23
Oct

やっぱり絶品!パカレ訪問!

やっと来ました、パカレ氏のカーブへ!! 自然派ワインが好きな人たちには欠かせない存在! その大きな体と優しい笑顔が印象的。 44歳の彼は、以前プリウレ・ロックやドメーヌ・サーブルなどでも醸造経験があり、 まさに誰もが尊敬する醸造家です。 ワインへの愛情が、出会った瞬間から伝わるようなミステリアスなオーラに包み込まれている人です。 ちょうど収穫も終わり、現在ワインを造っている真っ最中! パカレ氏も、2週間前は大忙しな時期だったけれども、今は少し落ち着いてホッとしていました。 醸造所に入った瞬間、醗酵中のブドウの匂いがしてきます。 とそこへ男性達が何かしています・・・ 何だろう?と近づいてみると、一部の発酵槽はピジャージュ、マセラッションも終了し、ヴァン・ドゥ・グット(フリーラン)を抜きとって残ったグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウをプレス機に掛けている瞬間をキャッチ! 発酵大樽に入っているブドウをバケツいっぱいに移し、プレス機に流し込みます。 そしたら何と少し前までブドウだったのが、液体となって下から出てきます! これはまさに天然ブドウジュースです! 甘くて美味しいフルーツの香りがたっぷりです! そしてパカレのカーブへと進入。 人気絶好調だけあって、入り口には瓶詰めされたばかりのワインが大量に詰まれています。 そして何といっても熟成中の絶品ワインがずらり! パカレのワインは全てが繊細。 ミネラルも感じられ、なおかつ酸味もしっかりとあり、爽やかで味わい深いワインばっかりです。 特にジュヴレ・シャンベルタン*Gevrey-Chambertin 、ポマール・プルミエ・クリュ*Pommard 1er Cru 、ニュイ・サン・ジョルジュ07*Nuit-Saint-Georges 07 などはバトナージュもしているので、更にアロマティックに造り上げられています。バトナージュとは樽内ワインの澱をかき混ぜることです。バトナージュをするによってタンニンがまろやかになり、澱に含まれている香りや成分が、ワインにより感じられるようになります。 オザミワールドの菅野さんと土居さん ブルゴーニュ・ブラン*Bourgogne Blanc  を試飲中。 3年もかかってやっと手に入れたピノ・ブランの品種はとてもレアだそうです! フルーティで酸味もキッチリと感じられる、今後期待のワインです。 伊藤さんも声が出なくなるほどの美味しさ!思わず記念にパシャ! パカレ氏の説明を聞きながら懸命に試飲する菅野さん、土居さん、杉野さん。皆さんも絶品の味わいにビックリ。パカレ氏も皆さんに飲んで貰えて嬉しそうな表情です! 他にもたくさんのワインを試飲させて貰いました。 – オークセイ・デュレス 07 * Auxey-Duresses 07  (シャルドネ) エレガントで少々ドライな白ワイン – ポマール07 *Pommard 07 (ピノ) 酸味とタンニンがしっかりとしているワイン – シャンボール・ミュシニ・ヴィラージュ * Chambolle Musigny Villages    酸味がキリッとしているワイン – シャンボール・ミュシニ・プルミエ・クリュ * Chambolle Musigny 1er Cru   真直ぐで繊細な、優しい感じのワイン – ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ «ベル・エール» * Gevrey Chambertin 1er Cru « Bel Air »   パカレのワインで最もミネラルなワイン – ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ «レ・ペリエール» * Gevrey Chambertin 1er Cru « Les Perrières »  ベル・エールよりまろやかで酸味がキレイなワイン    – ジュヴレ・シャンベルタン «レ・シャルム» * Gevrey Chambertin « Les Charmes »  タンニンがしっかりとしていてパワフルなワイン – ラヴォー * Lavaux  タンニンと香りが一瞬で口の中に広がる感じなワイン – レ・ルショット * Les […]

15
Oct

ドメーヌ・セネシャリエール・マルク・ペノ復活

2008年産 収穫完了  人に歴史あり、そして会社、ドメーヌに歴史あり  2007年12月にドメーヌ閉鎖の状況となり、世界中のファンからの応援もあり、取り分け日本の野村ユニソン社の絶大なる支援をうけ、正式に復活のメドが立ち2008年産の収穫に何とかこぎ着けた。 閉鎖から復活までの9ヶ月間はペノ氏にとっては20年間くらいの年月に思えたにちがいない。2003年より2006年までシラク大統領の祝賀会に使用され、自然派ムスカデでは確固たる名声をあげていた矢先の出来事だった。純粋にワイン造りに賭ける情熱では恐らく右にでる者はいないだろ。 実のピュアーな人柄だ。彼の人柄を知った人は誰でも大ファンになってしまう。だから、多くの人達が救済に名乗り出た。しかし、現実に閉鎖された会社を再生させるには巨大なエネルギーと情熱と、リスクを伴った経済的援助が必要だった。 それを現実に成功させてくれた野村ユニソン社にはペノ氏を始め多くのペノファンが感謝している。 この数カ月、私も含めて多くの人達が動いた。それぞれがそれぞれの役割を完璧に演じてくれた。奇跡的にすべてが順調に進んだ。弁護士、管財人、野村社長、竹沢氏、裁判所、農地管理局そしてペノ氏、どこか一つでも狂えば2008年の収穫はあり得なかった。そして、ペノ氏が生涯で最も完璧な品質だったという2007年産が我々の口に入ることになったのだ。感謝!!感謝!!の一言だ。ペノ氏を影で支えて、応援してくれていたすべての人達に感謝したい。取り分けESPOAの加盟店の応援はペノ氏を心理的に勇気づけてくれたバックボーンとなった。皆の応援パワーがあったからこそすべてが奇跡的に動いたのだろう。 このムスカデの地で世界一の美味しい白ワインを造り上げる!!  ペノ氏は本気で言い切る。 『ここのテロワール・土壌は世界一美味しい白ワインが出来るんだ!』 ここのムスカデつまりムロン・デ・ブルゴーニュ品種は60歳を超す古木がある。 特殊土壌 砂状の地質に赤シスト、ブルーシスト、石英の小石が混ざっている。地表の15㎝下はミカシスト岩盤だ。その岩盤の中を根っこが突き破って入り込んでいる。何といういう生命力だ。ここのミネラルはそこに由来している。 地質学者のイロデー氏がこの地を見て驚いた。ミカシシスト岩盤はこの ムスカデ地区では実に希少だという。 醸造工夫・ニュイタージ ペノ氏自身がニュイタージと命名する醸造法がある。一晩の房ごとマセラションである。1998年から2003年の試行錯誤の末、完成させた方法だ。 いづれにしても、ブルゴーニュより北に位置していて、品種もムスカデ品種、この二つの条件だけしかできないタイプの世界一の白ワインがペノ氏の目指すところ。 コクや濃縮度はシャルドネだ、香りではソヴィニョン。 ここでは、まさに剃刀の刃の上を歩くような繊細さ、フィネスがペノ氏の白ワインだ。 一歩間違えば薄っぺらな白、また一歩間違えて反対に落ちれば単に酸っぱい白ワインになってしまう。まさに剃刀の刃の上を歩くような繊細なタイプのバランスのワインはここにしか存在しない。 オザミ東京の田中支配人がセネシャリエール訪問 素晴らしき人間交流 ソムリエ田中氏、人間としての田中氏が私は大好きだ。人に不快感を絶対にいだかせない、いや心地良くしてくれるのが最高のソムリエだ。田中氏の人間性そのものだ。偉大なるソムリエの一人だと思う。素晴らしきソムリエ田中氏と素晴らしき醸造家ペノ氏の出会いは、素晴らしい出会いだった。ワインを通じての素晴らしい出会いが新たなエネルギーを造り出した。 田中氏もペノ氏の2007年産に驚愕 さすがペノ氏が生涯で最も素晴らしいと言い切る2007年産ムロン・ド・ブルゴニュは素晴らしい状態で保管されていた。シュール・リの状態で1年間もタンク熟成をしていたものだ。2007年は2回に分けて房選別収穫が行われた。本当に完璧な葡萄しか醸造発酵槽に入っていない。 しかも1年という異例なシュール・リ熟成でコクと繊細さ、ミネラル、酸、すべてが調和されていてフィネスを感じる。グロプランことフォールブランシュも見事だった このセネシャリエールを最初に発見した日本人はオザミの総帥・丸山宏人だ! ムッシュ丸山が自転車でフランス中を訪問している時に出会ったワインの一つだ! お互いに当時は全くの無名時代。ワイン狂と自他認めるムッシュ丸山、鬼才が鬼才を引き付けた出会いだったのだろう。お陰で今我々が世界一のムスカデを堪能できる。この出会いに大きな感謝! 2008年収穫完了 セネシャリエール救済ストーリーがこの収穫に間に合った。そして誰の所有になるか分からなかった畑をせっせと世話を続けてくれたペノ氏、成功を信じてリスク承知で経済的援助オペレ−ションを続けた野村ユニソン社があっての2008年の収穫となった。  量は例年の20%、品質は上級の2008年産 曇りが多かった2008年だったが、収穫時は異例の晴天が続いた。 08年ムスカデ地区は雹にやられ、続いた湿気によるベト病が大発生してどの醸造元も生産量は壊滅状態だった。 20%の収穫ができたのは良好の方だった。量が少ない分品質はかなり高い葡萄が収穫された。7HL/Hにも満たない収穫量だった。自然による青狩りが行われた状況だ。品質はかなり期待できる。 収穫直前に購入した空圧式プレス機。 ペノ氏が長年に渡って欲しかったプレス機だ。 これでさらに繊細度があがりそうだ。 収穫人も含めて、笑顔が絶えない 5日間だった。何よりペノ氏が一番嬉しそうだった。 絶滅しかけているアブリュ品種を再生 ペノ氏の価値ある仕事 フランスから絶滅しかけている黒葡萄アブリュ品種をこのムスカデ地区で栽培醸造している。しかも、グラップ・アンティエール房ごと仕込むセミ・カルボニック醸造だ。 ジル・ショヴェの直弟子ジャック・ネオポールとは24年前からの知り合いだ。自然派の元祖的存在の流れを継承した造りだ。 2008年は極小の量しか収穫できなかった。品質は抜群のできだ。期待したい。恐らくアブリュ品種100%の自然派ワインは世界でここだけだろう。 この品種伝統を守るペノ氏の仕事を応援したい。 グロ・プラン品種ことフォール・ブランシュを異例なゴブレ剪定に グロ・プランと言えば強烈な酸味のワインがイメージされる。 しかし、ペノ氏が造るグロ・プランは違う。 葡萄自体の品質を上げる為に、ボジョレや南仏でおこなわれている剪定のゴブレ方式を採用。樹齢60歳の古木を2000年よりゴブレ方式にかえた。何故ならこの品種は最終段階で腐りやすい繊細な品種だ。より熟成を伸ばす為に風通しが良く、生産量も自然に落とせるゴブレ選定にかえた。これによって、酸を抑え、果実味を出せる。キリっとした酸を残しながらも繊細な果実味とミネラルを感じさせてくれるマニフィックな白ワインに仕上げてくれる。

14
Oct

ルネサンス・デ・AOC * Renaissance des AOC

2009年2月1日、アンジェの町で90人以上もの醸造家たちが集まり試飲会を行います。 場所はグルニエ・サン・ジャン会場*Greniers St Jean。 以前から付き合うがある醸造家はもちろん、人気寸前の若醸造家も勢ぞろい!今年は一体誰のワインが注目を浴びるでしょうか?!

13
Oct

カーボベルデへレッツ・ゴー * DIRECTION LES ILES DU CAP VERT

A mes yeux la plus grande chance de vivre à Paris c’est de pouvoir faire le tour du monde en quelques stations de métro… Ce soir après le bureau j’ai donc envie de changer de décor… Je prends la ligne 9 je descends à Strasbourg st Denis. Je prends la rue du Château d’Eau (eh hop je suis en Inde) je tourne à la droite dans la rue Cour des Petites Ecuries, je m’arrête au numéro 9bis et me voici en Afrique et plus précisément dans les Iles du Cap Vert… 私的にパリに住めて最もラッキーな事は、メトロをちょこっと乗るだけで世界中旅をする事が出来るからです!今日は会社の後、ちょっと気分転換をしたくなり、メトロの9番線に乗りストラスブルグ・サン・ドニ(Strasbourg St Denis)で降りました。シャトー・ド(Château d’Eau)の道を行き(ここはまさにインドです!)クール・デ・プチット・ゼキュリ(Cour des Petites Ecuries)を右に曲がったら、私はアフリカ、もう少し具体的に言うとカーボベルデに到着! Mam’Bia (qui veut dire Mère Maria en créole en l’honneur des femmes […]

11
Oct

Le Carré des Feuillants 試飲会

10月20日(月) 10:30〜18:30 レストラン・ル・キャレ・デ・フイヤン*Le Carré des Feuillants で自然派ワインの試飲会が行われます! 時間のある方は是非一杯飲みに行ってください! 14 rue de Castiglione 75001 Paris

11
Oct

SLOW FOOD – TERRA MADRE

DU 23 AU 27 OCTOBRE 2008 – TURIN – ITALIE 2008年10月23日〜27日 − トリノ − イタリア « qui sème le rêve récolte l’utopie » Carlo Petrini (fondateur de Slowfood) « 夢の種をまく者はユートピアを刈り取る » カルロ・ペトリニ(スローフードの創立者) Pour celles et ceux qui ne connaissent pas le mouvement Slow Food, je vous invite à visiter le site スローフードをご存じない皆様、是非次のサイトを見て下さい www.slowfood.com et www.terramadre.info Le 23 octobre prochain s’ouvre la 3ème édition de Terra Madre à Turin. Grand rassemblement international (150 pays représentés) de plusieurs milliers (5000) de paysans, éleveurs, pêcheurs, artisans, de 1000 cuisiniers, de 500 représentants d’universités et de 1000 jeunes. Tous réunis sous un même toit pour travailler ensemble au soutien d’une production alimentaire traditionnelle et durable. 10月23日トリノで第3回テラ・マドレの集まりが開かれます。国際的な集合であり、伝統的な食料生産を支持する為、150国、5000人もの農民、家畜飼育者、漁師、職人、1000人もの料理人、500人の大学代表者、1000人の若者が一つ屋根の下に集まります。 Cette année il […]

10
Oct

株式会社JALUX名古屋試飲会開催!

このところ、日本全国各地で、年末商戦に向けての試飲会が開催されているが、10月8日(水)株式会社 JALUXが名古屋にて試飲会を開催、イタリア、カリフォルニアワインとともに、フランス自然派ワインブースが設けられ、ビオディナミ栽培をおこなう、アルザスのOstertag、南西部Elian Daros、ローヌのGuy Moussetなどのワインが紹介された。 紹介蔵元(一部のみ) ★Jean- Michel Turgy (ジャン・ミシェル・チュルジー) コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュ格付けの村Mesnil-sur Ogerにあるレコルタン・マニュピュラン。減農薬農法にて、収穫量も抑え、凝縮度のあるぶどうを収穫。醸造は、できるだけ人間が介入せず、おり引きやフィルター作業も行わない。リキュール添加も、ほんの全体の1%のみ。自然なピュアな果実の旨みを感じるエレガントなシャンパン。 Brut Blanc de Blanc Grand Cru ★Domaine Ostertag(オステルタッグ) アルザスを代表するビオディナミの生産者。 ワインには3つのカテゴリー「果実のワイン」「石のワイン」「時のワイン」がある。多種多様なアルザスの地形、地質のなかで、本物のワイン=テロワールワインを求めて日々精進している。ピュアな果実の味わいとミネラルな鋭い味わいを併せ持つワイン。ラベルは、奥さんの作品、全てぶどうの樹がモチーフとなっている。 アンドレ・オステルタッグ氏 ★Elian Daros(エリアン・ダロス) *le Vignoble d’Elian 2005 *Chante CouCou Rose 2004 南西地方の入り口、マルマンドでビオディナミ栽培を行う生産者。アルザスのZind Humberchtで働いたのち、実家のぶどう畑を引き継いだのだ。果実味あふれるキュベから、ボルドー・グラン・クリュにも匹敵するクロ・バケイまでつくりだす。また、ロゼは、絶品。グルメなロゼである。 ★Guy Mousset(ギィ・ムセ) *Le Clos Saint Michel Chateauneuf-du-Pape blanc 2004 *Le Clos Saint Michel Chateauneuf-du-Pape Rouge 2003 シャトー・ヌフの南側にぶどう畑を持ち、有機栽培プラス一部ビオディナミ栽培を行っている。現在、若いオリヴィエ・ムセ氏とフランク・ムセ氏の兄弟二人でチームを組んでワイン造りを行っている。 乾燥した熱い土壌のなか、繊細でエレガント、ミネラル感あふれるワインを造りだす。       これらのワインのお問い合わせは、輸入元: 株式会社 JALUX ワイン部 営業チーム TEL:03−5460−7156 FAX:03−5460−7227  

10
Oct

CPV試飲会 Avec 豊通食料株式会社開催!

10月6日(月)CPV銀座事務所にて、豊通食料新入荷ワインの試飲会を開催した。 今回は、この秋入荷のアイテムを含め、28種類の自然派ワインを紹介。若手生産者から、大御所まで、ロワールからルーシヨン地区までと、多彩な品揃えとなった。 試飲蔵元は、ブルゴーニュ最東でビオディナミにてワイン造りを行う親父,Guy Bussière(ギィ・ブッシエール) あのパカレが醸造責任者を務めたDomaine Sabre(ドメーヌ・サーブル) モルゴンの自然派Geroge Descombes(ジョルジュ・デコンブ) ボルドー右岸でビオディナミ農法Chateau Lagarette(シャトー・ラガレット) オーヴェルニュ地方、あのヴォルヴィック村にある蔵元、Sous-Tournoel(スー・トゥルノエル) そしてロワールの巨匠Sansonnière(サンソニエール) それに続く、自然派生産者たち、Catherine & Pierre Breton(カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン) Nicolas Reau(ニコラ・ロー) エネルギーの塊、Jean−Pierre Robinot(ジャン・ピエール・ロビノ) Christian Venier(クリスチャン・ブニエ) サンセールの新星Sébastien Riffault(セバスチャン・リフォー) プロヴァンスNo1、Roquefort(ロックフォール) ラングドック・ルーシヨンより、若手生産者Le temps des Cerises(ル・トン・デ・セリーズ) Le bout du Mondeル・ブー・デュ・モンド)地球の最果てのなどなど。。。 中でも、これからフランスの自然派ワイン界を担っていく若手生産者のワインが好評であった。(今回試飲アイテムのみ列記) ★Sébastien  Riffault(セバスチャン・リフォー) *Sancerre Blanc Akméniné 2007 ¥4,500 *Sancerre Rouge Raudonas 2006 ¥5,500 ★Domaine Sabre(ドメーヌ・サーブル) *Bourgogne Blanc 2007 ¥4,800 *Beaune 2006 ¥ 8,200 ★Le Temps des Cerises(ル・トン・デ・スリーズ) *Avanti Poporo Rouge 2006 ¥2,800 ★Le Bout Du Monde(ル・ブー・デュ・モンド) *Cotes du Roussillon Village Tam-Tam 2006 \3,000 *Cotes du Roussillon Village L’Ecume des Jour 2006 \3,800 今回の試飲会でラベル一新で紹介の蔵元2軒!!! ★Chateau Roquefort(シャトー・ロックフォール) *Gueule de Loup 2006  \2,400 *Cotes de Provence Les Mûres 2005  \3,800 ★L’opéra des Vins(ロぺラ・デュ・ヴァン) *Cuvée La Lumière du Silex 2004 \6,300 *L’opéra Concerto D’oniss 2005  \4,800 ジョンーピエール・ロビノ氏が2007年来日した際に東京お台場で撮った夜の写真をもとにラベルを作成。ロぺラ・デュ・ヴァン、夜の東京ヴァージョン。 ワインのお問い合わせは、輸入元: 豊通食料株式会社  ワイン本部 担当 浦田 様 TEL:03-5288-3854 FAX:03-5288-9248

9
Oct

文明から孤立する孤高の仙人、PAUL・LOUIS・EUGENE

ポール・ルイ・ウジェンヌ復活 『ポールに逢いたい。』 僕は運転席の伊藤さんに言った。思えば、伊藤さんと出逢った10年前に初めて飲ませてもらった自然派ワインがポールのアビリ(HABILIS)で、それが切っ掛けでこの世界に陶酔した。それもあり、どうしてもポールに逢いたかった。しかし、遠慮していたのも事実である。何故なら、ポールには個人的事情があったからだ。収穫の時期に合わせてミネルボアとコルビエールで蔵元巡りをしないかと誘われて取材することになり、ナルボンヌ駅で待ってくれていた伊藤さんの車に乗り込んで少し経った時のことである。 伊藤さんがポールと知り合ったのは、偶然の賜物。伊藤さんがミネルボア地域の蔵元巡業をしていた時、山手にあるシラン村へ行こうと車を走らせていたら、道に迷ってしまった。随分山奥まで入り込んでしまい、不安になりそろそろ引き返そうかと思った頃に突然眼前にぶどう畑が現れたのである。地図にも載っていない山奥にあるぶどう畑。引き寄せられるようにそのまま車を降りて、一つだけポツンと建っている小屋へ向かった。 その小屋の住人であり、ぶどう畑のオーナーであったのがポール。見知らぬ東洋人の突然の来訪に戸惑ったが、ワインのネゴシアンだと名乗ったその東洋人にワインを振舞ってくれた。その時の伊藤さんの驚きは言語に絶する。酒を口に含めば、当然酒の味がする。古今東西どんな酒でもそれは同じ。酒の種類によって違いはあれど、ワインも例外ではない。ところがポールのワインを口に含んだ伊藤さんが感じたのは、酒でありながらも同時に体液だった。つまり違和感がない。 伊藤さんは思わず取引を申し出た。ポールは一言だけ言って快諾した。 『俺のワインは、ここに辿り着いた者にしか売らない』 ポールはその山小屋に住んでいた。聞けば、自給自足の生活だという。確かに見渡すと、ぶどう畑の他に野菜畑、養鶏、養豚まで手がけていた。下界に下りて買い物するものといえば、塩と洗剤、歯磨き粉等、極限られたものだけだと言っていた。 興味深い逸話がある。伊藤さんが醸造元によくする質問を投げかけた。美味しいワインを造る三つの秘訣を教えて欲しいと。するとポールから返って来た答は意外なものだった。『必要なのは一つだけ。貧乏に耐えることさ。』秘訣は山ほどある。美味しいワインには美味しい理由が絶対にある。この質問をすれば、99%の蔵元は自慢げに長々と語るのが常なのに、ポールは違った。その貧乏に耐える」という短い言葉の中に、ポールが如何に命を懸けているかが窺えた。剪定では枝毎に一つしか芽を残さず、肥料、農薬は全く使用しない。つまり、冷害や病気によるリスクの回避は全く行わない。そればかりか、醸造したワインも自分が納得するレベルになるまで出荷しない。 つまり、気に入らなければ何年も出荷はされずに樽の中に眠ることになる。最低限に絞り込んだ生産量で最高の品質を求め、しかもその出荷はいつになるか例年決まっておらず、そして来た者にしか売らないわけだ。これではお金が回転するはずがない。伊藤さんはこの偶然の出会いをもたらしてくれた神に感謝した。 ところが21世紀を迎えて間もない頃、そんなポールに不幸の神が舞い下りました。詳しい理由は本人以外知らないのですが、大切な畑の所有権を失ってしまったのです。それはまるで羽を捥ぎ取られ奈落へと落ちる絶望の最中に、大鷲の鋭い嘴に喉の肉を啄ばまれるような試練でした。 ポールを復活させたダニエル

8
Oct

La Cave Augé – ラ・カーブ・オジェ

正にここが自然派ワイン愛好家の間では欠かせないワインのお店です。 中には皆さんが絶対聞いた事のあるワインが沢山! 値段の方もそこまで高くは無いので、お土産などにも気軽に購入できます! ギャルリー・ラファイエット*Galeries Lafayette(デパート)から歩いて10分、皆さんも是非立ち寄ってみて下さい! 外ではワインとおつまみを堪能する人達の姿が・・・ 店員さんもとても物知りで頼りになります! 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97

8
Oct

Les Fines Gueules – レ・フィンヌ・ギュル

今日はオザミトーキョーの田中さんと 野村ユニソンの萩野さんと一緒に自然派ワインバー、 レ・フィンヌ・ギュル*Les Fines Gueulesへ行って来ました! モダンだな〜と思えばちょっとアンティークっぽいところもありとてもオシャレ! バーにはロラン・キャゾットの蒸留酒や様々な自然派ワインが勢ぞろい! そして小さな階段を上っていくと、落ち着いた雰囲気が印象的な2階を発見! やはりこの店は大人気! 予約は欠かせないほど大勢な人で賑わっていました。 これがワインリストです。 白、赤、ロゼ、全て知っているドメーヌでどれも美味しそう! クロ・レオニンやオリヴィエ・クザン、クロ・オリジンやモーペルチュイ、どれも最高なワインで迷います! でも今日はお料理に合わせて白ワインのドメーヌ・ブランシャール*Domaine Blanchard、マコン・モンベル ・レ・ペリエール*Macon Montbelle Les Perrières を試飲! 爽やかで飲みやすく、ここのソムリエのお勧めです! そしてお食事スタートです!田中さんが頼まれたスターターはイチジク、ニシン、パルメザンチーズのカルパッチョ。フルーツの甘さとお魚のしょっぱさが意外と美味しい!食べやすくて新鮮な感じでした。 続いて萩野さんのスターターは5種類のトマトの盛り合わせです!色がキレイ〜!見てるだけでトマトの汁がジュワーっと口に広がる感じがします。フランスでは定番なトマト・サラダでも、こうやってアレンジするだけでとても豪華に見えます! Assiette de charcuterie − アシエット・ドゥ・シャルクテゥリ 豚肉製品の盛り合わせ。パンと一緒に召し上がれ! これぞワインには欠かせないおつまみです。生ハムやソーシーソン、リイェットにチョリソ、ピクルスを加えたらもう最高です!(でもメチャカロリー高いです・・・) 次に出てきたのは、マグロの半焼きにワサビ風味のソースが添えてあるメイン!これも半生で美味しい〜!下に引いてある季節の野菜もグッド・マッチング!ズッキーニにトマト、ニンジンや茄子など、とてもヘルシーでおなかも結構いっぱいになる一品です! 他にもトロワのアンドゥイエットや、リムーザン産の牛肉のタルタル、カルパッチョ、魚の煮込みなど、フランスの伝統料理が沢山あります! 皆さんも是非この雰囲気とお料理を堪能して下さい! ここのソムリエのクレマンスさん*Clémence。 とてもキュートで優しくて喋りやすいお姉さんです! 皆さんももし分からない事などあったら、照れずに質問してみて下さい! クレマンスさんと写真を撮っていたら、『僕は撮ってくれないのか!』とどこからか出てきた店長のミカエルさん*Mikael 。とてもノリのいい人でジョークばっかり言っている人です・・・でも根はとてもジェントル!また遊びにいかせて貰います!ご馳走様でした! Les Fines Gueules に関する情報はこちらです

6
Oct

Autour d’un verre

Autour d’un verre レストラン・ワインバー *お店情報 21 rue de Trevise 75009 Paris TEL : 01 48 24 43 74 *営業情報 平日:月曜〜金曜  12:00〜15:00  19:00〜01:00     土曜      19:00〜01:00 休み:日曜 *価格情報 20ユーロ

6
Oct

南仏にBar a vinの風

今やパリや東京では当たり前のワインバー=Bar a vin。でも、保守的なフランスの地方都市では、まだまだビストロやレストランなど、がっつり食べて飲むことが主流で、ワイン中心+おつまみチョチョイのスタイルの店が少ないのが現実。ワインは食事の一部と考えるのが当然のフランスではまあ、普通なんだけど。ワインバーって日本の方が多いくらい、これ、ホントです。 ところが、この2年ほど、南仏モンペリエ辺りでもBar a vinが急増中とか。ほんとにおつまみ程度でワインがメインの店、ピアノ演奏のある店、ビストロ風でしっかり食べて飲める店、ワインショップ兼ワインバーの店など、スタイルは様々だけど、自然派はもちろんのこと、ワインの値段はどこもお手ごろ、地元のワインを中心に扱っているところも多いみたい。目に付くのは30〜40代のちょっとスノッブな人たち。週末だけでなく、ウィークディにも女性同士や男性だけのグループ、カップルたちが生ハムやチーズ、生牡蠣なんぞをつまみつつ、ワイワイ四方山話に花を咲かせているってわけです。 中でも注目されているのが、ワインショップ経営者やバイヤーが始めたショップ&バーのスタイル。日本でも増え始めているけど、バーのスペースが充実しているのが新しい傾向。 そこで、と。今回アタックしたのは、モンペリエから西に50キロほどのベジエにある「Le Chameau IVRE」。この辺りではワインの取り扱いダントツのワインショップオーナー、Philippe CATUSSE氏が始めたショップ&バーで、この季節は主に店前の広場がバーのエリア。ショップのワイン取り扱い数は約3300アイテム(うちラングドックルシオンは1000)、バーで飲めるグラスワインは20アイテム。生ハム、チーズ、イカフライなどおつまみは3〜6ユーロ。日が暮れた小さな広場のワインバーはホント、いい雰囲気。ベジエにもこういう人種がいたのねー風の美人母娘とか、イケメンおじさま、横文字職業風のオニイサンたちがおしゃべりとワインを楽しむ・・・絵になるんですね、やっぱり。こちらも負けじと・・・心地よい風に吹かれて、スッキリ泡モノでキマリッ! というわけで、南仏に行ったら、Bar a vinを経験してみる価値あり! <MONPELLIER> *Trinque-Fougasse 1581 route de Mende 04 99 23 27 00 ・・・本格的ジャズピアノの演奏が聴ける店。 *L’Acolyte 1,rue des Tresoriers-de-France 04 67 66 03 43・・・ワイン生産者Lassaigne夫妻が経営する店。ゴビーなど、地元ワインも。 *V.55,avenue Marie^de^Monpellier 04 67 69 96 47・・・この春オープンしたモダンスタイルのワインショップ&ワインバー。 *L’Atelier 4,rue Rebuffy 04 67 57 47 23・・・昼間は花のアトリエ、夕方になるとワインバーに変身するユニークな店。 <Beziers> *Le Chameau IVRE 15,place Jean JAURES 04 67 80 20 20

2
Oct

La Tour Boiséeでお腹いっぱい !!!

2008年のフランスの天候はカタストロフィック(壊滅的)、大雨や雹、収穫量も激減、さらに収穫時期になってもぶどうの糖度がなかなか上がらず、苦労している。 そんな中、コルビエールや、ラングドックでもカルカッソンヌよりの地区では、乾燥。7月、8月と雨がほとんど降らなかったそうだ。 そういうわけで、今年も、La Tour Boisée のヌーヴォー用ぶどうは、順調に収穫され、醸造も順調に進んでいる、プドゥーさんも満足気だ。 収穫前の樹齢60年のカリニャン ちょうど、この時期、代官山のパッションさん家族が、パッションさんの故郷であるカルカッソンヌにヴァカンスで滞在されているということで、一緒に写真撮影。この、1週間後には、パッションさんのお店のお客さん15名がボワゼにブドウの収穫にくるそうだ。 <レストラン パッション> 東京都猿楽町29−18、ヒルサイドテラスB1  TEL : 03−3476−5025 今年のヌーヴォー(新種)を一足先に試飲。 まだ、発酵が終わっておらず、残糖がある状態であったが、 今年のぶどうの熟度を感じる、果実味豊かな出来であった。 ここから、マロラクテティック発酵が終わり次第、清澄作業をしてビン詰めである。 今年のブドウ品種は、メルロー70%、シラー30%。 プドーさん、パッションさんは、この地方の名物料理、カッスーレの会のメンバー。 カッスーレといえば、フランス人でも、そのボリュームにびっくりするほどの料理。 毎年2月に、日本のパッションさんのお店でカッスーレの夕べが開催され、ボワゼのワインとともに、料理をみんなで堪能しているそうだ。しかし、今回の料理はカッスーレではなく、トリップ(内蔵の煮込み)。 ブーダンや、ソーセージ、パテ トリップ(内蔵の煮込み)、これが後引く旨さ トリップの苦手な人用の豚肉のロティ プドーさんの畑のぶどう。チーズとともに                       ワインのキュベ名にもなっている2人の娘さん Mariel et Frédérique( マリエル・エ・フレドリック)、 奥さん Marie-Claude( マリー・クロード)。 今回の料理にはぴったりのワインでした。 La Tour Boisée のワインの輸入元 *株式会社 MOTTOX  東京03−5771−2823 大阪06−6723−3133               *La Tour Boisée ホームページ(英・仏)http://www.domainelatourboisee.com/ Plantation1905 のぶどう畑

2
Oct

Nature×Nature=至上の美味・・・の魅惑 in France

自然派ワインは身体に優しいから…と思っていたら、自然派×天然素材とダブルになると、身体だけでなくハートと味覚に素晴らしく優しいことに気付いた今回のフランス産地巡り。行く先々での美味しいめぐり合わせに感謝! <サンソー×マグロのタルタル> ところはラングドック、モンペリエの街から北西に30km行った辺りにある小さな村、レ・マテル(Les Matelles)。我らがアネゴのカトリーヌ・ベルナール(だって40歳過ぎてからたった一人でワイン造りを始めて、しかも超旨くて、その上ハイテンション!!)のお気に入りレストラン「ル・ぺ・オゥ・ディアーブル(Le Pet au Diable)」に着いたのは正午もずいぶん回った頃。テーブルに着くなり、まずは持ち込みのカトリーヌのワイン、赤3本を試飲してようやく腹ペコのランチタイム。カトリーヌいわく「あー、お腹空いた。ねぇねぇアントレ、どうする?今日は魚の気分。何か魚、ない?」赤しかないのにぃ?まあ、いっか。 登場したのはバジルにパプリカ、オニオン、シブレット、松の実などを混ぜ合わせたマグロのタルタル。ボリューム満点、で、エイヤッとひと口。間髪いれずに『グレナディンシロップみたいな香りの軽やかで辛口の赤ワインを造りたいの!』という彼女の思い通りの仕上がりのサンソーをグビリ。これがよいのです。大き目のサイコロ状のマグロの食感に心地よいフルーティなサンソーのちょっとピノっぽい、ほんわり柔らかな口当たりがお見事!オリーヴオイルももちろんだけど、マグロのほのかな脂身が軽いながらも存在するタンニンと溶け合って・・・。 さっき見てきたでっかいピク・サン・ルーの岩山みたいに、大きくてゆったり気分になったテーブル一同だったのでした。 *Catherine BERNARD*カトリーヌ・ベルナール Cinsault 2007 *Le Pet au Diable Les Matelles TEL 04 67 84 25 25 <サン・ロマン×揚げ出し豆腐> ボーヌのスーパー美味しい和食のお店はフィリップ・パカレなど地元の生産者はもちろん、我らがムッシュ・イトーの行きつけの店、「媚竈(BISSOH)」。オーナーはワイン大好きのミキヒコさんとサチコさん。ワインの品揃えは垂涎モノ、オマケに料理も抜群とあってグルメにもお墨付き。さてっと、1日中生産者めぐりで疲れた体にエネルギーを詰め込むぞっ! ワインはサン・ロマンといえば…のかのティエリー・グイヨを受け継いだラッキーな従兄弟、ルノー・ボワイエのサン・ロマン2006の白。厚みがあるのにしなやかで、ミネラルが心地よい…貝の酒蒸しにぴったりだわん、ムフフ。 そこに登場したのがキノコが載った熱々の揚げ出し豆腐!? この両方がそれぞれサン・ロマンと見事なまでのマッチングゥ。だし×だし=天国の組み合わせという結果になったのでした。つまり、貝を蒸したスープや揚げだしのお汁はおだしの旨みがたっぷり、そこにサン・ロマンのだし以上に濃縮した旨みが重なって、口中いっぱいの幸せになったというわけでした。「いやぁ、このワインの旨さはまさにだしだねぇ、旨いっ」思わず唸るムッシュ・イトー。あの満面の笑みが忘れられない! *Renaud BOYER*ルノー・ボアイエ  St-Romain Blanc 2006 *媚竈(BISSOH) 1,rue du Faubourg Saint-Jacques 21200 Beaune TEL 03 80 24 99 50 <アルザス白×ホタテのタルタル> この日はアルザスで今、グングン頭角を現してきている新進醸造家ローラン・バルツを訪問。2004年が初ヴィンテージのニューフェイスながら、マスコミの評価はアルザスの大物並みの得点を付けているから、なかなかの本物。ワインは人を表すというけれど、真面目で素朴なローランのワインもどれも素直でナチュラルな優しい味わい。これが癒されるんですねぇ。グッとくる味わいとでもいいましょうか…。試飲、畑回りとひと通り終わったところで、さあ、ランチ。ローランの蔵のあるCOLMAR郊外の BENNWIHR村から車で走ること15分。TURCKHEIMは古い町並みが残るかわいい村で、ローランお勧めのレストランは「ア・ロム・ソヴァージュ(A L’HOMME SAUVAGE)」。アルザスはグルメで有名な土地だし、どうしようかなぁ…と迷いつつ、ランチメニューのホタテについつい。海は遠いし、地元の特産じゃないけど、好きなんだもん。で、アルファルファにチコリにサラダにミニトマトやシブレットがてんこ盛りのホタテのタルタルは鮮度抜群でフレッシュ。そこにローラン・バルツ ラシーヌ・メチス2007。 ピノ、シルヴァネール、リースリング、ミュスカの混醸でこちらもフレッシュ、果実味いっぱいでフレッシュの二乗。ホタテの甘みと潮味がワインの柔らかな酸味とミネラルにぴたりと寄り添って、爽やかなマリアージュってところでしょうか。これはお寿司なんかにもいいに違いない!ナチュラルさが身に沁みるランチタイムと相成りました。 *Laurent BARTH*ローラン・バルツ Racines metisses 2007 *A L’HOMME SAUVAGE 19,Grand’rue 68230 TURCKHEIM TEL 03 89 27 56 15 <シュナン・ブラン×生ガキレモン> ロワールはアンジェの自然派といえばラブレー村のドメーヌ・デ・サブロネットのメナール・ジョエル。25年以上のビオ実践者で、とにかくワイン造りに熱心で人柄も最高にいい人、ちょっと早口だけど。そんな彼、最近、3時間かけてキュートで優しい奥様クリスティと友人とで時々、ブルターニュの海へ出かけるのだとか。海の雄大な景色を見てリフレッシュするのが気持ちいいそうで…。試飲と畑巡りにお邪魔したこの日の前日も、ブルターニュに行っていたとかで、大きな袋にいっぱいの牡蠣が…。ランチタイムの前菜は牡蠣にしたいけど…とのこと。大歓迎!「日本人って牡蠣食べるの?これ、海の浅場にいっぱいくっついてる天然の牡蠣だけど。大きすぎて、嫌?」トンでもございません!こんなに大きい岩牡蠣なんて、日本の料理屋さんで食べたら1個1000円はするし、日本人っていうか、私は牡蠣大好きだし。ここで牡蠣に会えるなんて!さあさあ…。 ワインはレ・ジュネ2006。シュナン・ブラン100%、フローラルナ香りでボリュームがあって酸味のきれいな白。「牡蠣には何付ける?僕たちはそのままかバターかな」そりゃ、レモンでしょ。試してみて。「レモンもいいね。さっぱりするし、潮の濃さが和らいでいいバランスだ」いざ。ワインにボリュームがありすぎなのでバターがいいのかしらんと思いきや、レモンひと絞りくらいの方が牡蠣のパワフルで濃いミルクのような濃縮感に、完熟したぶどうを使ったエネルギッシュなコクがビシッと応えて、抜群のコンビネーション。潮味にワインのきれいなミネラルもいい感じ。あー、至福…。もう1個、食べていい?…がついつい続いてしまった昼下がりだったのでした。アンジェに来てヨカッター!! *Domaine des SABLONNETTES*ドメーヌ・デ・サブロネット Les Genets 2006 というわけで、自然派ワインに魚介やら野菜やらの素材そのまま、ナチュラルな素材を組み合わせることで旨みや味わいがますます増して、これぞ!!というスッゴイモノになることを体感した毎日…。今日も飲もっと。 *上記ワインの問い合わせ先: 株式会社イーストライン  〒486-0812 愛知県春日井市大泉寺町大池下443−147 TEL:0568-82-1955 FAX:0568-82-1524