3
Juin

Domaine de la Rectorie 訪問 

地中海の碧い海と空、そしてシスト土壌が醸すテロワールワイン 繊細でミネラルなワイン   ドメーヌ・ド・ラ・レクトリ    地中海とバニュルスの街を見下ろす葡萄園   海と山がくっ付いている。こんなに美しい景色の葡萄園を見たことがない。雄大で繊細な美しさ。人間的で野性的。海と山。美しい景色と厳しい土壌。諸々のコントラストが醸しだすワインのスタイルだ。上品で繊細な中にミネラルがしっかり存在した実にすばらしいワインだ。他では絶対にみられないユニークなスタイルのワインを造りだす。 詩人の心と鉄人の強靭な精神が必要 そんなワインを造るには、偶然にはできない。詩人のような繊細さと鉄人のような強靭な精神を備えた人でなければ出来ないスタイルだ。それらを備えているのがパルセル兄弟ファミリーである。 今日は2男のピエールさんファミリーが迎えてくれた。兄弟の中でも最も繊細でやさしい心の持ち主だ。 写真芸術家でもある。 別世界のワインの物語 雑草も生えないようなシスト岩盤の山が土壌だ。 葡萄が生息するのに実に厳しい条件だ。根ッ子がシスト岩盤の隙間に入り込んで根を伸ばしている。 まず岩盤にへばりついて、そして岩盤を徐々に打ち砕いて下に伸びている。葡萄の生命力は凄いものだ。 ここでは、ボルドー、ブルゴーニュの理論は通じない。別世界のワインの物語だ。 美しい景色とは正反対に葡萄木は過酷な条件の中で葡萄を実らせてくれる。 時々、シスト岩盤が崩れ落ちることがある。それでも葡萄木は岩盤にへばりつき自分の使命を果たすべく頑張り続ける。 感動せざるをえない。この葡萄木の努力の結晶が一滴のワインとなる。  ユニークなスタイルのワインが出来上がるのは当たり前だ。 元気が必要な時に飲みたいワイン 頑張らなければいけない時、疲れた時に飲みたいワインだ。 元気が出そうな気になる。 葡萄木、シスト、景観、人 葡萄木がこんなに頑張れるのも、こんなに美しい景色を見ているからだろう。そして、その努力をじっと見守ってくれる、やさしい心をもった人がそばで支えてくれるからだろう。頑張れ!!葡萄!! BANYULS・バニュルスの未来に大きな道しるべ パルセ・ファミリーはバニュルスの名門であり新参者だった。 パルセ家は1800年代よりバニュルスに住みワイン造りをしていた。しかし、現当主のおじいさんは優秀過ぎた。ポリテクに入学。日本でいえば東大のような存在。卒業後、パリにて電話線の会社を設立。一流企業に成功を収める。 しかし、敬虔なるクリスチャンのおじいさんは質素な生活を信条として孫達に、バニュルスの生活の事、人生で大切な事を常に語っていた。  26歳のマーク、パリを離れバニュルスでの人生を決意ピ エールのお兄さんのマークは重大な決意をした。26歳の時だった。おじいさんから話を聞いていた、家族の原点であるバニュルスの家に戻ることを決意。1974年、一つ年下のピエールは若干25歳だった。1980年には弟のチェリーも参加。それまで、曾おばさん(99歳まで生きた)が孤軍奮闘して守ってきたレクトリーが活気を蘇らせた。当時はすべて農協に葡萄を売っていた。しかし、農協の経営に陰りが見え出した頃だった。当時のバニュルスの農家と農協は、売れなくなった酸化ぎみの天然甘口ワインを何の疑問も持たずにせっせと造り続けていた。 農協脱退を決意 新参者であり、おじいさん譲りの経営感覚を持ち備えていたパルセ兄弟は農協から脱退することを決意し、1984年より自分達でワインを造り、RECTORIEの名で販売を開始した。 目的はバニュルスの偉大なテロワールを表現するワイン造りだ。 バニュルスのテロワールはボルドー、ブルゴーニュにはできない偉大なるワインの可能性がある。パルセル兄弟はこの偉大なテロワールが、まだ世界の人達に知られていないことに喜びと遣り甲斐を見た。それまで、ここバニュルスでは超完熟し過ぎた、焼けたワイン、アルコール香のするワインがほとんどだった。スティル・ワインで酸、ミネラル、果実味のバランスのあるワインは当時皆無だった。 天然甘口ワインは、酸化臭、酸化色のものばかりだった。テロワールの表現とは程遠い存在のワインばかりだった。これらの改良に乗り出した。             RECTORIEの館の窓から見た葡萄園、この山全体がシストの岩盤土壌だ。 1−CUVEE ARGILE BLANC アルジル AOC COLLIOURE BLANC フレッシュな酸、完熟感のある果実味,すべてを支えるミネラル感。どこにもないスタイルの完璧な白ワイン.シスト独特のミネラルが特徴。 葡萄品種             グルナッシュ・グリ80%      ブルナッシュ・ブラン20%                平均樹齢50歳         収穫量/H 20HL/H    手摘み カジェット箱 空圧プレス 樽発酵、樽熟、新樽20% シュール・リにて熟成 2-ROSE 赤に近い薄いルビー・ロゼ、ベリー系の果実味、辛口でフレッシュさもある。勿論、シストのミネラルがきっちりしめてくれる。食事合わせたいロゼだ。他に類のないロゼのスタイル。 葡萄品種  グルナッシュ、カリニャン、シラー、クノワーズ 平均樹齢50歳 翌年4月に瓶詰 一部一晩のマセラション後プレスにかけ、そして樽発酵、樽熟、 10%の新ダル、シュール・リ、バトナージ。 3-COTE MERE コテ・メール 今まではコリウール赤は、区画別に名前をつけて出していたが、それぞれの区画の収穫量をさらに下げたことにより区画別ワインの出荷が困難になってきた。よりシンプルに、高品質にする為に2種類の赤ワインに集中することを決意した。 気軽に飲める果実味を中心のワインをCOTE MEREコテ・メールとして、テロワールを最大限に発揮したワインをCOTE MONTAGNE コテ・モンターニュとして出荷することを決めた。 実に心地よい酸をともなった熟した果実味が中心  勿論、シストからくるミネラルが背骨を構成している。 葡萄品種  グルナッシュ50% 、カリニャン25% 、シラー25%  樽熟70%、フードル(大型木ダル)30%     4-COTE MONTAGNE コテ・モンターニュ パルセ兄弟が永年かけて完成度をあげていた芸術作品。 過酷なシスト土壌から、こんなにも繊細で上品なワインが出来上がる。まさにテロワールと人との共同芸術の域だ。 シスト土壌が濃縮感と透き通ったミネラル感を与えてくれる。多くの古木が上品さと繊細さを、収穫日の決断がフレッシュな酸をも与えてくれる。これぞバニュルスのテロワール・ワインだ。 葡萄品種  カリニャン 27%   ルーサンヌ 12%   クノワーズ 35% ルーサンヌ 12% ムールヴェードル11% グルナッシュ 15% フードル熟成70%、樽熟成30% 18か月熟成、平均樹齢50歳 VIN DOUX NATUREL 天然甘口ワイン、酒精強化ワイン これもパルセ兄弟が改良したワインである。 褐色化した 酸化臭のしたバニュルスが売れなくなった 5- PARCE FRERE – パルセ・フレール この天然甘口ワインは、ルビー色である程度の酸も備えて いる、フレッシュな果実味豊かな甘口赤ワイン。 酒精強化の時期を、マールがまだ葡萄の房の状態の時にア ルコールを足している。フリーランのみ使用。 6- LEON PARCE - レオン・パルセ 最初の原料ワインは同じ、プレスワインも足して樽熟成を 10か月したものがレオン・パルセである。 奥さんの手料理とワインが最高に美味しかった。

2
Juin

南仏葡萄園の友・オリーヴの木の花が満開

葡萄木とオリーヴ木 プロヴァンスやラングドックの典型的な風景といえば葡萄園とオリーヴ木が隣り合わせにある風景だ。 ほぼ同じ頃に花が咲く。 今年はオリーヴの花がやや早い。 今が満開である。 ブドウの花は始まったばかりで、まだチラホラ早熟の木が咲いている程度だ。 ラングドク地方ANIAN・アニアン村にて

30
Mai

La cave de CPVレポート!お酒のアトリエ吉祥

先日、トレッサ横浜南館にオープンのKISSYO SELECTを紹介したが、今回は、その本店である、お酒のアトリエ吉祥を紹介します。 お酒のアトリエ吉祥 横浜市港北区新吉田5丁目47-16 TEL:045-541-4537 東急東横線、綱島よりバスで10分、新吉田にある、この酒販店は、すでにオープン15年。パン屋さんと、 ワインサロンも併設、毎月、いろいろ役に立つセミナーを開催、いつも地元の人でいつも賑わっているお店である。この吉祥は、ワインの取扱中、ほとんどが自然派ワイン、しかも、小規模ながら優良生産者のワインを厳選、ここでしか買えない、「美味しい自然派ワイン」に出会える。 また、お店の魅力はワインだけではなく、蔵元直仕入れの日本酒や焼酎、自社開発のフルーツ・リキュールなど、ここだけの逸品が多い。まさにお酒の専門店である。そして、お酒だけにとどまらず、生ハムなども、お酒のお肴みも充実。お酒好きには、たまらない場所である。 ワインに関しては、取扱アイテムは、400アイテムほど。地区的には、フランスが80%、残りが、イタリア、カリフォルニア、スペイン、オーストラリアなど。 自然派を代表する蔵元、ローヌ地方のマルセル・リショー、ラングロール、ラングドック地方のジャン・バプティスト・セナ、ランベール、ロワール地方、メゾン・ブリュレなど好評だそうだ。 母の日、父の日のためのギフトもオリジナルが充実している、日頃、がんばるお父さんへのプレゼントでも 見つけてみてはいかがなものでしょうか?    いつでも元気でにこやか熊谷店長!    ワイン担当今藤さんお薦めワイン!    シュブリュモン赤、白ともに1,680円(税込)

29
Mai

CH−VIEILLE JULIENNE -AOC CH-NEUF DU PAPE訪問

パーカー2度の100点満点 5月23日 CHATEAU NEUF DU PAPE のシャトー・ヴィエイユ・ジュリエンヌを訪問した。 フィロキセラを乗り越えた100歳を超える古木  ここの特徴は何と言っても樹齢100歳を超えた葡萄木が沢山あることだ。しかもフィロキセラの被害を逃れたヴィーニュ・フランセーズといわれる正真正銘のフランス産原木の根ッ子をもつグルナッシュ品種の古木が現存している。ヨーロッパ内でも僅かしか残っていない。 その他の葡萄をいれても平均樹齢60歳という例外的な樹齢の古さが特徴だ。 葡萄木の一本一本が彫刻の芸術だ! 醸造所の前にあるのが104歳の古木だ。葡萄木に魂が宿っている感がある。葡萄園に立つとエネルギーを感じる。 葡萄木と土壌が永い付き合いの夫婦関係のようだ。 何があっても微動だしない不動の信頼関係を感じる。 奇跡を起こした砂質土壌 ヴィーニュ・フランセーズ“純粋フランス産葡萄木”を生存させてくれた土壌は偉大だ。奇跡と云ってもよい。 フィロキセラ以前の葡萄木の性質、それからとれる葡萄そしてその土壌に育った自然酵母、それらで醸されるワイン、どれをとっても興味をそそられる。 ガレ・ルレとよく云われる大きな丸型の石があるシャトー・ヌフ・ドゥ・パップの土壌ではない。 海の砂より細かな砂質の土壌の中に、小さなガレ・ルレ(丸石)が少しだけ混じっている土壌である。

28
Mai

人気醸造家、ロビノに質問!!

あのロワール地方の人気醸造家に質問しちゃいました!クラブ・パッション・デュ・ヴァンだけに見せてくれるロビノ氏の一面、皆さんにも教えちゃいます!! 1. ロビノさんのブドウの選別基準? 絶対に熟したブドウを選ぶ事!!それが一番気を付けている事です。 畑で毎日ブドウを味見する事が大切です。 2. 醸造において一番気をつけていること? 化学物質、SO2などは絶対に使用しない事。  白ワイン:なるべくゆっくり丁寧に圧搾を行う事。後、ワインに豊富さを与える為、澱みを少し残しながらワインのの液を澄まします。 赤ワイン:半カルボニック醸造。炭酸ガスを少し入れるだけでワイン醗酵が進み、ワインが気化しにくくなります。 ロゼワイン:圧搾は直接行い、白ワインのように液を澄まします。ロゼワインに含まれている砂糖の量は約20mg 、そして私のこだわりは樽栽培です。     3. 地球温暖化の影響? ロワール、シャニエール、コトー・ド・ロワールに関しては、地球温暖化はブドウの熟成さを高めてくれた為、とても良い影響だと思います。昔に比べ、ブドウのバランスもより完璧になってきました。

23
Mai

トレッサ横浜って知ってる???

横浜市港北区に昨年12月にショッピングモール「トレッサ横浜・北棟」がオープン、そして、本年度3月27日に 南棟が完成。なんと、その中には、220店舗の専門店が軒をつらねている。 このトレッサ横浜は、関東初の「オートモール」と呼ばれ、北棟の1F2Fにトヨタ系列の販売店6社が 一斉に出店、ショッピングをしながら、ショールームで新車を見ることもできるというわけだ。 館内は、横浜の姉妹都市リヨンの街並みをイメージした造りで、外からの雰囲気とは、全く違った空間となっている。 そのトレッサ横浜に、「美味しい自然派ワインの買えるお店」La cave de CPV(ラ・カーヴ・ド・クラブ・パッション・デュ・ヴァン)が2軒、北棟と南棟に分かれて出店している、今回、その2店舗をレポートしたい。 http://www.tressa-yokohama.jp/

23
Mai

美味しいメニューはこだわりの手作り野菜から!

居心地が良くて・美味しくて・お財布にも優しくて・気軽に楽しめるのがビストロの定義?だとしたら、Quatre Plaisir はビストロの優等生! 気さくなシェフ、ムッシュ小澤とキュートなマダムのTOMOちゃんのあったかい笑顔も最高。 さてさて、お料理は・・・というと、これがなかなか本格的。ちょっとしたおつまみ系から本格的肉料理までグッとくるメニューが目白押しだ。 ←若鶏のグリル1260円 ↓ホホ肉の煮込み1580円

22
Mai

CHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザ - AVIZE村

5月20日 のBLANC DE BLANC の丘、AVIZE。 最近10日間の温暖な気候で一気に枝葉が伸びている。 区画名LES GESTIS DE SOUSAの区画LES GESTISレ・ジェスティスの畑はOGERとAVIZEの堺にある畑だ。樹齢60歳の古木を0.40ヘクタール所有している。 4月の霜で40%の被害にあった。まだ時期が早いのである程度カバーできる。この畑からはBRUT RESERVEが仕込まれる。 畑で飲むシャンパンは最高だ! 日本にも2回来たことがある。本当に仲の良い夫婦だ。小学校からの同級生だった幼馴染だ。 『人生で一番大切なものは何ですか』の質問に間髪を入れず、 エリックは『『ミッシェルだ』奥さんの名前を挙げた。 ミッシェルも『エリックよ』』とニコッと笑った。

20
Mai

CAVE AUGE パリにローヌ自然派大集合

5月17日の土曜日、カーヴ・オージェが時々開く店頭試飲即売会が開催された。今日のテーマはローヌ自然派だ。ローヌを代表する自然派の大御所10社が集合した。壮観なメンバーが集まった。さすが人気専門店カーヴ・オージェならではのセレクションだ。勿論、企画したのはマーク・シバだ。自然派ワインの発展には絶大な力を発揮した男だ。先週もプリューレ・ロックで会った。自然派の試飲会にはどこでもいつでも参加している男だ。 当然、私とはいつも遭遇している。活力旺盛な男で全面にエネルギーが出ているので、ややクセのある男のように誤解されることが多い。でも話すと風貌とは似つかない繊細さをもった男である。そして真面目な人柄だ。醸造元から信頼されている。だから彼が号令をかけるとこれだけのメンバーが集まる。 土曜の昼の快適な買い物。 パリの自然派ワイン愛好家は幸せだ!これだけの造り手と話を聞きながら試飲できる。しかも気に入れば即買いができる。ニコニコしながらケース単位でワインを購入してた。 ケースを大事そうに車に積んでいる姿が印象的だった。

19
Mai

プリュ−レ・ロック・飲んべ騎士団・RINCE GUERLUT認定式

5月はフランスもゴ−ルデン・ウィ−クがある。 5月8日から12日まで休みの会社が多い。 その最終日12日にプリュ−レ・ロックにて2年に一度の飲んべ騎士団RINCE GUERLUTの認定式が行われた。 〜RINCE GUERLUTとは?〜 当主のアンリ−・フレデリック・ロックがお客さん、従業員、その他日頃世話になっている人達を集めて行う感謝祭のような式典である。格式ばったことの大嫌いなアンリはジ−パン・Tシャツ姿でわいわい楽しく飲んで食べて楽しもう、という会である。毎回5名ほどRINCE GUERLUTに認定される。 ゲルルとはブルゴーニュの方言で“良く飲み!よく食べる人!”を意味する。 アンリ−・フレデリックらしい命名で意訳すれば“飲んべ騎士団”がピッタリだ。 これに認定されると“鍬・クワ”(畑を耕すクワ)をプレゼントされるセレモニ−がある。

19
Mai

気軽で美味しい隠れ家的?ビストロ登場!

東銀座は歌舞伎座横、隠れ家的存在の「bistrot Vivienne」。CPVの試飲会で会った事のある方も多いはずの(スタッフ?に限りなく近い・・・?)あの笑顔がチャーミングなマドモワゼル・斉藤がオーナーのビストロだ。彼女がパリ時代、ギャルリー・ヴィヴィエンヌのワインショップで仕事をしていたことから、名付けたというこのお店、2008年3月のオープンとニュー・フェイスながら、すでに居心地の良い内装と本格的ビストロ料理が評判で、ランチ時には味や雰囲気にうるさいレディスたちで満席。カウンター席もあるので、おひとり様もゆっくりできて安心だ。ランチはコーヒー付きで¥1050〜¥1260。 ランチメニューの若鶏モモ肉のロースト レモン&タイム風味 こちらもランチのサーモンのフリット

16
Mai

5月15日 * 学生・教師達のデモ *

5月15日、木曜、またもや教師と学生達のデモがフランス中で発生した。 教育部門での教師達の解雇、教育方針の改革を訴える人々。 4月16日に行われたデモから一ヶ月経った今、何がどう進化したのだろう? 『何も変わってはいないわ。ダルコスは何も言ってこない。』 『高校生達も、6月の試験があるからデモに参加している数はこの前に比べて少ない。』 そう答えるのはデモに参加していた小学校の教師、ソフィーさんとシャロットさん。 このデモに対し、大統領のサルコジ氏、又教育大臣であるダルコス氏はどう思っているのか? 第一に、ダルコス氏は発表した教育プログラムの改革を一切変えるつもりはないと伝えた。 又、サルコジ氏いわく『デモを行う教師達は48時間前に届け出る事。又デモが行われる日、子供達の世話をどうするか決める法律を作る。』 はたして問題はそこなのか? たしかにこの日、小学校教師のデモ参加率は46%から63%、高校教師は33%から55%という、半分以上の教師達が授業を行っていない。しかし小学生はさておき、高校生達も参加しているのだから、その教育プログラムの改革自体を考え直したらどうなのか? このデモは既に規模が大きくなっている。昨日、教育部門以外、公共団体(税関、テレに関係、刑務所部門)の人達も支援する為デモに参加した。 また日曜日に行われるデモ。学生達は試験や受験で忙しくなり参加率は下がると思うが、その分公務員達が関わり、さらにこの状態は悪化すると思われてる・・・ 統計 フランス全体  デモ参加者:30万人  公共団体 :250万人中2.5% ボルドー  デモ参加者:1万人  教師:42.47% マルセイユ  デモ参加者:3万人 トゥールーズ  デモ参加者:1万人 ニース  デモ参加者:7千人

14
Mai

DUPONT FAHN-RAYMOND 訪問

〜5月13日 MEURSAULT DUPONT FAHN RAY MOND訪問〜 2006年が初リリ−スのデュポン・ファン・レイモン若手ブルゴ−ニュの期待のホ−プだ。既に、クロス・ロ−ド経由で日本に紹介されている。驚愕のレヴェルの高さに人気高騰。 今日は2007産を試飲すべく訪問。 2007年は既に樽から出して樹脂のタンクに移動されていた。 RM『あまり長く樽熟をしない方が良い、果実とミネラルが真直ぐに表現される。』 確りした自分の造りたいスタイルをイメ−ジしている。実に大切なことだ。 醸造所はまだ完成していない。1年前より建設中である。 RM『何とか、夏までは完成させたい。』 樽から出したばかりなので、樽もまだ立てて置きっぱなしになっていた。 RM『ムッシュ・ITO、先週ワインを樽からタンクに移動したばかりだよ。 まだアルコ−ル発酵も続いているし、中にはマロ発酵も終わっていないものもある。この段階でのテ−スティングはチョット難しい』 ITO『でも07年のポテンシャルを知りたいんだ。それなら判断できるだろ 。』 RM『OK, じゃ、はじめよう』 レ−モンはピペットを取り出して樹脂タンクに登りワインを取り出した。

14
Mai

静岡発!ワイン買うならフットワーク◎のココ!

「飲んで美味しい、自分で納得できるワイン」がセレクトの基準という“ムッシュ長島”は、メゾン・ブリュレ大好きでボルドー大学DUAD出身、長島酒店の若き2代目。彼はその片腕、コンビエファンの“ソムリエ佐藤”氏と共に、今や静岡の自然派ワインを引っ張る、新進気鋭の酒屋さんだ。 畑を移動中のムッシュ長島 スーツでキメタ!ソムリエ佐藤氏 このお店の心地よさはまず、安心できる品揃えとスタッフ。日本酒もワインも自分たちが大好き、という造り手の思いが伝えられるこだわりのセレクトと、優しい説明でついつい長居の常連さんも・・・。そして、何よりすごいのがフットワークの軽さ! 日常業務に加えて、毎月第3水曜には市内のビストロで「ヴィオニエ」と称した1日ワインバーを開き、月1回は長島ワイン道場で勉強会、さらに事務所でのワインサロンを月1回、3ヶ月に1回はレストランでワイン会、それに加えて年数回の静岡日仏協会との協賛イベント、出張ワインパーティの請負、出張セミナー、フランス買い付けツアー・・・などなど。もちろん自らもあちこちの試飲会に出向き、新たなワイン探しにも積極的。 試飲会にはドミニク・デュランも! 静岡訪問にご機嫌なグリオット! エマニュエル・ジブロのワイン会で となれば、レストラン関係からの信頼も厚いのは当然、その上優しい雰囲気のムッシュとキュートなソムリエ氏には、それぞれ絶大なるサポーター(もちろん女性ファンも!)もいっぱい!ワインを買うのはもちろんのこと、イベントに参加するもよし、とにかく一度、訪ねてみては? *ムッシュ長島お勧めワインは・・・ メゾン・ブリュレ コンビエ マルク・プノー ドミニク・ドゥラン エマニュエル・ジブロ グリオット ラパリュ ジャン・フォー カトリーヌ・ブルトン ゴビー カザル・ヴィエル  etc. 長島酒店 静岡市葵区竜南1-12-7(静岡市立高校近く)      TEL054-245-9260 FAX054-245-9252

13
Mai

5月上旬の葡萄畑状況−現場写真

5月上旬、ラングドック、ロ−ヌ、ブルゴ−ニュの葡萄園を走った。葡萄の生育状況を写真に収めた。 1-ラングドック-LUNEL 5月4日 撮影 3月、4月と温暖な春となった。 既に開花の準備ができている。 2−南ロ−ヌ 5月1日 撮影 南ロ−ヌ地方でも晴天のひが多い冬、春となった。既に、水不足が危惧されている。全体的に乾燥している。 ブルゴ−ニュ地方 ラングドック地方から所用で一挙にブルゴ−ニュへ跳んだ。 3-メルキュレイ MERCUREY –P.GUILLOTの畑 5月6日 撮影 南フランスから比べるとかなり遅いが、例年並の生育とのこと。 4-ムルソMEURSAULT 5月6日 撮影 5−ヴォルネVOLNAY 5月6日 撮影 6-ポマ−ル POMMARD 5月6日 撮影 7-アロクス−コルトン ALOXE CORTON 5月6日 撮影 8-ペルンナン・ヴェルジュレス PERNAND VERGERESSES(PAVELOTパヴロの畑)5月6日 撮影 標高の高さ、信じられない脅威の剪定の短さ !! ワインの品質は畑で決まる !! 美味しいワインは美味しい葡萄から造られる。 美味しい葡萄には、適切な土壌と農作業をする人間の“志”が必要だ。人間の志を観るには“剪定”を見れば一目瞭然だ。 数あるブルゴ−ニュの蔵元でここまでの短い剪定は、あまり見られない。ここまで剪定が短ければ収穫も極度に少ない。 品質に勝負を賭けている“志”が表現されている。 パヴロは凄い !! 9-オ・コ−ト・ドゥ・ボ−ヌ HAUT COTE DE BEAUNE (ジブロGIBOULOT)5月6日 撮影     ジブロの剪定も短い !剪定に2種類あり。 10-ヴォーヌ・ロマネ村(プリュ−レ・ロック)5月6日 撮影 CLOS GOILLOTEクロ・ゴワイヨットの畑 11- ヴォーヌ・ロマネ村VOSNE ROMANEE-ロマネ・コンチROMANEE CONTI 5月6日 撮影

13
Mai

十字軍が出発した街VEZELAYヴェズレ−

〜1979年世界遺産認定〜 〜丘の斜面には葡萄園が復活〜 ブルゴ−ニュ最北端のシャブリやトネ−ルに近い歴史ある敬虔なる教会の街ヴェズレ−である。小高い丘の頂上にバジリック・サント・マドレ−ヌ大聖堂がある。丘の斜面には葡萄園がある。 1800年初期まではディジョンからパリまで葡萄園で埋め尽くされていた。特にヴェズレ−近辺は見渡す限りの葡萄園が広がっていた。1860年ごろヨ−ロッパに広がったフィロキセラ害虫によってヨ−ロッパ中の葡萄園が全滅した。 その後、アメリカ産の台木にヨ−ロッパ産の葡萄木を節木することで多くの葡萄園は復活したが、ここヴェズレ−の葡萄園は復活することなく他の農産物が栽培されていた。やっと最近、M. MONTANET 〜 モンタネ氏の努力によって葡萄園が少しづつ復活されて、AOCが認められることになった。 〜歴史の街〜 最初に教会が造られたのは861年 。ジェラ−ル伯によって修道院がつくられ、以後、ベネディクト派によって丘の上にセント・マドレ−ヌ聖堂が造られた。マグダラ・マリア聖遺物があるということで、さまざまな奇跡を起こしたとされて、以後中世ヨ−ロッパにおける重要な役割を演じることになった。多くの巡礼者が訪れることになり、サンティアゴ・デ・コンポステ−ラの巡礼路に組み込まれた。 〜十字軍の出発地〜 第2回十字軍(1147-1149)の遠征ヴェズレから聖地エルサレムまでの出発点ともなった。また第3回十字軍(1189-1192)にはフランス王フィリップ2世、イギリス王リチャ−ド1世などが出発したのもここヴェズレ−からだった。 〜美しい中世に街がそのまま〜 メイン通りサン・テチェン通り 丘の下からセント・マドレ−ヌ聖堂に向う小道がこの街のメイン道路だ。道の両サイドにレストラン、みやげ物店、パン屋、ワイン屋など面白い店が立ち並んでいる。 お勧めレストラン   道行く修道僧 〜フィリップ2世が、リチャ−ド1世が、数々の歴史的人物を見てきた大聖堂〜 小道を登りつめるとマドレ−ヌ大聖堂がある。   聖堂の内部ではミサが行われていた。 サンチャゴ・デ・コンポステレへ向かう巡礼の旅 この日、若者のグル−プが巡礼の旅に出発するセレモニ−をやっていた。ここヴェズレ−が巡礼の旅の出発点であるからだ。ヴェズレ−から全長約1690KM。約2ヶ月半は掛かる。フランス語では、サン・ジャック・ドゥ・コンポステルと云いサンジャックは帆立貝を意味する。巡礼者は帆立貝の貝殻を首から吊るしている。巡礼者の証明の一つだ。 民宿も特別扱いしてくれる、との事。 〜丘の頂上から見渡す景色は素晴らしい!〜 〜幾つかのお勧めスナップ〜 〜歴史と人、現在と人、宗教と人、自然と人、ワインと人〜 半日この中世の街を探索した。色んな事を考えながら歩いた。 『あの十字軍がここから出発したんだ』 『フランス王ルイ17世もこの道をある歩いたんだ』 『ノルマン族に壊されたこともあるんだ』 教会と云えども権力と戦争に明け暮れたヨ−ロッパの歴史と人間模様を想像した。そして当時のワインの事を。 天気も晴天とあって実に美しかった。 〜ヴェズレ−のお勧めワイン〜 ドメ−ヌ・ド・ラ・カデット DOMAINE DE LA CADETTE ロマン派 !! モンタネ氏  世界遺産のヴェウレを葡萄園で覆い、ワイン有名産地への復活 !! なかなかの苦労人である。モンタネ氏はジュラ地方出身であり、地元の人ではなかった。いわゆる、よそ者のモンタネ氏が18年目前に地元の農民を説得して農業組合カーヴ・ドゥ・ヴェズレを立ち上げた。若い頃、葡萄収穫に時々やってきていた彼はこの風光明媚な土地を限りなく愛していた。愛したのは土地だけではなかった。この地に育った女性カトリ−ヌさんと結婚した。 この地の古文書を調べたモンタネさんは、ある事実を発見した。それは1800年代の中頃までは、この地は葡萄園で覆われていたのである。ブルゴ−ニュワインの一大有名産地の一つだたのである。つまり、フィロキセラ害虫で葡萄園がほぼ全滅という被害の前は、ワインの産地としてのヴェズレが有名だった、事実を発見したのだ。30歳になったばかりの若きモンタネ氏は、ここに我が人生を賭けるロマンを発見したのである。再びこの地をワインの名産地に復活させる ! そして、近隣の酪農農家や昔葡萄園だった地を所有している農民への説得に駈けずりまわった。よそ者のモンタネ氏の事を素直に聞く人はなかなかいなかった。 モンタネ氏は決意した。銀行を説得して借金をしてまず農協を立ち上げてしまうこと。 彼の熱意に負けて賛同する農民が数人現れた。1991年正式に農協カ−ヴ・ヴェズレは成立した。 当時、必死の形相でPARISのレストランやワイン屋に売り込みに来ていたのを知っている。失敗は許されなかったのである。私はその当時からの付き合いだ。 モンタネ氏 第2の転機 追求心の強いモンタネ氏はやはり、本物のワインを造らなければ、真のヴェズレワインの復活はありえない と確信する。ブルゴ−ニュのプリュ−レロックやパカレそしてマルセル・ラ・ピエ−ルの存在を知り、将来はこれだ、と悟る。農協の葡萄園をビオに改善し、造りも自然な造りに改良していこうとした。ところが農協の組合員から反対案が提出された。やはり自分が“よそ者”であることを再認識させられた出来事だった。しかし、もう彼は後に戻る気は無かった。組合長でもあり、自分で立ち上げた農協を出なければならない状況になってしまった。この10年間の努力は何だったのだろう ? 悩んでいる時期に、ロックからの独立を考えていたフィリップ・パカレと出会う。パカレの独立に合わせて自分も独立する決意意を固めた。 そして、パカレに自然なワイン造りの指導をしてもらうことにした。ドメ−ヌ・カデットの誕生である。 パカレ独立が、挫折感のあった農協の事を気持ちよく将来に向けて割り切る切っ掛けになってくれた。僅かな自社畑と借り畑を持ってカデットが立ち上がった。それからも紆余曲折があったが多くの協力者や仲間を得てやっと現在がある。 ブルゴ−ニュでは自然派はたった2%しか存在しない。 その中でも、人物、ワインの品格は素晴らしい。 中世の教会のある場所は、土地の力がる。エネルギ−がある。 * Les Saulniers,レ・ソニエ−ル 白 AOC Burgogne blanc 06 sans so2 *Claudius 07,クロディウス  白 AOC Bourgogne blanc *La Chatelaine 06,ラ・シャトレ−ヌ   AOC Bourgogne Vezelay *L’Hermitage  レルミタ−ジ 赤 pinot noir 05, AOC Bourgogne * 日本輸入元:株式会社 モトックス       東京オフィス:TEL:03-5771-2823       大阪本社:TEL:06-6725-4925