11
Août

フィリップ・カリーユ Philippe Carrille のちょっとした私生活!

ボルドーから少し離れた地区、サン・テミリオンに到着した私達は、フィリップの自宅でひとやすみ・・・とても可愛らしい家、 美しい庭、そしてなんと言ってもこの¨ボルドーらしい¨ぶどう畑。ボルドーの畑は、まっすぐ四角く、綺麗に区切られているのが特徴だそうです。 出迎えてくれたのは、いつもハイテンションなフィリップさん。初対面にも関わらず、少し変な日本語でとにかく喋りかけてくる謎な人。でも本当は単に面白くて、ウケを狙っているだけなんです・・・ 『筋肉モリモ〜リ!』など言いながら、腕を膨らませガッツ・ポーズ! 醸造所へ行って、『Atypique 2006 – 2007』の試飲。お味の方は・・・熟成されたブドウの風味がビッシリと詰まっていて、爽やかさもあるのでとても美味しい!ここではしっかりと説明をしていたフィリップ。 『私はまだ実験中です。自然派ワインをもっともっと広めていきたいのです!けれども皆と同じ形ではなく、自分の方法でね。』 ワインは壁に並べられた樽の中で熟成されます。このシステムのお陰で、樽を自由に回すことができるのです。とても便利で、樽を左右に動かすだけで、バトナージュとウイヤージュが完了してしまうのです! カメラを向けるとすぐにポーズを取る、少しナルシスト?!なフィリップ。 パパには負けてられないぞ〜!と愛娘のアリスちゃんもビシっとポーズを決めてくれました! アリスちゃんの弟も登場!樽の上にまたがったり、ふたを取ろうとしたり、ちょっぴりいたずらっ子だけど、甘えん坊なピエールくん。背景のプピーユの看板も様になっています! プピーユのワインの問い合わせ先はこちら: クロスロード TEL : 03-3352-0911 FAX : 03-3352-0910 モトックス TEL :06-6725-4925 FAX :06-6725-4923 日本でPoupilleのワインが飲める店はこちら:オザミワールド オザミ・デ・ヴァン-Aux Amis des Vins オザミ・トーキョー−Aux Amis Tokyo ブラッスリー・オザミーBrasserie Aux Amis

5
Août

『ラパリュ・ヌーヴォー』 Lapalu Nouveau 今年も楽しみ!

「ジャン・クロード・ラパリュ」 ガメを知り尽くし、最高のボージョレを造る男だ。 彼のブドウ畑から最新情報が入った! さっそく現地情報をお伝えしよう。 今年も美味しいヌーヴォーを造ってくれそうだ! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 2008年度は、5月の天候は良く、開花は6月8日から10日。 その後の天候は、フランス全体と同じく不順で雨が多く、ベト病の被害がでている。 と言っても、他と比べると被害は微少で、ぶどうは健全な状態である。 やはり、これは自然栽培により、多様な植物をぶどう畑に共生しており、その植物が、水分を吸収し、 ぶどうを健全な状態にてしてくれることと、風通しの良い、ラパリュの畑の強みであろう。 畑にたたずむジャン・クロ−ド  畑を耕している様子 ブドウ樹の間に、けしの花が咲いている。 これらの草々が、余分な水分を吸収してくれる ジャン・クロード自身は、「今からの天候が全てを決める」という。 2007年の悪天候のなか、類まれなる高品質のヌーヴォーを造ったラパリュだけに今年も期待できる。 また、本年度からは、新しく造った醸造所にてのワイン造りとなり、設備も充実、作業スペースも ゆとりがあり、収穫したぶどうを、冷蔵庫にて冷やしてからマセラシオン・カルボニックを行うなどの、 一層の果実味、凝縮度を持ったワインを造ること間違いなし。 新設した醸造所 昨年までは借り物の醸造所で醸造をしていたが、 今年から自分で造った新しい醸造所で醸造を始める。 自分のやりたいワイン造りが存分に出来るだろう! 新醸造所、初ヌーヴォーが楽しみだ!! 奥さんのブリジットとジャン・クロード

28
Juil

クロ・レオニンへ – Clos Léonine

今日はラングドック・ルシヨンに在るクロ・レオニン(Clos Léonine)へ行ってきました! 葡萄畑&宿泊所を管理しているステファン・モラン(Stéphane Morin)さんが出迎えてくれました。 ここは何かアット・ホームで和気あいあいしています。 子供、大人、動物、皆一緒にバカンスを過ごしていて、和やかな雰囲気です。 土壌には海岸が近いのもあって、貝殻などが含まれています。 南仏では気候が暖かいので葡萄の実も大きいです!

25
Juil

Laurent Miquel – Primeur 2008

2007年は特にシラー、黒葡萄の品種についてはとてもデリケートなヴィンテージとして知られています。概してこのような状況の翌年は葡萄が多くなるという傾向があります。収穫の最後の統計を見ると、若い葡萄畑において多くの葡萄を収穫していることが分かります。それに対して樹齢が古い畑はそこそこの収穫でした。これらの反応を観察するのは大変興味深く、我々は樹齢の低い葡萄畑の区画において、ヴァンダンジュ・アン・ベール(摘房)を行っています。 6月は雨が多く降りましたが、葡萄畑に病害はありませんでした。実は、この湿気の時期が乾いた風が吹く時期の後にやってきたため、少し変わったヴィンテージとなっています。 葡萄が成長するこの時期の雨は葡萄畑にとって恵みの雨となり、成長を促しました。5年ほど前から地球温暖化が進んでおり、葡萄畑にとってこの状況はよくなかったので水が必要だったわけです。葡萄畑は大変いい状態です。

24
Juil

LAPALU

Le millésime 2007 nous aura fait trembler jusqu’au vendanges, un printemps et un été chaotique alternant les périodes de soleil, de pluie, de fraîcheur et d’orages une année difficile à négocier. Heureusement le beau temps de septembre ainsi que notre rigueur à la cueillette nous laissent des vins ronds, droits et purs, avec un grand équilibre, si la saison culturale à été difficile la vinification fut plus simple et tranquille. Au moment ou je vous parle nous mettons les dernières cuvées de 2007 en bouteilles qui je pense apporterons beaucoup de plaisir dans les dégustations futures. 2007年 のヴィンテージに関しては収穫の時期までドキドキしていました。陽が差したり、雨が降ったかと思えば涼しくなり、雷雨がやってくるような天気がころころ変わる春、夏を経験したのです。 幸いにして9月は天気がよく、私達の収穫に対する想いも入り、まろやかさがあり、かつ、混じり気のないまっすぐでバランスのとれたワインを造ることができました。畑仕事の時期とはうってかわって、醸造の作業はスムーズにいきました。 この話をしている今、私達は2007年最後のキュヴェを瓶詰めしているところです。きっと美味しくのんでいただけると思いますよ! 2008 après un hiver relativement doux, le départ du printemps […]

22
Juil

LA PLANETE GRIOTTES

Quand on arrive chez les Griottes, on arrive dans un autre monde. Les valeurs et les repaires de la société moderne n’existent plus ! Envolés ! グリオットのドメーヌへ行くと、現代社会の価値が存在しない、まるで別世界にいるかのように感じられます。 Patrick est assis sur des barriques le pied qui a doublé de volume, il nous explique qu’il s’est cassé le talon en sautant de son tracteur. Son talon s’est écrasé sur le bout de son sabot (chaussures traditionnelles en bois… et oui pas de Converse ou de chaussures à la mode chez Griottes mais des sabots à l’ancienne !!). Chacun d’entre nous aurait été à l’hôpital et suivi à la lettre les consignes du médecin, mais non Patrick a tout décliné, il est […]

16
Juil

レ・グリオットへ – Les Griottes

今回もまた内容が濃い旅となりました!初日からハイテンションな叔父様名コンビのお二人を乗せ、出発進行!! 今日は7月10日。バカンスシーズンということもあり、道は大困難!しかも空にはスピード違反を確かめるポリスのヘリコプターまでが飛んでいます・・・!ここはアメリカですか?! そんな中最初に訪れたのはロワール地方、サン・ランベール・デュ・ラッテの町に存在するレ・グリオットのドメーヌ。石で出来た小さな醸造所の中で待っていたのはパトリック・デプラ氏とセバスティアン氏。

9
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 – ル・ブ・デュ・モンド

『ル・ブ・デュ・モンド』とは『果てしない地』と言う意味。雅にその通り。今日訪問した醸造元は、山の奥に住んでおり、一体どこまで行くの?!こんな場所に人なんて住めないよ!という場所まで行かないと見当たらないドメーヌです。山を登りトラモンタンヌ(ピレネー山脈を越えて吹く山風)に耐え、やっと辿り着いたその瞬間・・・目に入った景色はもう息が止まるほど綺麗で自然そのもの!言葉に出来ないくらい感動する眺めでした。 そこで出迎えてくれたのがエドワール・ラフィットさん。南訛りの喋り方とクシャと崩れる笑顔が印象的でキュート!若くてもてるだろうな〜と思っていたら子供が3人もいると聴いてビックリ!今日も娘の発表会なんだと嬉しそうに話していました。優しいパパなんでしょうね! 山の奥に存在する為、すごい斜面が急な土地に葡萄の木が植えてあります。けれどもその分風通りも抜群で葡萄の病気もほぼ無いと。こんな場所に馬を連れて土を耕しているなんて凄すぎる!本当に尊敬します・・・! 実も他の地方に比べたらもう全然大きいです!他で見た葡萄よりもほぼ3倍位成長が早いような・・・太陽の光が畑全面的に当たっていて抜群なロケーションのようです!食べれるかな〜とジックリ見ていたらまだまだ無理だよと・・・味見してみたかったのにな・・ 土壌の質はほぼシストか片麻岩質です。触ってみると、大きな破片がボロボロと崩れ落ちてきてビックリしてしまいました。エドワールも『あんまり触らないほうが・・・』とアドバイス・・・危ないんですか??! そしてエドワールの醸造所へ。ここでもミネラル感たっぷりの美味しいワインを試飲しながら、彼の手作りおつまみ、タプナード(オリーヴ、アンチョビ、にんにくを潰してパンに付けて食べる南仏料理)、チーズクリーム、生ハムを摘んでお腹いっぱいに!エドワールは料理も上手!!これからも危ない中美味しいワインをお願いします!

8
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 – ラヴァネス

今日はドメーヌ・ドゥ・ラヴァネス、マルク・ベナンさんの元にやって来ました!ボルドーワイン醸造大学を最高点で卒業した彼は醸造家の中でもインテリ度ナンバーワン!それだけあってやっぱりオーラも凄い・・・一緒に喋っていると色々興味を示してくれて頼りになるお兄さん的存在!気さくでサービスマンでとても気を使ってくれる優しい人です。 棚にはマルクさんのワインがずらり・・ハーフボトルから限定マグナムまで数多く並べられています。壁には賞がいっぱい。しかも全てが有名なコンクールで勝ったものばっかり。やっぱりこの人はただ者ではない・・! これが今日試飲したワインです。ボルドーのようなラングドックワイン、素晴らしいです!食事と一緒に飲むのがベスト。深みがあって豊富で、『大人の味』がするワイン・・・ラヴァネスを味わっていると、少しリッチなレストランでディナーを楽しんでるような気がしてきます。悪魔でも妄想ですが・・・いつかきっと叶うはず! 特にロゼは最高!この季節にはピッタリです。色もキラキラしていて結構飲みやすいです。隣に置いてあった花束と、ロゼの色がちょうどマッチしていたので思わずパシリ!!何となく雰囲気が出ていると思いませんか・・・? 社長と竹下さんの真剣な表情に注目・・・隣で見守るマルクさんも真剣な顔で二人を見つめています。この後二人は同時にこう呟きました:『美味しい !!完璧なワインだ!!』 これを聞いてマルクさんも嬉しそうでした! マルクのお父さん、ギーさんがご馳走を持って降りてきました!喋りだしたら止まらないおじいちゃん・・しかもマイペース過ぎてマルクも『困っているんだ・・』と耳元でボソボソ・・・今も息子と醸造していて元気元気!でも記憶が少し曖昧な所も・・・愛犬2匹、猫??匹(食事の時間になると色んな所から猫が集まってくるそうです)に囲まれて楽しそうです! さてさて、待っていましたランチ・タイム!せみの音がミーンミーンと響く中今日もテラスでご馳走です!ハムと卵のキッシュ、ライス・サラダ、野菜サラダなど、暑い中で食べるには最高な料理です!後忘れてはいけない、赤ワインと言ったらソーセージですよ! おじいちゃんの昔話しを聞き、おじいちゃんとマルクのやり取りを楽しみながらのどかな時間が過ぎていきました。 庭にはこんな物発見!ギーさん、マルクさん、そして昔飼っていたワンちゃん、ビルの手形!ハリウッドっぽく真似して見たとか・・・でも犬の手形(と言うか足型?!)もちゃんと残ってるって可愛いですね!やっぱりペットは家族の一員だと自覚しました。 そしてマルクさんの事をずっと待っていて離れないワンちゃん。大きな体に大きな心、マルクさんが言うには『世界で一番優しい犬』だそうです。(失礼します、ちょっと親ばか入っていませんか・・・?!)確かに人懐っこくて可愛かったです! ラヴァネスのワインは少しアルコールが高め。結構楽しんでいたら、時間はすでに午後の4時・・・ラテン国ではお昼寝の時間です・・・日陰で一休みしていきたいところですが次へ行かなければ・・・眠いのを我慢して出発!美味しい料理に美味しいワイン、どうも有難うございました!

7
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 − ビオゲット

今日はラングドックに在るビオゲットを訪問です!まだ経営して3年しか経っていないのに、世界中に売られている有名なワインです!キュベは全部で5つ、どれも美味しくて最高です! 元々パリに住んでいたジル・ヴァレリアニさん。元情報科学者であるだけビジネスマンのオーラーが漂ってきます。けれども話してみるととても感じの良い人!色んな話しをしてくれて、全てに興味津々。笑ったら優しい顔になるジルさんです!足を怪我していて大変なのに私達を喜ばせようと色々頑張ってくれて、本当に有難うございました。 オフィス内にはボトルがずらりと飾られています。多分ここは試飲室に使ってる感じです。グラスも用意されていて完璧じゃないですか?!横に飾られてある古いレジも味が出てナイス!他の醸造元に比べたらモダンな雰囲気でちょっぴり殺風景な感じもするのは私だけでしょうか・・・? 小さな醸造所に入ると、ステンレスタンクがボンボンボンと並んでいます。ここは工場ですか?と思いきや、奥の方に木樽発見!でもこれは個人のワインだそうです・・残念、美味しかったのに・・・ ここでお勉強タイム!竹下さんの懸命な説明を聞きながら片手にはペン、もう片手にはワイングラスを持ちながら皆必死にノートを取っています! 瓶詰め室です。全てが整っています。機械もモダンで全て自動にやってくれるそうです!動いているところを見れなかったのが残念・・・奥には空瓶が大量に積んであります。 ビオゲットで有名なのは、このリモネード式のボトル!ふたが閉められるようになっています。これは長年保管してもワインが空気に触れないようにとジルさんのこだわりだそうです。私も一本貰っちゃいました!使いやすいし可愛いボトルです! ジルさんの共同経営者、アラン・クモンさん登場!何かスピーディでアクティブな人です。ワイン大好き!自分のワインも大好き!!という思いがすごく伝わってきます。『美味しいでしょう?どう?美味しくない?最高でしょ?!』と聞き繰り返してくるアランさん。確かに美味しかったです! でもこのアランさん、実は大物なんです!世界的有名なビオパン屋さん、『Le Pain Quotidien』=『日常茶飯事』の創設者!私も昔から好きで、結構行き着けのパン屋です!この人が創ったなんてビックリ!このパン屋は使っている食材全てがビオ、しかもパンの種類も豊富でオリジナル!他では味わえない菓子パンがいっぱい!特にナッツ入りシナモンロールパンは私のお勧めです! 『Le Pain Quotidien』ではフランスでは数少ない « ブランチ »を出しています。アメリカ風で大きなテーブルに皆でワイワイと食事をするというコンセプトが大人気。サンドイッチ、サラダ、スープ、ケーキなど、数多くの美味しい料理があります!もちろんはワインはビオゲット!いつも人がたくさんで賑わっています!

4
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – プロヴァンス編

今日はまたまた凄い所へ行って来ました・・・元貴族、村名はこの人のドメーヌの名前。一体何者?!ってくらい広い葡萄畑を持っている人。その正体は・・・シャトー・ロックフォールの経営者、レイモン・ド・ヴィルヌーヴさんです! 第一印象は《元貴族=インテリ=ビジネスマン??》とちょっとオーラが話しにくいかな〜と思っていたのですが、実際は逆でした!チョーのんきで、人を笑わせる事が大好きで、面白くて、子供っぽくて!それに優しいし、カッコいいし・・・完璧です!あの青い目に誘われると女の子は確実に惚れてしまいます! レイモンが造るワインはピカイチです。色も綺麗で飲みやすく、すごく夏に合うフレッシュな感じです。ラベルも新しく変わり、気分が楽しくなりそうなワインです。やっぱりレイモンの遊び心がワインにもラベルにも感じられます! 特にロゼはヤバイ!!透明でキラキラしているサーモン・ピンク。サッパリとしていて爽やかな味わい。とにかく飲みやすくて、本当にエレガントなワインです。ワイン名、「CORAIL」とは「サンゴ」という意味。色も雰囲気もその名通りです! 皆さん試飲中!レイモンの説明を聞きながら一生懸命味を確かめる社長。その横で、私達も匂いを確かめ一口ゴクン・・・オ・オイシ〜イ!フワーと広がるフルーツの香りに思わずお客さんもニコッ!『最高なワインに出会った!』的な感じで本当に嬉しそう・・! 醸造所にはメチャ大きい樽がボンボンと何個も並べてあります。3階建てになっていて、醸造所、熟成室とすべて繋がっています。どんだけ完璧なんだ?!ってくらいレイモンの働き場所は凄いです。 そして眺めが気持ち良すぎるテラスで昼食の準備!目に入るのは果てしない畑、雲一つ無い青空、強すぎずちょうどいい風、完璧で夢のようなシチュエーションです!本当に気に入りました。ここではいつも研修生などで賑わっているそうです。一度このシャトーに来ると本当に帰りたくなくなるくらい最高な場所です。 そして皆でバーべキューの用意!朝買ってきた新鮮なスズキと鯛を、オリーヴ・オイルで丸ごと焼きます!イイ匂い〜!私達以外にも色々なゲストがレイモンのワインを買い付けに来ます。 今日もフィリピンでレストランのシェフをやっているコリンさんとナタニエルさんも合流して、皆揃ってお食事・タイム! レイモンの彼女が作ってくれた玄米サラダ、トマトサラダ、グリーンサラダ、焼いたズッキーニ、後先ほどの魚に合わせ、ラセーニュのシャンパーンをポーンと開け、カンパーイ!!レイモンの彼女もデンマークでレストランを経営しており、料理の腕は抜群!しかもきれいで面白くてノリが良くて・・・美男美女のカップルです!ワイワイガヤガヤと、2時間もの間笑いが耐えないお食事でした! 庭には可愛いロバのポリシネルちゃん!「オーイ」と呼ぶと、どんどん近づいて来る人懐っこいロバです。でも3人で写真をパシャパシャ撮っているとだんだんとイライラしてきたのか、ちょっと怒ってしまいました・・・ゴメンね、ポリちゃん! 取りあえず思い出深い楽しい一日となりました。また行きたいなーとついつい思ってしまうほど綺麗で気持ちいい場所です。レイモンさんも最高!ファンになっちゃいました!

3
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ジョルジュ・デコンブさん-ボジョレ編

この土地は目に見えないパワーで満ち溢れています。 360°の景色、綺麗な空気、気持ちいい風、雅にこの場所は自然そのものって感じです。 丘が重なり合って出来た風景、バックグラウンドには大きな森、 伝わるかどうか分かりませんけれど本当に心から癒される場所です。 ここで醸造しているのは愛称『ヌーヌ』と呼ばれているジョルジュ・デコンブさんです。 見た目ちょっと怖い!と思ったけれど、笑うとメチャ優しい顔になるジョルジュさん。丸い体系、特に大きなお腹はクマちゃんに似ています・・・! 最近自分のドメーヌを購入して醸造し始めた二十歳の長男、バイク好きな次男、可愛い娘さん、そして綺麗で若い奥さんに囲まれ、とても賑やかで幸せそうな家族です。 愛娘、マノンちゃん登場! とてもキュート&人懐っこい笑顔で日本人男性は皆メロメロ! 撮影の為にポーズも決めてくれてチョー可愛い!! 即行仲良くなり、今度学校の発表会で日本に付いて芸をするとか。彼女は『着物を着て芸者風にするの !』と小股で歩き、傘をクルクル回し、完璧芸者の真似してくれました。 ジョルジュさんの畑は本当に最高な場所に在ります。 標高400メートルの丘の上、こんな綺麗な場所はもうマジで感動します。本当に皆さんにも是非行って貰いたいです。 子供もこんな場所で育ったらグレようがないくらい素直に育ちそうです。 そしてマノンちゃんに誘われて卵を拾いました!て言うか初めて鶏小屋の中に入りました・・自分の庭に鶏がいる事自体凄い!そしてそこで生んだ卵を食べる何て凄すぎ!まさに自然派です! 都会では見ない初めての光景でちょっと興奮気味だった私・・・! けれども鶏が卵を守っていて、なかなか動こうとしません。マノンちゃんと一生懸命鶏を突っついたり、小屋をドンドンと叩いたりしてみたんですが、動く気配全く無し・・・ しまいには卵が一個割れてしまい、マノンちゃんは『パパに怒られる』と少し半泣き。でも夜食に使う卵なので、取らずにはいられない!やっぱりこういう時は頼れるパパ登場!鶏の首を掴み投げ(鶏も全然対抗無し)、合計10個の卵が取れました! そしてお決まりのアペリティフ・タ〜イム!ここでは赤ワインと相性抜群の生ハム、バーベキューで焼いたチョー・ジューシーな自家製ソーセージ&チョリゾ(ちょっとピリっとしたソーセージ)、チーズ・・・ ワインも次から次へと開き、最後にはジョルジュさんの初ヴィンテージ、88年のBrouilly まで出てきました!色も凄いし味なんてもう・・・最高! ジョルジュさんも一緒に飲んで食べて笑って酔っ払って楽しい時間を過ごしました!

2
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ブルゴーニュ編

今日はまたまた熱い醸造家の元へやってきました。ギー・ビュシエールさんです。もう60歳以上のおじいちゃんだけど若くて元気!25年間かまぼことインゲン豆の工場で働いたあげく、生まれ育った場所へ戻り、40歳からワイン醸造を始めたそうです。 さあ、自慢のブドウ畑へいざ出発!ここは道も無ければここ以外に他のブドウ畑も無い場所です。回りは森かトウモロコシの畑のみ。 ギーさんは、この村、ヴァル・ド・ソーヌで伝説の最後の醸造家なのです。ここでもやはり土壌はフワフワ。『土は生きているのだ !!』と何回も言い繰り返すギーさん・・・ これが樹齢100年のアリゴテ・ヴィエイユ・ヴィーニュ。 長く生きている分、やはり他に比べ幹も太いです! ズッシリしている感じが印象的です。 そしてギーさんの醸造所へ。ここで見たのは本人自慢のアランビック(蒸留器)です。1947年から使われている古〜い道具です。蒸留酒を造るには免許がいるのですが、今はもう誰もこの資格を貰えないのでとても貴重らしいです。 そして瓶詰めされたワインの保存室へ。大量の瓶がギッシリと並べられており、つい« ウワーオ » と言ってしまいそうな場所です。 待ちに待ったお食事タイムです!ギーさんのお奥さんが作ってくれたサラダやメロン、庭で取れたラズベリーなど、暑い季節には嬉しいフレッシュな食事を用意してくれました!皆ギーさんのお話を聞きながら、食べ物にワインにへと夢中になっています・・・  そしてどんどん古いヴィンテージワインが出てきます。醸造家達は気前がいいのか、それとも本当に飲むのが好きなのか、いつもバンバンとワインを出してくれます。でも古いだけあって味は抜群!!ボトルも雰囲気出ています・・・! ここで出して下さったのが、84年のワイン・・・私が生まれた年のヴィンテージです!初めて自分と同じ年のワインを飲み、感動しちゃいました!ギーさんのお父さんが造った大切なワイン、本当に美味しかったです!ご馳走様でした!そして本当に有難うございました! (Pèreとは 父という意味)

30
Juin

ASAMI – 初めての訪問 – ロワール編

朝7時。まだ眠い中車を走らし、着いたのはロワール地方のサンセールの町!空気が綺麗な小さな可愛い村です!サンセールの丘を登って見えたのは一面と広がるブドウ畑!そしてセバスチアン・リフォーの家へとレッツ・ゴー! ここでセバスチアンをご紹介します!サンセールでは今一押しの若手醸造家。まだ20代なのにお腹がちょっぴり出ていて、(これでも去年よりは痩せたそうです・・!)ヒゲが濃いく、でもとても優しい目をしたお兄さんです。 ペットは愛犬のベルちゃんとベルちゃんのお姉ちゃん(ごめんなさい・・・名前を忘れちゃいました・・・)、後6歳の馬のオフェリーちゃんです。 このオフェリーちゃんが引っ張ってくれる馬車に乗り、のんびりと揺られながらいざセバスチアンの畑へ! そこでビックリした事は、土の柔らかさです!土の中に空気を混ぜ入れているのもありフワフワです!畑に落ちている石灰岩の中には化石が多く、巻貝などが含まれています。 一生懸命に説明をしてくれるセバスチアン。この仕事が本当に好きなんだな〜と伝わってきます。 でも本当にブドウ畑しか無く、どこを見渡しても緑しか無い場所です。都会っ子の私にしてみたら何て田舎は気持ちいいのだろう!としか言いようが無いです。 そしてセバスチアンの醸造所へと向かいます。 帰りの道ではオフェリーちゃんもさすがに8人乗った馬車を引っ張るのは大変らしく、ペースも落ちて、途中でブドウの木をパクリ!これにはセバスチアンもビックリ。 甘くて爽やかなワインを試飲した後、テラスに準備されていたのは皆が待っていたお昼ご飯です! ここでセバスチアンは『バーベキューの用意をしたから!』と言いながら取り出したのは牧と斧・・・そっからですか?!と突っ込みたくなるような・・・その間に、自分の庭で育てたトマトのサラダ、そして牛のチーズを食べながらお喋りタイム!そしてやっとバーベキューで焼きあがったお肉と玉ねぎが登場!でも玉ねぎの表面はちょっぴり焦げていて、中はまだ生・・強烈だったけれども美味しく食べました!                                                       外で皆で記念撮影! そしてマグナム・ワインを飲みながら、ワイワイと楽しい時間が過ぎていきました。 初めて会ったセバスチアンはとても心が広く、その大らかさが十分と伝わってくる優しい味のワインでした。 社長も童心に返り、ブランコをこぎながらご機嫌の様子です!

20
Juin

新感覚『バニュスル』誕生!〜”ドメーヌ・ド・ラ・レクトリー”

今回の旅の締めくくりは、ルーションの名門「レクトリー」だ。 このドメーヌは以前訪問したことがあるが、何としても晴らしたい疑問があった。酸化熟成型ワインの代表であるバニュルスで、どうしてこんな生き生きとした果実味に富んだ現代的なバニュルスを生み出すようになったかだ。ご存知の通りバニュルスは過熟させたブドウを発酵させ、発酵がある程度進んだ段階でアルコールを添加し残糖を残し、更に樽で長期間熟成させることにより、ランシオ香つまり熟成香を生じさせた手間と時間の掛かる贅沢な甘口ワインだ。フルコースの最後のデザートで、チョコレートを使ったデザートと一緒に年代物のバニュルスを頂くのはこの上もない贅沢であり、また伝統的フランス料理の締めくくりとしてふさわしいものでもあった。しかし、時が流れ、フランス料理も軽やかに洗練され、甘くどっしりしたデザートも好まれなくなった今、以前は好んで飲まれていた、とても甘く、アルコールも強く、なおかつ酸化香の強い伝統的バニュルスは誰にも飲まれなくなってしまった。 年代物の高級バニュルスも、売れなくなってしまったのだ。 そのような状況のなかで彗星のように現れたのが、この「レクトリー」なのだ!

20
Juin

”プリウレ・サン・クリストフ”、アルプスを望むテロワールが生む神秘

サヴォアのワインはかなりマイナーな部類に入ると思うが、実は優れたワインがある。それは、大統領晩餐会にもサービスされた、「プリウレ・サン・クリストフ」だ。 1948年にこの地で生まれたミッシェル・グリザール氏は、1972年から複合農業をしていた家族からブドウ畑を引き継ぎワイン造りを行うようになった。 このドメーヌに行くとまず圧倒されるのは、素晴らしい風景だ!起伏のあるブドウ畑の先に見えるのは、雪を頂いたアルプスの山々だ。この風景を見るだけでサヴォア独特のテロワールを感じさせる。意外なのはことのほか暖かいことだ。昼にボーヌを発って三時間ほどで到着したが、ボーヌよりだいぶ暖かい。この地は寒暖の差が大きく、これも高品質ワインを生み出すひとつの要素になっている。

18
Juin

ドミニク・ドゥラン、飽くなきナチュラルワイン造りの追求

自然派ワイン界切ってのひょうきん物、ドミニク・ドゥラン。 彼のドメーヌを訪問するのはとても楽しい。 生産者の間でももちろん人気者だが、彼を慕って彼のドメーヌを訪問する人たちもたくさんいる。 あいにくこの日は雨だったので、カーヴで説明を聞きながら試飲をした。彼の畑がモンラッシェのすぐ近くとは聞いていたが、今日は図解してくれたのでよく理解できた。→下の写真 もともと“モンラッシェ”とは、「小さい山」という意味だそうで、彼の素晴らしいワイン、サン・トーバン1級“アン・ルミイ”はこのモンラッシェ(小さい山)」の頂上にある。すぐ下には“シヴァリエ・モンラッシェ”、そして高名な“ル・モンラッシェ”、シャサーニュ・モンラッシェ1級、シャサーニュ・モンラッシェと続く。なるほどこのように図解して説明してもらうとよく分る。彼の“アン・ルミイ”がこんなにも上品でエレガントな訳は、この立地に由来するのだろう!納得。 試飲しながらドミニクが面白いことを教えてくれた。“メルキュレイ”を樽から試飲したとき、ピペットから注がれたワインの表面には白いものがたくさんプカプカと浮いていた。何かと思ったら、これはSO2を使用しない自然な醸造をすると出てくるフロール(ヴァン・ジョーヌを樽熟するときに生じるものと同じ)だそうだ。えっ、大丈夫なの?とびっくりしたが、このフロールがワインを酸化や変質から守ってくれるのだという。逆に、SO2を添加するとこのフロールは消えてなくなってしまうのだという。一応私もボルドー大学で醸造学を学んだ身なのでちょっと信じられない気がしたが、なるほどそんなこともあるのか、とドミニクのナチュラルワイン造りの経験の深さに敬服した。 ドミニクは、ドメーヌ・ド・シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの醸造長を務めるなど、いわゆる普通のブルゴーニュのネゴシアンや複数のドメーヌでワイン造りをしていたが、自然なワイン造りをする使命感に駆られ、20年前に自身のドメーヌを設立した。設立当初はSO2をまだ使用していたこともあり、SO2の影響で従兄弟が病気に掛かってしまった。それを期にドミニクはSO2を使用しないワイン造りをするようになった。以来彼はずっとSO2を使用しないワイン醸造(瓶詰め時には僅かに添加する)を一貫して行っているが、自然なワイン醸造は奥深く、探究を常に続けている。また、いつも新しい試みを行っており、今日も珍しいものを飲ませてくれた。それは、サン・トーバン“アン・ルミイ”2004の遅摘みぶどう(パッスリエ)から造ったワインだ。アルコール度数10.5度で残糖が60gもある。しかし、飲んでみると残糖がそんなに沢山あるとは思えないバランスが取れた味わいだ。何でこのようなワインを造ったかというと、ドミニクは遊びで造ってるんだ、といったようなことを言うが、実はSO2を使用しない自然なワイン造りを常に追及しているのだ!他にもSO2を使用しない貴腐ワインを造ったり、酵母も砂糖も添加しない発泡酒を造ったり、また今度は、ポートワインのような赤の甘口を造るといっていた。本当に彼の探究心はとどまるところを知らない。彼は言っていた。「我々が自然なワイン醸造を始めたのはたかだか20年くらい前のこと。自然なワイン醸造についてまだまだ知らないことは沢山ある。」だから彼はいつも新しい実験をしているのだ。 試飲をしていると、今日ドゥランで仕事を手伝っていた若者たちが合流した。聞くと、1人はニュージーランドでワイン造りをしていて明日パリ経由でニュージーランドに発つ前に、是非ドミクニに会いたいということで、1日ここで仕事をしていたとのこと。もう1人は料理人で、ドミニクがバン・ナチュールを揃えたレストランをオープンする計画があり、もしかしたら彼がその店を手伝ってくれるかもしれない、と言っていた。こういう若手がドミニクの基でヴァン・ナチュールを覚えて、将来のワイン界を担ってくれるのだろう。改めて、ドミニクの偉大さに感服した! お問合せ先:オリゾン事務局 TEL. 03(5565)5884

18
Juin

DOMAINE MARCEL RICHAUD- PART 1

鶴の恩返し,マルセル・リッショ− 6月6日、南ロ−ヌに自然派の波をもたらしたリ−ショを訪問(レブルスカ−ドの畑にて)。 マルセルが20代前半の頃、ワインを造り始めたばかりの時、醸造所が無かった。マルセルのお父さんは葡萄栽培家だったが、収穫をした葡萄をすべて農協に売っていた。だから醸造する場所、設備は一切無かった。 マルセルは自分で栽培したワインを農協に持ち込みたくなかった。1年間苦労して自然栽培した葡萄を他の 葡萄とゴチャ混ぜにして醸造してしまう農協のやり方に納得がいかなかった。 こんな事を続けなければならないのなら葡萄栽培を止めようと悩んでいた。 解決策のない壁に悩んでいる時、子供の頃から顔見知りの近所のお爺さんに会って、この事を相談した。 『マルセル、俺の醸造所を使いなさい!』と気持ちよく醸造所の片隅を貸してくれたのであった。 このお爺さんのお陰でマルセルはワイン造りを始められたのだった。マルセルはこの“恩”を忘れることが無かった。しかし、しっかりしたお礼を云えないままお爺さんは亡くなってしまったのだった。 30年後、近所の若い女性がマルセルの門を叩いた。 エロディ 『ムッシュ・リッショさん、あなたの醸造所でワイン造りの研修をさせてくれませんか? 』 マルセル 『君の顔は見たことあるけど、名前は? 』 エロディ 『エロディ・バルムです。 』 マルセルは驚いた。バルム・・・・バルム、あの世話のなったお爺さんのお孫さんだ! バルム爺さんの顔や当時自分が八方塞がりの苦しい状況にいたことなど色んなことが頭に浮かんだ。大きな瞳で真っ直ぐ見つめているエロディを見つめ返した。 マルセル 『勿論だよ!』快諾した。 でもマルセルはお爺さんとの過去のことを口に出さなかった。 エロディ・バルムの2年目のワインを飲んでディスカッション マルセルは約30年かけて自得してきたことを惜しみなく伝授した。エロディは1年間はマルセルの醸造元に 入り込んで研修した。その熱心な姿と姿勢にマルセル自身も感動したし、影響された。 マルセル自身はある程度のところまで到達してしまった。若い頃のワインに対する情熱が冷めかけていたところだった。そこに若きエロディが登場して、その熱心な姿に若かった時の自分を見るようだった。 ドンドン成長していくエロディを見て、世話になったバルム爺さんへの“恩”返しができていることに感謝の念が止まらなかった。マルセルは本当に嬉しかった。 今日はエロディが独立して2年目の2007年産ワインを一緒に飲んだ。正直云ってマルセルは驚いた。 自分が約30年費やしてたどり着いたワインの境地に、たた2年で近づいてきたエロディをみて本当に心から嬉しかった。次々に質問を畳み掛けてくるエロディに、的確に次々と答えていくマルセル、2人の師弟関係は横で見ていて美しさを感じた。 エロディに刺激されたマルセルは今、 次の世代の為に葡萄の植樹を始めた。 現在の自分があるのは先祖や先輩達が植えた葡萄があるからだ。感謝と恩返しの念をこめて、60年後の後輩達の為に植え始めた。しかも伝統マサル方式の苗木の作り方弟子達に伝授しながらである。