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Elodie Balme in R&B – ドメーヌ・エロディ・バルム

今日は数日前に言っていた、フランスで有名なワイン雑誌、 『le Rouge et Le Blanc*ル・ルージュ・エ・ル・ブラン』に載っていたエロディー・バルムのインタビューを紹介したいと思います! Le Rouge et Le Blanc n° 96 « Tavel la vie en rosé » 彼女は私と同じの26歳、本当に可愛くて私も大好きです! しかもワインも激ウマ!是非是非お試し下さい! エロディーのワインのお問い合わせは・・・: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com 期待溢れる2007年の初ビンテージ、そして旨みたっぷりの2008年!とてもフレッシュで甘美なエロディーの3種類のワインは、言葉ではとても表現できないので、皆さん是非お飲み下さい! ロエ出身のこの可愛くて若い生産者のワインは、毎年彼女の特徴を徐々にインプットしていっています。 エロディーのワインは垂直感と深みがあり、尚且つエレガントさが綺麗に現れています。 2008年ヴィンテージは少々難しい年でもあり、夏は雨が降り続け、厳しい撰果を行わなければいけませんでした。 しかし一番手頃なワインから、もうすでに魅力的:砂質のテロワールから収穫されたメルロ(20%)とグルナッシュ(65%)、そして砂利が含まれた泥土質の土壌からはカリニャン(15%)と、これらを使用し造られたヴァン・デュ・ペイ・デュ・ヴォクリューズ*Vin de Pays du Vaucluseはとても滑らか。 柔らかさや丸み、そしてバランスの取れた深みは、スパイスやフルーツの味わいが出ています。 フィナーレにはカカオの香ばしい苦味と、スミレの花の香りもしてとても複雑。 そして次のワインはル・コルディエ・ウエストという区画から造られたコート・デュ・ローヌ*Côtes du Rhône。この区画は一般に『サミュエル』と呼ばれていて、なぜかと言うとこの区画の元持ち主がサミュエルと名づけられていただからそうです。 砂利が多い砂岩質の土壌を特徴とするこの地点、『ビュイッソン』には、グルナッシュと少ない割合でシラーとカリニャンが北東方面向きに植えられています。 このワインは少々空気に触れた後、まさに潰したイチゴと温まった石の香りが漂って来ます。 深みが全面的に感じられ、とてもパワフルだが、ミネラル感たっぷりの爽やか感もあり、ミントや香草の香りが最後に感じられます。 そして最後はより濃厚で深みがあるコート・デュ・ローヌ・ラストー*Côtes du Rhone Rasteau。 まだ少々タンニンが強いですが、とてもデリケートな苦味が最後に感じられます。 太陽のパワーとボリューム感たっぷりのこのワインは、よりまろやか感が出るのに後少々時間が必要です。 村の真上にある、粘土石灰質のテロワール(南方面)で収穫されたグルナッシュと、村の南東の区画で収穫されたシラーが使用されています。 とても意志が固いエロディーは、自分が何を求めているのかを良く分かっています『私のワインにもっと深みが欲しい』。それもそのはず、彼女の父方の祖父は定年後、3haのブドウ畑をロエで育て、母方の祖父、マルセル・シャラバン氏は9haのブドウ園の取得者。エロディーの父も、15haのブドウ畑を購入し、総合28haのブドウ園を管理することに! エロディー曰く:『私は絶対にワインが好きになることを昔から察知していました。ブドウ畑に行くのは大嫌いでしたが、ワインの話をするのは大好きでした。まだその頃は何も分かっていませんでしたが・・!』彼女は商業の勉強をした後、ワイン専門学校を卒業し、その後3年間マルセル・リショー(ケランヌ)の元でワインに付いて学んできました。 『彼は私に全てを教えてくれました。いつでも知恵を与えてくれ、私にとっては大切な指導者、第二の父のような存在です。今でも彼にアドバイスを貰っています。2006年、初めて自分自身で醸造したときにも、彼に助けを頼みました・・・!』 今エロディーは父親のブドウ園を6ha受け継ぎ、徐々に自然派栽培の方向へと転換しています。独学でワインを学んでいる彼氏のフレデリックとエロディーの目標は二つ:ドメーヌを大きくすること、そしてロエのテロワールの素晴らしさを広めること。父親とは、多少考えのズレはあるとしても、エロディーは彼のアドバイスや支持を頼りにしています:『父が持っている土壌の知識はとても貴重です。』 何年後か、ブドウの木も健全な状態に戻った時に造られたワインの味を、私達は想像しながら楽しみに待っています。

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二人のBUDOの達人の遭遇

二人のBUDOの達人の遭遇・ブルゴ-ニュの1日 フィリップ・パカレ氏 (葡萄の達人)     藤原康弘氏(剣道の達人) 月のとある日、日本より藤原氏フランス行きの電話がはいった。藤原氏は剣道7段、8年前に剣道指導の為に1年間フランスに滞在したことがある。剣風といい人柄といい正に達人だ。フランスに多くの熱狂的なファンが多い。私もそのファンの1人でもある。おまけに藤原先生はワインが大好きだ。 偶然にも私がリヨンにいる時にリヨン近辺に滞在しているとのこと。私は直ぐフランスのワイン造りの達人フィリップ・パカレと遭遇できないか、と考えた。 分野が違うこの二人の達人には共通点があり、この遭遇はきっと何か良い気が創造されるだろ。 フィリップとはもう17年来の付き合いだ。一緒に日本にも4回ほど行った。彼の天才ぶりにはいつも驚かされている。日本語が解からないのに、人から質問されたことを通訳する前に答えてきたことが度々あったからだ。一つの事をあるレベルまで成し遂げている人の共通したヒラメキのようなものがある。藤原先生の剣道も一味違う。剣道は相手がいて、何故かわからないけど一緒にやっていて気持ちが良くなる剣風と、気分が悪くなる剣風の人がいる。別にこれは、打たれたとか、負けたとかいう勝ち負けの問題ではない。対人関係と同じようなもので、一緒にいて不愉快になる人、愉快になる人がいるのに似ているのかもしれない。 藤原先生とやると気分爽快になってしまう。自然派ワインのようだ。スーと元気になってしまう。 真っ直ぐで、明るくて、濁りがない 藤原先生の剣道は“真っ直ぐで、明るくて濁りがない”。これはフィリップ・パカレのワインと一緒じゃないか。 フィリップはいつも云っている。 『シンプルなのが一番だ。真っ直ぐなワインを造るのは難しい。最も美味しいくテロワ-ルを表現できるんだ。』 藤原先生も云う『剣道は真ん中を真っ直ぐいく面一本がベストです。』 ワイン造りも、剣道もゴチャゴチャ無駄なテクニックを使わずに、シンプルに徹することが一番のようだ。 言うは安し、である。勝ちたいとか、もうチョット濃縮させるとか、もうチョッとリスクを回避したい、色んな邪念が入り混じる中、それらを振り払ってシンプルさに徹する価値と困難さをこの2人は体験的に悟っているのではないか。最も大切なものだけを残して、あとのこだわりを捨てきる決断、この辺が共通のように思う。 フィリップの収穫に何度か立ち会ったことがある。チョットでも腐っている葡萄は躊躇なくすべて捨てさる。普通ならもったいない感覚や、経済的にももう少し量を増やしたければ多少腐っていても使ってしまう。これを躊躇なく捨て去る、この決断と実行に驚いた経験がある。だから、『邪念のない面』のようなワインになるのだろう。 藤原先生と剣道していて、私のような下手な者とやっていても、真剣に面を真っ直ぐにくる。私を打ち負かすことなど、簡単なことだけど、妙なテクニックは一切使わず兎に角真っ直ぐに面にくる。勝ち負けなど関係がない、だから時々出ばな小手を打たせてもらえるけど、撃った私の方が恥ずかしくなってしまうような気持ちになってしまう。勝ち負けをふっ切っているのだ。 ワイン販売の達人を目指せ! これは商売でも同じなのかもしれない。自分の儲けばかりこだわっていたら、最も大切なものを失ってしまう。前後左右、周りの人たち皆をハッピーにする商品、売り方がきっとあると思う。みんなが感動して、皆に喜んでもらえるような商売、生き方をしたいものだ。よく見極めて捨て去るものは躊躇なく捨てる。達人のように真っ直ぐに、最も大切なものに絞り切るシンプルさが必要だ。 商売には色んな邪念が渦巻いてる、楽に売れて、儲けの多いものを皆欲しがる。特にこの時期は兎に角安いものを欲しいとよく言われる。品質など2の次で少しでも安く儲けるもの、そんなことにこだわり過ぎていると、最後にはトンでもない品揃えのワインばかりになって、客の信頼を失ってしまうだろ。やはり本物ワインを真っ直ぐに濁りなく、クリヤに販売していかなければと思う。複雑な販売技術を使い過ぎず、本物をまっ直ぐに売れるようになりたい。販売技術も所詮はテクニック、剣道もワイン造りもテクニックを使い過ぎるところに邪念が入ってくる。真っすぐに真ん中をシンプルな技術で!難しけど達人を目指すには必要なことだ。ワイン販売の達人・・大切なものを見極めて・・あとは邪念を捨ててシンプルに。まだまだ修行が足りない!フィリップのワインは益々世界中の人たちから愛されている。藤原先生と一緒に剣道した人達は皆ファンになってしまう。活人剣だ。今日は色々勉強させて頂きました。感謝!! 今、ボーヌで最も人気上昇中のワインビストロ“TONTONS”トントン 住所:22、Rue du faubourg madeleine 21200 BEAUNE TEL :03-8024-1964 私はパカレ氏とボーヌでよく食事をすることが多い。マリアのREGAlADEか、和食のBISSOHもしくはこのTONTONSだ。 最近、このトントンが進化を続けている。店も改装して明るい雰囲気になった。そして何より自然派ワインの品揃の充実が素晴らしいものになってきた。地下のカーヴを整備してストック兼販売も出来るようになった。店内に入店して右側の壁はワイン棚になっており、そこでもワイン販売をしている。そこでワインを選んでテーブルに着くことも可能だ。 ペピータの料理は心・喜びがこもっている! 料理担当は奥さんのペピータだ。料理が好きで、好きでたまらない女性だ。『私は料理をする為に生れてきたの!』 本当に楽しそうに料理をしている。調理場が透明ガラスで仕切られているので、彼女の料理姿が見られるようになっている。本当に楽しそうだ。2010年の今年にミシェランの星が一つ付いてしまった。ペピータの料理の質の高さから云えば遅すぎるくらいだ。でもあまり有名になり過ぎて私たちが来れなくなってしまうのがチョット心配だ。 パカレの醸造所カーヴで2009年産を樽から試飲した後にこのトントンにやってきた。 2009年産は勿論まだ熟成中だ。ホントに凄い年になっていた。09のエシェゾーもシャンベルタン・クロ・ドベーズもマニフィックで繊細でミネラルの旨味が乗った出来上がりだ。シャブリもタップリのミネラルでまさにザ・シャブリのスタイル、ムルソーはパワフルなシャルドネの中にミネラル爽やかさが詰まった感じだ。カーヴでたっぷり食前酒を飲んでここに到着した。 料理はペピータがもう準備してくれていた。 まず、MINESTRONE DE LEGUMINEUSE AU FUME DE CORAIL D`OURSINSウニ風味の濃厚な有機野採スープ、 Coq du Louhanais au Vin Blanc et Verveine,Cocotte de Persil Racine = ルアネ産鶏、白ワインと香草で煮込んでパセリの根っ子をココットで煮込んだものを添えてあった。ワインはPACALETのシャンボール・ミュージニを合わせた。 料理人の人達の為に昼のメニュを載せておきます。 黄色の線が本日食べた前菜とメーンだ。その後、フロマージと簡単なデザートを食べた。 食後は主人とペピータと色んな話をした。改装してまだ一カ月しかたってない。お客が増えていること、最近予約でほぼ満員になってしまうらしい。これだけ美味しいので当然だ、と思う。 自然派ワインばかりの品揃えだ! 螺旋階段を下りると自慢のカーヴがある。フランス中から集めた自然派ワインのスターが勢揃いだ。  ←店内の販売棚 ここで買ってテーブルで 飲める。    地下のワインカーヴ  幾つかのワインを紹介しよう ルシオン地方の自然派スター LE BOUT DU MONDE ルブド・モンド 今、自然派レストランで超人気の蔵元だ。 自然な果実が素晴らしい。             FOULARD ROUGEフラール・ルージュ 大スターのジャン・フランソワ・ニックのワインだ。 もう、ルシオンのカリスマ的存在だ。 南フランスの自然派を作り上げた人物と云ってよい。    TEMPS DES CERISES                     タン・ド・スリズ “桜の季節”という、まさに今の季節のワインだ。 果実味の爆発といってもよいほどの心地良い果実味だ 自然派レストランの常連だ。 真っすぐで、明るくて、濁りがない、すーと入ってしまうワインばかり FONTEDICTO フォントディクト 完全ビオ・ディナミ農法で馬も自分で飼って、馬で耕している。自然度な150%と云うか、何かを超えてしまった存在だ。パンも自然酵母で自分で焼く。野采も自分で栽培している。ほぼ自給自足の生活だ。 このワインは一口飲んで宇宙を感じる不思議なワインだ。または、自分の唾液に最も近いワインだ。自然度が高い。 L`ANGLOREラングロール 今。自然派ワインを語る時、もうラングロールをはずしては語れない存在になっている。エリックがやっている一つ一つの作業がそれほど繊細な注意を払ってほぼ完ぺきを狙って実践しているからだ。誰も彼のマネは出来ない、ことを皆が認めている。 DARD ET RIBO ダール・エ・リボ もう自然派の伝説的古参になってしまった。日本への登場も自然派では最も古い。当初から比べると還元臭が消えたことかな。皆、進化している。変わらないのは美味しいこと、そして、量が相変わらず少ないこと。ルネ・ジャンとフランソワがいつも仲が良いこと。ワインはマニフィックだ! MAZELマゼル ジェラールも自然派の古参の一人だ。そして自然派の原点ジル・ショーヴェ博士の直系をくむジャック・ネオポールの流れを得ている貴重な醸造元だ。 ワインは古典自然派だ。何とかこの古典スタイルを続けてほしい。 素晴らしい人間性とワインの品質だ。 PHILIPPE VALETTE フィリップ・ヴァレット マコン・シャントレ村に位置して、素晴らしくミネラリーな力強いシャルドネだ。自然派ワイン屋には必ず品揃えされている蔵だ。 マコン・シャントレ、フイィ・フィッセは本当に上手い。 塩っぽさを感じる旨味は日本食にピッタリだ。 […]

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静岡に本物自然派の波 LA VIGNE ラヴィーニュ

ただ美味しい、ただ安い、ただ有名なワインは卒業だ!もう化粧はいらない!!  門脇さん      佐藤さん    マチュ・ラピエール    野村さん 本物ワインとはまず栽培では、除草剤など土壌や生物を無意味に殺傷するものを使用することなく、美味しい葡萄を育てることに専念して、醸造段階では、ただ表面の味だけを繕うような化学物質やテクニックを使用せず、自分の畑から育った自生酵母のみで発酵させて自然な栽培から得た葡萄の旨味をできるだけナチュレルに表現した美味しいワインのこと。 地球にも人間にも優しいワインのこと。 生活文化人 集まれ!!ラ・ヴィーニュへ ワインに限らず、今、自分で飲むもの、食べるもの、着るもの、生活そのものを地球・生態系維持を考えながら生活する人達が増えている。そんな人達に来てほしい店だ。なお且つ、美味しく楽しい生活を望んでいる人!集まれ! フランスの自然派と深い繋がり チーフの門脇さんが自然派の伝道師マルセル・ラピエールへの訪問、そして、その息子マチュが静岡のラ・ヴィーニュへ今年2月にやって来た。この店のワインセレクトは門脇さんが実際に現場に行って醸造元と一緒に食べ、畑を歩いて、人物も良く、畑も健全で、何より美味しいものだけを選別した。 常時10種類以上の本物ワインが有料テースティングできる! 偽りと化粧のない素っぴんワイン グイグイ飲みこんでください。一杯だけしか美味しく飲めないワインも卒業だ!ここのワインはたとえ一本飲みほしても翌日爽快なワインばかりです。栽培も造りも、造り手もピュアーだからです。 夕方はお仕事帰り、食事前のアペリティフをやりにくる生活文化人で一杯です。特に厳しい仕事に取り組んでおられる方々に飲んでほしいワインばかりです。純なワインは宇宙と地のエネルギーが、疲れを中和してくれますよ。宇宙も鉱物もワインも人間も元は同根だからです。 生活は質素ですが心の豊かな人達が造ったワイン 店内には門脇さんが自分で撮って来た醸造元の写真がいっぱい貼ってあります。彼らは生活文化人の最先端の人達です。この地球を美しく次世代に譲りたいと思っている人達です。自分だけが利益をあげる為に地球や微生物を殺すような事を絶対にしない人達です。ワインをただ美味しく繕う為に地球を汚すような物質を使いません。使わなくて済むように3倍の畑仕事でカバーして健全で力のある葡萄を育てています。リスクを避ける為だけに酸化防止剤を無暗に添加したり、化学物質をワインに混入して整えてしまうことはしません。自然のバランスを崩してしまうし、飲む人の健康に良くないことを知っているからです。 “足るを知る”をよく理解している人達です。決して裕福ではありませんが心は本当に豊かな人達です。特に人と人の繋がりを大切にしている人達ばかりです。必要があればやりくりして日本まで応援に来てくれます。 今年の2月に静岡までやって来てくれました。セミナーをやりました。 マチュ・ラピエール  ロワール地方フィリップ・テシエ      クリストフ・パカレ 彼らは本気です。地球や人間社会や生物態の維持の為に ワインをとうして、何かを伝えようとしています。 静岡に自然派最先端の品揃え LA VIGNE ラヴィーニュ 静岡市葵区紺屋町17-2  1F TEL:054-205-4181

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桜に時の流れ2010

3月30日、フランスに帰る前日に、高輪プリンスホテルにて大事な人との打ち合わせの為訪問。 思わぬ絶好の花見に出会う。8分咲きだろうか、まだ勢いを感じる桜だった。私は桜が大好きだ! フランスにも桜はあるけど繊細さに欠けている。鮮やかに咲き乱れる前のこのくらいが一番好きだ!すべてがこれからだ!という清い時の流れを感じる。 ビルが立ち並ぶ東京の一角にこんな桜名所があるなんて。 ほぼ偶然に立ち会うことができた。感激だ。 この一抹の幸せをシャターに押して皆様にプレゼント。 今日は満月だ。空気に勢いがある。願いが通じてほしい! 満月のように満丸に! 皆にとって良い方向に! この気持ちが素直に伝わって欲しいい!!桜ように時を流せたら。 桜に逢わせたいロゼワインがある 桜は心地良さを伝えに毎年やってる。 また、今年もまたやって来たな、と思う。そしてまた、早く急いで行ってしまうんだなとも思う。 早く、じっくり、沢山見ておかなければと思う。 本当はワインでも飲みながらゆっくり楽しみたいところ。 忙しく動きまわる中で、ホッとさせてくれる桜 が大好きだ。 やっぱり日本はいいなーって思う瞬間だ。 東京の真ん中にこんな処があるなんて、素晴らしいことだ。 特に、今日は光に勢いがある。光が桜の花びらに当たって反射しているようだ。 さあ、明日はパリに向けて出発だ。 前日にこんな、桜を見せてくれて感謝だ。 ひと時だけど本当に幸せな気分になれる! 同じ気分にさせてくれるワインを思い出した。今日は花見にはちょっと寒すぎる。でも、ラングロールのロゼ、ロビノのロゼ微発泡ワインをこの桜に逢わせたい。来年に逢いたいな。ボン・ヴォヤージ!

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エリック・ピファーリング*ラングロール

今日はフランスで有名なワイン雑誌、 『le Rouge et Le Blanc*ル・ルージュ・エ・ル・ブラン』で見つけた、エリック・ピファーリングのインタビューを紹介したいと思います! Le Rouge et Le Blanc n° 96 « Tavel la vie en rosé » 今回はローヌ地方の特集です。 今回はエリック、そして次回はエロディ・バルムの取材をアップしますので、楽しみにしていて下さい! 独特なロゼ・タベルを造っているドメーヌ・ド・ラングロール、エリック・ピファーリング氏のワインは、モダンというよりも、シャトー・マニシのロゼのように伝統的な味が印象的。 彼の過程は土地やブドウ木、果物の実とワイン全てを由来とし、ワイン生産者として楽しみと味わう喜びを尊重しています。 ピファーリング一家では、昔から心に響いたことはとにかく優先。1970年代、エリックの父はミツバチに興味を持ち、以前からやっていた機械仕事を辞め養蜂の道に進みました。そしてエリックは自然と親の情熱を受け継ぎ、ガール地方でも蜂の病気や蜂に悪敵なヴァロア(ダニ)のアタックについて全面的に戦ってきました。そして1980年代の後半に家族のブドウ園を受け継ぎ、養蜂家及び生産者となりました。『養蜂家の頃と同じ仕事をしている感じ』とエリックも言うほど、花やアロマなど彼自身が好んできた要素が両世界にあったのです。 義理の父から土壌の仕事を教わり、最初は協同組合員としてスタート。しかしエリックは、『環境を尊重した栽培方法』を改善し、タベルに広めた一人でもあります。時が経つにつれ彼の考えはより深くなり、当時エステザルグ協同組合のディレクターを務めていたジャン・フランソワ・ニック氏の影響を受け、エリックは徐々にビオ栽培の方向へと進んでいきます。そこで彼の励ましとなったのが、先駆者であるジュル・ショベ氏や、モルゴンで有名なマルセル・ラピエール氏、ジャン・フォワラール氏のワイン造りの方式。また、シャトー・ド・マニシでタベルのワインに付いて多くの知識を得たフレール・ロジェの開放的で感情性の強い性格が、エリックにとって大切な目標となったのです。そこから、彼の中では『原料に信頼性を持てるからこそ造れるワイン』という考えが生まれたのです。:健全なブドウが生り、テロワールの魅力が表現される畑作業を行い、化学物質を添加しないで、果汁が発酵や熟成中自由にブドウのポテンシャルを引き出せる環境造りに手を掛けました。 2002年、大量に降った雨はミツバチの巣を全て奪い、収穫の半分以上が破壊:自然は時には厳しいですが、それでもエリックは生産者になろうと決心しました。 そして40歳になった時、彼はタベルの協同組合を辞め、自分のワインを造り始めたのです。 このドメーヌの畑では、化学物質は一切不添加の上、各テロワール、各ブドウ木、そして気候情報に適合した畑作業を行っています。『ブドウ畑は私に新たな活力を与えています。その事実に気付いたのです。』というように、経験と直感、そして強い感情も大切なのです。 『この様な仕事をするには、土壌と特別な関係を築いて行かないといけません。土に対して愛情を抱いていないといけないのです。』 土の通風や水の状態、植物の間に生まれる競合、又ブドウ、そして発酵中の果汁には必要不可欠である窒素の存在など、これらをコントロールするにはブドウ木と他の植物のバランスを保つことが重要です。 そして何よりも大切なことは、ブドウ木からワインになるまでの段階を見守ること。まさにローマの古代人のワイン造りに似た方法です。 エリック・ピファーリングは尚古主義ではなく、ただタベルのワイン造りに関する古い歴史と、今現在テロワールを感じながら進める作業を歴史に残して行きたい強い意志の持ち主なのです。 ワイン紹介 ロゼの色は普段見かける薄いピンクではなくしっかりとした色合いで、おそらく昔に造られていたロゼの色に似ているのでしょう。とてもリッチなアロマはとても爽やかで心地良く、花やオレンジの皮、スパイスなど、ドメーヌの独特的な繊細さが溢れています。そしてもちろん『自然』が大いに感じられる、飲めば飲むほどはまって行くワインです。 2007年タベルの点数 20点中16(一番高い点数 - 平均点数12.5/20) 。 とても豊富なアロマ:ヨードやトースト、乾いたハーブやオレンジの皮。又、スパイスやお花、フレッシュなフルーツの香り。 とても繊細なミネラルが感じられ、焦がれたハチミツや花の香りが凄い。とても滑らかな味わいで長く続く綺麗な後味。とても複雑で飲みやすいワイン。 2009年ヴィンテージの点数 20点中15.5(一番高い点数 - 平均点数12.5/20) 。 バラの花や綺麗なハーブの香り、そしてフランボワーズやイチゴの繊細なフルーツのアロマが複雑感を与えています。まろやかで爽やかな味わい、そして最後にはピリッとした苦味がまた美味しい!力強さもあり、フィナーレはとてもエレガント。一度飲んだら止まらない、自然で胸を打たれるような上品なロゼ。2007年、2008年ビンテージに続き、独特的なタベルです!

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東京・エスポアの仲間達と神田・萬屋天狗にて

全国に約200店弱の仲間を持つエスポア・グループ・特に東京のメンバーは時々情報交換会をやっている。 鴬谷のよろずやのよっちゃん、菊田さん、長さん 過去、色んな酒販店グループが存在していた。生まれては消えを繰り返し、結局現在まで残ったのはエスポアグループだけだ。 残った最大の原因は本部組織が独立して存在しているからだ。 今までの消滅したグループは、メンバーの有力酒販店がまとめ役を演じていた。これでは人が多くなると意見がまとまらなくなってグループとしての行動が硬直化して消滅してしまった。 エスポアの素晴らしい処は、本部組織がシッカリ独立していること。お互いに切磋琢磨でスケールメリット。 自由が丘のやまやさん、いせいの有馬夫人 一個店ではできない事や、一酒屋でやっては利点にならないことを本部が代わって企画・実行してスケールメリットを出すことができることだ。例えば、ワインの直輸入システムにしても、一酒屋ではとても輸入などは考えられない。有力な酒販店が直輸入をやることもあるが、長期に渡って、取引蔵元と良好な関係を続けることが出来なくなってポシャってしまうことが多かった。200店舗が一致協力すれば皆が少しづつ努力すれば大きな力となって長期に渡って醸造元とも良好な関係を続けられる。造り手から販売者、消費者までの共生の世界だ。 世田谷のナカモト、いせいの有馬、横浜の竹之内 まさに、スケール・メリットを皆で享受できる訳だ。勉強会にしても、フランスツアーにしても本部がニュートラルな立場で企画してくれるから皆が自由に参加できるのである。これも一軒の酒屋ではできないことで、ましては継続的にやることは不可能だ。 本当に世界に類を見ないグループとシステムになっている。私はエスポアが直輸入を開始したころからの付き合いだ。だからもう20年弱の付き合いだ。私にとっては家族のような存在だ。まさに共に生きるの実践だ。 この20年の間には酒販免許の緩和、酒の安売スーパー全盛期、衰退期など色んなことが起きた業界だった。 周りの酒屋の倒産閉店が続く中、何とか生き残って来たのがこのエスポアグループだ。今、残っているエスポアのメンバーは、メンバー同士が親戚のような付き合いをしている素晴らしい関係だ。私との関係は彼らの先代からの付き合いだ。云うならば親戚のおじさんのような存在かもしれない。今夜のような、宴会というか、集まりが時々行われている。有馬氏や竹之内氏が声をかけると10名前後はすぐに集まってくれる。 楽しいひと時の一つにブラインドテースティングがある。   皆、一本づつワインを持ち寄ってブラインド・テースティングをやりながら色んな話をして情報交換を楽しむ。本当に皆、佳い人の集まりだ。私も時々参加させて頂くが心地よい空気が流れている暖かい人達の集まりだ。 それに皆、それぞれが、それぞれの方向とやり方で努力しており、大事なところだけは共有してスケールメリットを出している。多少の競合関係は存在しているが切磋琢磨でお互いを盛り上げる素晴らしいグループだと思う。 ESPOAには素晴らしい本物ワインが沢山ある。    今日飲んだ美味しいワイン、まずは口慣らしにCHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザのキューヴェ・コダリだ。竹之内さん持参。何て素晴らしいシャンパーニュなんだろう!コート・ド・ブランのAVIZE村のシャルドネだ。クレと呼ばれる真っ白な石灰質岩盤の土壌だ。スカットした辛口の中にも果実の深みのニュアンスがこのコダリにはある。何と云ってもクリアなミネラル感が最大の特徴だ。 シャンパンでスーと入ってしまうのは少ない。まだ、飲んだことがない人は是非試してほしい。後悔はしませんよ! BRUNO SCHUELLER*ブルノ・シュレールのRIESLING 2000 ほぼ黄金色に近い色合いは、ウイラージをしない樽熟成からのものだ。何て力強い、蜂蜜感さえ感じさせてくれる熟度だ。それに反してキチッと締め て、スッキリ感を与えてくれているのがシュラー独特のミネラルだ。これはブルノのお父さんのジェラールの畑仕事のお陰だ。実に素晴らしいアルザスのテロワールワインだ。イカが美味しかった。 DOMAINE ALQUIER*ドメーヌ・アルキエのBASTIDES 96 AOC FAUGERES バスティード 何て細かく上品なタンニン何だろう。こんな繊細なフィネスを感じさせてくれるワインを造る人はそう多くない。しかもこのボリューム感は南仏そのものだ。かと云ってアルコールを全面に感じることはない。これはフォジェール独特のシスト土壌が酸をもたらしてくれるからだ。フレッシュ感さえ感じさせてくれる。熟成からくるトリフが出始めている。   DOMAINE DE LA SENECHALIERE*ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール、V V 2004 ムスカデ 偉人マーク・ペノは04年当時、まだムスカデとして出荷していた時代だ。 マークのワインはムスカデとして登録する6月までにはまだ醸造が終わっていないことが多く、今ではテーブル・ワイン、ヴァン・ド・ターブルの カテゴリで出荷している。イオデと云われる浜辺の香りがあり、蜂蜜さえも感じさせてくれる。勿論、6年の熟成を重ねてもフレッシュ感を備えている偉大なるムスカデだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック LES PLOS DE BAUMES 03*レポドボーム ラングドック地方の偉大なる醸造家の一人だ。南仏ワインの名声を上げた一人に数えられるシルヴァン・ファダだ。シルヴァンのワインはルカ・カルトン、トロワグロ、エルブリなど一流シェフのレストランにオンリストされている。このキューヴェはシルヴァンのワインでは異質のワインだ。 彼はアニアン村にわずかな畑を所有している。ここはメドックに似ているといわれる土壌を備えている。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、というボルドー品種構成だ。実に細かい粒子のタンニンだ。03年と云う過酷な暑さの中で育った葡萄を仕込んだ。このフィネスはボルドーグラン・ヴァンだ。これは収穫量が20HL/Hと云う少なさから来ている。素晴らしいワインだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック  CARIGNANのカリニャン シルヴァンがこのカリニャン品種100%のワインを出すまでは、カリニャンは安ワインしかできない品種だと信じられていた。シルヴァンは樹齢が100歳のカリニャンのみをワインに仕込んだ。ワイン業界は驚愕した。あのカリニャンでもこんなに素晴らしいワインができるものなのか!?以後、カリニャンの100%のワインを造る醸造家が増えてきた。カリニャンこそ、ラングドックのテロワールを忠実に表現できる品種だ。ピノ・ノワールのような存在だ。土壌と造りが素直にワインの品質に現れる品種だ。 本日のブラインドで最も驚いたワイン    DOMAINE AMIRAULT*ドメーヌ・アミローの LES QUARTIERS*レ・カルチエ 年代は覚えていない。しかしタンニンの細かさ、ボリューム感そして白い石灰岩盤を想像させるミネラル感、どれをとってもロワールのカベルネ・フランとは思えなかった。 驚くべきヤニック・アミロだ。趣味が農作業というヤニック、彼ほど自分の畑を知り尽くしている醸造家は少ないだろう。南のワインと間違ってしまうほどカベルネ・フランが熟していたと云うことだ。ベジェタルさは皆無だった。しかも繊細なタンニンは本当にグラン・ヴァンだ。やはりブラインドの面白さはこういう再発見があることだ! 実に仲の良い夫婦だ。畑一筋のヤニックを後ろからそっと支えている奥さん。そして、次世代の息子も今は働いている。 ただ美味しいワインを造ることはそんなに難しい事ではない。しかし、上品さ、フィネスを感じさせてくれるワインは難しい。本当に小さい事の努力の積み重ねしかない。そんな積み重ねをコツコツ本当に実行しているのが、ヤニックのワインだ。まさに“積み重ワイン” 今夜のお店紹介 * 自然派ワインが飲める和食居酒屋・神田の“萬屋天狗”   JR神田から徒歩2分。 チェーン店の天狗ではない。個人の和食居酒屋なのだ。中小企業が多くある神田のサラリーマンが立ち寄る典型的な居酒屋だ。 店長の真一郎はドイツで4年も醸造学を学んだ変わり者だ。 鴬谷のよろずやの長さんの弟だ。お父さんがやっていたこの居酒屋を引き継いだ。ドイツワインとエスポアの自然派ワインが飲める。 そして、嬉しいことに、純日本のツマミ料理に自然派ワインが楽しめる! フランスから出張の私には本当に嬉しい店だ! 例えば、厚揚げ、イカの姿焼、刺身、シシャモ、牛たんなど純日本ツマミの勢揃い。その上、時々スペシャルなメニューもある。今日は、クジラの生肉だ!日本近海で獲れた時だけ冷凍でない本当の刺身だ!こんなクジラは初めて食べた。全く臭みがなく、食感・味はまぐろと牛刺しの中間だ。 住所:東京都千代田区内神田3-22-1  電話:03-3254-5792 今夜も良く飲み、良く食べて楽しいソワレでした。皆さん集まって頂いて感謝!! 今夜の自然派ワインが買えるESPOA店 (本日の出席者)   1-いせい   東京都葛飾区立石1-16-19   電話:03-3692-8080   イベント企画: 一年で100本を飲む会を開催中   2-よろずや 東京都台東区根岸3-4-16   電話:03-3873-8146   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中・各種飲み会企画あり 3-ナカモト    東京都世田谷区弦巻4-2-25   電話:03-3426-0038   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中 4-やまや   東京都目黒区自由が丘1-15-10   電話:03-3723-4567   イベント:定期ワイン飲み会開催中 5-しんかわ    神奈川県横浜市青葉区榎が丘13-10   電話:045-981-0554   イベント:和飲学園・ワイン教室・開催中

30
Mar

サン・キャトルで自然派ワインの試飲会!

今日はDomaine de l’Anglore*ドメーヌ・ド・ラングロールのEric Pfifferling*エリック・ピファーリングに誘われて、パリのクリメ(19区)で行われている試飲会に行ってきました! 午後4時なのに凄い人・・・ しかもあちらこちらからワインが回ってき、皆アペタイザー気分でワイワイ・ガヤガヤ! 最初のブースはエマニュエル・ラセーニュ/ Emmanuel Lassaigneのシャンパーン! レ・ヴィンニュ・ド・モンギュ2007 / Les Vignes de Montgueux は爽やかなりんごや柑橘類の香り!繊細な泡と真っ直ぐな酸味がとても綺麗な味わいを生み出しています! そしてル・コテ / Le Cotet は区画の名前を付けたキュベ。ノワゼットやくるみ系の香りが漂いより複雑感が! そして私が大好きな レ・コリンヌ・アンスピレ2006 / Les Collines Inspirées。8ヶ月間熟成した2006年と2000年のブドウをブレンドし、トーストのような香りが美味しい!真っ直ぐで繊細な味が大好き! 最後にはメチャ複雑感が感じられる ミレジメ・ワイン2002 / Millésime 2002。これは熟した梨やバターの香り、最後にはコショウなどのスパイシー感もあり、ファンが多いシャンパーンです! 次は髪の毛がいつも爆発しているブノワ・クロー / Benoit Courault 。 ジルブール08 / Gilbourg 08はシュナン独特の華やかなアロマ。白い花やエキゾティックフルーツの香りがやばいです!でも口に含むと酸味がはっきりと出ており、ボリューム感もたっぷり。長い後味が印象的です。 そしてグロローを使用したラ・クレ08 / La Coulée 08はとても飲みやすく、 レ・ルリエ08 / Les Rouliersはキリッとした酸味とフレッシュ感が! 最後にスペシャル・キュベ、レ・ルリエのマグナム登場!何が違うの?と聞いたら、『これはレ・ルリエで使用したブドウをもう一度最後に圧縮し、そのジュ・ド・プレスのみで造ったワインなんだ。そして400Lの大樽で熟したんだ』と。滑らかだけど、しっかりと感じられるタンニンが印象的。酸味も強く、保存用のワインです! ここからなかなかブースに辿り着けず・・・ やっと行けたと思ったらギュウギュウ詰めに・・・ それもそのはず、ここからはパカレ、マクシム・マニョン、ラングロール、フラール・ルージュと大物ばっかり! フィリップ・パカレ / Philippe Pacaletを探していたら、隣で熱中にお話中・・・と隣には奥さんのモニカが一生懸命と接客を! 最初のワインは、ありえない位アロマティックのムルソー08 / Meurault 08。お花畑にいるような、幸せな感じになれる香り!しかも口に含むととてもピュアでミネラル感が強く、優しい憾じとボリューム感たっぷり! そしてジュブレー・シャンベルタン08 / Gevery Chambertin 08は赤フルーツの強い香りと梅の香りがとても華やか。少々草っぽい感じもありますが、そこがまた爽やか感に繋がり綺麗なバランス! 最後にはポマール08 / Pommard 08とオヴァリウスで開かれたポマール・プルミエ・クリュ08 / Pommard Premier Cru 08。ポマールは蕩けたタンニンが飲みやすく、とてもエレガント。そしてグラン・クリュはよりスパイシーでイチゴと甘い飴の香りが美味しい!最後の後味が長く、とても優しい味わいです。 いつも笑顔のマクシム・マニョン / Maxime Magnon。 ラ・ベグー0 9 /La Bégou 09はグルナッシュ・グリ100%使用。とてもミネラルでピュアなワイン。グイグイと飲めてしまう綺麗な味わいは、爽やかな柑橘類のフルーツ感たっぷり!私も大好きでお勧め名一品です! ラ・デマラント09 / La Démarrante 09は赤フルーツの香りとスパイシーな後味が綺麗に混ざり合い、少々ミルキーな感じがグ~! ラ・カンパニェス09 / La Campagnès 09はシスト土壌から来るミネラル感と、カリニャンから引き出されたフレッシュ感が美味しい!しかも後味も長くて、ずっと飲んでいたいワイン! 見よこの4ショット! オーラがあります・・・・ やっぱりエリックは大物って感じがします・・・! ドメーヌ・ド・ラングロール / Domaine de L’Anglore の エリック・ピファーリング / Eric Pfifferling と、奥さんのマリ・ロー / […]

29
Mar

長崎に自然派ワインが買えるワイン屋がオープン*エヴリデイ・ワイン

ワインへの情熱なら誰にも負けない宮川さん 今回の訪問の目的の一つでもある宮川さんとの再会だ。宮川さんとは13年来の知り合いだ。 宮川さんはハウステンボスでソムリエをやっていた。13年前ワイン販売小売に興味を持ち、静岡のワイン屋に働いた。その頃、フランスに醸造元巡りの旅にやって来た。ロワール、ボルドー、ラングドック、ブルゴーニュと一緒にフランスをほぼ一周した。その時、宮川さんのテースティング能力とワインに対する情熱の素晴らしさに驚いた。本物を見極める能力は天性のものだった。当時まだ無名だったダール・エ・リボーやクロ・ルジャール、プリゥー・ロックなどが大のお気に入りだった。当時はまだ自然派ワインなんて言葉も広まっていなかった。 特に、ダール・エ・リボなどは当時まだ還元臭が強烈な時代だった。でも情熱をこめてお客さんを説得して一生懸命販売してくれた。 パリのワイン屋でも買えないワインが一杯ある品揃え 宮川さんがまだ20代だった時だ。見かけは若いけど自然派ワインの初期の頃より精通している。その宮川さんが満を辞してワイン屋をこの3月にオープンした。静岡をやめてイタリアのパスタ料理の店で料理人として働き、数年前に長崎にワインの飲めるパスタ屋をオープンした。コツコツ資金を貯めた。そしてこの3月に念願のワイン屋をオープンさせた。凝り性の宮川さんは店内内装をすべて自分で造りあげた。陳列棚も自作だ。そして品揃えが素晴らしい。このままパリに持ってきても通用するほどの品揃えだ。フランスでもここまで揃っているワイン屋は少ないだろう。本物中の本物ばかりだ。流石の宮川セレクションだ!! 限りなくフランスが近い店 自然派ワインの大御所から中堅、そして最近の自然派まで本当に驚くばかりの品揃えだ。店に入った瞬間に フランスのこの醸造家達のパッションがこの店に充満しているように感じた。限りなくフランスが近い店だ。自分で造った陳列棚に自然派ワインが詰まっている。 ブルトンのワインを見つけた。 これには嬉しい限りだ。カトリーヌ、ピエールの顔が目に浮かぶ。 日本の長崎でこんな風に売られているなんて、想像もしていないだろう。09年は収穫を手伝った。カトリーヌの元気一杯で収穫していたのを思い出した。      ロワールの自然派では絶対に外せないオリヴィエ・クザン      OLIVIER COUSIN,今でも馬で畑を耕やしている。       土壌から湯気が出ているホカホカの畑だ。 そして、繊細度ナンバー1のL`ANGLOREもある、 今では自然派の中でもグランクリュ級の繊細な フィネスを感じさせてくれるワインだ。   今フランスでも人気絶頂の自然派ブー・ド・モンドのタンタン だ。LE BOUT DE MONDE、果実味の爆発的なワイン。   今、南仏ラングドック地方の話題の自然派 TEMPS DES CERISES タン・ド・スリーズもある。 今、南仏ワインで、優しくて果実味も豊かで スイスイ入ってしまうワインと云えばこの タン・ド・スリーズだ。      マコン地区、プイイ・フイッセでシャルドネを造らせたら      右に出るもはいない。パワフルでミネラルたっぷりの白ワイン      を醸すDOMAINE PHILIPPE VALETTEフィリップ・ヴァレト 激旨安ワインシリーズも品揃え   DOMAINE ARNAUD ドメーヌ・アルノーの品種シリーズ。サン・シニャンで安くて旨いワインを造ることに挑戦しているローラン・ミケルだ。この価格で、この高質はありえない。 南ローヌのエステザルグ農協は安くて旨いワインを自然に造ることで有名だ。ドメーヌ・ペリエール。自信をもって勧められる安旨ワインだ。 ラングドック地方の有機栽培葡萄を仕込んだワインだ。 コンセプトはピクニックなどアウトドアーで気軽に飲んでもらいたいワイン。RN13とは夏に行われるフランスを一周まわる自転車競走・ツール・ド・フランスが南仏を通過する時通る国道13号線のこと。 ツール・ド・フランスを見ながらピクニックで一杯やる、というイメージのワイン。 微発泡ワインのすすめ オリヴィエ・クザンの微発泡       プラジョルの微発泡 ほのかに甘さが残り、心地よい     プラジョル氏は絶滅しかけてい 柔らかな泡が気持ち良い。       品種を復活再生させている貴重 冷蔵庫に冷やしておいて        な醸造家、品種博士のような 仕事から帰って、グット一杯、     存在。そんなプラジョルさんが 風呂から出てグット一杯、       モーザック品種を完熟させて 食前にも、寝酒にもグット一杯     糖を添加せずにビン内発酵を ともかく、爽やかで疲れがとれる    させるアンセストラル方式 ワインだ。              発泡ワインだ。 お互いが好きなワインを2本づつ手にとって写真。 宮川さんは、ラングロールとマルセル・ラピエール 私は迷わず、ダール・エ・リボとロワールの帝王クロ・ルジャールだ。長崎にこんな素晴らしいワイン屋さん “エヴリデイ・ワイン” が出来て心より嬉しい!頑張ってください! EVERYDAY WINE 長崎市銀座町4-53 多田ビル1F TEL :095-843-9811 パスタとワインの店 “グレープ@ナッツ” ワイン屋EVRYDAY WINEから10メートル離れたところにある。レストラン、GRAPE NUTSがある。パスタとワインが美味しい店だ。気軽に食べるならパスタが最高だ!同じく気軽に体に優しい自然派ワインを飲んでもらいたい。 ワインは隣のEVRYDAY WINEで選んで飲める。出されているグラスワインが実に美味しい。 壁には10年前に一緒に訪問した時クロ・ルジャールにもらった木を飾ってある。アルデンテで美味しいパスタつまみに気楽に自然派ワインが飲めるのがうれしい。 マス・リビアンヌのペタンク 二人とも笑顔が素晴らしい。自分の夢を着実に実現している宮川さんを見ていると、こちらも心が明るくなってくる。ニコニコサービスしてくれる奥さんのなつきさんも素晴らしい笑顔だ! 心地良い気が流れている佳い店だ! グレープナッツ 長崎市銀座町4-51 TEL :095-843-6444

26
Mar

鮨の名人芸・唐津市の“つく田”

今日は嬉しい事が沢山ありました。人生でこんな日が 何日あるのだう。 昨日、福岡に入り、今日は丸菱福岡の事務所で自然派セミナーをやらせて頂いた。 丸菱さんは熊本に本社を構えて九州全域のホテル・レストランに食材を提供する業務をやっている元気な会社だ。3年前よりワイン部ができて食材と共にワインにも力を入れている会社だ。 ワインでは吉田さんが最初から自然派に注目をしてコツコツと取り組んでいる。丸菱さんの素晴らしいことは、普通のお酒屋さんが入り込めないホテルや老舗フレンチと既に食材で取引があることだ。勿論、簡単には自然派ワインはホテル関連には入り込めない。その困難な仕事に情熱を燃やして本物ワインを理解して推し進めてくれている吉田さんには頭の下がる思いだ。今日は福岡のホテル、フレンチの方々に集まって頂き、今フランスで起きている現場の流れをお話させて頂きました。本当にありがとうございました。吉田さん 今日はもう一つ嬉しい事がありました。ほぼ20年前、同じ会社で働いていたことがある島田さんと再会したことだ。当時から食材や料理に精通した島田さんでした。 島田さんの凄いところは、食材・料理の知識を現場で実際に使われる生きた知識に翻訳して伝えることが出来る貴重な人物だった。 あれから、20年の歳月が過ぎてさらに進化した深みのある人物としての島田さんに再会できたのは本当に嬉しかった。その“食”に精通した島田さんが、前々から行きたかったという鮨の名人、“つく田”へご一緒させていただいた。           唐津城下町↓    唐津城⇒ フランスに在住する私にとって、日本を代表するような鮨を食べられるなんて夢の世界の話だ。本物の鮨!?ってどんなのだろう?わくわくして福岡を出発した。車で一時間ぐらい過ぎただろか、あたりが暗くなってきた。すると突然、夕闇みポッカリ浮かんだ唐津城が姿を見せてくれた。フランスに住む私にとってこんな光景は本当に感動ものだ。カルカッソンのお城とは全く違うエネルギーを出している。日本の城はスカットした印象だ。そして、唐津の城下町に入ると昔の趣を残した情緒ある街並み、その一角に“つく田”があった。 店に入るとピリッとした中にも暖かさを感じさせてくれる“空気”が流れているのを感じる。 正直ホットした。私は緊張しながら食事をするのが大嫌いだからだ。そんなマイナーな緊張感はここにはない。 名人芸のご主人とも色んな話ができた。驚いたことに3年ぐらい前に フランス・パリへの進出を真剣に検討していたことだ。だからフランスのパリ事情に詳しかった。パリの話にも華が咲いた。 結局、色々調べた結果、やはりこの“つく田”の味はパリでは難しいと判断して辞めたとの事、誠に残念なかぎりだ。是非パリでやって欲しかった。 最初は刺身、ふぐ、自家製塩辛などパリでは絶対に食べられない鮮度のものに感激だ。 中休みに有明海の海苔スープ。 これが本当に素晴らしく美味しかった。 これを境に名人芸鮨が出された。 口中に入れた時の感覚がミネラル感の強いワインを口中に入れた 時と同じ感覚だ。ヨード風味に自然な塩っぽさ。 鮨と自分の舌の区別が付けにくい感覚だ。違うのは素材から出る 旨味がジワーッとジュースのごとく唾液に混ざってくるところだ。 流石、名人芸の鮨は違う。 残念なのはワインが無かったことだ。ここにマーク・ペノのワイン、そしてアングロールの白ワインがあったら10倍美味しかったに違いない。名人にワインの話をしたら結構、興味を持って頂いた。 名人はよく福岡のコキーヌさんに食べに行くとのこと。コキーヌさんにはアングロールがあると思う。 是非、飲んで頂きたい。このつく田ではビールも日本酒も一種類しか置いてない。是非ワインも一品入れて頂きたい、と思いました。 鮨処 つく田 名人 松尾雄二 さん 福岡県唐津市中町1879-1 Tel:0955-74-6665 私の夢 名人と名人のマリアージの仲人になれたら善いなー! 日仏の名人芸の作品をマリアージさせてみたい。どんなに美味しく   幸せな空間になるだろう!想像しただけでも震えてくる。 ラングロールのワイン              マーク・ペノのセネシャリエール 今夜のソワレをセッティンして頂いた丸菱の島田様に感謝です。 島田さん、松尾さん 今夜はホントにエクセプショナルな夜を ありがとうございました。 なんて幸せな夜なんだろう! すべてに感謝です。

26
Mar

VINISUD へようこそ~!

時間が経ってしまいましたが、今日はVINISUDで試飲した美味しいワインを早速紹介致します! * * * * * 激安ワイン* * * * * Castelmaure / カステルモール(コルビエール) ここの赤ワインは凄いフルーティー!カシスの香りがとても強く、いつまでも嗅いでいたい甘いアロマ・・・骨格もとても綺麗で滑らか!甘い甘いと言っていますが、最後にはちゃんと酸味がキリッと感じられ、最初から最後まで味わえる飲みやすいワインです! 右の方がワイン造りをしているプエヨ氏。 Rimbert / ランベール (サン・シニアン) 豚のラベルのこのロゼはまるで水のようにスイスイと飲めてしまう、爽やかで気持の良いワイン。そして他のワインは全て赤・・ St Chinian / サン・シニアンは喉越しがとてもピュア、 Chant de Marjolaine / シャン・ド・マルジョレーヌは熟成されたフルーツの香りが強く、 Travers de Marceau / トラベール・ド・マルソーは繊細なタンニンが印象的。 そして面白いワイン発見! Carignator III / カリニャトールIIIというキュベ!これは何と五つのビンテージを混ぜて出来たワイン:パワフルさとエレガントさ、そしてフレッシュ感と複雑感・・・美味しい! Eric Laguerre / エリック・ラゲール(ルシヨン) 今日は奥さんと一緒に参加。彼のワインはとりあえずピュア・ピュア・ピュア!!! 全てのキュベにミネラル感が溢れ、繊細さがあり、フルーツの熟成度は完璧!しかもグイグイ飲めてしまうお勧めのドメーヌです!赤ワインのLe Ciste / ル・シストはバランスが綺麗なまろやかワイン、そして同名の白は柑橘類の後味が長く残り最高。そして今回の私のお気に入りは、Le 20 Blanc / ル・ヴァ・ブランです:りんごや柑橘類のサッパリとした酸味に、ずっと残るフルーツの味は本当にダイスキ! Grès St Paul / グレス・サン・ポール(ラングドック) 今回初めて飲んだこのドメーヌ。しかしタイムオーバーで2品しか試飲出来ず・・・ 最初の一品はLa Bohémienne / ラ・ボエミエンヌ08。ミュスカのブドウから造られているこのワインはマスカットの香りがとても綺麗でパワフル! そしてAntonin / アントナン07は綺麗なバディーが印象的。1996年以降、2007年ビンテージは彼らも誇る偉大ビンテージだそうです!皆様も是非お試しを! La Tour Boisée / ラ・トゥール・ボワゼ(ミネルボワ) 南仏なのにフレッシュ感が残っている飲みやすいワイン。 2009年は特にフルーツの濃厚さに上品さも関わり、今までこのドメーヌで試飲したビンテージの中でも綺麗に仕上がっている年。 Marielle et Frédérique / マリエール・エ・フレデリックは娘達の名を付けたキュベ。太陽の暖かさがギッシリと詰まっていて、赤実と黒実のフルーツの香りが食欲をそそります。とても繊細で複雑な味わい。口に入れたらまろやか感と厚みが感じられ、滑らかでデリケートなタンニンが特徴的!そしてイチジュクのジャムのような、地中海独特の濃厚なアロマが漂うMerlot / メルロー09、白い花の繊細な香りの隙間から、ドライフルーツの甘みが感じるChardonnay / シャルドネ、そして最後にドメーヌの代表的キュベ、A Marie-Claude / ア・マリ・クロード。果物のシロップ煮のような熟成さ、そしてミネルボワならではのパワフルさが感じる、とてもエレガントなワインです。 St Antonin / サン・アントナン(ラングドック) 初めて会ったアルバレット夫妻。人当たりの良い奥さんと、シャイな旦那さんのワインはとても滑らか。Les Jardins / レ・ジャルダン08はトーストのほんのり焦げた匂いと赤フルーツのマッチングがしっかしとした骨格を生み出し、Tradition / トラディシオン08はより複雑感があり綺麗な後味が残ります。そしてMagnoux / マニュー08は飲みやすく、上品で綺麗なタンニンが印象的。2009年ビンテージはよりフレッシュでもっと美味しく仕上がっています!皆さんお楽しみに! St Jean de la Ginesteサン・ジャン・ド・ラ・ジネスト(コルビエール) 娘さんと試飲会に参加したバカーブさん。彼女のロゼ09はとてもフレッシュでフルーティー!飲んだ瞬間目が覚めそうな酸味も感じられ、とても美味しい!その後はレグリスと黒実のフルーツが感じられる、真っ直ぐとした骨格のAu Grès du Vent / オ・グレ・デュ・ヴァン08を飲み、パワフルで熟成されたサクランボのアロマが漂うCarte Blanche / カルト・ブランシュ08、そして丸みがあり完璧なバランスのCarte […]

26
Mar

テーブルを囲んで・SOIREE AVEC ムッシュ・坂上

東京駒込に本拠地を置き東京都内にクオリティースーパーを展開するスーパー・サガガミの坂上社長           ☝ 坂上社長 今日は厳しいスーパー業界にあって燦然と輝くハイクオリティー・スーパーを経営する坂上社長と池袋のオザミ59にてテーブルを囲んだ。美味しいワインに美味しい料理、そして素晴らしい人達と会話を共にする食卓は人生最高のひと時だ。心身ともに栄養になる。坂上社長は、独自のやり方で大手スーパーとは一線を引く品揃え、売り方で、地場の顧客に信頼を得ている貴重な経営者だ。この厳しいスーパー業界の中をスイスイと泳いでいられる人物だ。と云ったら坂上社長に叱られるかもしれない。柔軟な思考で戦わないで負けない方法実践している。 過酷なスーパービジネス界にあって、坂上社長が経営実践する中で、勝ち得た人生哲学の話を食べながらお聞きできるのは本当に心の栄養になる。ソフトな話し方で、一つ一つが実践の中で得た知識であることが自然と感じられるお話を伺いました。今日は心の持ち方、“ありがとう”の言葉の偉大さ、を教えて頂きました。感謝! そしてもう一人、今スーパー業界のワイン販売コンサルタントでは素晴らしい実績をあげているBMO社の山田恭二さんも同席していた。山田さんの凄いところは、実質的に売り場で働いているパートさん達や売り場店員さん達の心のモチベーションをあげるところから一緒になって売り場造りをしているところだ。単なる先生コンサルタントでないところが凄いところだ。現場で働いている人達と気持ちが通じなければ商品は売れていかないことを強調している。やはり“人ありき”人間重視のコンサルタントを実践している。山田さんと私の付き合いは15年ぐらいになるだろうか、まだ山田さんがワイン学校の先生をしていたころからの付き合いだ。フランスで逢い、意気投合、それ以来本物ワインを日本に広める強力な同志の一人だ。 さて、そろそろ料理とワインの出番だ。 DOMAINE PHILIPPE VALETTE AC POUILLY FUISSE 自然派ワインがドンドン出てくる。先週モンペリエで会ったばかりのフィリップ・ヴァレットだ。プイイフィッセのトラディション。パワフルなシャルドネがフィッセのミネラルで浜の塩っぽさを感じる。出された旬のアワビ とピッタシの相性だ。素晴らしい!! CHRISTOPHE PACALET BEAUJOLAIS NOUVEAU 09 クリストフ・パカレのボジョレ・ヌーヴォ 09はパワーがあるので今飲んだ方が旨い。 ミネラル感がしっかりあるのでバター・ソースの白身魚 にも合う。透明感と果実味が素晴らしい。     DOMAINE RICHAUD AC CAIRANNE 07     和牛にはマルセル・リッショのケランヌ07だ。     肉の味がシッカリある和牛だ。甘さを感じさせるグルナ     ッシュのタンニンと肉から出る肉汁がピタッと合う。 CHATEAU JONQUEYRES AC BLAYE05 数少ないボルドーの自然派、モントーさんの造る ブライは天下一品のボルドーだ。 これも和牛に試してみた。 メルローの果実味とカベルネのタンニンが 肉の生味を消してくれる。口中がニュートラルになる。 また、肉を方張りたくなる相性だ。 これも別の意味でピッタリの相性だ。 今夜、テーブルを囲んだのは 左手前から、 BMOの山田聖子さん 坂上社長 石川修様(流通農業大学) 右手前から CPVの竹下代表 私 山田恭二さん 坂上社長の流通農業大学設立構想 坂上社長の新アイデア、流通農業大学設立の話を聞きました。やはりスーパー経営を通じて農業の大切さを身をもって感じておられる坂上社長ならではの発想です。やはり農業が健全にならなければ社会は健全にならない。そして、その農産物を健全な流通にのせて消費者までお届けする流通業こそ世を変えていく一つの大事な要素でもある。今は設立準備委員会の事務局長・石川さんが構想を練っている。楽しみな大学だ。 私も是非入学させて頂きたいと思います。 坂上社長語録 今夜は本当に色んなお話を聞かせて頂きました。記憶に残っている語録を2つご紹介したいと思います。 『ありがとう』の威力 『先日ある場所でこんな事がありました。私の知り合いで癌を乗り越えて生きている人物Aさんがいます。先日、ある場所に大勢の人が居合わせていました。その中に私もAさんも一緒にいました。 突然、ある人がAさんに向かって、強烈な言葉でAさんを罵倒しました。皆が驚いて一瞬、何が起きるるだろう?大ゲンカでもはじまるのでは?と場がシラケてしまって、皆がAさんの言動に注目しました。 その時のAさんの発した言葉は“ありがとう”でした。罵倒した本人も注目していた大勢も“ホット”した 空気に包まれて、その場の雰囲気が一挙に明るく別物になってしまいました。 あの場で“ありがとう”を云えるAさんも凄いけど、ありがとうの言葉が発する威力には感動しました。』 陳列について 『最近やたら大きい垂れ幕とか、等身大的な大型陳列物がスーパー内で使われるようになったけど、私は “あまり頑張らなくていいよ!と社員に云っているんです。陳列や売り方の基本中の基本は“商品”その物 が主役にならなければいけない。最近の巨大販促物はチョットちがうのでは?と思う。もっと商品自身が輝くような陳列が望ましい。他の店でやっていることを物まねでやってもダメなんだ。』 他にも一杯お話を頂きました。特に『心の持ち方について』の話は本当に参考になりました。 ありがとうございました。 今夜は素晴らしいメンバーで、心地よい“気”が充満する中での一期一会でした。感謝!! 本日のレストラン紹介 AUXAMIIS 59 オザミ・サンカントヌフ 東京都豊島区東池袋3-1-1-59F TEL:03-5960-4120 オザミ59のスタッフの皆様へ 気合の入った料理、サービスありがとうございました。 選別したワインにピタっと合った料理を造って頂き本当に感謝です。心からお勧めできるレストランです。 この夜景をみながらの夕食のひと時は格別です。 美味しい料理 美味しいワイン 気のあった人と 大切な人と 特別の夜を!!

24
Mar

Le Vin de mes Amis*ル・ヴァン・ド・メ・ザミ

高級ドメ-ヌで行われたこの試飲会、Le Vin de mes Amis*ル・ヴァン・ド・メ・ザミ!! 中庭には古い樽で造られた椅子が!座り心地も良い感じ! ていうか座っても良かったのでしょう・・・?でも置いてあったら試さずにはいられません! この試飲会はとてもフレンドリーで居心地が良い小さな試飲会。 今日は生産者達の笑顔を楽しんで下さい! 詳しい情報はこちらをクリック! 日本からこの前帰ってきたボジョレーチーム、クリストッフ・パカレとマチュ・ラピエール!日本の思い出話を沢山聞かせてもらいました!そしてお互いのワインで乾杯! 焼けた肌に目の色に合わせた青いセーター!頼れる男!って感じがカッコいいジル・アザムさん*ドメーヌ・デ・オート・テール 夫婦で出席、マス・ドゥ・モン・ペール。 なんとなくこの二人って顔が似ていませんか・・・? 長年一緒にいるとやはり人は似てくるのですね! とても可愛い奥さんと、優しそうな旦那さんでお似合いです! グザビエ・ルドガール氏。 美味しいワインを注ぎながら満足そうな笑顔! エリアン・ダ・ロスと・・・元エノ・コネ・メンバーのサンドリーヌ! ピチピチな笑顔は幸せと満足感でいっぱい! がっちりとした体型とはウラハラに、とてもフレッシュでフルーティーなワインを造るジャン・バティスト・セナ。いつでも真剣で働く彼、しかも彼の奥さんはこの試飲会の主催者! 笑顔から溢れ出ている優しさ・・・ そして彼達のワインを飲んだら幸せいっぱいになるマクシム・マニョン トマ・ピコ*ドメーヌ・ド・パット・ルー(シャブリ) ワインとソーセージ造りが得意なレイモン・ルコック。 大きなお腹は幸せ感をたっぷり表しています! みんな庭でランチタイム!ポカポカと天気も最高! 女生産者:素敵な笑顔4連発! カトリーヌ・ベルナールさん。まだ12歳の息子も一緒にお手伝い! 彼女のフンワリとした雰囲気に男性もメロメロ! セクシー・ビューティー、マス・ド・リビアンのエレーヌさん。 いつ見ても、どこに居てもその美貌は目立ちます! 優しさとエネルギーで溢れるカトリーヌ・ブルトンさん。 その活発さと根性には男性も負けてしまうくらい! マルセル・リショーの奥さん、マリーさん! いつも笑顔でスピーディーな彼女。マルセルのワインの美味さは、仕事を裏で支えているマリーさんのお陰です!

22
Mar

長崎のフレンチ・アンペキャブルへ悲願の訪問

3日前に中国の上海より福岡に入った。昨日、福岡でセミナーをやって唐津まで移動して、前々から来たかった長崎に入った。長崎には逢いたい人が何人かいる。その一人がアンペカーブルの大坪さんだ。 大坪さんの料理と自然派ワインを愛する心は絶大なものがある。大坪さんと一緒にいるだけで心が暖かくなる“気”をもっている人だ。大坪さんと最初に逢ったのはフランスだ。5人ぐらいのグループでフランスにやって来た時に一緒に自然派醸造蔵巡りを案内した。醸造家の方も大坪さんの笑顔と持っている雰囲気にすぐ打ち解けてしまう、 その後も、『ムッシュ・大坪は元気か?』と訪問した醸造元からよく聞かれる。一度逢っただけで醸造家に強い印象を残して愛されてしまう人格を持っている。10年前からずっと長崎に来たかった。九州は福岡までは時々来るのだが、なかなかこの長崎までは来れなかった。あの大坪さんが仕事している現場を見たかった。どんな雰囲気の店なのだろう?どんな料理が出るのだろう?と色々想像した。 長崎の駅前にホテルをとって、タクシーに乗った。店の前に着くと黄色いアンペキャーブルという看板を見上げた。建物の2階だ。階段の登り口にフランス語で店の紹介分が黒板にチョークで書かれていた。“フランス料理と自然派ワインの店アンペキャーブル、長崎の太陽と海と地の旬の味わってください。そして我々の料理にフランスのエスプリやパッションを感じて頂きたい” 階段を登ると暖かい木の扉があり、その横にはフランスで開催されている自然派ワイン試飲会のパンフレットや醸造元のポスターが張られている。その横には石盤に店名を掘ってある。そして、扉を開けるとあの人懐っこい笑顔が飛び込んできた。素晴らしい笑顔だ。 この笑顔を見る為に長崎まで来たようなものだ。それだけ価値のある笑顔だ。私もこんな笑顔が出来るようになりたい。 店の壁際には飲みほした醸造元のサイン入りボトルがおいてある。カウンターがあって、その後ろに大きなテーブルがドカンと置いてあるシンプルなレイアウトだ。 今、大坪さんは一人で切り盛りしている。料理からサービスまで一人っきりだ。その割には店は簡素で整然としていた。大坪さんの性格の一旦を見る思いがした。一見大雑把そうで、本当はきっちりした性格なのだろう。さてそんな大坪さんの料理が楽しみだ。 長崎の自然派ワインを広めてくれている人達が今夜は集まってくれる。最初は3人、まず、中央にいるのがESPOAえぐちの江口さんだ。長崎の大村市で酒販店を経営している。もう数回フランスに醸造元訪問に来ている。 そして手前の後ろ姿は丸菱長崎の板井さん、そして奥はホテルニュ-長崎で主任ソムリエをやっている尾崎さんだ。ワインは江口さんが選りすぐって持ってきてくれた。PRIEURE ROCHの白99だ。まだフィリップ・パカレが醸造していた時代の白だ。江口さんが店の奥に隠しておいた一本だ。11年が過ぎて、熟成感も備えており旨味がワインに溶け込んでいる。ミネラル感がフレッシュさに近い感触をだしてくれている。マニフィックだ!美味しい!!感激! 長崎の旬の味、地野菜、九州の魚、アサリ、地元の素材が次々だされた。どれも繊細で美味しい。 ワインはロックの後は、アルザスのシュラーのピノ・ブランだ。 酸と優しい旨味、やや塩っぽいミネラル感が地野采の旨味と完璧な マリアージだ。 ちょっと前までは、大坪さんの奥さんも手伝っていたようだ。2人目の赤ちゃんが生まれてからは完璧に一人でこなしている。サービスも自分でやるのだから大変だ。料理とサービスを考えながらの作業は神業だ。その上ワインの事も考えているわけだ。本当にスーパーマンだ。ワイン達もこんな空気の佳い処で、佳い人達に大坪さんの手によって開けられ飲まれるとは幸せものだ。 11時をまわったころからレストランの人達が自分の店を閉めて集まってくることになっている。 場所を大テーブルに移して宴会になる。 大坪さんのところに多くの人達が集まってくる。 今夜は総勢10名ぐらいになりそうだ。 ←イタリアンのトラトリア・ユゴさん。自家製のピザを持ち込んでくれた。 同じくイタリアン・レストランとワイン屋をやっている宮川さん夫婦もやって来た。 ⇒ 皆がワインや食べ物を持ち込んでの宴会となった。 何本ワインを飲んだかもう覚えていない。覚えているのは写真に写っているワインだけ。 そして、大坪さん自身が醸造した自家製自然ワインだ。結構美味しいのに驚いた。SO2も無添加でチャンと自然派風味を備えていた。 造る人からサービスする人までの健全なる佳き人達のバトンタッチは世を変える力がある! 最後は何時に終わったか覚えていない。 ともかく、皆楽しく、笑いが絶えなかった夜だった。 こんな素晴らしい人達によってサービスされるワイン達は本当に幸せだ。造る人からサービスする人まで健全で佳き人達のバトンタッチの繋がりは本当に大切なことなのだ。ありがとう!! * * 長崎で自然派ワインが飲めたり、買えるお店紹介 * * ★IMPECCABLE アンペキャーブル フレンス料理 長崎県長崎市脂屋町2-10 2F TEL:095-824-2047 ★TRATTORIA UGO トラトリア・ユゴ (イアリアン) 長崎県長崎市油屋町1-10 TEL;095-829-2648 ★EVERYDAY WINE エブリデイ ワイン(ワイン小売専門店) 長崎県長崎市銀座町4-5-3 TEL;095-843-9811 宮川さん ★ESPOAえぐち(酒販店) 長崎県大村市東三城町8-21 TEL :095-752-3757 ★ホテル ニュー長崎 ハイドレンジャ ・ソムリエ 尾崎雅さん 長崎県長崎市大黒町14-5 TEL :095-828-7226 ★GRAPE NUTS グレープ・ナッツ (ワインとパスタの店) 長崎県長崎市銀座町4-5-1 TEL;095-843-6444 宮川さん

16
Mar

LE VIN DE MES AMIS ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会

南フランスのモンペリエの街でVINI SUDヴィニ・シュードという大試飲会が開始されている。二日目の2月23日はVINI SUD会場ではなく、モンペリエ郊外CASTELNAU LE LEZで自然派ワイン試飲会“LE VIN DE MES AMIS”に参加。 主催はミネルヴォワのスローフード協会の会長でもある女性シャルロット・セナさんだ。シャルロットはジャン・バティスト・セナ醸造元の奥さんでもある。日本へも一度行ったことがある。天才的な飛んだ性格のジャン・バティストを後ろからそっと支えている良妻賢母の典型的な心が大きな女性だ。3人の子供の母でもある。私との付き合いも10年を超えた。残念ながら日本向け輸出はあまり伸びていないのが心苦しい。彼らのワインに合う日本業者をうまくマリアージさせてあげていない。ちょっと心が痛い。でも逢うとニコと穏やかな笑顔で迎えてくれる。 シャルロット・セナ この試飲会は過去3年間、MAUGUIO村で行われていた。グループ名はLES VIGNERONS DE VINUM NOSTRUMレ・ヴィニョロン・ド・ヴィニュム・ノストラムと呼んでいた。今回から名もLE VIN DES AMISと改めて試飲会場も醸造所兼リラックス・ホテル経営のDOMAINE DE VERCHANTドメーヌ・ヴェルシャンに移動。 約50社の自然派醸造元がフランス中から集まった。マルセル・ラピエールやジャン・フォワラールなど古参自然派からカトリーヌ・ブルトンやティエリー・プゼラなど中堅、そして、その後に続くマキシム・マニョン、クリストフ・パカレ、フィリップ・ヴァレットなども参加。多数の新人自然派も参加。 **出展ワインの紹介** *天才肌の凝り性JEAN― BAPTISTE  SENAT ジャン・バティスト・セナ パリジャンの彼がお爺さんが所有していた葡萄園を引き継いでから、もう10年以上が過ぎた。平地にあった畑を売って、敢えて困難な山の斜面の畑を開拓した。自然な栽培の効果がやっとワインに出てきた。醸造方法も試行錯誤の結果やっと自分のスタイルが確立してきた感じだ。 1-ARBALETE アルバレット09赤 軽めの綺麗なルビーに果実味が濃縮されている。実に心地よい果実味だ。爽やかな赤の中にセナ独特のミネラルもしっかり存在している。ここが単なる軽いワインと違う、自然栽培のお陰。グイグイ飲めてしまう。 2-MAIS OU EST DONC ORNCAR メ・ウ・エ・ドンク・オルニカール09 赤 グルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーなど 南の品種を除梗なしでマセラッションカルボで造った果実味の爆発だ。黒オリーブの風味やムールヴェードルの心地よい軽めタンニ ンがこのワインのオリジナルなところだ。グイグイ飲めてしまう! 3-LA NINE ラ・ニーヌ08 赤 ローヴもやや濃目だ。タンニンは柔らかい。濃縮感のある果実味。 旨味も乗っている。荒さは全く感じられない。このへんが今までとは違う上品さだ。軽い樽風味も感じられる。 4-BOIS DES MERVEILLES ボワ・ド・メイヴェイユ 08 このワインがジャン・バティストが精魂込めて、造り続けているワインだ。 この乾燥したミネルヴォワの山斜面で、水分を必要とするムールヴェードル品種にかける彼のことを人は、“マゾシスト”では?と云う。その困難な事に挑戦して10年、2008年産は今までとは、全く違う。濃すぎたタンニンに粗さがみられたのが、優しいミネラル感が全体を柔らかく感じさせている。ただ濃いワインは卒業だ。細かいタンニンを味わってほしい。 SENATの日本での問合せは、CPV 03-5565-5880 竹下 *南仏コルビエールでボジョレを造ると、云って南下したMAXIME MAGNONマキシム・マニョン 愛される人柄、柔和は人当たり、人の良さは並みはずれている。その風貌からは想像もできない意志の強さを持っている。過酷な自然環境のコルビエールでよそ者がワイン造りをやるのは、簡単なことではない。そんなマキシムも昨年、一児の父になった。ワインも09年産は彼の目指す果実味豊富なボジョレ・ブルゴーニュタイプのワインにグット近づいた。彼も風雪10年の歳月が流れ、10年間の自然栽培のお陰で根っこが地中深く伸び。素晴らしい酸とミネラル感がワインにフレッシュさを与えてくれるようにになった。 ボジョレを超えてブルゴーニュに近いフィネスを備える域に達してきた。コルビエールに移った当時から応援している私にとって、彼の成功は心から嬉しいことである。  1―LA DEMARRANTE  ラ・デマラント09 赤 まさにボジョレのような明るい美しいルビー色、赤い果実の風味が心地よい。やさしいタンニン、まるで果物をそのまま食べているようだ。ゴクンゴクン飲めてしまう。 特に09はマキシムが狙ったとうりの軽快フルーティーなワインに仕上がった。 2-ROZETA ロゼッタ 09 赤 09の構成はカリニャン70%、サンソー、グルナッシュ。粘土石灰質土壌の畑からとられた葡萄を仕込んだワイン。さらに果実味が濃縮されている。色合いは同じくボジョレのような明るい紫、カリニャンの涼しさが全面にでている。サンソーの薄い色合いがより爽やかさを増したニュアンスを与えている。グルナッシュの果実味はもう果実のシャワーだ。 09は今までで最高の出来ではないだろうか!これは絶対に買いです。 3-CAMPAGNES  カンパニェス 09 赤 ほぼカリニャン100%、何故ほぼと云うと100年の古木がある畑、昔は他の品種も 混植されていた。だからサンソー品種も白葡萄のテレ品種も若干混ざっている。それが微妙な隠し味にもなっている。明るい紫色、サクランボ風味、カリニャンからくる涼しさホントに エレガントで驚いてしまう。シスト土壌からくるミネラルの閉まりがなければまさにピノノワールだ。 4-LA BEGOU ラベグ 09 白 55歳のグルナッシュ・グリ品種100%、シスト土壌からくるシマリが南の白ワインに見られるアマタレがない。ミネラル感が実に心地よい。昆布ダシのような旨味が乗っている。 寿司、刺身にあうだろう。600Lの中古の樽で発酵、ややノワゼット風味も心地よい。柔らかなタッチだ。 *ELIAN DAROS  エリアン・ダロス 懐かし顔を見つけた。サンドリーヌだ。彼女はつい最近まで我々と一緒に働いていた。去年の秋よりエリアンと生活をする決意をした。今は西南部ぼマルモンドに住んでいる。醸造元の伴侶としての生活をしている。ヴィニョロンとして慣れてきたところだろう。つい最近まで“パリ以外の処では私は生活できないわ!”と云っていたが、女性は恋をすると変わるものだ。 今日、エリアンは体調を崩して、ちょっと遅れてくるらしい。 1-ABOURIOU アブリュウ08 超人気キューヴェだ。先日のボルドーのビストロでも気ワインとして活躍していた。アブリュウは絶滅しかけている品種だ。それをエリアンが復活させて、単品品種名で出荷している。 もう果実がたっぷり!爽やかなタンニンと果実マリアージした感じ。 グイグイ飲んで、あっという間に一本を飲みほしてしまいそうなワイン。 2-COCUMONT コクモン08 メルロー50%、カベルネ・40%シラー10%、中庸の濃厚さ、自然派独特のホワとした色合い、この価格で上品な果実味、メルローカベルネのニュアンスが口中に広がって、タンニンがまろやか、旨味が全体を覆う。 エリアン・ダロスの畑はビオディダミ栽培      樽熟の名手 3-CHANTE COUCOU シャント・クク07 メルロ55%、カベルネ・ソービニヨン20%マルベック20%、シラー5%、アルザス地方のドメーヌ・ジント・フムブレヒトで5年間ワイン造りの修行をしたエルアンは、ビオ栽培による健全な葡萄を育てる重要性を学んだ。ここでは黒葡萄を育て樽熟をこのキュヴェより行ってえいる。色合いは中庸の濃さ、ホワッとした温かみのあるルビー色、上品でほのかな 樽香、色合いよりも濃縮感を感じる果実味、ビオ栽培からくる根が深く伸びているところからくるミネラル感が腰を支えている。柔らかい果実味と香ばしさが心地よい。 4-CLOS BAQUEYクロ・バケイ06 だんだん試飲会場も混んできた。サンドリーヌのブースは人気だかで人が集まってきた。なかなか近付けない。色合いにややオレンジがかった熟成のニュアンスがあり,期待がそそる。香ばしく心地よい樽香、アタックより濃縮感が口中を覆う、柔らかいタンニンと深みあるボディー、そしてしっかりミネラルが腰を支えている。グランヴァンだ!!自然派中の正統派、普段、自然派嫌いの人達に飲んでほしい。 午後になって試飲会場が段々こんできた。自然派の人気は凄いものがある。会場は熱気を増してきた *マチュ・ラピエールとクリストフ・パカレのブース超人気 3週間前に一緒に日本中を旅したクリストフ・パカレとマチュ・ラピエール を見つけた。この2人のブースは物凄い人気で人が一杯でなかなかブースに近づけない。 伊藤『クリストフ!時差ボケは終わったかい?』 クリストフ『やっと戻ったよ!日本から戻った時は3日間は死んでいたよ!』 伊藤『今日は何か俺の知らないものがあるの?』クリストフ『あるよ!これだよ!09のFLEURIEフルーリだよ、まだ熟成中のワインを持参したよ!もうじきビン詰するよ。』 FLEURIEフルーリ09 色合いからして濃縮感がる、さすが世紀の年09だ!果実の爆発だ。まさにバナナの香りだ。これぞ正真正銘の土壌からくるバナナ風味だ。自生酵母しか使用してない。香り付け酵母は使っていない。なんて美味しいガメだ。これは皆に飲んでほしいワインだ! *LIMOUXリムのDomaine des Hautes Terresドメーヌ・デ・オット・テール 夢多き男、少年時代からワイン造りをしたかった。二男のジルはその権利はなかった。一旦は他の仕事をしながら、お金を貯めては畑を購入、ということを長い間繰り返し少しずつ畑を増やしていった。リムの山の上の雑木林を購入して自分で木を抜いて耕して葡萄園を造った。そして、最後にお爺さんが持っていた畑と醸造所を手にいれてドメーヌ・デ・テール・オットを立ち上げた。決して自分の夢を諦めることはなかった。 1-LOUIS LIMOUX  BLANC SEC ルイ・ リム・ブラン・辛口 08 […]

16
Mar

フィリップ・テッシエの夕べ in 名古屋

CPVイヴェント『ルクレアシオン』とVINI JAPONのために、ロワール地方シュヴェルニーからフィリップ・テッシエがやって来た。ルクレアシオンとVINI JAPONのことは既にアップしましたので、今回は名古屋でのソワレをご紹介しましょう! 今夜の会場は、閑静な住宅街に佇むフ「ル・ビストロ・ルバーブ」さんです。 この夜は、酒販店関係の方が半分くらいと愛好家の方たち、総勢17人位でした。 食事会は、テッシエのクレマン・ド・ロワールで和やかにスタート。 ワインに合わせて料理も登場! パテ入り盛り合わせサラダ          クール・シュヴェルニーがよく合う 鴨のステーキ          シュヴェルニー・ルージュ“ル・ポアン・ド・ジュール”とバッチリ! 自然派のワインは時として還元していたりしてサービスに気を遣う必要がありますが、テッシエのワインはとても安定していて、難しいこと言わずいつでも楽しく飲めるワインです!テッシエと一緒にいると、いつでもにこやかで彼の優しい人柄がほのぼのと感じられます。まさに彼のワインは彼の性格そのもの、とても親しみある味わいです。爽やかで心地よい香り、丸みのある口当たりで深い味わいがあります。 それもそのはず、栽培はビオで自然! 畑はご覧の通りとっても元気- ぶどうもご覧のとおりよく熟して健全 パーティも最高潮! ワインショップ 「ペシコ」の与語さんとお友達 ワインショップ 「アン・ヴェロ」の大岩さん、 テッシエと意気投合! 愛好家のお客様と テッシエのワインを輸入頂いているインポーター「ディオニー」の前田社長さんも、何やらテッシエと怪しげな関係に・・・ サービスしてくれたのは加藤さん。 加藤さんのフレンドリーなサービスが楽しいときを演出してくれました 入口の壁にはテッシエのサインが・・・ レストランにお越しの際には是非探してみてください! <テッシエのワインのお問合せ> ディオニー株式会社(輸入元) 京都市伏見区奈良屋町408-1 TEL. 075-622-0850 <テッシエのワインが買える店> ペシコ  名古屋市名東区照が丘21 TEL. 052-777-5778 ワイン商アン・ヴェロ(泉屋) 名古屋市緑区鳴海町作町27-2 TEL. 052-621-0027 <テッシエのワインが飲める店> ル・ビストロ・ルバーブ  名古屋市千種区田代町字四観音道116-11 TEL. 052-784-8166

16
Mar

Cave Augé でジュラ・サヴォア・アルザスワインの試飲会!

ルンルン気分で今日は(今日も?!)美味しいワインを頂いてきます! 相変わらず今日も人がいっぱい・・・ Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Metro : St Augustin (9番線) 何でもあります!パリで一番人気の自然派ワイン屋さん! Domaine Stéphane Tissot (Jura)*ドメーヌ・ステファン・ティソ(ジュラ) 今日は私のほうからあの例のフレーズを! 『人生は楽しいか?』と聞いたらステファンは・・・ 『あれ?!聞いたことあるセリフだぞ・・・?!とりあえず飲んでみて!』と早速試飲開始! Graviers 2007*グラビエ2007はシャルドネ100%。 砂利質のテロワールから生まれたこのワインはとてもミネラルでキリッとした酸味が強い!長く残る後味はとにかく複雑でフレッシュ! Barberon 2007*バルブロン2007 粘土質の地質で育てられたシャルドネを使用。先ほどのワインとは全然違う!フレッシュ感はあるのだけれども、もっとドライ・フルーツの香りが強く、スパイシー。 Tour de Curon*ツール・ド・キュロン シャルドネ100%。 酸味とフルーツジャムの香りがとても綺麗なバランスを与え、最後に少し残る苦味がまた最高!飲んでいるとダンダンと何かつまみたくなる、唾が出てくる美味しいワインです! Singulier 2007*サンギュリエ2007 トルソー100%。 優しくまろやかな口当たり・・そして爽やかさもあり、とても飲みやすいワイン。 2007年はとても綺麗な年。甘みが濃縮されていながらも、フレッシュ感があり、最高なヴィンテージです! Barberon 2008*バルブロン2008 ピノ・ノワール。 滑らかで気持良い喉越しが印象的。最後には蕩けたタンニンとスパイシーな苦さが混ざって・・・美味しい~! Arbois Traminer 2008*アルボワ・トラミナー2008 今日飲んだ中でも一番複雑な香りがするワイン。。お花の香り、アブリコットやハチミツの甘い口当たり、そして最後はスパイシー・・・という、とても奥深い一品。でもこのフルーティーさは誰にも真似できません!! そしてそして最後には私が大好きな甘口ワインの Spirale*スピラルとPMG。甘口なんだけど、綺麗なさわやか感があるので全然重くない!これだったら何杯でも飲んでしまえる、お勧めワインです! Tissotのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com そして続いてはDomaine Overnoy Houillon*ドメーヌ・オベルノワ・ウイヨン(ジュラ) シャルドネ2007年 トーストとアブリコットの香りが凄うピュアな感じのワイン!エレガントで繊細な味わいなのに、テロワールのパワフルさが伝わってくる伝統的なワイン。 Savagnin 1998 + 2003*サヴァニャン1998 + 2003 ウイヤージュされたサヴァニャン・ワインを! 2003年はとりあえず濃厚・・・!完熟されたフルーツの旨さがギッシリと詰め込まれた一品!そして1998年は・・・もう違う世界のワイン!瓶詰めはいつしたの?と聞いたら『う~ん・・・2年前の一月だよ』と言うことは・・・10年も樽で眠っていたの?!と驚き!! とてもミネラルで火打ち石の香りが強く、まさにテロワールの味を引き出した感じ。そして何といってもこの綺麗な酸味と長い長~い後味が凄い! Overnoyのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 野村ユニソン株式会社 TEL : 03-3538-7854 FAX : 03-3538-7855 MAIL : wine@nomura-g.co.jp http://www.nomura-g.co.jp 次はアルザス・ワインをアタック! Domaine Gérard Schueller*ドメーヌ・ジェラール・シュレール の Bruno Schueller*ブルノ・シュレール Pinot Noir 2008*ピノ・ノワール2008 とても飲みやすく、グイグイといけてしまう感じ。優しくてエレガントなピノですが、やはりこの地区にすると力強い!ブリュノーの性格が一瞬で分かってしまいます! Pinot Gris 2008*ピノ・グリ2008 香りは熟成された甘いフルーツなのに・・・口に含むと全然正反対なワインが! アロマの濃厚な感じとはウラハラに、喉を通り越したらスパイシーで辛口ワインだった!これはテロワールのミネラル感が強い! どうして?と聞いたところ、『これはわざとだよ!今度ドメーヌに遊びに来たら教えてあげるよ!』と・・・このギャップが気になる人は、是非アルザスまで一緒に行きましょう! Schuellerのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社エスポア TEL : 06-6384-3319 […]

15
Mar

ロワール自然派生産者 弾丸ツアー FUJIMARU編(1日目)

まだ寒い2月の上旬。関西自然派然派ワイン軍団、ナジャの米沢さん、ワインショップFUJIMARUの藤丸さんをはじめとするロワール横断弾丸ツアーを開催した。 L’Ange Vin への訪問は、すでにホームページにもアップしたが、今回の訪問は、もちろん、それだけではない。ロワールのミュスカデからサンセールまで横断走破した弾丸ツアーであった。 2月4日AM5:00 まだ真っ暗なパリを出発。前夜、レストランで遅くまで食事をしていた、関西自然派ワイン軍団のリーダー、藤丸さん、ナジャの米沢さん、マツケン食堂松本さん、小原さん、うずら屋の宮本さん、そして独立開店前の徳大寺さんたちには、ホテルに戻って、マバタキをしたら、さあ、出発! というような、出発からハードな旅となった。パリからナントまで約500km、高速を使って4時間、一路、ミュスカデの偉大で謙虚な生産者、セネシャリエールに向かった。 **Domaine de la Senechaliere** この時期のフランスの日の出は遅い。8時でも、まだ暗い。 到着時間の9時前頃から、やっと陽が昇り、朝焼けの中のすがすがしい訪問となった。 ドメ―ヌに着くと、すでにぶどう畑の中を 興味深そうに歩きまわっているマルク・ぺノさんがいた。 たかがミュスカデ、されど、このミュスカデは、そこんじょそこらのミュスカデと違うのは周知の事実。 シスト質の岩盤と粘土質も混ざる土壌、その下は、ミカシストといわれる、とても硬い岩盤で、もともとは太古の昔、この辺は、ヨーロッパの中でも相当標高の高い山岳地帯だったそうである。 ぶどう畑を歩くと、石英や、火打石などが、多く転がっていて、ミネラル感あふれるワインの根源が理解できる。 また、除草剤や化学肥料を使わない、ぶどう畑は、活き活きしており、なんと70種類の違う植物が共生しているという。 ワインの品質などとは関係なく、他の理由で一度は倒産してしまったドメ―ヌが、日本の熱烈的なファン達のおかげで、今、また再起を始めている。 2009年は、収穫量は少なかったが、とても熟度の高いぶどうが収穫できたという。 通常のこの地区の生産者は、早めに収穫をして、酸を残し補糖をしてアルコールを上げるなどするが、なんと彼の2009年のフォールブランシュの糖度は11.5度になったという。この熟度とミネラル、これがセネシャリエールの持ち味である。 2009年のFolle Branche、Boheme、Miss Terre、Nuitageをタンクから試飲したが、Folle Brancheは、とてもアロマテックで、チャーミングな脂質を持っていた。 Bohemeは、まだ全て発酵が終らず、残糖が10グラムあった。工業的な造りでは、通常3週間ほどで終わるアルコール発酵であるが、ここでは、自然酵母でゆっくりと6カ月かけて発酵を行うのである。このいろんな自然酵母の動き、時間をかけた無理のない発酵が、セネシャリエールの優しい味わいとなるのである。 Miss Terreは、さすが樹齢が古いミュスカデのぶどうらしく、感熟度を感じる凝縮、素晴らしい!2009年の収穫量はたった20hl/haだという。 Nuitageは、あまりアロマの無いミュスカデというぶどう品種から、ぶどうの皮にある旨みを最大限引き出したワイン。 ガスも残っており、それがフレッシュ感を与える。旨い。。。  まだビン詰めしていない2009年だが、日本入荷が待ち遠しい! そのほか、ビン詰めをしている2007年ヴィンテージ、なんとChapeau Melonの初インテージ2001年も試飲させてくれた。 カラフェをして飲んだが、心地よい酸化傾向の香りに、ミネラル感、熟度が高く、厚みもあり、素晴らしいワインであった。ありがとう!マルク・ぺノ !!!あまりに商売気のないそのよどみのない瞳、ピュアな姿、ワイン造りにかける情熱に全員が感動した。 大半の時間をぶどう畑で過ごし、冷え切った身体だったが、温かいマルク・ぺノの受け入れと、ナチュラルなワインが、身体をほっとさせてくれた。 そして、ミュスカデに分かれを告げ、次は、アンジュの生き方も、ワインも超自然派、レ・グリオットに向かった。今日は、3軒の訪問なのだ。急がねば。。。。 **Les Griottes** 午後1時にグリオット到着。 セバスチャンとパトリックが笑顔で迎えてくれた。 1月末から、サロン・ド・ロワールや、ディブ・ボテイユなど試飲会ラッシュであったが、彼らはどの試飲会にも参加せず、ヨーロッパ各国から試飲会にきたお客を、全員自宅で、食事を食べながら歓待したそうである。人ごみ溢れる試飲会のブースで試飲はできても、ちゃんと話はできない、だから自宅で、食事をしながら、ワインを飲みながらコミニケーションを取ることが大切なんだとパトリック。 これがグリオットスタイルというわけだ。 そして、今回、日本人グループの到着ということで、この自宅イベントの最終顧客として迎えられたわけだ。 この日のランチの食材は、全てこの村周辺で取れたもの。しかも有機栽培。この村では、村長自ら、日本でいう地産地消の活動に熱心で、地元の人間も、出来得る限り自分達の地区で採れた野菜、果物や、地元の小麦で作ったパンを食べるようにしているという。 ワインは、もちろんの事である。  ということで、今日のランチは、地元で採れたニンジンのサラダ、地元で採れたねぎをハムでまいてグラタン風にしたもの、付けわせは、ソバの実。   いやあ全てが素朴で美味い。 みんなが地元の物を食べることによって、地元にお金が回るし、野菜はじめ、自然栽培にてワインを造る生産者のワインを飲むことによって、環境も守れる、だから、みんなもっと、もっと自然派ワインを飲まなくていけないと、パトリックは熱弁をふるっていた。  ヴォルヴィックを1本買うと、アフリカの砂漠地帯に井戸が、というようなプロモーションもあったが、自然派ワインを飲むことで、環境を守ることに協力できるんだということである。 なるほど。 ワインは、できたばかりのムーサイヨン、グリオット2007、2008を飲んだが、ムーサイヨンは、例年よりミネラル感が多く、かついつものごとくナチュラル、グリオットは、2007年も美味いが、2008年は、果実味あふれ、かつエレガントで美味い !!! アペリティフに他の生産者の作ったシュナンのペティヤンも飲んだ!!(写真右端) いつでもどこでも仲良しパトリック&セバスチャンコンビ ここは、ワインはもちろん、人間がナチュラルな蔵元である。一緒にいると、自分も家族の一員になったような気がする、このグリオットワールドのファンがいたるところにいるわけである。 グリオットのワインのお問い合わせは、 オリゾン事務局     TEL :03-5565-5884 有限会社クロスロード  TEL:03-3352-0911 **Benoit Courault** そして本日最後の3軒目の生産者への訪問だが、夕方5時を過ぎ、だいぶ周りも暗くなってきた。訪問先は、同じくアンジュの若手生産者の中でもずばぬけた信念とワイン造りの腕を持つ男、ブノワ・クーローである。                            この男、何が凄いって、まだ28歳なのに、自分の生き方をすでに知っているのである。50を待たずして天命を理解しているのである。もともとワイン造りに興味のあったブノワは、ソムリエを経験後、シャンボール・ミュジニ―のある生産者のところで修業をしていたが、その工業的なワイン造りに疑問を持ち、まだ確固とした考えがないなか、本当のワイン造りを求め南下、そこで、出会った男が、ラングロールのエリックである。エリックの自然なぶどう栽培、ワイン造りを学んだ彼は、独立を目指し、新天地アンジュへ移動する。 そこで、彼を待ち受けていたのは、グリオットのセバスチャンや、パトリック、そしてオリヴィエ・クザンなどの、同じ意志を持つ仲間達だったのである。そして、やっと自分のぶどう畑を手に入れ、このアンジュでワイン造りを2006年にスタートさせたわけである。 2009年現在、ぶどう畑は6,5ha所有。 栽培はクザンと同じく、ビオディナミにて、自分で調合剤も作る。 もちろん、ぶどう畑は、愛馬で耕す。 ブノワの父は、馬の調教師だったこともあり、馬を使ってぶどう畑を耕すことは、すぐに実践できたそうだ。    ビオディナミを始めてから、年々土壌が生きかえってきたという。 その土壌の復活とともに、ワインも年々エレガントな、繊細な味わいへと変わってきた。 この日の試飲は、 1)Le petit Chenin 2008及び2009(樽から試飲) ぶどうはシュナン100%。熟度が高く、ミネラル、けして重くなく、ほどよい爽やかさを持つワイン。 2)Gilbourg 2008 樹齢60年から100年のシュナンで造ったワイン。樽発酵、樽熟成。 ミネラル感あふれ、酸もしっかりとしている。ほどよいヴァニラ香があり、まさにブルゴーニュのグラン・ヴァンスタイル、まっすぐな線の通ったワインである。 3)Les Tabeneaux 2008 カベルネ・ソーヴィニョン/カベルネ・フラン60%/グロロ40% アロマティックで、快適なタンニンがあり、バランスの良いワイン。 2008年は、全体的に酸が強く感じるが、それが清涼感を感じさせる。 4)Les Roulieres 2008 カベルネ・フラン100%  セミ・マセラシオン・カルボニックと除梗した通常醸造とをアッソンブラ―ジュしている。 しっかりとしたタンニン、凝縮度のあるワイン。 5)Elegantine Rose グロロ50%、カベルネ50% 果実味あふれ、まさにぶどうジュースのような味わい、どこか和三盆を思わせるような、きめ細かい甘み。 白は、ミネラル、赤は凝縮度がありながら、どちらも繊細な味わい。ロゼは、淡い甘みでなめらか。 空気のような軽い甘みである。 どのキュヴェも絶品である。 そのうちに、グリオットのパトリックのセバスチャンが合流。 飲み会となった。。。。  ロワール横断弾丸ツアー1日目は、やっと夜8時を過ぎ無事終了。。。。お疲れさまでしたあ。 さあ、今から晩御飯だあ!!! ブノワ・クーローのワインのお問い合わせは、 ディオニー株式会社 京都本社 TEL :075-622-0850            東京支店 TEL :03-3538-7854

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Mar

宮崎のイケテルワインショップ!

小雨振るなか、宮崎のお勧めワインショップに行って来ました! 東京はまだ寒いけど、南国宮崎は雨が降っていても全く寒くないですね。 フェニックスの並木を越え、まず訪問したのは”Wine Style WINO”さんです。 デリカテッセンや焼きたてのパンなど美味しい食べ物を販売している”LADISH”さんなどが入るお洒落なショッピングセンターの中に、”WINO”さんはあります。 ガラス張りの建物にデコレーションされたボトルがぶる下がっているのが何ともお洒落。店内はゆったりと什器が配置され、気持ちよく買い物が出来ます。 店内を見ると商品はほぼ全てワイン!九州広しと言えども、これだけワインに、しかもほぼ自然派ワインに特化したワインショップはないのではないでしょうか?店長の佐藤さん、仕入れ担当の清田さんの思いが感じられます。 一押しのワインは、メゾン・ブリュレのヴォリュビリス! お店に入ってすぐ目に飛び込んでくるのがこのワインです。 造り手のミッシェル・オジェが自然なワインを気軽に楽しんでもらいたいとの願いから特別に造ったワインです! 清田さんもこのワインに惚れ込み、昨年このワインを沢山のお客様にご紹介し、沢山のメゾン・ブリュレ ファンが出来ました。 もうひとつ清田さんのお勧めはこれ! クロ・シギエです。渋いところ突いてるな~!これ、カオールのワインなんですが、普通に出回っているカオールとは全く別物!カオールはイギリスでブラックワインなどと呼ばれるほど色が濃く、黒いのでこのように呼ばれるようになりましたが、昔ながら(というのは戦前のこと)のワイン造りを今でも行っているこの造り手は、過度な抽出などせず、テロワールをそのまま生かした造りをしております。 よくカオールのワインには海苔のような香りがありますが、このワインもヨードっぽい香りと、さらにイグサのような特徴的な香りがあります。万人受けはしないかもしれませんが、結構このワインのファンになる方がいらっしゃいます!しかも価格が手頃。毎日とは言わないまでもたまに飲みたくなるワインですね! 清田さんはフランスのブザンソンのワインショップで働いていたとき、このワインを沢山売っていたそうです! 清田さん、日本でもよろしくお願いしますネ! さて、もうひとつお勧めのお店がこちら。 スーパーマーケットなのですが、ただのスーパーではありません。パカレやラピエールのマグナムまでバンバン売ってしまう、驚きの高級スーパー“フーデリー”さんです。 今日訪問したのは、昨年の5月にオープンしたばかりの青葉店。旗艦店の霧島店から抜擢され移動した城村さんが、素晴らしい売り場をつくっております。 なな何と、ドミニク・ドゥランのポマール、シャトー・ジャン・フォーなども買えちゃうのですね! “フーデリー”恐るべしです! あと、宮崎に素晴らしいワインバーを発見しました! “HANA”さんです。フーデリーのワイン責任者、理恵さんにご案内いただきました。 しかもびっくり、“HANA”さんのオーナー高橋さんは、以前東京・恵比寿のワインショップ“LA VINEE”さんでお世話になっていた方でした!こんなところで再会できるとは、うれしいですね~。しばし感動・・・ 今宵も、美味しいワインとともに宮崎の夜も更けていくのでありました <ショップデータ> Wine Styke WINO:宮崎市大橋1-164 yb3 TEL.0985-24-5577 フーデリー青葉店 :宮崎市宮崎駅東3-12-6 TEL.0985-73-8833 Wine Bar HANA :宮崎市中央通7-30 川崎ビル1F TEL.0985-38-8787