22
Oct

濃縮感あって美味しいワインは、これからの季節に                    超大切!!

ラングドック地方のグラン・ヴァン、アルキエ醸造のLes Bastides D’Alquiere ラングドックに初めてシラーを植えたジャン・ミッシェル・アルキエのお祖父さん。 ラングドック最古の古木シラー品種! 南仏きっての銘醸地区Faugèresフォジェール。 独特な涼しいミネラル感をもたらしてくれるシスト土壌。 ゆったりとした大き目のワイングラスで、くゆらせて飲みたい。 豊満なボリューム感、旨み、それをシスト土壌のミネラルからくる涼しさでしめてくれている。 なんというバランスだ!! 美味しい赤身の牛ステーキに合わせたい!!    

11
Déc

★久々のBéziers ベジエの街★

月に一度は来ている街ベジエ。 ラングドック地方でモンペリエに次ぐ第2の都市。 行きつけのレストラン・ビストロが5件ほどある。 その中でも、最も気軽で気心が知れているカフェ・ビストロLe Cristalル・クリスタルがある。 シェフもよく知っているので、お客さんと行く時は、ワインを持ち込みさせてくれる。 今日は、一人でやって来た。 定番のステーキ・フリッツを注文。 久々にワイン・リストをみたら、何とAlquier アルキエ醸造のMaison Jauneメゾン・ジョンヌがあった!! 迷わず注文。 ステーキにはこれ以上合うワインはないだろう。 シスト土壌の冷たさのあるミネラル感! しっかりしたタンニン!南のグルナッシュの濃縮感 ! 牛ステーキにはたまらない!! 自然派なんて云う言葉が存在する前から、キッチリと造っている蔵元がフランスには多数存在している。 90年台前半から、私はこのワインを飲んでいる。 全くブレがない。 これぞ、Vin Rouge 赤ワインだ。 大好きなワインがあれば、一人でも食べられる。 でも、やっぱり一人ではチョットさびしい。    

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Avr

東京・エスポアの仲間達と神田・萬屋天狗にて

全国に約200店弱の仲間を持つエスポア・グループ・特に東京のメンバーは時々情報交換会をやっている。 鴬谷のよろずやのよっちゃん、菊田さん、長さん 過去、色んな酒販店グループが存在していた。生まれては消えを繰り返し、結局現在まで残ったのはエスポアグループだけだ。 残った最大の原因は本部組織が独立して存在しているからだ。 今までの消滅したグループは、メンバーの有力酒販店がまとめ役を演じていた。これでは人が多くなると意見がまとまらなくなってグループとしての行動が硬直化して消滅してしまった。 エスポアの素晴らしい処は、本部組織がシッカリ独立していること。お互いに切磋琢磨でスケールメリット。 自由が丘のやまやさん、いせいの有馬夫人 一個店ではできない事や、一酒屋でやっては利点にならないことを本部が代わって企画・実行してスケールメリットを出すことができることだ。例えば、ワインの直輸入システムにしても、一酒屋ではとても輸入などは考えられない。有力な酒販店が直輸入をやることもあるが、長期に渡って、取引蔵元と良好な関係を続けることが出来なくなってポシャってしまうことが多かった。200店舗が一致協力すれば皆が少しづつ努力すれば大きな力となって長期に渡って醸造元とも良好な関係を続けられる。造り手から販売者、消費者までの共生の世界だ。 世田谷のナカモト、いせいの有馬、横浜の竹之内 まさに、スケール・メリットを皆で享受できる訳だ。勉強会にしても、フランスツアーにしても本部がニュートラルな立場で企画してくれるから皆が自由に参加できるのである。これも一軒の酒屋ではできないことで、ましては継続的にやることは不可能だ。 本当に世界に類を見ないグループとシステムになっている。私はエスポアが直輸入を開始したころからの付き合いだ。だからもう20年弱の付き合いだ。私にとっては家族のような存在だ。まさに共に生きるの実践だ。 この20年の間には酒販免許の緩和、酒の安売スーパー全盛期、衰退期など色んなことが起きた業界だった。 周りの酒屋の倒産閉店が続く中、何とか生き残って来たのがこのエスポアグループだ。今、残っているエスポアのメンバーは、メンバー同士が親戚のような付き合いをしている素晴らしい関係だ。私との関係は彼らの先代からの付き合いだ。云うならば親戚のおじさんのような存在かもしれない。今夜のような、宴会というか、集まりが時々行われている。有馬氏や竹之内氏が声をかけると10名前後はすぐに集まってくれる。 楽しいひと時の一つにブラインドテースティングがある。   皆、一本づつワインを持ち寄ってブラインド・テースティングをやりながら色んな話をして情報交換を楽しむ。本当に皆、佳い人の集まりだ。私も時々参加させて頂くが心地よい空気が流れている暖かい人達の集まりだ。 それに皆、それぞれが、それぞれの方向とやり方で努力しており、大事なところだけは共有してスケールメリットを出している。多少の競合関係は存在しているが切磋琢磨でお互いを盛り上げる素晴らしいグループだと思う。 ESPOAには素晴らしい本物ワインが沢山ある。    今日飲んだ美味しいワイン、まずは口慣らしにCHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザのキューヴェ・コダリだ。竹之内さん持参。何て素晴らしいシャンパーニュなんだろう!コート・ド・ブランのAVIZE村のシャルドネだ。クレと呼ばれる真っ白な石灰質岩盤の土壌だ。スカットした辛口の中にも果実の深みのニュアンスがこのコダリにはある。何と云ってもクリアなミネラル感が最大の特徴だ。 シャンパンでスーと入ってしまうのは少ない。まだ、飲んだことがない人は是非試してほしい。後悔はしませんよ! BRUNO SCHUELLER*ブルノ・シュレールのRIESLING 2000 ほぼ黄金色に近い色合いは、ウイラージをしない樽熟成からのものだ。何て力強い、蜂蜜感さえ感じさせてくれる熟度だ。それに反してキチッと締め て、スッキリ感を与えてくれているのがシュラー独特のミネラルだ。これはブルノのお父さんのジェラールの畑仕事のお陰だ。実に素晴らしいアルザスのテロワールワインだ。イカが美味しかった。 DOMAINE ALQUIER*ドメーヌ・アルキエのBASTIDES 96 AOC FAUGERES バスティード 何て細かく上品なタンニン何だろう。こんな繊細なフィネスを感じさせてくれるワインを造る人はそう多くない。しかもこのボリューム感は南仏そのものだ。かと云ってアルコールを全面に感じることはない。これはフォジェール独特のシスト土壌が酸をもたらしてくれるからだ。フレッシュ感さえ感じさせてくれる。熟成からくるトリフが出始めている。   DOMAINE DE LA SENECHALIERE*ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール、V V 2004 ムスカデ 偉人マーク・ペノは04年当時、まだムスカデとして出荷していた時代だ。 マークのワインはムスカデとして登録する6月までにはまだ醸造が終わっていないことが多く、今ではテーブル・ワイン、ヴァン・ド・ターブルの カテゴリで出荷している。イオデと云われる浜辺の香りがあり、蜂蜜さえも感じさせてくれる。勿論、6年の熟成を重ねてもフレッシュ感を備えている偉大なるムスカデだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック LES PLOS DE BAUMES 03*レポドボーム ラングドック地方の偉大なる醸造家の一人だ。南仏ワインの名声を上げた一人に数えられるシルヴァン・ファダだ。シルヴァンのワインはルカ・カルトン、トロワグロ、エルブリなど一流シェフのレストランにオンリストされている。このキューヴェはシルヴァンのワインでは異質のワインだ。 彼はアニアン村にわずかな畑を所有している。ここはメドックに似ているといわれる土壌を備えている。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、というボルドー品種構成だ。実に細かい粒子のタンニンだ。03年と云う過酷な暑さの中で育った葡萄を仕込んだ。このフィネスはボルドーグラン・ヴァンだ。これは収穫量が20HL/Hと云う少なさから来ている。素晴らしいワインだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック  CARIGNANのカリニャン シルヴァンがこのカリニャン品種100%のワインを出すまでは、カリニャンは安ワインしかできない品種だと信じられていた。シルヴァンは樹齢が100歳のカリニャンのみをワインに仕込んだ。ワイン業界は驚愕した。あのカリニャンでもこんなに素晴らしいワインができるものなのか!?以後、カリニャンの100%のワインを造る醸造家が増えてきた。カリニャンこそ、ラングドックのテロワールを忠実に表現できる品種だ。ピノ・ノワールのような存在だ。土壌と造りが素直にワインの品質に現れる品種だ。 本日のブラインドで最も驚いたワイン    DOMAINE AMIRAULT*ドメーヌ・アミローの LES QUARTIERS*レ・カルチエ 年代は覚えていない。しかしタンニンの細かさ、ボリューム感そして白い石灰岩盤を想像させるミネラル感、どれをとってもロワールのカベルネ・フランとは思えなかった。 驚くべきヤニック・アミロだ。趣味が農作業というヤニック、彼ほど自分の畑を知り尽くしている醸造家は少ないだろう。南のワインと間違ってしまうほどカベルネ・フランが熟していたと云うことだ。ベジェタルさは皆無だった。しかも繊細なタンニンは本当にグラン・ヴァンだ。やはりブラインドの面白さはこういう再発見があることだ! 実に仲の良い夫婦だ。畑一筋のヤニックを後ろからそっと支えている奥さん。そして、次世代の息子も今は働いている。 ただ美味しいワインを造ることはそんなに難しい事ではない。しかし、上品さ、フィネスを感じさせてくれるワインは難しい。本当に小さい事の努力の積み重ねしかない。そんな積み重ねをコツコツ本当に実行しているのが、ヤニックのワインだ。まさに“積み重ワイン” 今夜のお店紹介 * 自然派ワインが飲める和食居酒屋・神田の“萬屋天狗”   JR神田から徒歩2分。 チェーン店の天狗ではない。個人の和食居酒屋なのだ。中小企業が多くある神田のサラリーマンが立ち寄る典型的な居酒屋だ。 店長の真一郎はドイツで4年も醸造学を学んだ変わり者だ。 鴬谷のよろずやの長さんの弟だ。お父さんがやっていたこの居酒屋を引き継いだ。ドイツワインとエスポアの自然派ワインが飲める。 そして、嬉しいことに、純日本のツマミ料理に自然派ワインが楽しめる! フランスから出張の私には本当に嬉しい店だ! 例えば、厚揚げ、イカの姿焼、刺身、シシャモ、牛たんなど純日本ツマミの勢揃い。その上、時々スペシャルなメニューもある。今日は、クジラの生肉だ!日本近海で獲れた時だけ冷凍でない本当の刺身だ!こんなクジラは初めて食べた。全く臭みがなく、食感・味はまぐろと牛刺しの中間だ。 住所:東京都千代田区内神田3-22-1  電話:03-3254-5792 今夜も良く飲み、良く食べて楽しいソワレでした。皆さん集まって頂いて感謝!! 今夜の自然派ワインが買えるESPOA店 (本日の出席者)   1-いせい   東京都葛飾区立石1-16-19   電話:03-3692-8080   イベント企画: 一年で100本を飲む会を開催中   2-よろずや 東京都台東区根岸3-4-16   電話:03-3873-8146   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中・各種飲み会企画あり 3-ナカモト    東京都世田谷区弦巻4-2-25   電話:03-3426-0038   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中 4-やまや   東京都目黒区自由が丘1-15-10   電話:03-3723-4567   イベント:定期ワイン飲み会開催中 5-しんかわ    神奈川県横浜市青葉区榎が丘13-10   電話:045-981-0554   イベント:和飲学園・ワイン教室・開催中