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努力とPASSIONの人、                                    若林夫妻!ROCKS OFF ロックス・オフ!!

  神奈川県の藤沢市にワイン屋ROCKS OFFロックス・オフを経営する若林さん。 藤沢市から鎌倉に向かう閑静な住宅街に位置している。 周りに商店は全くない。店の前を通る人が少ない。通る理由がない、と云った方がいい立地。 藤沢から鎌倉に向かう表街道が混んでいる時、地元のよく知った人達が抜け道として使う裏街道的な存在の道にある。 だから、時間帯によっては車がよく通る。 若林さんはそこに目をつけた。 店頭に派手な幕を張ってワイン屋として目立つようにしてある。(西日除けも兼ねて) 何とか車を止めて一度店に寄ってもらうように仕掛けた。     鎌倉にはワインを飲む客層がいる。 若林さんの店には、ボルドーグランクリュも品揃えしてある。 兎に角、ワイン好きの人達に来てもらえるようにしてある。 若林さんは云う『とにもかくにも、この店に来てもらえるようになれば、ゆっくりと少しづつ自然派ワインを勧められる。』 時間をかけて自然派ワインの顧客をコツコツと育てて来た。 今でこそ、自然派ワインの店として有名になっているけど、大変な時間と努力でここまでたどり着いたのである。 一般の人が偶然に店に入ることはありえない立地、わざわざワインを目指してくる店、ロックス・オフが完成。 もう一つ大切な事を実行している。 自然派ワインは、還元があったり、飲み頃になるまでチョット時間がかかるものもある。 若林さんは、ワインが落ち着いてくるまでワインを保管して絶対に売りに出さない。 若林さんが売りに出しているワインは、飲み頃のものばかり、だからお客さんから絶対の信頼を頂いている。    店内は常時冷房をかけている。『夏でも店内で働くのは寒いんです。』と若林さん。 それでもSO2ゼロゼロのワインは奥のセラーにて、更に低温で温度管理を徹底している。 定期的にワインを開けて試飲をして自然派ワインの販売時期を探っている。     ★還元臭や荒れていて、まだ美味しくない状態の自然派ワインを絶対に販売しない。 徹底している!  自分自身も期待して飲んだワインが、残念な状態だった苦い経験を多く積んでいるのだろう。 でも、そんなワインでも開いた時は、想像を絶するほど感動的に美味しいワインに変身したのを経験している若林さん。 ロックス・オフの顧客は若林さんがお勧めするワインに絶対的な信頼を寄せている。 だから、ワザワザここまで買いに来るのである。 どうしても在庫数が増えてしまうのが、若林さんの悩み。愛情が優先していないとできないことだ。 夕方になって西日があたらなくなると幕が上がって店の中が見えるようになる。 若林さんと話していると自然派ワインをこよなく愛しているハートが伝わってくる。 このエモーションがお客さんも感じているに違いない。 心の深いところで自然派ワインを理解して、良い部分を可能な限り伝えようとしている若林さんの姿に感動。   

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1月、2月、フランスは自然派ワイン見本市の真っ最中!

南フランスのモンペリエの街にヨーロッパ中のBIO自然派ワイン醸造家が集まっている。 最も大きなものはMillesime Bio ミレジム・ビオである。 年々、規模が大きくなっている。 これには世界中からBio栽培醸造家が集結している。 . また、世界中からワインバイヤーも集まってきている。 世界のワイン業界でも、ビオワインの需要が急増しているのが分かる。 モンペリエの街から海の街ラ・グランド・モットに行く途中に巨大なイベント会場がある。 そこで、三日間に渡ってミレジム・ビオが開催された。 , そして、その会場の周辺で、OFFの小規模なビオ・自然派ワイン見本市が開催された。 1- L’irréel リレール 2- les Affranchis レ・ザフランシ 3- Le Vin de mes amis ル・ヴァン・ド・メザミ 4- Roots 66 ロット・66 5- Salon Bio Top サロン・ビオ・トップ それぞれの見本市がそれぞれの特徴をだしている。 素晴らしい若手の醸造家が増えていることに大きな喜びを感じる。 それぞれのスタイルが確立されてきた。 伝統的な果実味を大切するスタイル ミネラルが中心で真っ直ぐ伸びてくるスタイル 薄ウマ系のスタイル 濃縮系でも驚くほど透明感があるスタイル 共通しているのは土壌の微生物を大切にしていること。 美味しいワインを造るのに、土壌を生かすことは当然のこと。 今や、ボルドー、ブルゴーニュのGrand Cruの醸造元の多くがBio栽培を取り入れるようになった。 当たり前のことだ。 一本何万円もするワインを造るのに、農薬・化学肥料をバンバンに使って、楽な農業をして宣伝費だけを膨大に使ってグランクリュの地位を継続するのに限界を感じてきたのだろう。 ワイン造りの基本である農作業に最大の経費を使うのは普通のこと。 ワイン業界の中で、こんなに活発にワイン見本市をやっているのはBio・自然派ワインの醸造家達だけ。 彼らのPassionが、ワイン業界の大切なことを変える原動力になっていることは間違えのないことだ。 最低限、自分達が生計をたてる為に地球を汚すことは止めてもらいたい。地球は皆の家だ。 “美味しいワイン”と“地球にやさしい”は両立する。