人気急上昇中のジュリアン・アルタベールがいた。 人格もワインも爽やかで暖かさを感じるスタイル。しかも銘醸ブルゴーニュ。飾るところが全くない心地よいブルゴーニュはここコワンスト・ヴィノでも良く飲まれているのを見る。      ★Sylvain Respaut シルヴァン・レスポ醸造★ シルヴァン・レスポ醸造の共同経営者であるOlivier CROS オリヴィエ・クロが来ていた。 ラングドック地方で目立たないけど、静かに超自然なワイン造りに打ち込んでいる二人。 ここパリでも最近やっとレスポのワインが見られるようになった。日本では初リリースからEAST LINEイーストライン社が 輸入している。大変、ヴァン・ナチュールらしい自然な果実味のワイン。

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Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO8

繊細なガメで魅せてくれる Raphael Champier de LEONISラファエル・シャンピエ(レオニス)      類を見ない程の恥ずかしがり屋というか、こちらが喋らなければ殆ど口を開くことがないくらい無口でもある。 当然、人付き合いも下手な方でかなり損をしているタイプ。 独りでモクモクと集中して突っ込んでいく性格。 その無口さを、ワインで表明してカバーしている感じ。 我々が訪問しても、余り喋らないので、奥さんのクリステルが気を使って説明しだすのが常だ。 私にとっては、無口は苦にならないので全く問題ない。 静かに試飲に集中できてかえってよい。質問したいことは聴けば、返事がちゃんとかえってくるので問題ない。      ドメーヌを立ち上げる前は、ジャンクロード・ラパリュのところで修業した。 ラファエルは3代続く葡萄栽培家の家に生まれた。 しかし、家を出て独自でやりたかったラファエルは2009年に0.64Hの畑で始めた。 2009年に正式に醸造元を設立して現在、7.5ヘクタールの畑を所有している。 ラファエルの持っている葡萄木は殆どが古木。60~100歳級の葡萄が多い。      ワインのスタイルは無口で控えめなラファエルに似ている。 色も薄めで繊細なタッチの細くキレイな果実味が真っ直ぐにスーット伸びていくスタイル。 出しゃばるところが全くない。 この感じは、すべてのワインに共通している。 醸造はすべてのCUVE(ワイン)に共通している。違いはそれぞれの区画のテロワール。 除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造、葡萄を発酵槽に入れたら一切触らない。 ピジャージはしない。勿論、自生酵母のみ。SO2は必要なければ入れない。入れる時でも最少。          Lurons リュロン、Buissonnante ビュイソナント Beaujolais villages ボジョレ・ヴィラージュ ガメの良さは、果実味、爽やか、グイグイ体に入っていくところ。 それでいて手頃な価格。 まさにガメの人気の利点を叶えてくれるワイン。 Brulius ブリュリウス、AC Brouillyブルイィ 60歳のガメ。南西向き斜面。セミMC(マセラッション・カルボニック) 薄い色合いで、優しい果実味がスーット真っ直ぐ伸びてくる。 マセラッション期間は2週間と長いけど、一切触らない。お茶の様に煎じた繊細なタンニン、果実味のみを抽出 Mont Brulius モン・ブリュリウス AC Cote de Brouillyコート・ド・ブルイィ 70~80歳の古木、南西向斜面、セミMC(マセラッション・カルボニック) Diorite元火山岩が4億年かけて生成された青味がかった黒っぽい硬い石。 アンフージョンのように優しく抽出された繊細な果実味、芯に透き通ったミネラル感真っ直ぐに細く伸びていく。 色も薄めで女性的なイメージ。 無口なラファエルがモクモクと集中して狙った液体がこれだった。 これなら言葉はいらない。 ボジョレにも次々と新しい人材が育っている。 嬉しいかぎり。