28
Août

Philippe Pacalet フィリップ・パカレ、                    ヌーヴォーの畑を歩く

フィリップは10日前に来て葡萄を持ち帰り分析している。 糖度が結構上がっていたのと、リンゴ酸が少ないのに驚いた。チョット注意が必要だ。 フィリップは発酵が順調にすすむためにリンゴ酸を十分確保しておきたい。 何故なら、ヌーヴォーは出荷日がもう決まっているので発酵がスムーズにいくのも大切。 普通の蔵なら、酸も加えるけど、自然な造りのフィリップはそれをしない。 収穫日の選択で解決する。 コマ目に畑にきてチェックしている。 これだけ暑い日が続いていると、収穫が一日遅れただけで大きくかわってしまう。 流石のフィリップ・パカレ。ヌーヴォーと云えども、いつも確実性、安定感、先を観ている。      フィリップは数年前に南フランス、ポルトガルでもワイン造りを手掛けた。 強烈な太陽の環境の中での、葡萄が熟す最終段階の様子を経験している。 フィリップの偉大さはここにある。 ブルゴーニュの枠の中だけで閉じこもっていない。 色んな環境の中でのワイン造りを手掛けている。 その経験を温暖化が進むブルゴーニュ、ボジョレでのワイン造りに生かしている。 今年は36度という猛暑がブルゴーニュ、ボジョレを襲った。 パカレの頭の中では既に起こりうることが準備できている。 それにしても、今年は素晴らしい状態でここまで来ている。腐った葡萄が皆無と云ってよい。 2018年のパカレ・ヌーヴォーは凄いことになりそうだ。   

20
Juil

Maxime Magnonマキシム・マニョンの白が凄い !! -NO3

   マキシムはシャンパーニュのセロス醸造で修業した。 そして、親友は、そのフイィ・フィッセの名醸造かPhilippe Valetteフィリップ・ヴァレットだ。 当然、マキシムの白には北フランスのブルゴーニュのニュアンスがある。 つまり、酸がキッチリとのっている。 しかし、品種は100%、ラングドック土着の品種。 グルナッシュ・グリが主体でわずかにマカブ品種が入っている。 白の畑は、シスト土壌と石灰土壌の境界線上にあり、混ざっている。 シストからはスカットしたミネラル感、石灰土壌からは潮っぽさと昆布ダシっぽい旨味が醸されている。 和食にはピッタリの相性だろう。 フードルと呼ばれる大樽で熟成。   先日、私は生ガキと魚介類パスタに合わせました。ウーン、最高でした。