30
Juin

ASAMI – 初めての訪問 – ロワール編

朝7時。まだ眠い中車を走らし、着いたのはロワール地方のサンセールの町!空気が綺麗な小さな可愛い村です!サンセールの丘を登って見えたのは一面と広がるブドウ畑!そしてセバスチアン・リフォーの家へとレッツ・ゴー! ここでセバスチアンをご紹介します!サンセールでは今一押しの若手醸造家。まだ20代なのにお腹がちょっぴり出ていて、(これでも去年よりは痩せたそうです・・!)ヒゲが濃いく、でもとても優しい目をしたお兄さんです。 ペットは愛犬のベルちゃんとベルちゃんのお姉ちゃん(ごめんなさい・・・名前を忘れちゃいました・・・)、後6歳の馬のオフェリーちゃんです。 このオフェリーちゃんが引っ張ってくれる馬車に乗り、のんびりと揺られながらいざセバスチアンの畑へ! そこでビックリした事は、土の柔らかさです!土の中に空気を混ぜ入れているのもありフワフワです!畑に落ちている石灰岩の中には化石が多く、巻貝などが含まれています。 一生懸命に説明をしてくれるセバスチアン。この仕事が本当に好きなんだな〜と伝わってきます。 でも本当にブドウ畑しか無く、どこを見渡しても緑しか無い場所です。都会っ子の私にしてみたら何て田舎は気持ちいいのだろう!としか言いようが無いです。 そしてセバスチアンの醸造所へと向かいます。 帰りの道ではオフェリーちゃんもさすがに8人乗った馬車を引っ張るのは大変らしく、ペースも落ちて、途中でブドウの木をパクリ!これにはセバスチアンもビックリ。 甘くて爽やかなワインを試飲した後、テラスに準備されていたのは皆が待っていたお昼ご飯です! ここでセバスチアンは『バーベキューの用意をしたから!』と言いながら取り出したのは牧と斧・・・そっからですか?!と突っ込みたくなるような・・・その間に、自分の庭で育てたトマトのサラダ、そして牛のチーズを食べながらお喋りタイム!そしてやっとバーベキューで焼きあがったお肉と玉ねぎが登場!でも玉ねぎの表面はちょっぴり焦げていて、中はまだ生・・強烈だったけれども美味しく食べました!                                                       外で皆で記念撮影! そしてマグナム・ワインを飲みながら、ワイワイと楽しい時間が過ぎていきました。 初めて会ったセバスチアンはとても心が広く、その大らかさが十分と伝わってくる優しい味のワインでした。 社長も童心に返り、ブランコをこぎながらご機嫌の様子です!

28
Mai

人気醸造家、ロビノに質問!!

あのロワール地方の人気醸造家に質問しちゃいました!クラブ・パッション・デュ・ヴァンだけに見せてくれるロビノ氏の一面、皆さんにも教えちゃいます!! 1. ロビノさんのブドウの選別基準? 絶対に熟したブドウを選ぶ事!!それが一番気を付けている事です。 畑で毎日ブドウを味見する事が大切です。 2. 醸造において一番気をつけていること? 化学物質、SO2などは絶対に使用しない事。  白ワイン:なるべくゆっくり丁寧に圧搾を行う事。後、ワインに豊富さを与える為、澱みを少し残しながらワインのの液を澄まします。 赤ワイン:半カルボニック醸造。炭酸ガスを少し入れるだけでワイン醗酵が進み、ワインが気化しにくくなります。 ロゼワイン:圧搾は直接行い、白ワインのように液を澄まします。ロゼワインに含まれている砂糖の量は約20mg 、そして私のこだわりは樽栽培です。     3. 地球温暖化の影響? ロワール、シャニエール、コトー・ド・ロワールに関しては、地球温暖化はブドウの熟成さを高めてくれた為、とても良い影響だと思います。昔に比べ、ブドウのバランスもより完璧になってきました。

19
Mar

フィリップ・テッシエ

ビオでブドウ栽培を行ない、良質でリーズナブルな、とてもコストパフォーマンスの高いワインを造り出しているので、ここは是非とも訪問せねばということで伺った。ドメーヌに到着すると、優しい笑顔でオーナー醸造家のフィリップが迎えてくれた。当初から感じていたが、フィリップは寡黙でまさにお百姓さん、という風貌の、とても柔和な生産者だ。 早速畑を案内してもらいながら話を伺う。ドメーヌの由来は、1960年に父がこの農地を買ったのが始まり。当時はアスパラガスなど野菜の栽培もしながらブドウ栽培を行なっており、収穫したぶどうはそのまま醸造業者に売り渡していたそうだ。フィリップが引き継いでワイン造りをするようになったのは1981年で、ブドウ栽培を行なうに従い、ワイン造りをするのならまず自然なブドウ栽培をするべきだと考えるに至った。理由は3つ。 ①化学物質で環境を破壊することなく、回りの自然環境を尊重し、環境と調和した栽培を行なうことが重要  ②農薬の使用は使用する自分たちに害 ③ぶどうの樹自体が元気になりエネルギーの詰まった良質ワインが出来る 実際、ビオに転換し7,8年経過したら効果が目に見えてはっきり出てきたという。ぶどうの樹自体が力強くしっかりとし、一本一本の樹の個性がよりはっきりと表れてきた。しかもワイン醸造時の発酵に必要な野生酵母が豊富になり、特に酵母のバラエティが豊かになったという。なるほど、それは超重要なポイントだ。しかし、ビオによるブドウ栽培はいいことだけではない。ビオに転換してから仕事量は25%も増加したそうだ。いいワインを造るということは決して楽なことではないと実感。 さて、それでは試飲だ。 シュヴェルニー白 は、白い花や洋梨の香りで、口に含むと優しい酸が心地よく爽やか。とてもバランス取れていていくらでも飲めそうだ。 クール・シュベルニー はロモランタンというクール・シュヴェルニーでしか栽培されていない土着品種100%で醸造。こちらはハチミツやアカシヤの花のようなより熟した華やかな香り、口に含むとこちらの方がやはり厚みと力強さがある、1/3は樽熟。シュヴェルニ赤‘06の “ポアン・ド・ジュール”というキュヴェ、2/3がピノ・ノワールで残りがガメとコで樽熟6ヶ月、熟したイチゴの風味まろやかで中身の詰まった味わい。この価格でこの味わいは他にないだろう。素直にうまいワインだ。ストックがもうないのが残念、’07を待たねばならない。 テッシエのワインは本当に気取ったところ、肩肘張ったところが全くない。香り豊かでバランスよく、気兼ねなく価格も含めて気楽にスイスイ飲めるワインだ。こんなこと言っては失礼かもしれないが、まさに生産者本人とそっくり!畑を21haとそこそこの広さと生産量を持っているのに大人気ですぐ売り切れてしまう理由は、その辺りにあると感じた。

19
Mar

クロ・ド・ラ・ブリドリー

ロワールのサロンで会ったときから感じていたが、オーナーのヴァンサン・ジローはとても精力的だ。いいワインを造ろうという強い意志を感じる。会場で約束した通り、この生産者を訪ねた。やはり訪問は畑からだ。さあ畑を見に行こう、と思った瞬間、思いがけない出迎えがあった。イモリだ!しかも大きいイモリだ。黒と黄色のツートンカラー。ヴァンサンいわく、イモリが出迎えてくれるなんて滅多にないという。幸先のよさを感じた。 現在10haからなるこのドメーヌの歴史は古く、このドメーヌが位置するロワール・エ・シェール県で最も古い11世紀まで遡るという。しかも、現当主ヴァンサンは1994年からビオディナミを実践しており、フランスでも最も昔からビオディナミを実践する10人に含まれているそうだ。ビオディナミを始めた当初は誰にもそのことを言わなかったそうだが、雨が多く周りのすべての生産者でカビが蔓延しいい収穫が出来なかったとき、彼だけが素晴らしいブドウを収穫しいいワインを造った。それから彼の行動に皆が注目するようになったそうだ。ビオディナミの実践は、先日訪問したドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ガイヤールのお父さん、フランソワ・ブーシェに教わったそうだ。 彼によれば、ワイン造りで最も大切な要素は、素晴らしいテロワールだという。彼がビオディナミを実践するのは、その素晴らしいテロワールを最大限発揮するワイン造りを実現する為だ。だから、つい最近今持っている畑の南に位置するロワール川を望む真南向きの斜面の雑木林を18haも買ったそうだ。以前はこの畑にはブドウが植わっており、素晴らしいワインが出来ていたそうだ。 彼のワインはこれだけ手を掛けて造っているのにとてもリーズナブルだ。白は辛口だがやや甘みを感じるように優しい味わい。ガメをそのままプレスして造ったロゼは淡い色調で、やはり辛口ながら優しい味わい。コ、ガメ、カベルネ・フラン各1/3から造った赤は、熟したダークチェーリのような果実味とまろやかなタンニン、程よい濃厚さのバランスがとてもよく取れている。さらに上級キュヴェの白と赤を造っており、白はシュナン70%、シャルドネ30%を500Lの樽で発酵、5ヶ月樽塾させたリッチなワイン。赤はやはり3品種を1/3ずつ用いブルゴーニュ樽で7ヶ月樽熟させた、滑らかで深みのあるワインだ。またここのクレマンもコストパフォーマンスに優れた安心して飲めるタイプの良質ワインだ。

19
Mar

ミカエル・ブージュ

朝一番、ロワール川に沿って車を走らせると、川沿いの草地には深い霧が立ち込めていた。これぞロワール流域のテロワールだと心躍らせながら一番目の訪問先、「ミカエル・ブージュ」へ到着した。晴天ながらまだ肌寒いなか、まだ30歳にも満たない青年、ミカエルが迎えてくれた。自宅の色がこの辺りでは珍しい青い色である理由は、以前の所有者がバカンス用のセカンドハウスとして利用していたからだそうだ。 まず、いつものとおり早速畑に向かった。トゥールから東南東に約50kmほど離れたファヴロール・シュール・シェール村にある彼の畑は、標高が120mと高く、寒暖の差が大きい涼しい気候だ。この辺りのブドウ栽培の歴史は古く、中世の1150年位に遡るという。当時はこの辺りではソーヴィニヨン・ブランやガメは存在してなく、白ブドウとしては、ムニュ・ピノや、この地域でピノ・ド・ラ・ロワールと呼ばれるいわゆるシュナン・ブランが、赤はコ(マルベック)が植えられていた。ソーヴィニヨンやガメが栽培されるようになったのは最近のことで、フィロキセラにより壊滅したブドウ栽培を復興するために量産型の品種が栽培されたためだそうだ。 ミカエルは4代目。父はリュット・レゾネで栽培していたが、彼が本格的に引き継いだ2001年からはビオに転換、ビオディナミの手法も取り入れながら精力的にワイン造りを行っている。丘状に広がる傾斜のある畑を案内してもらうと、フランス中央部の中央山塊から運ばれてきた砂に石が混じった土壌だ。微生物がのびのびと生きている畑ゆえ、ミミズも元気に成育している。大きいものは20cmにも達するなんて驚きだ! 爽やかな朝の空気のなかひとしきりブドウ畑を歩いた後は、カーヴに行って試飲だ。またこのカーヴが寒い。チュッフォーと呼ばれる石灰の地層をくり抜いて造った洞穴がカーヴで、ここでワインを熟成・貯蔵している。まず、ソーヴィニヨン・ブランのキュヴェ “パント・ド・シャヴィニー’07” になる予定のワインだ。驚いた!フレッシュでグレープフルーツやレモンの柑橘系の味わいで、スイスイ幾らでも飲みたい、という願望に駆られるワインだ。これは自宅にいつでも飲めるようにケースで常備したい!インポーターさんよろしくお願いします!!’07はどういう年だった?とミカエルに聞いたら 「9月までひどかった!」 と笑いながら答えた。雨ばっかり降っていたそうだ。しかし、9月半ばからとてもいい天気になりいい収穫が出来たそうだ。笑ってそう答えられるところがキッチリ仕事をやっているという自信の表れだなっ、と感じた。既に瓶詰めされた’06は、とても天気がよくぶどうが十分に熟したので、熟した洋ナシの風味豊かなよりリッチなワインだ。よく、いい年だ、とか、悪い年だ、とか言うが、いい生産者にかかればそんなことは全く問題ないと感じる。栽培さえキッチリ行っていれば、その年の特徴のよく現れた、その年なりに美味しいワインが出来るのだ。それをあの笑顔が語ってくれた。 そして赤、“コ”100%で造るキュヴェ “レ・コ・オ’06” だ。これもまた凄い。いわゆるマルベックといえばカオールとかもっと暑い西南地方で主に栽培されている品種だが、こんな涼しい土地で“コ”がこんなにもよく熟すものかとちょっと信じられない気がする。未熟なタンニンの引っ掛かるところが一切ないどころか、熟した心地よい果実味に満たされた、何と風味豊かなワインであることか・・・。しかもスキッとした清涼感があり、これなら飲み疲れるということは全くない。商売的にもドンドン飲んでくれるからきっと儲かるワインになるだそうな、と感じた。さらに赤の上級キュヴェ “クイユ・ダンヌ’ 06”。たった40アールの畑から年産1500本しか出来な いワインだ。前者のキュヴェをより濃厚にし、よりエレガントにしたキュヴェだ。均整の取れた、完成された味わいだ。“クイユ・ダンヌ”とは”黒い石“という意味のとおり、黒い石の多い特別な区画から取れたぶどうから造られている。パリの有名なワインショップ”ラヴィーニャ“でも人気のワインだ。 ミカエル・ブージュ、期待すべき若きヴィニュロン。これからが大いに楽しみだ!

19
Mar

ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ガイヤール(マチュー・ブーシェ)

ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ガイヤールといえば、1962年に現オーナーであるマチュー・ブーシェのお父さん、フランソワ・ブーシェが、フランスで始めてビオディナミをブドウ栽培に適用した生産者として、ビオディナミの世界では知らない人はいない超重要な生産者だ。しかも、ビオディナミで必須のプレパラシオン(調合剤)を造り、ビオディナミの生産者たちに分けてあげているという、フランス中のビオディナミ生産者の縁の下の力持ちでもある。 さて、ちょっとした行き違いで一時間も約束の時間から遅れてしまったのにもかかわらず、マチューは笑顔で迎えてくれた。ビオディナミ界の最重要人物なのにも関わらず、なんて優しい人なんだろう、と訪問者一同感激!早速畑を見学しに行った。所有する面積は全部で16haあるが、ブドウを植えているのはその半分だけ。植えていない土地は牧草地になっており、自然な生態系がブドウ畑の周りに維持できるように、またプレパラシオンを造るのに必要な牛を放牧する場所でもある。 畑は自然! 雑草をそのまま生やしたままにしてあり、ブドウの樹と競合させると同時に雨が降ったときには素早く草が雨を吸収してくれ、ブドウが過度の水分を吸収しないようにしている。 畑を見た後は、カーヴに行って試飲だ!まず白。何と樹齢80年のシュナンから20hl/haと収量をとても低く抑え、味わい深いワインを造っている。発酵・熟成には新樽を使わないので他の生産者が使った古樽を譲ってもらっている。さすがマチュー、その譲ってもらう先がブルゴーニュのルフレーヴやフイイフュメのディディエ・ダグノーだ!さすがビオディナミの指導者だけあって、ワイン界の超重要生産者と深い親交関係がある。聞いてみると、他にもマーク・アンジェリ、ジャン・クロード・ラトー、オリヴィエ・フンブレヒト、マルク・クライデンヴァイスなどビオディナミを実践する生産者と仲がよいという。しかもボルドーでビオディナミを実践しているシャトー・ファルファには、実のお姉さんが嫁いででいるという、ビオディナミ界のまさに中心人物だ! 赤に移ってまずグロロー100%のキュヴェ“フルール・ブルー”だ。これが旨い!心地よい果実味、爽やかさ、そしてスパイシーなグロローの特徴、これらが合わさり幾らでもスイスイ飲める。そして本チャンの赤。グロローとカベルネ・フラン半々を16ヶ月ゆっくり熟成させた、深い味わいだ。来てよかった。深い満足感と喜びを一同みんなが感じた。 表に出るとすでに夕暮れ。ドメーヌのすぐ外は、ロワールの支流が流れており、川面がオレンジ色に輝いている。昔はここから船でワイン樽を積み出していたそうだ。一瞬、中世に舞い戻ったような錯覚に襲われながらドメーヌ・デュ・シャトー・ガイヤールを後にした。 マチュー、ありがとう 。これからも変わらずおいしいワインを造ってくれ。私たちはあなたのそのワインを多くの人に伝えたい、と誓いながら夕日に向かって車のアクセルを踏みしめた。

15
Fév

Salon des vins de Loire – ロワ−ルワイン見本市

Du 4 au 6 Février 2008 a eu lieu à Angers la 22ème édition du salon des Vin de Loire. Pendant 3 jours, 600 exposants nous ont fait découvrir les 68 AOC en rouge, rosé, blanc sec ou moelleux, tranquille ou mousseux. Un vrai festival de saveurs et de couleurs !! Le salon des vins de Loire est de taille humaine, comparée aux « monstres » Vinexpo ou Vinisud, il y est donc très agréable de rencontrer les vignerons que l’on connaît et de découvrir de nouvelles perles ! J’ai beaucoup aimé les millésimes 2006, ronds et friands. Ces vins sont tendus avec une belle acidité (ce que l’on aime […]