10
Juin

Wonder Women in Paris !

今日は女蔵元のみでの試飲会。 女性ならでは造れる繊細でエレガントなワインが沢山! 天気もよく、皆のパワーも全開! パリの街をとことこ歩いていると、遠くに男性の群れが・・・ ここがあの有名なカーブ・オジェ! 場所が分からなくても、人が沢山いるから分かりやすい! それにしても男性ばかり・・・!! Cave Augé 116 Boulevard Haussmann Paris 75008 Tel 01 45 22 16 97 Fax 01 44 70 08 80 cavesauge@wanadoo.fr さてさて・・・最初は友達でもあるElodie Balme*エロディ・バルムのブースへ! 元気?とたずねると、『昨日久しぶりのパリで遊びすぎちゃった・・・でも若いから大丈夫よ!さあ飲もっか?!』とハイテンション。 2009年ビンテージはパワフルさの中にエロディーならではの滑らかさもあり最高! Vaucluse 09*ヴォクリューズ09はとても開いていてフルーティーな香り。簡単に飲めてしまい、イギリスキャンディーの後味が女の子には大人気! Côtes du Rhône 09*コート・デュ・ローヌ09はしっかりとした骨格とリッチ感が!熟成されたフルーツ、スパイス、そして濃厚さが混ぜあい、とてもエレガント! 最後のRasteau 08*ラストー08はフレッシュ感が出ていて上品!レグリス、スパイス、チョコレート、フルーツなどの香りが漂い、後味が女性的で魅力的なワイン! 続いて、大きなお腹を抱えてワイン・サービスをしているジュディットさん、Domaine des Mazières*ドメーヌ・デ・マジエールです。 ここのワインは・・・複雑感が全面的に出ていて、豊富感バッチリ! ここのワインはジュラのワインに似ていて、とてもミネラル。 Macabeu 06/07*マカブ06/07は酸化した香りが漂い、ハチミツのような甘くてトローっとした味がうまい!! そして10年間オーク樽で熟成させていたMazières*マジエールは、熟成されたブドウの香りが凄い!力強くてボリューム感もあり、ランシオのような味わい! 最後にはGrenache blanc*グルナッシュ・ブラン。りんごやノワゼット、とにかくフレッシュな香り。しかし口に含むと・・・全然違うものに!カカオとドライ・フルーツの味に変身!ボリューム感あり、終わらない後味に惹かれるもの多し! いつでも笑顔が耐えないCatherine Breton*カトリーヌ・ブルトン。 今日は娘のFrance*フランスも一緒にお手伝い! 彼女のワインの名前は全部Dilettante*ディレタント。。。 でも畑が全然違うので、各キュベの特徴が大いに出ています! La Dilettante Vouvray Méthode traditionnelle 07*ラ・ディレタント・ブブレー07セックなスパークリングワインなのに、残糖が残っているかのような甘い後味!ミネラル感もバッチリあって、繊細な泡が印象的。アペタイザーにもアフターにも合うパーティー用ワイン! そしてLa Dilettante Rosé*ラ・ディレタント・ロゼ。とても綺麗なミルキーピンクがおしゃれ!このロゼはカベルネ・フランを使用したロゼ・ド・セニェ。これは女の子にはお勧め! フレッシュ・フルーティ・フェミナンという、F3拍子が綺麗に揃った飲みやすいスパークリング・ワイン。バランスが整っていて、長い後味も一押しです! La Dilettante Vouvray 09*ラ・ディレタント・ブブレー09はカベルネ・フランをマセラシオン・カルボニックで醸造した一品。繊細で蕩けたタンニン、上品さ、そして何よりも優しい味です! 最後にシュナンで出来たVouvray 09*ブブレー09。柑橘類やりんごのサッパリとした香りにテロワールから引き出されたミネラル感と酸味が綺麗に調和されています!このワインの後味はヤバイ!少々残っている残糖からはハチミツのような甘さが抽出されて美味しい~! Elodie Balmeのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com Catherine Breton, Mazièresのワインについてのお問い合わせは、竹下までお願いします: Tl : 03-5565-5880 Fx : 03-5565-5886 E-Mail:passion@basil.ocn.ne.jp 他にも・・・・ Château Ste Anne*シャトー・サン・アンヌ Bandol 07*バンドル07。 大樽で熟成されたワインはとても滑らかで柔らかい骨格。 優しく抽出されたタンニンとゆっくりと熟成されたフルーツの味わいは最高。 石灰質のテロワールからはミントのようなフレッシュ感が、そしてムルベードルの品種からはスパイスやカカオの香りが。 とにかく後味が長く、エレガントなワインです! Domaine de Marcoux*ドメーヌ・ド・マルクのRouge 07*ルージュ07 パワフルさがありながらもとても爽やかで、しょっぱい位のミネラル感! セメントタンクでの醸造が、この爽やか感を保っているのだとか・・・! そしてレグリスやスパイス、黒フルーツの香りが口の中でオンパレード! Domaine de La Treille Muscate […]

8
Juin

VERRE VOLEEヴェール・ヴォレ気軽な自然派ワインビストロの元祖

画期的なアイデアでビストロの概念を変えたシリル ヴェール・ヴォレには料理シェフがいない。調理器具も電気オーブンが中心でただ温める器具しか存在しない。しかもカウンターの後ろの狭い場所だけだ。それでもちゃんとビストロ料理が出てくる。シリルには多くのレストランのオーナーシェフの友人がいる。彼らに造ってもらって、それをここで温めるだけの料理だ。でも結構ちゃんとしたものがでる。 単純な調理器具・電気オーブン それも結構有名シェフ料理が出てくるから楽しい。その上、価格もリ-ズナブルなところが人気の理由の一つだ。そして何よりワインの品揃えは物凄い。勿論、自然派ワインがほとんどだ。ワインの価格も実に良心的な価格設定である。そして、時々、自然派ワインで既に醸造元にもないような年代ものをどこからか探してくる。だから自然派通にはありがたい。 自然派の各地のベテラン有名どころは押さえている。 例えばローヌでは ジャン・ダヴィッド ダール・エ・リボ エステザルグ マルセル・リショー など 時々、新しいものとの入れ替わりもあって、新発見もある。 今日は和食料理人の新藤さんと 今日はつい最近までパリの和食眉山で料理長をやっていた新藤さんカップルと一緒だ。 新藤さんは大の自然派ファンだ。私はフランスの田舎への出張が多いので、田舎ではずっとフレンチを食べなければならない。一週間続くと結構消化器官がきつくなる。パリに戻った時は必ず眉山で美味しい和食を食べて生き返るのが常だった。行く時は必ず自然派ワインを土産に持って行って一緒に飲んでいるうちに 新藤さんも自然派ワインの大ファンになってしまった。 早く新藤さんもどこかで料理を始めて欲しいと願っているところである。新藤さんはパリナンバーワンの和食料理人だと思う。 私が到着すると、既にお二人は始めていて、何とプリューレ・ロックのBGOことブルゴーニュ・グラン・オルディネール白00を飲んでいるではありませんか? 2000年はまだフィリップ・パカレが居た時代のワインだ。もう蔵元にもないワインだ。こんなものが時々飲めるのはシリルのお陰だ。単なるBGOにも関わらず、10年たってもミネラル感があって実に美味しく飲める。 お返しにブルゴーニュを御馳走しようとシリルにお勧めを聞くと,出てきたのが、DOMAINE DERAINドメーヌ・ドゥランのSAINT AUBIN 1ER CRU、 LE PUIT07サントーバン・プルミエクリュ一級の ピュイの2007年だった。 シリルはワインの事を話し出すと止まらない。視線を遠くの山を見るような感じで熱っぽくドゥランのワインについて語った。 この人は本当にドゥランが好きなんだなと思う。 シリル『4月に日本に行く予定だったんだ。アイスランドの火山爆発で飛行機が飛ばなくて行けなかった。本当に残念だった。』 是非日本に来てほしい。シリルの影響を受けたワインビストロが日本には沢山存在している。是非、一緒に行って飲みたいと思う。 シリルの自然派ワインへの貢献度は偉大だ このヴェ-ル・ヴォレで修業していた若者達がフランス中に巣立っていって、地方で自然派ワインビストロを開いている。 皆、元気で繁盛している。自然派ワインをフランスの隅々まで知ってもらうにはシリルのような人間が必要だ。そして、シリルの新アイデアは資金もない若者がオープンするには画期的なシステムだった。 今、ヴェールヴォレを支えている日本人スタッフ宮内さん ここではリョウと呼ばれている、宮内亮太郎さんだ。東京出身。 和菓子の菓子職人でもある。ワインに興味をもってサービス業につき、5年前にフランスにやって来た。 オヴェルノワを飲んで自然派にはまってしまった人だ。 今、ここの要のスタッフとなっている。 先日、一緒にパリからブルゴーニューボジョレのワイン街道の旅にでた。色んなことに気がつく人物でサービス業にはピッタリの人だ。 今夜はリョウさんのお陰で楽しく過ごせました。 VERRE VOLEE PHOTOS ギャラリー (ブルゴーニュはDERAINドゥランだ!) Derain のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社サンフォニー Tl : 03-5565-5884 Fx : 03-5565-5886 MAIL : oeno-j@sta.att.ne.jp

7
Juin

豚玉―お好み焼きと自然派ワイン

豚玉―お好み焼きと自然派ワイン(和食系と自然派ワイン特集) 悲願の豚玉さんに2度も! 私はフランスと日本の間を年に6往復しています。その都度2週間ほど滞在するので年3カ月間は日本に滞在している事になります。その都度フランスの醸造家を伴って日本全国を飛び回っております。全国で美味しい和食系の店で自然派ワインを飲める店が増えています。 大阪と云えばお好み焼きだ。前からずっと行きたかった悲願の豚玉さんに続けて2回も行けました。 マチュ・ラピエールとクリストフ・パカレが来日した時でした。 トルトゥーガーの満谷さんとBMOのメンバーが食べているところに、終了間際になって乱入したという感じでした。 豚玉さんでは、前菜から色々シェフが工夫したツマミ料理を食べて最後にお好み焼きがでる。その皆が待ちに待ったお好み焼きが丁度焼き上がったところに我々が失礼にも乱入したことになる。 ↑トルトゥーガーの満谷シェフが?お好み焼き クリストフ・パカレは2度目の日本、マチュ・ラピエールは初来日、見るもの食べるもの初めてのものばかりだ。二人とも元料理人だけあって食べるものには人一倍興味がある。その中でも豚玉のお好み焼きには本当に感激していた。特にお好み焼きとボジョレの組み合わせは本当によく合うと思います。 もう最後はシェフも含めて皆で飲み会になってしまいました。それはそれは楽しいひと時を過ごさせて頂きました。最高でした!ありがとう! 豚玉―PART2 数日後、再びやって来ました豚玉へ!マチュがどうしてももう一度お好み焼きを食べたい!!と大阪へ再度移動しました。 今回は業務用専門酒販店のワイン・ショップ・フジマルさんの福井さんにお連れ頂きました。 マチュは大阪の活気が大好きだ! 野村ユニソンの藤木さんも同行だ。藤木さんは地元の大阪出身。だから水を得た魚のように元気になっている。さあ、今日はお任せのフルコースで行きます。 1-ウーン!唸ってしまうほど美味しい本場豚玉のたこ焼き!  マチュの顔もますますニコニコ笑顔に! 2-たらば蟹シューマイ! なななんと美味しいんだ!唸るばかりだ! 3-ラビオリ 中身は忘れました。でも抜群でした。 4-ウーン、明太子のスパゲティーだ!私の大好物が!なんで!唸る! マチュもこの味のスパゲティーは生まれて初めてだ。感激していた。 5トリフ風味のマッシュルーム オムレツだ!  美味しい! 6-真打登場!お好み焼き!マチュはもう待てない!ワインは勿論モルゴン07を合わせた!完璧だ! 感激したマチュは持参したささやかなおみやげを豚玉スタッフに! その後は全員で記念撮影。本当にシンプルさの中にいろいろ工夫がされていてバランスがよくて、郷愁を誘われる料理でした。スーっと入ってしまう自然派ワインのような料理でした。マチュにとってはすべてが初めての味、しかも自分が造ったモルゴン07と合わすことが出来て感激でした。しかも、完璧に合う相性!有難うございました。 皆さんに感謝! ★豚玉 お好み焼きーイタリアン?  心よりお薦めのレストランです。 大阪府大阪市中央区高津1-6-1 (地下鉄:谷町九丁目) TEL:06-6768-2876  (予約を入れた方が安全です) ★ワインショップ・フジマル   ワインに熱心なスタッフばかりです。 大阪市中央区日本橋2-15-3  TEL:06-6643-2330

25
Mai

ジャック・セロスとボーヌの和食BISSOHとの饗宴

自然派シャンパーニュ孤高の存在、セロス夫妻がワインのメッカ、ボーヌに来る 仕掛人は和食レストランBISSOHだ。 沢畠夫妻は5年前にボーヌの街で和食レストランBISSOHをオープン。 沢畠夫妻は自然派ワインの大ファンだ。 だからワインセレクトは大部分が自然派ワインだ。しかもブルゴーニュにあってフランス全土の自然派ワインが揃っている。各地方の自然派大物はすべて揃っている。勿論、シャンパーニュのセロスもある。 この春から沢畠夫妻は醸造元フェアー開催を決意 『フランスにいる和食料理人として自然派ワインと和食のマリアージュを真剣に取り組みたかった』と語る沢畠氏。『フランスに居るから醸造家に来てもらう事が出来るし、本当に楽しくできるのではないでしょうか?』と奥さん。第一回は大好きなシャンパーニュのジャック・セロスに相談したところ快諾してくれた。和食と自然派ワインのマリアージュを極める。 私にとってこの和食レストランは貴重な存在だ。 醸造元巡りをするのが私の仕事だ。連日のフレンチ料理が続くと消化器官が疲れてくる。そんな時、ボーヌにたどり着けばBISSOHがある。 BISSOHがどんなにか私の心身の支えになっているか図り知れない。 それに、フランスに居ながら自然派ワインと和食のマリアージュを追求できるなんて夢のようだ。自然派ワインを広めるのが私のライフワークだ。このテーマは私の永遠のテーマでもある。ホントに感謝感激だ。ブルゴーニュ醸造家も含む約30人が絶妙のマリアージュを堪能 私はPARISからの参加だ。夜の7時半からの開始予定。何としたことか腕時計が10分遅れていてTGV(特級列車)に一本乗り遅れてしまった。約45分遅れて到着。幸いにもまだ始まっていなかった。 入店した人達がアペリティフとしてEXTRA BRUT V.Oを試飲していた。 V.O. =VERSION ORIGINALヴェルション・オリジナル、毎年3600本しか出荷しない。AVIZE村、CRAMANT村、OGER村のグランクリュ100%の3村のシャルドネを仕込んだもの。繊細でミネラリーで果実味が柔らかなシャンパンだ。   セロス氏よりの挨拶で会が始まった。 ワインの中心地ボーヌでシャンパンの会を開催できて喜んでいた。人間として実に調和のとれた人物である。栽培も醸造も実に自然な造りをしている。 しかし、ビオ栽培でなければならない、ということはない。自分の子供が病気の時はチャンと薬を施して治すように、葡萄が本当に病気になって全滅しそうになったら必要な薬を撒いて全滅を避けて葡萄を生かすほうを選択する、など興味深く聞き入ってしまった。人間として実に調和のとれた話だった。 醸造に関しても、超自然な造りを実践しているセロス氏が自然派にありがちな偏ったところがない一面を話してくれた。 例えば、SO2添加についても葡萄の状態や発酵時の状態如何でSO2を必要な時は使用するとの事。偏ったところがなく、淡々と語ってくれた。 天才的なセンスと繊細な感性をもちながら、葡萄栽培、シャンパーニュ造りを重ねてきて、技も熟練された名人技に達し、年齢的にも人間としての厚みがほとばしる話に感銘を受けた。本当に大切なことを押さえている自信が語りに説得力がある。 *JACQUES SELOSSE ROSE   次々とシャンパーニュが供された。次はロゼ・シャンパーニュだ。アヴィズ村のシャルドネとアンボネ村のピノ・ノワールを仕込んだロゼ・シャンパ-ニュだ。年間6000本しか造っていない。 ワインとしての構成がしっかりしていて果実味の豊かさを備えている。 ミネラルが背骨のごとく真っすぐにしめている。 シャンピニョンのカルパッチョがロゼ色になっていて、沢畠シェフの遊び心が感じられる。 *JACQUES SELOSSE MILLESIME 1996   ミレジメ1996年が供された 。 柔らかな泡と熟成されてまろやかな舌触り、その中にもミネラルがフレッシュさを感じさせてくれる。 アスパラの天ぷら、ホタテの旨味とミネラル感が完璧だ。 次は1999年のミレジメだ。 *JACQUES SELOSSE MILLESIME 1999    力強く,豊満なシャンパーニュだ。 熟成からくる旨味の濃縮感。 常にアヴィズ村のクレエと呼ばれる 石灰岩盤からくるミネラル感が爽やかさを演出している。年代からくるスパイシーさがブレス産の鶏にピッタリだった。 料理は最後に豆の炊き込みご飯にカニが添えられていた。 和食のシメはやっぱり ご飯だ。日本人の私には 嬉しいかぎりだが、フランス人には理解できないかも?しかし、 99は最高でした。   *IL ETAIT UNE FOIS イレテ・チュンヌフォワ   デザート・ワインにセロスの リキュール・ワインが供された。 収穫した葡萄ジュースにアルコールを添加して、それを 何年も熟成させたリキュールだ。 正に、ネクターだ。 美味しいの何のって ! 胡麻風味のデザートに 絶妙に合いました。 新しいシャンパーニュが出される度に、セロス氏からの説明があった。 JACQUES SELOSSE PHOTOS ギャラリー 沢畠シェフの気合の入った料理に皆が賞賛した。 セロス氏もテーブルを廻って質問に受け答えたりブルゴーニュ人と会話を楽しんでいた。ミネラル豊富なセロスのシャンパンは、繊細な旨味がのっていてその上塩っぽさを感じる。 魚介類豊富な和食とのマリアージュは素晴らしく調和がとれていた。勿論、沢畠シェフの腕がセロス・シャンパーニュを一層引き立てたことは云うまでもないことだ。 ブラボー!シェフ。 笑顔が絶えなく素敵な奥さん、後ろ姿でも語る男 アンセルム・セロス、じっと待っていたセロスの犬 ある一線を越えた人物とシャンパーニュ、セロス哲学 10年程前に醸造元に訪問したことがある。訪問者が多くその時もアメリカ人とかパリのソムリエも一緒だった。醸造カーヴで試飲しながらセロス哲学を3時間ほど聞いた。明らかに東洋の老荘思想からくる自然感と自分がやっている栽培醸造に照らし合わせて造り上げたセロス哲学を語っていた。勿論、感銘を受けたがその時は、まだ頑張っていると云う感じだった。でも今夜はその時とは比較にならないどっしりした含蓄を感じた。ビオだ、ビオディナミだ、自然派だ、なんてことはもう超越してしまった域に達しているのを感じた。 セロス『ワイン造りで我々ができる大切なことは地中のミネラルを植物に変移することなんだ。』とスピーチを締めた。このセンテンスの中に多くのものが詰まっている。シャンパーニュも人物も進化し続けるセロスの話を聞きながら幸せなひと時を過ごせたことに感謝せずにいられない。 ありがとう!BISSOHさん   セロスに迫る次世代の自然派シャンパーニュ 1)CHAMPAGNE DE SOUSA *シャンパーニュ・ド・スーサ   ジャック・セロスと同じアヴィズ村に畑と醸造所をもっている。家族経営の小さなシャンパーニュ・メゾンだ。ビオ・ディナミを実践している。ミネラル感の中に果実味がたっぷりのシャンパーニュだ。 商業主義のビジネス・ビジネスの大手シャン  パーニュメーカーがひしめく中、ホッとする暖かい家族によって造られている実に自然で、本当に美味しいシャンパーニュだ。   問合せ:★ESPOA本部:06-6386-3204          ★中島董商店 : 03-3405-4222  アヴィズ村の畑で、Eric et Michelle de Sousa*エリックとミシェル・ド・スーザ 2)CHAMPAGNE JACQUES LASSAIGNE *シャンパーニュ・ジャック・ラセーニュ   シャンパーニュ地方の最南端、モング村に位置している。ジャック・セロスのあるアヴィズ村の土壌クレと呼ばれる石灰岩盤土壌がこの最南端のモング村に再び現れている。当然シャルドネだ。 若手のEmmanuel Lassaigne*エマニュエル・ラセーニュが引き継いで、自然  な方法に変えて彗星のごとく有名になったシャンパーニュだ。南に位置しているので葡萄の熟度が高い。補糖する必要もないほど熟す。 ワインとして美味しい白ワインができる立地だ。スカッとした引っかかるものが全くないクリアでグイグイいっ  てしまうシャンパーニュだ。   […]

12
Mai

東京・本格ワイン・ビストロの元祖“SHONZUI”

東京・本格ワイン・ビストロの元祖“SHONZUI”の勝山さん 本物ワインを語る時、この男をはずしては語れない。 それまでもワインバーは色々あったけど、殆どは グランクリュや有名ワインを中心にボルドーやブルゴーニュのウンチクを語るようなワインバーがほとんどだった。 ちょっと恰好を付けて、やや堅苦しい雰囲気のところばかりだった。 SHONZUIは勝山さんの性格の通り気さくな雰囲気で、無名のワインでも驚くような、美味しいワインを品揃えしていた。ワイン好きが本当に楽しみながら、新しいワインを発掘できる貴重なワインバーだった。 90年代の中ごろ、日本に出張で帰った時は、たびたび顔を出させていただいた。本当にワイン好きが集まってきて宝探しのように、無名のワインを飲んでワイワイやっていたのを覚えている。まだ、自然派ワインという言葉も広まっていなかった時代だ。オザミの丸山宏人氏とSHONZUIでロマネ・コンティを開けたことがある。多分、丸山氏がフランスから持ち込んだ1本だったと思う。皆で少しづつ分け合って飲んだのを覚えている。楽しいひと時を過ごさせていただいた。 祥瑞 東京都港区六本木7-10-2 三河屋伊藤ビル2F TEL :03-3405-7478 今年は1月から3月まで、半分以上日本に滞在した。日本全国を毎晩のように移動しては、色んな人達と食べたり飲んだりして交友を楽しんだ。その中でも勝山さんの誕生日に出くわした夜の印象が強く残っている。日本における、本物ワインの世界の親分のような存在だ。業界の人達、ワイン好きの人達がSHONNZUIに集まっていた。時間がだいぶ過ぎてしまったがどうしてもあの時の“空気”をこのHPでご紹介したかった。 一見豪傑のような風貌でいながら、大変細やかな気配りをする真面目な人だ。勝山さんがいなかったら、我々の世界もなかなか進まなかったのではと思う。尊敬すべき人物だ。 本当に遅くなったが、謹んで掲載させていただいた。感謝! メリメロの宗像さんも駆けつけていた。 偶然だがロワールのフィリップ・テシエ氏やボジョレのクリストフ・パカレ氏も連れてくることができた。勝山さんがワインに注いだ愛の量だけ、多くの人に愛されている勝山さんだと思った。フランスにも遊びに来てください。  伊藤 BEAUNEにて 勝山さんバースデーphotosギャラリー ワインを愛する量だけ、皆から愛されている勝山さん クリストフ・パカレ氏も参加しました。

10
Mai

LE PICOLO ムスカデの街 NANTES

ミュスカデの街・NANTESナントに自然派ワインビストロ LE PICOLO  ル・ピッコロ トーマ  LE PICOLO ル・ピッコロ6、RUE MAZAGRAN 44000 NANTES TEL :02-4069-0339 ソムリエには2つのタイプが存在する ナントの街にも自然派専門のワインビストロが出来た。 オーナーは若干24歳のトーマだ。トーマは1年前までは、地元のミシュラン2星レストランのソムリエをやっていた。 勿論ご多忙にもれず、接するワインは殆どグランクリュ・クラッセや普通のワインだった。ある時、ジュラやサヴォワの自然派ワインを飲む機会があった。トーマはその時の感動を今も忘れられない。今まで接してきたワインとは、全く違う感覚だった。 学校で正統にワインを勉強してきたトーマにとっては衝撃だった。教科書にはない味わいだった。 その後、醸造元を訪問したり自分なりに勉強していく内に、本物は自然派ワインだ!と気付いた。 これは、私も含めて皆が経験することだ。ソムリエの中にも2つのタイプがいる。自然派のワインを全く否定してしまって蓋をしてしまう人、もう一つは、その味わいや、風味がどこからくるのか疑問に思って追求していくタイプ。その後に好きになるかどうきになるかどうか?は別問題だ。 兎に角、追求していくタイプの人がいる。そして、トーマは自然派を大好きになってしまった一人である。そして、トーマは地元の自然派のマーク・ペノに会いに行った。自分の自然派ワインへの思いをマークに打ち明けた。その時のトーマは『自分で自然派ワインを造りたい!造る側の人間になりたい!』というものだった。でも、マーク・ペノはトーマに云った。 『何故、造る方に来てしまうんだ?自然派を飲ませる側の仕事も大切で大変楽しいのでは?それにナントの街には自然派専門のビストロがないではないか?』 トーマはこのル・ピッコロをナントにオープンした。 ミュスカデマーク・ペノ夫妻とLE PICOLOにてディナーを楽しむ マークとイヨレーヌ(奥さん)と私の3人でやって来た。 マークの佳き理解者であり、佳き協力者でもあるイヨレーヌとは久々に会った。元気そうで何よりだ。小型トラックの長距離運転手をやっている。 先週もイタリアの最先端まで行ってきたとの事だった。小柄な体のわりにはパワフルな仕事を平然とこなす女性だ。早目に到着したので、お客様はまだ1組しかいなかった。 アペリティフを楽しみながら、ソムリエのトーマとこれまでの経緯を聞いた。 トーマにとってもマーク・ペノ夫妻に店に来てもらうのは嬉しいことだ。トーマもマークも喜んでいるのが良く分かる。 アペリティフはトーマへのお任せ。次々とブラインドで持っていきた。グラスワインとして白だけで8種類ぐらい開いていた。 いろいろ試せて嬉しい限りだ。 Marc Pesnot マーク・ペノ * LA BOHEME ラ・ボエム   (日本問合せ:エスポア 06-6384-3319) やっぱり最初に口にするのはマークのワインだった。優しくてほのかな蜂蜜の風味を感じさせてくれてホッとする。一日の疲れがスーッと消えていくようだ。ウーン美味しい!唸ってしまう。 トーマがシャクトリー(生ハム)をもってきた。これが美味しいのなんのって、スペイン産の生ハムだ。レーモン・ル・コックというオランダ人が特注で造らせたものだ。 同じものを、モンペリエのビストロで食べたことがある。薄くスライスして、塩っぽさが抜群にワインと合う。 ワインがグイグイ入ってしまう。 ARNAUD COMBIER アルノー・コンビエ  *LA GOUTTE DE CHARMES 07 ST-VERAN ラ・グット・ド・シャルム サンヴェラン   (日本:サンフォニー:03-5565-8992) 次の一杯はマコンのサンヴェランのシャルドネだ。優しさの中にも力強さがある。ミネラルの塩っぽい旨味がのった白だ。これも生ハムとグイグイいってしまう。 MAXIME MAGNON マキシム・マニョン *LA BEGOU ラ・ベグ (日本問合せ:イースト・ライン:054-205-4181) ボジョレ・マコン出身のマキシムがラングドック地方・コルビエールの山奥で造るグルナッシュ・ブラン100%で仕込んだ白。南とは思えないフレッシュ感ある酸は、樹齢60年という古樹の根がシスト土壌に深く伸びているからだ。 ミュスカデワインが結ぶ友人の輪 奥の席に来ていたお客さんの一人が、先ほどからこちらを良く見ていた。私の方もどこかで会った顔だと思っていたところ、向こうから、『お前はITOだろ!オー懐かしいなあ!ボンジュール!サヴァ?』とあいさつしてきた。 どうもボルドーで会ったらしい。 名前は記憶にない。でも先方は私の名前を知っていた。その後は、マークも含めて一緒に飲み会になってしまった。 ワインビストロはこれだから楽しい! 名前を最後まで聞く機会を失ってしまった。ここではブルータスとしておこう。ブルータスはワインの仕事ではないけど、やたらにワインに詳しかった。ボルドーワインのみならずフランス全土のワインにやたらに詳しい、お互いに知っているワインを持ち出してワイン談義を楽しんだ。 生ハムをお代わりし、食べ過ぎて結構お腹がたまってしまった。有機栽培の野菜サラダを頼んで、リムーザンの美味しい牛肉があるということで注文した。 でも半分ほど残すことになってしまい、失礼で実にもったいないことをしてしまった。反省。 若い力が自然な方向にやってくる! その後は、シェフのロマンもサービスのオレリーも一緒になって色んな話をして楽しんだ。 シェフ23歳、皆2星レストランで働いていたメンバーだ。若い力が自然の方向にやってきた。 最後はJACQUES LASSAIGNE*ジャック・ラセーニュのシャンパンにて皆で乾杯をして締めた。 今、こんな風にペノ夫妻と楽しめることに感謝せずにはいられない ブルータス!お前と記念撮影! やー飲みました。 有難う!マーク! 有難う!トーマ サリュ!ブルータス! NANTESナントにて LE PICOLO SOIREE PHOTOS ギャラリー

23
Avr

自然派ワインが飲めるイタリアン・レストランCONTORNO 静岡

イタリアのトスカーナ地方で修業した嘉藤さん 嘉藤さんは丁度、1年前に静岡市の用宗海岸の近所にコントルノをオープンした。用宗駅から徒歩一分、用宗街道416号線上にある。 私は静岡市丸子新田の出身ですので本当に近所だ。 こんな実家の地元に自然派ワインが飲める店があるなんて夢のようだ。子供の頃から自転車を飛ばして用宗海岸までよく遊びに来ていたものだ。 しかも、私がフランスから日本に輸出したワインが この用宗で自分が知らない内に飲まれていたなんて なんて幸せなことだろう。本当に感謝感激だ。 今日は自家の家族と食べにきた。皆パスタとピザが大好き家族だ。私も個人的にパスタが大好きだ。しかし、フランスでアルデンテのスパゲッティーを食べさせてくれるレストランは南フランスのモンペリエの街にあるVERDIヴェルディーしか知らない。30年のフランス滞在で一か所しか納得できるパスタがない。フランス人のパスタ音痴は想像を絶する。 だから、日本に来るとイタリアンに行ってアルデンテ・スパゲッティーを食べるのが楽しみの一つだ。 嘉藤さんのパスタは完璧だった。私が期待していた以上の美味しさに飛びあがりたいほど嬉しかった。 私が食べたのは嘉藤風ヴォンゴレ・スパゲティだ。美味しかった!ありがとう! 素材を大切に!シンプルな料理だ!料理はシンプルなほど何かと難しい! 嘉藤さんの料理はシンプルで素材を大切にしているのがわかる。 前菜には有機栽培のサラダを食べた。 富士宮の有機農家と契約しているとのことだった。 しっかりと味のある野菜だった。 カキも赤穂の産地から直送のものだった。 日本の生ガキも本当に美味しい! 地中海の生カキよりふくよかな味だった。 そして、皆が待に待った釜焼きピザだ。 店の外装も内装も黄色に統一されていて暖かい雰囲気が漂う、それに輪をかけて暖かい“空気”を店全体に醸し出してくれているのが、釜だ。暖炉の暖かさに似た空気を醸し出してくれる。 生地が薄くて繊細でシンプルで味がシッカリしている。 私の兄の隆一は何故か?ピザ造りを家庭で生地から造るのが得意だ。 だから、子供達もピザには小さい頃から馴染んでいて、 味に結構うるさい。 今日は皆大喜びだった。 今日のメーイン・イヴェントはクロ・バケイCLOS BAQUEYをここで見つけたことだ!いやー嬉しかった!美味しかった!   エリアン・ダロスのワインの問合先:BMO TEL 03-5459-4248 エリアン 嘉藤さんがエリアン・ダロス社のこのクロ・バケイを選択したという事実だけで嘉藤さんの味覚と選別眼が素晴らしい人だと思った。 知る人ぞ知るワインだからだ。フランスでは愛好家の中でもかなり“通”の人達の間で話題、超人気のワインだ。 サンドリーヌ 西南部のマルモンドという街のはずれのコクモン村に位置している。ボルドーから車で1時間ほど南に行ったところだ。 クロ・バケイを一杯飲んだだけで頭の中に、畑の景色と造り手のエリアンとサンドリーヌの顔が浮かんできた。 そして、実家の家族と地元の用宗でこのワインを飲んでいる事実にグットこみ上げてくる幸せな気分で一杯だった。 思わず、姪の子達(理沙と沙奈)と喜びの写真を撮った。 勿論、嘉藤さんとも感謝の記念撮影を撮らずに  はいられなかった。これかも自然派ワインをよろしく!   また地元で飲みたい。 CONTORNOコントルノ 静岡市駿河区用宗5-1-10サンライズ用宗  054-256-5877 明るい黄色が実にセンスがいい。気分が明るくなる。 勿論、嘉藤さんの気さくな人柄が料理にも店の空気にも 出ていました。本当に幸せな気分になりました。 お陰で久しぶりに実家の家族と楽しく過ごさせて頂きました。 感謝です。 店頭で栽培している 4葉のクローバーの  ような気分になりまし た。 静岡の皆さん!静岡に観光の皆さん! ご家族で食事の時、またはデートの時は、本当にお勧めです。 皆、幸せな気分で店を出れますよ! 帰りに用宗のしらす屋さん に寄ってしらすを買って、用宗海岸を見   学し、大崩海岸も美しいよ! 最高の休日コースですよ!ワインも飲んでください!  飲む人は運転手を連れて行ってください。 伊藤

19
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とんかつとナチュラル・ワインの饗宴・老舗かつ吉にて

かつ吉 新丸ビル内、 千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル5F  03-3211-6655 ワイン会と云えばフレンチレストランでやるのが通常だ。最近、和食や寿司や、中華、色んなところに自然派ワインが浸透している。 今夜はこんなにピッタリの相性はないと思うとんかつに自然派ワインを合わすイベントを行いました。           丸山さん  かつ吉主人 企画したのは、エスポア・みどりやの丸山さんと友人のかつ吉主人だ。 フランスからゲストとして、ラングドック地方のランガランのコンスタンスさんを呼び寄せての響宴だ。 ワインを一般に広めるのは、こんなイベントに限る。素晴らしい企画だ! ランガランのコンスタンス 丸山さんとかつ吉さんは大学時代の同級生だ。建築学を勉強した二人が今、ワインととんかつを仕事にしている。世の中、そんなものだ。業界人でないところが、面白い発想が浮かぶ。こんな企画をどんどん実行してほしい。 新丸ビルのかつ吉に、なんと40名ほどの人達が集まってくれました。 ほのかな甘味を感じさせてくれるランガラン・ロゼは乾杯には最適だ。食前酒としても良いし、簡単なツマミをつまみながらやるには最高だ。 コンスタンスが醸造所の話や造りの話を説明する。ラングドック地方は非常に乾燥している。だから葡萄園に病気が蔓延することない。 昔から化学物質が畑に入ることはなかった。5年前にテラ・ヴィティスという減農栽培の公式機関に登録した。畑は耕されて微生物が生きている。だから自然酵母で発酵できる。SO2は瓶詰時に最小量使用する。 白はソーヴィニョン品種だ。南の白によく見られるアルコールだが強すぎる白ワインが多い。しかし、ランガランの白は酸もしっかり乗っていて、しかも南の太陽もうけて良く熟した果実味がある。酸と果実味のバランスが素晴らしい。 一通り説明した後は、各テーブルをまわりお客さんとの直接の接触を最大限に生かした。 コンスタンスのブルギニョン歌と踊りで一挙に、空気が明るくなった。 かつ吉の前菜料理やタパス的な工夫された料理が次々出されて、その都度ワインが提供されて和食とワインの相性を確かめながらすすんだ。 ランガラン・ルージュとケトン南フランスの太陽をうけた果実味豊かなワインととんかつとの相性は抜群だった。参加者皆がそのピッタシ相性に驚いた。 その後は、コンスタンスの18番!変則 ブルギニョンの唄と振り付けで、一挙に 皆をコンスタント・ワールドに飲みこんだ。 感激したお客さんから感想が次々発表された。 最初は半信半疑でこのとんかつとワインの会に参加したけど本当に、ワインととんかつの相性が素晴らしかったのに驚いた。という意見が多かった。 普段、フレンチレストランでやるワインの会とは全く違った展開になるのが面白い。 ワインと食の相性は無限大だ。特に自然な造りをしたワインは自然に素材と合ってしまう。大地の息がかかった食物やそれを食べて育った動物も、自然の一部だから妙な人間のテクニックでカモフラージしてなければ自然に合うはずだ。 丸山さんもご主人も会場内を走りまわってお客さんの対応をせれて お疲れさまでした。 丸山さんは自分のお店でワインスクール“和飲学園”を数年前よりやっており、そうしたコツコツした努力がお客さんの信頼を得て 今日のような素晴らしい会が できたのだと思う。 皆さん!いい顔していますね!楽しいひと時を皆さんと共有できて感謝です! 記念撮影 かつ吉の本店 訪問 水道橋の東京ドームの前にある。老舗のとんかつ屋さん、かつ吉へ訪問。 チョットしたお疲れさん会をやりました。 フランスから来たコンスタンスさん、丸山さん、ご主人 通訳のエスポア本部の中島さん、皆さんお疲れさまでした。 お客さんが喜んでくれて本当にハッピーでした。 すべてに感謝です。 文京区本郷1-4-1 全水道会館ビルB1 03-3812-6268 本日の主催者 1-ESPOAみどりや(酒販店) 丸山謙二 東京都江東区大島7-36-6   TEL: 03-3681-9697 2-かつ吉 新丸ビル内 千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル5F  03-3211-6655 3-ランガラン・ワインの問合せ先 エスポア本部  中島 大阪市吹田市江坂町1-12-1 家村ビル 06-6384-3319

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進化する南仏の街 モンペリエに自然派ワイン・バー第一号

Mesdames Messieurs メダム・メッシュ 自然派ワイン一号店メダム・メッシュ   モンペリエ中心部のコメディー広場は美しい 南フランスのラングドック地方の都市では一番大きな街だ。住民の30%が学生という学園都市だ。若い人が多く、地中海にも近く、温暖で明るい空気を持った心地よい街だ。難をいえば美味しいワインが飲める店が今までなかったことだ。                                 レジス と ダヴィド この街のガストロミー・レストランに行っても、南仏のガツンとくる強すぎるワインしか置いてなかった。 ミッシェランの二つ星レストランがあるけどワインはちょっとイマイチとしか言いようがない品揃えだ。 一年前にMesdames Messieursメダム・メッシュという自然派ワイン・ビストロがオープンした。ナントからやってきたダヴィッドとレジスの共同経営だ。南仏人のセンスではこんな店はできない。立地は中心街のコメディー広場から旧市街地の細い道の中を入っていく隠れ家的な場所にある。偶然には行けない立地だ。自然派ワインを目指してくる人ばかりだ。 Mesdames Messieurs 住所:5,RUE DE GIRONE 34000 MONTPELLIER TEL:04-6763-4953 三段階になっている店内 ファサードから店内に入ると左側の壁にはワインが横に寝かされて陳列されている。 ここで小売販売をしている。 醸造元の溜まり場 ここにもテーブルが置いてあり、飲めるようになっている。 その部屋の奥に階段があり、2段階目の部屋になってる。 そこにはカンターがあり常連客や醸造元などの溜まり場のようになっている。今夜も醸造元夫妻がカウンターで食前酒を飲んでいた。そして、さらにその奥が広いサロン風になっていてゆったり座って、食事をしながら飲めるようになっている。 ←MAS DE COMECIENCEの夫妻がカウンターにいた。アニアン村の近所に葡萄園を持っている。ビオ・ディナミ農法をやっている。自然派ワインの試飲会場でよく会う。今夜はモンペリエの街で友人と食事をする予定だそうだ。食前酒をやりにここにきた。この店がモンペリエにできて喜んでいる。時々飲みに来るとの事だ。 どうしで自然派ワインを? ダヴィッド、レジスに聴く 伊藤『何故、自然派ワインに興味をもったの?』 ダビッド『ナントからモンペリエにきてビストロをやろうと思っていた。僕らはその時までワイン関係の仕事をしていた訳ではなかったんだ。色々ワインを飲  んでいたけど別に自然派を意識していなかった。自分たちが美味しいと思ったワインが、偶然にもすべて自然派ワインだったんだ。それから色々ワインについて勉強したり、醸造元の話を聞いている内に、自然派ワインに感動して行ったんだ。地球環境や飲む人の事を考えたら 当然自然派ワインになるのは当たり前だ!皆が感じている事だと思うよ!それに断然美味しいよ!』 自然派ワインは飲めば皆が喜ぶ! 伊藤『南フランスのモンペリエで、ボジョレ・ワインとか、ロワールのワインとかを提供して地元の人達の反応はどうだったの?』 レジス『勧める時は、ボジョレのワインはどうですか?とか地方名なんて言わないことにしている。地方名を云うと断る人も時々いるよ。心地よいワインがあるけどやってみますか?とか今日はフル-ティなワインがお勧めです、といえば皆、問題なく飲んでくれる。飲んだら最後、美味しいから絶対に喜んでくれるんだ!これは間違いない、自信があるよ!』 最も好きなワインは何ですか? ダヴィッドは二コリと笑って躊躇なく出したワインはこれ!PHILIPPE VALETTEフィリップ・ヴァレットだ。 ダヴィッド『これはマニフィックだ。本当に素晴らしいワインだ。ここでは魚の燻製とか、シャクトリー(各種甘ハム)の盛り合わせを食べる客が多いんだ。このワインはピッタリだよ。 ミネラル感と果実味、フレッシュな酸、旨味と塩っぽさ、あらゆる意味で完璧なワインだ!しかもハートを感じるワインだ。』 ヴァレット・レポート流石ダヴィドだ。ナンバー1にヴァレットを選ぶとは素晴らしい。私自信も白ワインでベスト3にこのヴァレットが入るほど品質の高さを認めている。ここでちょっとヴァレットをレポートしよう。マコン地区では早くからビオ栽培を始めた一人。シャントレ丘の斜面に畑と醸造所を構えている。ヴァレットのシャルドネはブルゴーニュでは絶対にでないで独特なミネラル感を備えている。 ヴァレット独特のミネラル感 それはヴァレットの葡萄木の根っこが、地中深く伸びてロッシュメールと云われる太古の昔、海底だった岩盤まで達しているからだ。根っこが太古の昔の岩盤エネルギーを吸い上げてくれる。 だからここのワインのミネラル感は特別なスタイルをもっている。 勿論、自然酵母のみで樽内発酵をさせている。発酵を促進させるようなテクニックは一切使わない自然発酵だ。だからアルコール発酵が1年、2年間かかるワインも時々存在する。大変なリスクを覚悟で自然醸造を実行している。フカフカの畑から取れる葡萄は自然力が高いのでリスク回避できる。 そして、何よりフィリップのワイン造りにかける情熱は偉大だ。 ワインの偉大さは造る人間の偉大さに比例する。ガッシリとした体格と同じくらい強い信念と精神力の強さをもっている。まるで彼が造るワインと同じような安定感を感じる。多くの人に愛されているフィリップとヴァレットのワイン。 VALETTE・ヴァレットワインの日本での問合せは : BMO 03-5459-4248 Mesdames Messieurs メダム・メッシュの人気ワインの一部を紹介 ここの品揃えはやはり南のワインが主体だ。 しかも、私も知らないワインが多かったのに驚いた。 私は月に一度はこのラングドックに来ている。ラングドックのワインのことなら自信があった。 しかし、ここにはまだ、未知の南仏ワインがあった。その存在に大なる喜びを感じた。自然派ワインがドンドン進化しているのを感じる。そのスピードは図り知れない。自然派ワインを造る若手が増えているのは嬉しいことだ。 1―SCARABE スカラベ (野村ユニソン社 TEL; 03-3538-7854) イザベル・フレールという陽気な女性が造るワインだ。日本での試飲会でも好評だったロゼの微発泡ワインだ。イザベルの明るい性格がそのままワインに 反映されている感じの風味だ。ほのかな甘みに淡いロゼ、柔らかい微発泡が実に心地よい。イザベルの先生はフラール・ルージュのジャンフランソワ・ニックだ。除梗なしのMC発酵でイザベルが造る赤も果実味が豊かでよい。ルシオン地方の富士山的存在のカニグ山を見ながら育った葡萄達を仕込んだ。 2-LE BOUT DU MONDE ル・ブ・ド・モンド (日本の問合せ先:サンフォニー 03-5565-8992) フランスでも、日本でも自然派のビストロや、ワイン屋で常連の人気蔵元だ。ルシオン地方の美しい景色を見ながら育った葡萄達を仕込んだワインは、本当に美味しい。 果実味の深さが一ケタ違う心地よさだ。それは百年を超える樹齢の古さからくる果実味だ。根っこは地中10メートル以上伸びている。土壌の各地層からいろんなミネラルを吸い上げているからだ。 3-CASOT DES MAILLOLES カソ・ド・マイヨ  (日本の問合せ先:野村ユニソン TEL : 03-3538-7854) ダヴイッドがヴァレットの次に好きな白ワインだ。地中海を見下ろすルシオン地方の葡萄園だ。小さな漁港バニュルスの港とその奥に広がる地中海が全面に見渡せる葡萄園だ。 シスト土壌の岩盤が山を形成している。そんなシスト岩盤の中を根っ子が入り込んでいる。何という生命力の強さだ。 ここには一般的に云われている土壌、つまり土というものが殆ど存在しない。 岩盤土壌だ。耕すことさえできない。葡萄の果汁はシスト岩盤の絞り汁という感じだ。シストのエネルギーをたっぷり含んだワインは飛びっきり美味しい! 4-CATHERINE BERNARD カトリーヌ・ベルナール (イーストライン:05-4205-4181 門脇) この店には2日間連チャンでやってきた。今夜はカトリーヌと日本からのお客さん静岡のラ・ヴィーニュの門脇さんの3人でやってきた。今夜はテンションが高い二人の女性と一緒だ。 2009年産のテースティング 最初はカトリーヌの2009年産を門脇さんと一緒に試飲するのが目的だ。ダヴィッドもレジスも09産の試飲に参加した。彼らもカトリーヌのワインの理解者でもある。2009年は一種類のキューヴェしか造らないカトリーヌが狙っていた酸がきっちり入った南のワインが完成した年だ。 09は5月から10月まで雨が降らなかった。非常に乾燥した年だった。 8月15日で既に、一部の畑では15度まで糖度が上がっていた。一部は8月27日に収穫して、残りを1週間後に収穫した。出来上がったワインは、最初に収穫したものは酸があってフレッシュ感があるけど果実味に欠けていた。 1週間後に収穫したものは果実味は十分あるけど酸んが欠けていた。この2つをブレンドしたところ酸と果実味のバランスが素晴らしくよかった。今年はこの一本に絞ることにした。あまりにもの美味しさに皆が驚いた。 門脇さんも次回のコンテナでこのワインを引くことを決定した。元政治部の新聞記者から醸造者に転向したカトリーヌも5年の歳月が過ぎてやっと自分が狙っていたスタイルのワインができて大喜びだった。その後は、ダヴィドがお勧めのヴァレットを飲みながら美味しいワインと料理を楽しんだ。夢多きカトリーヌは今後の抱負と計画を熱く語った。サンソー品種の可能性を追求したいとの事だった。頑張れ!カトリーヌ。 5-CHAMPAGNE DRAPPIER シャンパーニュ・ドラピエ (日本での問合せ先:テラヴェール TEL :03-3568-2415) シャンパーニュはドラピエだ。良いセレクションだ。ナチュールは本当に美味しいシャンパーニュだ。大企業的商業主義のシャンパーニュが多い中で、確りしたポリシーをもって 商業主義に流されることなく、大切なものを守っているメゾンだと思う。 Mesdames Messieurs メダム・メッシュ 5,RUE DE GIRONE , […]

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大阪のビストロ、リヴ・ゴーシュのオーナーと気軽なランチ!

まことに申し訳ございません!   『リブ・ゴーシュ』のお店の写真が違っていました!! 三浦シェフ!どうもすいませんでした!! そして間違ってお店に行ってしまった方々、もしいたら申し訳ございません! あさみ 今日は大阪でも有名なリブ・ゴーシュのオーナーの三浦さん、そして三浦さんの大切なお客様を連れ、自然派ワイン・オンリーのビストロ、バラタンでランチ! ここは知っている人しか知らない隠れた場所にあり、気軽でヘルシーなフレンチ料理が楽しめます! しかし古いだけあって醸造家は皆ここに集まるのが大好き! インテリアは昔の空気そのままを再現したような、暖かくて居心地の良い雰囲気です。 飲み干したワインのボトルもズラリと飾られてあり、お洒落で遊び心が残る感じのビストロです **今日のメニューはこちらです** 前菜には魚のサッパリスープや苦味が特徴的なクレソンのヴルテ、 フランスでは頻繁に出てくる赤いキャベツのサラダや 子牛の脳みそ! 私はサラダを頂いたのですが、 シンプルなのでとても美味しく食べやすかったです! これには白のモンルイ 2008年のワインを合わせました! 作り手はFrantz Saumon*フランツ・サーモン氏、初めて飲みました! 名前通り、ミネラル感100%! 少々甘みが感じられ、りんごやレモン、ピーチなどの香りが漂うサッパリワイン。真っ直ぐな酸味とフルーツのまろやかさが感じられ、とても飲みやすいワインです!   そして今日のメインは全員お肉! しかし量も日本人の胃にはピッタリ! 重すぎず濃厚すぎず、軽めでサッパリとした味が印象的。 子牛のお肉とお芋のピュレ、スパイシーな子羊のお肉と懐かしいお米添えなど!両方とも柔らかい!幸せ~! ここではJean Foillard*ジャン・フォワラールのフルーリ 2006! イチゴやカシスの赤フルーツの香が漂い、飲むとスパイスの味もチョッピリする喉心地が良い一品。 フレッシュ感あり、まろやか感あり、エレガントさあり、最高なバランスワインです! 最後にはデザートを。。。 日本では間逆の、濃厚でしっかりとしたプリン、 他にも赤フルーツのソースが添えてあるババロアをオーダー!日本で食べたババロアの感じは全然無く、チーズの厚みと甘酸っぱいソースのバランスが最高! お腹いっぱいなのにやっぱりデザートは別腹・・・! ワインのメニューはこちらです! 自然派だけあって、バッチリなセレクション! どれも美味しいので、オーダーする時に迷ってしまいます・・・・ そんな方には、ワイングラスでも楽しめます! 私からのお勧めは・・・ – Derain * St Aubin – Rateau * Les Coucherias – Le Temps des Cerises – L’Anglore * Véjade – Bobinet * Saumur Champigny という事で皆さんもパリへ来たら是非お食事に行ってみてください! Le Baratin*ル・バラタン 3, rue Jouye-Rouve 75020 PARIS T 01 43 49 39 70 m° Pyrénées / Belleville 三浦シェフのこだわり料理、そしてこだわりワインが楽しめます!是非フレンチ・タッチをこのお店で味わってみて下さい! Rive Gauche 大阪府枚方市川原町1-2    (京阪枚方市駅より徒歩5分,駐車場有り) Tel & Fax:072(844)8007 営業時間:12:00~15:00 18:00~22:30 定休日:水曜日 サイト:http://homepage2.nifty.com/rivegauche/ Derain,Rateau,L’Anglore のワインについてのお問い合わせは: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com Le Temps des Cerises のワインについてのお問い合わせは: 株式会社サンフォニー Tl : […]

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静岡に本物自然派の波 LA VIGNE ラヴィーニュ

ただ美味しい、ただ安い、ただ有名なワインは卒業だ!もう化粧はいらない!!  門脇さん      佐藤さん    マチュ・ラピエール    野村さん 本物ワインとはまず栽培では、除草剤など土壌や生物を無意味に殺傷するものを使用することなく、美味しい葡萄を育てることに専念して、醸造段階では、ただ表面の味だけを繕うような化学物質やテクニックを使用せず、自分の畑から育った自生酵母のみで発酵させて自然な栽培から得た葡萄の旨味をできるだけナチュレルに表現した美味しいワインのこと。 地球にも人間にも優しいワインのこと。 生活文化人 集まれ!!ラ・ヴィーニュへ ワインに限らず、今、自分で飲むもの、食べるもの、着るもの、生活そのものを地球・生態系維持を考えながら生活する人達が増えている。そんな人達に来てほしい店だ。なお且つ、美味しく楽しい生活を望んでいる人!集まれ! フランスの自然派と深い繋がり チーフの門脇さんが自然派の伝道師マルセル・ラピエールへの訪問、そして、その息子マチュが静岡のラ・ヴィーニュへ今年2月にやって来た。この店のワインセレクトは門脇さんが実際に現場に行って醸造元と一緒に食べ、畑を歩いて、人物も良く、畑も健全で、何より美味しいものだけを選別した。 常時10種類以上の本物ワインが有料テースティングできる! 偽りと化粧のない素っぴんワイン グイグイ飲みこんでください。一杯だけしか美味しく飲めないワインも卒業だ!ここのワインはたとえ一本飲みほしても翌日爽快なワインばかりです。栽培も造りも、造り手もピュアーだからです。 夕方はお仕事帰り、食事前のアペリティフをやりにくる生活文化人で一杯です。特に厳しい仕事に取り組んでおられる方々に飲んでほしいワインばかりです。純なワインは宇宙と地のエネルギーが、疲れを中和してくれますよ。宇宙も鉱物もワインも人間も元は同根だからです。 生活は質素ですが心の豊かな人達が造ったワイン 店内には門脇さんが自分で撮って来た醸造元の写真がいっぱい貼ってあります。彼らは生活文化人の最先端の人達です。この地球を美しく次世代に譲りたいと思っている人達です。自分だけが利益をあげる為に地球や微生物を殺すような事を絶対にしない人達です。ワインをただ美味しく繕う為に地球を汚すような物質を使いません。使わなくて済むように3倍の畑仕事でカバーして健全で力のある葡萄を育てています。リスクを避ける為だけに酸化防止剤を無暗に添加したり、化学物質をワインに混入して整えてしまうことはしません。自然のバランスを崩してしまうし、飲む人の健康に良くないことを知っているからです。 “足るを知る”をよく理解している人達です。決して裕福ではありませんが心は本当に豊かな人達です。特に人と人の繋がりを大切にしている人達ばかりです。必要があればやりくりして日本まで応援に来てくれます。 今年の2月に静岡までやって来てくれました。セミナーをやりました。 マチュ・ラピエール  ロワール地方フィリップ・テシエ      クリストフ・パカレ 彼らは本気です。地球や人間社会や生物態の維持の為に ワインをとうして、何かを伝えようとしています。 静岡に自然派最先端の品揃え LA VIGNE ラヴィーニュ 静岡市葵区紺屋町17-2  1F TEL:054-205-4181

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東京・エスポアの仲間達と神田・萬屋天狗にて

全国に約200店弱の仲間を持つエスポア・グループ・特に東京のメンバーは時々情報交換会をやっている。 鴬谷のよろずやのよっちゃん、菊田さん、長さん 過去、色んな酒販店グループが存在していた。生まれては消えを繰り返し、結局現在まで残ったのはエスポアグループだけだ。 残った最大の原因は本部組織が独立して存在しているからだ。 今までの消滅したグループは、メンバーの有力酒販店がまとめ役を演じていた。これでは人が多くなると意見がまとまらなくなってグループとしての行動が硬直化して消滅してしまった。 エスポアの素晴らしい処は、本部組織がシッカリ独立していること。お互いに切磋琢磨でスケールメリット。 自由が丘のやまやさん、いせいの有馬夫人 一個店ではできない事や、一酒屋でやっては利点にならないことを本部が代わって企画・実行してスケールメリットを出すことができることだ。例えば、ワインの直輸入システムにしても、一酒屋ではとても輸入などは考えられない。有力な酒販店が直輸入をやることもあるが、長期に渡って、取引蔵元と良好な関係を続けることが出来なくなってポシャってしまうことが多かった。200店舗が一致協力すれば皆が少しづつ努力すれば大きな力となって長期に渡って醸造元とも良好な関係を続けられる。造り手から販売者、消費者までの共生の世界だ。 世田谷のナカモト、いせいの有馬、横浜の竹之内 まさに、スケール・メリットを皆で享受できる訳だ。勉強会にしても、フランスツアーにしても本部がニュートラルな立場で企画してくれるから皆が自由に参加できるのである。これも一軒の酒屋ではできないことで、ましては継続的にやることは不可能だ。 本当に世界に類を見ないグループとシステムになっている。私はエスポアが直輸入を開始したころからの付き合いだ。だからもう20年弱の付き合いだ。私にとっては家族のような存在だ。まさに共に生きるの実践だ。 この20年の間には酒販免許の緩和、酒の安売スーパー全盛期、衰退期など色んなことが起きた業界だった。 周りの酒屋の倒産閉店が続く中、何とか生き残って来たのがこのエスポアグループだ。今、残っているエスポアのメンバーは、メンバー同士が親戚のような付き合いをしている素晴らしい関係だ。私との関係は彼らの先代からの付き合いだ。云うならば親戚のおじさんのような存在かもしれない。今夜のような、宴会というか、集まりが時々行われている。有馬氏や竹之内氏が声をかけると10名前後はすぐに集まってくれる。 楽しいひと時の一つにブラインドテースティングがある。   皆、一本づつワインを持ち寄ってブラインド・テースティングをやりながら色んな話をして情報交換を楽しむ。本当に皆、佳い人の集まりだ。私も時々参加させて頂くが心地よい空気が流れている暖かい人達の集まりだ。 それに皆、それぞれが、それぞれの方向とやり方で努力しており、大事なところだけは共有してスケールメリットを出している。多少の競合関係は存在しているが切磋琢磨でお互いを盛り上げる素晴らしいグループだと思う。 ESPOAには素晴らしい本物ワインが沢山ある。    今日飲んだ美味しいワイン、まずは口慣らしにCHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザのキューヴェ・コダリだ。竹之内さん持参。何て素晴らしいシャンパーニュなんだろう!コート・ド・ブランのAVIZE村のシャルドネだ。クレと呼ばれる真っ白な石灰質岩盤の土壌だ。スカットした辛口の中にも果実の深みのニュアンスがこのコダリにはある。何と云ってもクリアなミネラル感が最大の特徴だ。 シャンパンでスーと入ってしまうのは少ない。まだ、飲んだことがない人は是非試してほしい。後悔はしませんよ! BRUNO SCHUELLER*ブルノ・シュレールのRIESLING 2000 ほぼ黄金色に近い色合いは、ウイラージをしない樽熟成からのものだ。何て力強い、蜂蜜感さえ感じさせてくれる熟度だ。それに反してキチッと締め て、スッキリ感を与えてくれているのがシュラー独特のミネラルだ。これはブルノのお父さんのジェラールの畑仕事のお陰だ。実に素晴らしいアルザスのテロワールワインだ。イカが美味しかった。 DOMAINE ALQUIER*ドメーヌ・アルキエのBASTIDES 96 AOC FAUGERES バスティード 何て細かく上品なタンニン何だろう。こんな繊細なフィネスを感じさせてくれるワインを造る人はそう多くない。しかもこのボリューム感は南仏そのものだ。かと云ってアルコールを全面に感じることはない。これはフォジェール独特のシスト土壌が酸をもたらしてくれるからだ。フレッシュ感さえ感じさせてくれる。熟成からくるトリフが出始めている。   DOMAINE DE LA SENECHALIERE*ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール、V V 2004 ムスカデ 偉人マーク・ペノは04年当時、まだムスカデとして出荷していた時代だ。 マークのワインはムスカデとして登録する6月までにはまだ醸造が終わっていないことが多く、今ではテーブル・ワイン、ヴァン・ド・ターブルの カテゴリで出荷している。イオデと云われる浜辺の香りがあり、蜂蜜さえも感じさせてくれる。勿論、6年の熟成を重ねてもフレッシュ感を備えている偉大なるムスカデだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック LES PLOS DE BAUMES 03*レポドボーム ラングドック地方の偉大なる醸造家の一人だ。南仏ワインの名声を上げた一人に数えられるシルヴァン・ファダだ。シルヴァンのワインはルカ・カルトン、トロワグロ、エルブリなど一流シェフのレストランにオンリストされている。このキューヴェはシルヴァンのワインでは異質のワインだ。 彼はアニアン村にわずかな畑を所有している。ここはメドックに似ているといわれる土壌を備えている。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、というボルドー品種構成だ。実に細かい粒子のタンニンだ。03年と云う過酷な暑さの中で育った葡萄を仕込んだ。このフィネスはボルドーグラン・ヴァンだ。これは収穫量が20HL/Hと云う少なさから来ている。素晴らしいワインだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック  CARIGNANのカリニャン シルヴァンがこのカリニャン品種100%のワインを出すまでは、カリニャンは安ワインしかできない品種だと信じられていた。シルヴァンは樹齢が100歳のカリニャンのみをワインに仕込んだ。ワイン業界は驚愕した。あのカリニャンでもこんなに素晴らしいワインができるものなのか!?以後、カリニャンの100%のワインを造る醸造家が増えてきた。カリニャンこそ、ラングドックのテロワールを忠実に表現できる品種だ。ピノ・ノワールのような存在だ。土壌と造りが素直にワインの品質に現れる品種だ。 本日のブラインドで最も驚いたワイン    DOMAINE AMIRAULT*ドメーヌ・アミローの LES QUARTIERS*レ・カルチエ 年代は覚えていない。しかしタンニンの細かさ、ボリューム感そして白い石灰岩盤を想像させるミネラル感、どれをとってもロワールのカベルネ・フランとは思えなかった。 驚くべきヤニック・アミロだ。趣味が農作業というヤニック、彼ほど自分の畑を知り尽くしている醸造家は少ないだろう。南のワインと間違ってしまうほどカベルネ・フランが熟していたと云うことだ。ベジェタルさは皆無だった。しかも繊細なタンニンは本当にグラン・ヴァンだ。やはりブラインドの面白さはこういう再発見があることだ! 実に仲の良い夫婦だ。畑一筋のヤニックを後ろからそっと支えている奥さん。そして、次世代の息子も今は働いている。 ただ美味しいワインを造ることはそんなに難しい事ではない。しかし、上品さ、フィネスを感じさせてくれるワインは難しい。本当に小さい事の努力の積み重ねしかない。そんな積み重ねをコツコツ本当に実行しているのが、ヤニックのワインだ。まさに“積み重ワイン” 今夜のお店紹介 * 自然派ワインが飲める和食居酒屋・神田の“萬屋天狗”   JR神田から徒歩2分。 チェーン店の天狗ではない。個人の和食居酒屋なのだ。中小企業が多くある神田のサラリーマンが立ち寄る典型的な居酒屋だ。 店長の真一郎はドイツで4年も醸造学を学んだ変わり者だ。 鴬谷のよろずやの長さんの弟だ。お父さんがやっていたこの居酒屋を引き継いだ。ドイツワインとエスポアの自然派ワインが飲める。 そして、嬉しいことに、純日本のツマミ料理に自然派ワインが楽しめる! フランスから出張の私には本当に嬉しい店だ! 例えば、厚揚げ、イカの姿焼、刺身、シシャモ、牛たんなど純日本ツマミの勢揃い。その上、時々スペシャルなメニューもある。今日は、クジラの生肉だ!日本近海で獲れた時だけ冷凍でない本当の刺身だ!こんなクジラは初めて食べた。全く臭みがなく、食感・味はまぐろと牛刺しの中間だ。 住所:東京都千代田区内神田3-22-1  電話:03-3254-5792 今夜も良く飲み、良く食べて楽しいソワレでした。皆さん集まって頂いて感謝!! 今夜の自然派ワインが買えるESPOA店 (本日の出席者)   1-いせい   東京都葛飾区立石1-16-19   電話:03-3692-8080   イベント企画: 一年で100本を飲む会を開催中   2-よろずや 東京都台東区根岸3-4-16   電話:03-3873-8146   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中・各種飲み会企画あり 3-ナカモト    東京都世田谷区弦巻4-2-25   電話:03-3426-0038   イベント:和飲学園・ワイン教室開催中 4-やまや   東京都目黒区自由が丘1-15-10   電話:03-3723-4567   イベント:定期ワイン飲み会開催中 5-しんかわ    神奈川県横浜市青葉区榎が丘13-10   電話:045-981-0554   イベント:和飲学園・ワイン教室・開催中

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Mar

長崎に自然派ワインが買えるワイン屋がオープン*エヴリデイ・ワイン

ワインへの情熱なら誰にも負けない宮川さん 今回の訪問の目的の一つでもある宮川さんとの再会だ。宮川さんとは13年来の知り合いだ。 宮川さんはハウステンボスでソムリエをやっていた。13年前ワイン販売小売に興味を持ち、静岡のワイン屋に働いた。その頃、フランスに醸造元巡りの旅にやって来た。ロワール、ボルドー、ラングドック、ブルゴーニュと一緒にフランスをほぼ一周した。その時、宮川さんのテースティング能力とワインに対する情熱の素晴らしさに驚いた。本物を見極める能力は天性のものだった。当時まだ無名だったダール・エ・リボーやクロ・ルジャール、プリゥー・ロックなどが大のお気に入りだった。当時はまだ自然派ワインなんて言葉も広まっていなかった。 特に、ダール・エ・リボなどは当時まだ還元臭が強烈な時代だった。でも情熱をこめてお客さんを説得して一生懸命販売してくれた。 パリのワイン屋でも買えないワインが一杯ある品揃え 宮川さんがまだ20代だった時だ。見かけは若いけど自然派ワインの初期の頃より精通している。その宮川さんが満を辞してワイン屋をこの3月にオープンした。静岡をやめてイタリアのパスタ料理の店で料理人として働き、数年前に長崎にワインの飲めるパスタ屋をオープンした。コツコツ資金を貯めた。そしてこの3月に念願のワイン屋をオープンさせた。凝り性の宮川さんは店内内装をすべて自分で造りあげた。陳列棚も自作だ。そして品揃えが素晴らしい。このままパリに持ってきても通用するほどの品揃えだ。フランスでもここまで揃っているワイン屋は少ないだろう。本物中の本物ばかりだ。流石の宮川セレクションだ!! 限りなくフランスが近い店 自然派ワインの大御所から中堅、そして最近の自然派まで本当に驚くばかりの品揃えだ。店に入った瞬間に フランスのこの醸造家達のパッションがこの店に充満しているように感じた。限りなくフランスが近い店だ。自分で造った陳列棚に自然派ワインが詰まっている。 ブルトンのワインを見つけた。 これには嬉しい限りだ。カトリーヌ、ピエールの顔が目に浮かぶ。 日本の長崎でこんな風に売られているなんて、想像もしていないだろう。09年は収穫を手伝った。カトリーヌの元気一杯で収穫していたのを思い出した。      ロワールの自然派では絶対に外せないオリヴィエ・クザン      OLIVIER COUSIN,今でも馬で畑を耕やしている。       土壌から湯気が出ているホカホカの畑だ。 そして、繊細度ナンバー1のL`ANGLOREもある、 今では自然派の中でもグランクリュ級の繊細な フィネスを感じさせてくれるワインだ。   今フランスでも人気絶頂の自然派ブー・ド・モンドのタンタン だ。LE BOUT DE MONDE、果実味の爆発的なワイン。   今、南仏ラングドック地方の話題の自然派 TEMPS DES CERISES タン・ド・スリーズもある。 今、南仏ワインで、優しくて果実味も豊かで スイスイ入ってしまうワインと云えばこの タン・ド・スリーズだ。      マコン地区、プイイ・フイッセでシャルドネを造らせたら      右に出るもはいない。パワフルでミネラルたっぷりの白ワイン      を醸すDOMAINE PHILIPPE VALETTEフィリップ・ヴァレト 激旨安ワインシリーズも品揃え   DOMAINE ARNAUD ドメーヌ・アルノーの品種シリーズ。サン・シニャンで安くて旨いワインを造ることに挑戦しているローラン・ミケルだ。この価格で、この高質はありえない。 南ローヌのエステザルグ農協は安くて旨いワインを自然に造ることで有名だ。ドメーヌ・ペリエール。自信をもって勧められる安旨ワインだ。 ラングドック地方の有機栽培葡萄を仕込んだワインだ。 コンセプトはピクニックなどアウトドアーで気軽に飲んでもらいたいワイン。RN13とは夏に行われるフランスを一周まわる自転車競走・ツール・ド・フランスが南仏を通過する時通る国道13号線のこと。 ツール・ド・フランスを見ながらピクニックで一杯やる、というイメージのワイン。 微発泡ワインのすすめ オリヴィエ・クザンの微発泡       プラジョルの微発泡 ほのかに甘さが残り、心地よい     プラジョル氏は絶滅しかけてい 柔らかな泡が気持ち良い。       品種を復活再生させている貴重 冷蔵庫に冷やしておいて        な醸造家、品種博士のような 仕事から帰って、グット一杯、     存在。そんなプラジョルさんが 風呂から出てグット一杯、       モーザック品種を完熟させて 食前にも、寝酒にもグット一杯     糖を添加せずにビン内発酵を ともかく、爽やかで疲れがとれる    させるアンセストラル方式 ワインだ。              発泡ワインだ。 お互いが好きなワインを2本づつ手にとって写真。 宮川さんは、ラングロールとマルセル・ラピエール 私は迷わず、ダール・エ・リボとロワールの帝王クロ・ルジャールだ。長崎にこんな素晴らしいワイン屋さん “エヴリデイ・ワイン” が出来て心より嬉しい!頑張ってください! EVERYDAY WINE 長崎市銀座町4-53 多田ビル1F TEL :095-843-9811 パスタとワインの店 “グレープ@ナッツ” ワイン屋EVRYDAY WINEから10メートル離れたところにある。レストラン、GRAPE NUTSがある。パスタとワインが美味しい店だ。気軽に食べるならパスタが最高だ!同じく気軽に体に優しい自然派ワインを飲んでもらいたい。 ワインは隣のEVRYDAY WINEで選んで飲める。出されているグラスワインが実に美味しい。 壁には10年前に一緒に訪問した時クロ・ルジャールにもらった木を飾ってある。アルデンテで美味しいパスタつまみに気楽に自然派ワインが飲めるのがうれしい。 マス・リビアンヌのペタンク 二人とも笑顔が素晴らしい。自分の夢を着実に実現している宮川さんを見ていると、こちらも心が明るくなってくる。ニコニコサービスしてくれる奥さんのなつきさんも素晴らしい笑顔だ! 心地良い気が流れている佳い店だ! グレープナッツ 長崎市銀座町4-51 TEL :095-843-6444

26
Mar

鮨の名人芸・唐津市の“つく田”

今日は嬉しい事が沢山ありました。人生でこんな日が 何日あるのだう。 昨日、福岡に入り、今日は丸菱福岡の事務所で自然派セミナーをやらせて頂いた。 丸菱さんは熊本に本社を構えて九州全域のホテル・レストランに食材を提供する業務をやっている元気な会社だ。3年前よりワイン部ができて食材と共にワインにも力を入れている会社だ。 ワインでは吉田さんが最初から自然派に注目をしてコツコツと取り組んでいる。丸菱さんの素晴らしいことは、普通のお酒屋さんが入り込めないホテルや老舗フレンチと既に食材で取引があることだ。勿論、簡単には自然派ワインはホテル関連には入り込めない。その困難な仕事に情熱を燃やして本物ワインを理解して推し進めてくれている吉田さんには頭の下がる思いだ。今日は福岡のホテル、フレンチの方々に集まって頂き、今フランスで起きている現場の流れをお話させて頂きました。本当にありがとうございました。吉田さん 今日はもう一つ嬉しい事がありました。ほぼ20年前、同じ会社で働いていたことがある島田さんと再会したことだ。当時から食材や料理に精通した島田さんでした。 島田さんの凄いところは、食材・料理の知識を現場で実際に使われる生きた知識に翻訳して伝えることが出来る貴重な人物だった。 あれから、20年の歳月が過ぎてさらに進化した深みのある人物としての島田さんに再会できたのは本当に嬉しかった。その“食”に精通した島田さんが、前々から行きたかったという鮨の名人、“つく田”へご一緒させていただいた。           唐津城下町↓    唐津城⇒ フランスに在住する私にとって、日本を代表するような鮨を食べられるなんて夢の世界の話だ。本物の鮨!?ってどんなのだろう?わくわくして福岡を出発した。車で一時間ぐらい過ぎただろか、あたりが暗くなってきた。すると突然、夕闇みポッカリ浮かんだ唐津城が姿を見せてくれた。フランスに住む私にとってこんな光景は本当に感動ものだ。カルカッソンのお城とは全く違うエネルギーを出している。日本の城はスカットした印象だ。そして、唐津の城下町に入ると昔の趣を残した情緒ある街並み、その一角に“つく田”があった。 店に入るとピリッとした中にも暖かさを感じさせてくれる“空気”が流れているのを感じる。 正直ホットした。私は緊張しながら食事をするのが大嫌いだからだ。そんなマイナーな緊張感はここにはない。 名人芸のご主人とも色んな話ができた。驚いたことに3年ぐらい前に フランス・パリへの進出を真剣に検討していたことだ。だからフランスのパリ事情に詳しかった。パリの話にも華が咲いた。 結局、色々調べた結果、やはりこの“つく田”の味はパリでは難しいと判断して辞めたとの事、誠に残念なかぎりだ。是非パリでやって欲しかった。 最初は刺身、ふぐ、自家製塩辛などパリでは絶対に食べられない鮮度のものに感激だ。 中休みに有明海の海苔スープ。 これが本当に素晴らしく美味しかった。 これを境に名人芸鮨が出された。 口中に入れた時の感覚がミネラル感の強いワインを口中に入れた 時と同じ感覚だ。ヨード風味に自然な塩っぽさ。 鮨と自分の舌の区別が付けにくい感覚だ。違うのは素材から出る 旨味がジワーッとジュースのごとく唾液に混ざってくるところだ。 流石、名人芸の鮨は違う。 残念なのはワインが無かったことだ。ここにマーク・ペノのワイン、そしてアングロールの白ワインがあったら10倍美味しかったに違いない。名人にワインの話をしたら結構、興味を持って頂いた。 名人はよく福岡のコキーヌさんに食べに行くとのこと。コキーヌさんにはアングロールがあると思う。 是非、飲んで頂きたい。このつく田ではビールも日本酒も一種類しか置いてない。是非ワインも一品入れて頂きたい、と思いました。 鮨処 つく田 名人 松尾雄二 さん 福岡県唐津市中町1879-1 Tel:0955-74-6665 私の夢 名人と名人のマリアージの仲人になれたら善いなー! 日仏の名人芸の作品をマリアージさせてみたい。どんなに美味しく   幸せな空間になるだろう!想像しただけでも震えてくる。 ラングロールのワイン              マーク・ペノのセネシャリエール 今夜のソワレをセッティンして頂いた丸菱の島田様に感謝です。 島田さん、松尾さん 今夜はホントにエクセプショナルな夜を ありがとうございました。 なんて幸せな夜なんだろう! すべてに感謝です。

22
Mar

長崎のフレンチ・アンペキャブルへ悲願の訪問

3日前に中国の上海より福岡に入った。昨日、福岡でセミナーをやって唐津まで移動して、前々から来たかった長崎に入った。長崎には逢いたい人が何人かいる。その一人がアンペカーブルの大坪さんだ。 大坪さんの料理と自然派ワインを愛する心は絶大なものがある。大坪さんと一緒にいるだけで心が暖かくなる“気”をもっている人だ。大坪さんと最初に逢ったのはフランスだ。5人ぐらいのグループでフランスにやって来た時に一緒に自然派醸造蔵巡りを案内した。醸造家の方も大坪さんの笑顔と持っている雰囲気にすぐ打ち解けてしまう、 その後も、『ムッシュ・大坪は元気か?』と訪問した醸造元からよく聞かれる。一度逢っただけで醸造家に強い印象を残して愛されてしまう人格を持っている。10年前からずっと長崎に来たかった。九州は福岡までは時々来るのだが、なかなかこの長崎までは来れなかった。あの大坪さんが仕事している現場を見たかった。どんな雰囲気の店なのだろう?どんな料理が出るのだろう?と色々想像した。 長崎の駅前にホテルをとって、タクシーに乗った。店の前に着くと黄色いアンペキャーブルという看板を見上げた。建物の2階だ。階段の登り口にフランス語で店の紹介分が黒板にチョークで書かれていた。“フランス料理と自然派ワインの店アンペキャーブル、長崎の太陽と海と地の旬の味わってください。そして我々の料理にフランスのエスプリやパッションを感じて頂きたい” 階段を登ると暖かい木の扉があり、その横にはフランスで開催されている自然派ワイン試飲会のパンフレットや醸造元のポスターが張られている。その横には石盤に店名を掘ってある。そして、扉を開けるとあの人懐っこい笑顔が飛び込んできた。素晴らしい笑顔だ。 この笑顔を見る為に長崎まで来たようなものだ。それだけ価値のある笑顔だ。私もこんな笑顔が出来るようになりたい。 店の壁際には飲みほした醸造元のサイン入りボトルがおいてある。カウンターがあって、その後ろに大きなテーブルがドカンと置いてあるシンプルなレイアウトだ。 今、大坪さんは一人で切り盛りしている。料理からサービスまで一人っきりだ。その割には店は簡素で整然としていた。大坪さんの性格の一旦を見る思いがした。一見大雑把そうで、本当はきっちりした性格なのだろう。さてそんな大坪さんの料理が楽しみだ。 長崎の自然派ワインを広めてくれている人達が今夜は集まってくれる。最初は3人、まず、中央にいるのがESPOAえぐちの江口さんだ。長崎の大村市で酒販店を経営している。もう数回フランスに醸造元訪問に来ている。 そして手前の後ろ姿は丸菱長崎の板井さん、そして奥はホテルニュ-長崎で主任ソムリエをやっている尾崎さんだ。ワインは江口さんが選りすぐって持ってきてくれた。PRIEURE ROCHの白99だ。まだフィリップ・パカレが醸造していた時代の白だ。江口さんが店の奥に隠しておいた一本だ。11年が過ぎて、熟成感も備えており旨味がワインに溶け込んでいる。ミネラル感がフレッシュさに近い感触をだしてくれている。マニフィックだ!美味しい!!感激! 長崎の旬の味、地野菜、九州の魚、アサリ、地元の素材が次々だされた。どれも繊細で美味しい。 ワインはロックの後は、アルザスのシュラーのピノ・ブランだ。 酸と優しい旨味、やや塩っぽいミネラル感が地野采の旨味と完璧な マリアージだ。 ちょっと前までは、大坪さんの奥さんも手伝っていたようだ。2人目の赤ちゃんが生まれてからは完璧に一人でこなしている。サービスも自分でやるのだから大変だ。料理とサービスを考えながらの作業は神業だ。その上ワインの事も考えているわけだ。本当にスーパーマンだ。ワイン達もこんな空気の佳い処で、佳い人達に大坪さんの手によって開けられ飲まれるとは幸せものだ。 11時をまわったころからレストランの人達が自分の店を閉めて集まってくることになっている。 場所を大テーブルに移して宴会になる。 大坪さんのところに多くの人達が集まってくる。 今夜は総勢10名ぐらいになりそうだ。 ←イタリアンのトラトリア・ユゴさん。自家製のピザを持ち込んでくれた。 同じくイタリアン・レストランとワイン屋をやっている宮川さん夫婦もやって来た。 ⇒ 皆がワインや食べ物を持ち込んでの宴会となった。 何本ワインを飲んだかもう覚えていない。覚えているのは写真に写っているワインだけ。 そして、大坪さん自身が醸造した自家製自然ワインだ。結構美味しいのに驚いた。SO2も無添加でチャンと自然派風味を備えていた。 造る人からサービスする人までの健全なる佳き人達のバトンタッチは世を変える力がある! 最後は何時に終わったか覚えていない。 ともかく、皆楽しく、笑いが絶えなかった夜だった。 こんな素晴らしい人達によってサービスされるワイン達は本当に幸せだ。造る人からサービスする人まで健全で佳き人達のバトンタッチの繋がりは本当に大切なことなのだ。ありがとう!! * * 長崎で自然派ワインが飲めたり、買えるお店紹介 * * ★IMPECCABLE アンペキャーブル フレンス料理 長崎県長崎市脂屋町2-10 2F TEL:095-824-2047 ★TRATTORIA UGO トラトリア・ユゴ (イアリアン) 長崎県長崎市油屋町1-10 TEL;095-829-2648 ★EVERYDAY WINE エブリデイ ワイン(ワイン小売専門店) 長崎県長崎市銀座町4-5-3 TEL;095-843-9811 宮川さん ★ESPOAえぐち(酒販店) 長崎県大村市東三城町8-21 TEL :095-752-3757 ★ホテル ニュー長崎 ハイドレンジャ ・ソムリエ 尾崎雅さん 長崎県長崎市大黒町14-5 TEL :095-828-7226 ★GRAPE NUTS グレープ・ナッツ (ワインとパスタの店) 長崎県長崎市銀座町4-5-1 TEL;095-843-6444 宮川さん

16
Mar

Cave Augé でジュラ・サヴォア・アルザスワインの試飲会!

ルンルン気分で今日は(今日も?!)美味しいワインを頂いてきます! 相変わらず今日も人がいっぱい・・・ Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Metro : St Augustin (9番線) 何でもあります!パリで一番人気の自然派ワイン屋さん! Domaine Stéphane Tissot (Jura)*ドメーヌ・ステファン・ティソ(ジュラ) 今日は私のほうからあの例のフレーズを! 『人生は楽しいか?』と聞いたらステファンは・・・ 『あれ?!聞いたことあるセリフだぞ・・・?!とりあえず飲んでみて!』と早速試飲開始! Graviers 2007*グラビエ2007はシャルドネ100%。 砂利質のテロワールから生まれたこのワインはとてもミネラルでキリッとした酸味が強い!長く残る後味はとにかく複雑でフレッシュ! Barberon 2007*バルブロン2007 粘土質の地質で育てられたシャルドネを使用。先ほどのワインとは全然違う!フレッシュ感はあるのだけれども、もっとドライ・フルーツの香りが強く、スパイシー。 Tour de Curon*ツール・ド・キュロン シャルドネ100%。 酸味とフルーツジャムの香りがとても綺麗なバランスを与え、最後に少し残る苦味がまた最高!飲んでいるとダンダンと何かつまみたくなる、唾が出てくる美味しいワインです! Singulier 2007*サンギュリエ2007 トルソー100%。 優しくまろやかな口当たり・・そして爽やかさもあり、とても飲みやすいワイン。 2007年はとても綺麗な年。甘みが濃縮されていながらも、フレッシュ感があり、最高なヴィンテージです! Barberon 2008*バルブロン2008 ピノ・ノワール。 滑らかで気持良い喉越しが印象的。最後には蕩けたタンニンとスパイシーな苦さが混ざって・・・美味しい~! Arbois Traminer 2008*アルボワ・トラミナー2008 今日飲んだ中でも一番複雑な香りがするワイン。。お花の香り、アブリコットやハチミツの甘い口当たり、そして最後はスパイシー・・・という、とても奥深い一品。でもこのフルーティーさは誰にも真似できません!! そしてそして最後には私が大好きな甘口ワインの Spirale*スピラルとPMG。甘口なんだけど、綺麗なさわやか感があるので全然重くない!これだったら何杯でも飲んでしまえる、お勧めワインです! Tissotのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com そして続いてはDomaine Overnoy Houillon*ドメーヌ・オベルノワ・ウイヨン(ジュラ) シャルドネ2007年 トーストとアブリコットの香りが凄うピュアな感じのワイン!エレガントで繊細な味わいなのに、テロワールのパワフルさが伝わってくる伝統的なワイン。 Savagnin 1998 + 2003*サヴァニャン1998 + 2003 ウイヤージュされたサヴァニャン・ワインを! 2003年はとりあえず濃厚・・・!完熟されたフルーツの旨さがギッシリと詰め込まれた一品!そして1998年は・・・もう違う世界のワイン!瓶詰めはいつしたの?と聞いたら『う~ん・・・2年前の一月だよ』と言うことは・・・10年も樽で眠っていたの?!と驚き!! とてもミネラルで火打ち石の香りが強く、まさにテロワールの味を引き出した感じ。そして何といってもこの綺麗な酸味と長い長~い後味が凄い! Overnoyのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 野村ユニソン株式会社 TEL : 03-3538-7854 FAX : 03-3538-7855 MAIL : wine@nomura-g.co.jp http://www.nomura-g.co.jp 次はアルザス・ワインをアタック! Domaine Gérard Schueller*ドメーヌ・ジェラール・シュレール の Bruno Schueller*ブルノ・シュレール Pinot Noir 2008*ピノ・ノワール2008 とても飲みやすく、グイグイといけてしまう感じ。優しくてエレガントなピノですが、やはりこの地区にすると力強い!ブリュノーの性格が一瞬で分かってしまいます! Pinot Gris 2008*ピノ・グリ2008 香りは熟成された甘いフルーツなのに・・・口に含むと全然正反対なワインが! アロマの濃厚な感じとはウラハラに、喉を通り越したらスパイシーで辛口ワインだった!これはテロワールのミネラル感が強い! どうして?と聞いたところ、『これはわざとだよ!今度ドメーヌに遊びに来たら教えてあげるよ!』と・・・このギャップが気になる人は、是非アルザスまで一緒に行きましょう! Schuellerのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社エスポア TEL : 06-6384-3319 […]

9
Mar

宮崎のイケテルワインショップ!

小雨振るなか、宮崎のお勧めワインショップに行って来ました! 東京はまだ寒いけど、南国宮崎は雨が降っていても全く寒くないですね。 フェニックスの並木を越え、まず訪問したのは”Wine Style WINO”さんです。 デリカテッセンや焼きたてのパンなど美味しい食べ物を販売している”LADISH”さんなどが入るお洒落なショッピングセンターの中に、”WINO”さんはあります。 ガラス張りの建物にデコレーションされたボトルがぶる下がっているのが何ともお洒落。店内はゆったりと什器が配置され、気持ちよく買い物が出来ます。 店内を見ると商品はほぼ全てワイン!九州広しと言えども、これだけワインに、しかもほぼ自然派ワインに特化したワインショップはないのではないでしょうか?店長の佐藤さん、仕入れ担当の清田さんの思いが感じられます。 一押しのワインは、メゾン・ブリュレのヴォリュビリス! お店に入ってすぐ目に飛び込んでくるのがこのワインです。 造り手のミッシェル・オジェが自然なワインを気軽に楽しんでもらいたいとの願いから特別に造ったワインです! 清田さんもこのワインに惚れ込み、昨年このワインを沢山のお客様にご紹介し、沢山のメゾン・ブリュレ ファンが出来ました。 もうひとつ清田さんのお勧めはこれ! クロ・シギエです。渋いところ突いてるな~!これ、カオールのワインなんですが、普通に出回っているカオールとは全く別物!カオールはイギリスでブラックワインなどと呼ばれるほど色が濃く、黒いのでこのように呼ばれるようになりましたが、昔ながら(というのは戦前のこと)のワイン造りを今でも行っているこの造り手は、過度な抽出などせず、テロワールをそのまま生かした造りをしております。 よくカオールのワインには海苔のような香りがありますが、このワインもヨードっぽい香りと、さらにイグサのような特徴的な香りがあります。万人受けはしないかもしれませんが、結構このワインのファンになる方がいらっしゃいます!しかも価格が手頃。毎日とは言わないまでもたまに飲みたくなるワインですね! 清田さんはフランスのブザンソンのワインショップで働いていたとき、このワインを沢山売っていたそうです! 清田さん、日本でもよろしくお願いしますネ! さて、もうひとつお勧めのお店がこちら。 スーパーマーケットなのですが、ただのスーパーではありません。パカレやラピエールのマグナムまでバンバン売ってしまう、驚きの高級スーパー“フーデリー”さんです。 今日訪問したのは、昨年の5月にオープンしたばかりの青葉店。旗艦店の霧島店から抜擢され移動した城村さんが、素晴らしい売り場をつくっております。 なな何と、ドミニク・ドゥランのポマール、シャトー・ジャン・フォーなども買えちゃうのですね! “フーデリー”恐るべしです! あと、宮崎に素晴らしいワインバーを発見しました! “HANA”さんです。フーデリーのワイン責任者、理恵さんにご案内いただきました。 しかもびっくり、“HANA”さんのオーナー高橋さんは、以前東京・恵比寿のワインショップ“LA VINEE”さんでお世話になっていた方でした!こんなところで再会できるとは、うれしいですね~。しばし感動・・・ 今宵も、美味しいワインとともに宮崎の夜も更けていくのでありました <ショップデータ> Wine Styke WINO:宮崎市大橋1-164 yb3 TEL.0985-24-5577 フーデリー青葉店 :宮崎市宮崎駅東3-12-6 TEL.0985-73-8833 Wine Bar HANA :宮崎市中央通7-30 川崎ビル1F TEL.0985-38-8787

13
Fév

真冬でも熱いスペイン!

 所用でスペインへ行ってきました。先ず行ったのは、超リゾートのマラガ。真冬のマラガに人は少なくて、しかもネクタイしめてるのは僕達だけ・・・。仕事はさっさと済ませて、もう楽しみは夕飯だけ。マラガへ行けば、いつも立ち寄るのは海岸沿いにあるJUAN(フアン)というレストラン。  僕のお気に入りは、先ずは鰯のてんぷら。これをスペインではボケロンといいますが、特にここマラガではボケロン・ビクトリアーノと呼びます。小さいサイズが美味しいので、注文する時には出来るだけ小さいのを頼みます。これとピーマンサラダ(オリーヴオイルのマリネです)を絡めて食べるのが絶品! 今回はこれに赤ちゃん烏賊のから揚げも頼みました。海辺で食べるシーフードは最高です。  ワインはスペインのVina Sol という白ワイン。これは熟成させるタイプではなく、年代の若いものの方が人気あります。安くてとてもフルーティーで、海の幸との相性は抜群です。                    メインは、Urta(ウルタ)というマラガで獲れる大きな魚のグリル。日本でいうキンメダイのような姿をしていましたが、身が凄く引き締まっていてプリプリしていて非常に美味でした。  まだ食べたりないので、タコのマリネも追加!旨すぎる・・・。  マラガは半日しか滞在せず、翌日は早朝からバルセロナへ移動。所用の前に昼食を取る事になり、一路市内へ。車を走らせていると、ふと目の前には立派な教会が・・・。これは、彼の有名なサグラダ・ファミリアです。                      そしてお昼ご飯は何処で食べようかと議論になり、結局は観光地としても有名なマーケットであるサン・ジョセフへ行くことに。                    ここは、色々なお店が入っていてその品質はどれもピカイチです。そしてこの中にあるピノッチョというバーがこのマーケットの名物です。ピノッチョというのは、ピノキオという意味です。  ここに名物親爺がいるのですが、カメラを向けるといつもこのポーズを取ってくれます。                    いつも超満員のピノッチョは、軽食も取れてその味の美味しいことと言ったら・・・。 豚のモツ煮込み 赤ちゃん烏賊と豆の煮物  夜は、バルセロナから80Kmほど南にあるValls という街に宿泊しました。 ここには、カルソッツ(Calcots)というカタルーニャ地方の名物があります。 カルソッツとは、日本でいうネギです。でも、スペインの人に聞くと元々は玉ねぎで、成長に合わせて土を盛り上げるように高くかぶせて行くことによりネギの寸法を長くするのだそうです。 これを炭火で焼いて、その中身をつるんと抜き取ってロメスコソースにたっぷりつけていただきます。 これがまた甘くて美味しいこと!!運ばれて来た時には太くて長いネギが20本以上もあって仰天しましたが、気がつけば完食していました。これまで日本の九条ネギが世界一美味しいと思っていた僕としては、ぶったまげました。さすがはスペイン!侮れない。                    それから楽しいのが、Porron(ポロン)と呼ばれるワインのキャラフ。 これ、じょうろのように穴の開いた細い突起が突き出ていて、そこからワインが細く滴るしくみになっています。スペインではパーティーでこれを使い、出来るだけ高い位置からワインを滴らせて口で受けて飲みます。口も、なるべく小さく開けて飲むのがよしとされています。日本人は皆失敗して服を汚しましたが、一緒に行ったスペイン人は見事な飲みっぷりでした!