29
Mar

Domaine SAURIGNY  * ドメーヌ・ソリーニ  

今、Jerome SAURIGNY*ジェローム・ソリーニが日本に!! ロワール地方アンジェ地区の中堅的自然派醸造家になりつつあるジェロームが初来日。 静かに確実に物事をすすめていくジェローム。 ワイン造りも10年を過ぎて色んなものが見えているジェローム。 ボルドーでアカデミックなワイン造りを学びながら、あのミティックで幻の醸造元 グリオットを師として選んだ感覚がただ者ではない。 自然派の大御所醸造家が居並ぶアンジェ地区の中で、独自のスタイルを確立したジェローム。 才能ある若手がドンドン生まれている地区でもある。 若手と大御所の間で、誰もが認めるジェローム・スタイルがある。 ジェロームのひたむきにやりきる姿勢がいい。 今、進化中のジェロームを一見、一飲の価値あり。 自然派のど真ん中のアンジェが見えます。

8
Déc

極を走る二人がPARISで奇跡の遭遇!!Jambon et Simonutti

Il y a beaucoup de vignerons qui passent à Paris en cette saison chez Oeno. Philippe Jambon et Pascal Simonutti se sont rencontrés ici. Ils sont restés une demi-journée, à discuter , manger, déguster, et boire. On a passé un très bon moment. この年末の時期は多くの醸造家がパリにやって来る。 自然派の極を走る2人が偶然に、いや必然的にCPV事務所で奇跡の遭遇。 カタチは違っても極を走るフィリップ・ジャンボンとパスカル・シモヌッティの二人だ。 弁当昼食(パリで日本弁当が買える)、食べながら、約20本のワインをブラインドテースティング、この一年あったことなど、それぞれの“今”を5時間ほど語り合いました。 それぞれが、悩み、問題を抱えながら頑張っている。 フィリップの奥さんカトリーヌが名言。 『問題、悩みを持っていない人など世の仲に存在しないわ。皆』と笑い飛ばした。 50歳を超えてもなお夢を追い続けるフィリップ・ジャンボンを支えるカトリーヌの一言に皆、納得。 ジャンボン・ワインのファンも多いけど、カトちゃんファンも多い。私もその一人。 2016年はフィリップ・ジャンボンにとって、きわめて厳しいミレジムとなった。 ジャンボン家は厳しい年は慣れているけど、16年は度を超えたミレジムだった。 冷害、雹、ウドンコ病ど災害で5hl/haという生産量。 台所を支えるカトリーヌの奮闘が予想される年になった。 ジャンボン家を応援、支えているのは、フィリップを心から信頼して、 心からジャンボンファミリーを愛している周りの仲間醸造家達ちだ。 フィリップはボジョレ自然の極をいく醸造家達のリーダーでもある。 彼らが、醸造上でも、生きる上でも問題を抱えた時は、フィリップは自分の事の様に真剣に考えて問題解決の為に協力してくれた経験を持っている。 Une Trancheは、そんな醸造家達がジャンボンファミリーとジャンボン・ワインを飲み続けることが出来るように提供してくれたワインを詰めたワインだ。 皆、ジャンボンの影響を享受した醸造家ばかりである。ジャンボン風味が乗り移ったスタイルになっている。 ジャンボンが続けられるのはUne Trancheユンヌ・トランシュのお蔭でもある。ボジョレのジャンボンファミリーへの“愛”が詰まったワインと言ってよい。 ジャンボンを愛する日本の皆さん!Une Trancheを是非試してみてください。 ジャンボン風味が乗り移った“エモーション”を伝わってくるワイン達です。 リリアン・ボッシュなどジャンボンファミリーを愛してやまない近隣の醸造家達が集まって友情収穫をした2016年の収穫写真です。 葡萄木に一房の葡萄もなかった木が多かった。 あまりにもの極小さに流石のフィリップも気落ちしていた。 皆で行って元気付けながら収穫した。 ジャンボン,Une trancheを試しください!! きっと、彼らの“エモーション”が伝わってきて暖かくなりますよ!! 世界無形文化遺産を継続させたい。 フィリップがやっている事、記録は醸造学の研究室では絶対に出来ない貴重な醸造実験の実録となって、将来の醸造学のヒントに繋がるでしょう。 パスカル・シモヌッティがParisまで出てくるのは本当に稀である。 この二人が同時にCPV事務所で遭遇したのは嬉しい限りだ。 カタチは違うけど、色んな意味で“極”の世界で生きている。 パスカルは2度に渡る交通事故で足と内蔵にトラブルがあり、もう何年も経つのに今でもリハビリを続けながらのワイン造りをやっている。 心身共にギリギリの線のところで踏ん張っている。 いつワイン造りがストップせざるをえない状況になるか、本人にも分からない。 パスカル・シモヌッティのワインは何かを超えた“危なさ”を備えたロックンロール的な魅力がある。 他のワインでは絶対に代替えできない強烈な魅力を備えている。 パスカルの生き方が反映されている。余計なものをスッパリと切り捨てて、本当に必要なものだけに集中した生き方。 余計なものはない、質素で真っ直ぐなワインだ。 フィリップと同様に、飲む人にエモーションが伝わるのだろう、強烈で熱狂的なファンが世界中にいるパスカル・シモヌッティだ。 パスカルは若き頃、アルザスのブルノ・シュレールで修業、ロワールでもテェリー・プゼラやヴァンサン・ジローなどで修業をした。 2002年に6ヘクタールの畑で独立した。 最初からAOCを名乗ることなく超自然なVIN DE TABLEでとうしていた。 2010年に残念な交通事故で心身にダメージを負った。 それからは、周りの醸造元仲間、身内の援助を受けながら、頑張って現在に至っている。 パスカル・シモヌッティも2016年は厳しい年だった。 収穫は殆どないに等しい。 何とか、持ちこたえてほしい。 応援したい!! Pascal Simonutti est venu au Japon en 2007. Il a fait un […]

22
Déc

若手自然派 EN JOUE CONNECTION アンジュ・コネクション試飲会

年末恒例の試飲会。アンジュ・コネクションが12月12,13日の週末に開催された。ANGERSアンジェの街を中心に点在する若手自然派醸造家、約20社で形成されている自然派グループである。年に数回試飲会を開く。 また、若手は金銭的に余裕がなく農機具も思うように購入できないのが現状。そこで、このグループでは農機具を共同で購入して数社で共同使用したり、農繁期にはお互いに農作業を協力し合いながら行うという若手アソシエーションである。 ロワール地方のアンジェ地区は自然派醸造家同志の横の関係が素晴らしく結束してる。こんなに理想的にまとまっている地方は少ない。 若手の次世代型の自然派醸造元が多く育つアンジェ EN JOUE CONNETION、このグループはオリビエ・クザンの息子バティスト・クザンが中心となって形成された。バティストは20歳の時に一年間日本に滞在したことがある。銀座のヴァンピックルに半年、大阪のパッション・エ・ナチュールで半年修業した。自然派の初期段階の時、日本が自然派を支えたこともよく知っている。日本通である。 アンジェ地区の自然派と云えばオリヴィエ・クザン、マーク・アンジェリ、ルネ・モスという古参の醸造家達が今の自然派を築いてきた。 彼らと云えども、当初は自然ワインを造る為の、自然栽培や自生酵母だけで、SO2無添加での醸造を手探り状態でやっていた時期があった。 揮発酸の異常な上昇やお酢になってしまったり、多くの失敗を重ねてきた。 昔はビオ香と云われたり、やたらと臭いワインが多くあった時代だった。 そんな痛い失敗を繰り返してきた。そのお蔭でやっと現在は、クリアでスーット体にしみわたっていく自然派ワインを確信をもってできるようになった。 自然派の造りが安全にできるのが当たり前の世代の出現 最近の新人は、古参のところで研修をしたり、失敗をしないで造る方法を継承して、最初から当たり前の如くに自然派ワインを造ることを知っている世代である。 最初から、自然派ワイン造りで、やってはいけない事、気をつけなければいけない事を熟知している。これは凄いことなのである。 コート・ド・レイヨン近辺、朝の恒例風景の霧 前日の12月11日にアンジェの街に着いていた。この種の自然派試飲会は午前中が勝負だ。特にアンジュは自然派ファンが多い。午後になると会場が人で溢れて、ブースの前までたどり着くだけでも時間がかかる。だから10時の開場前には入ることにしている。ホテルを駅前にとった。昨夜は自然派ワインビストロでチョット飲み過ぎた。まだアルコールが若干体内に残っている。自然派ワインばかり飲んだから二日酔いはない。心身ともに快調である。残留アルコールで勢いがついている。 アンジュの街から南に車で移動した。コート・ド・レイヨン地区に近づくと霧が濃厚になってきた。秋冬、この辺では毎朝の如くに霧が発生する。この霧のお蔭で貴腐菌が発生する。コード・ド・レイヨンと云えばキリっとした酸を備えた貴腐ワインが存在する。レイヨン川の湿気のお蔭だ。SO2添加の少ない甘口の自然派貴腐ワインは最高に美味しい。すべてはこの霧のお蔭である。 今回はパッション・ド・ヴァンの若手キショとやって来た。アンジェ駅でレンタカーを借りてキショの運転でやって来た。アンジェの中心から約20分程で小さな村RABLAY SUR LAYONラブレイ・シュール・レイヨン村に着いた。コート・ド・レイヨン地区のど真ん中の村である。会場は村の公民館だ。 さあ、戦闘開始だ。入場料10ユーロを払って会場に入った。 10時キッチリに着いた。まだ、すべての醸造家が来ていない。時間に真面目な醸造家だけが準備をしていた。これを見ただけで醸造家の性格がよく分かる。 几帳面な醸造家は時間にキッチリと来て、もう試飲準備が完了している。 これだけでも、ある程度のワインのスタイルは理解できる。 気の早い入場者が何人か来ていた。 自然派の宝庫・アンジュに新しい風! STEPHANIE ET VINCENT DEBOUTBERTIN*ステファニー・エ・ヴァンサン・デブベルタン ノルマンディー出身の二人、ヴァンサンとステファニーはパリの大学時代に出会って以来ずっと一緒。ヴァンサンはエネルギー関連の研究をして風力エネルギーの仕事をやっていた。二人とも自然が大好きで自然の中で働く仕事をしたかった。自然派ワインが好きだった。特にスーット入ってしまうスタイルのアンジュのワインが好きだった。マーク・アンジェリーやオリビエ・クザンの元で研修した。そして2012年にワイン造りを決意して醸造元を設立。 3ヘクタールの小さな畑を庭園の如くに丁寧に世話をしている。 最初からビオ栽培。多くの若者のように、自然環境を壊したり、飲む人達の健康を害するようなワイン造りをしたくなかった。自然栽培・醸造が最初から当たり前の世代である。マーク・アンジェリーやオリヴィエ・クザンなどの諸先輩が切り開いた自然派の造りを継承して、普通のワイン造りとして当たり前の如くに自然派ワインを造る世代の自然派が多く誕生している。その優等生がこのデブベルタンである。初リリースか素晴らしい品質のワインを造っている。 1-L’AUNIS ETOILE オーニ・エトワール ★★★ スーット体に入ってしまう果実味と軽やかなワイン。今、ピノ・ドニス品種が自然派ワインファンの中で静かなブームとなっている。マサル方式の55歳の大きめの葡萄房からは果実味タップリの軽やかなジュースが絞れる。盆栽のように世話をして12ヘクリットル/Hに収穫量を抑えるとシスト土壌のミネラル感がスカッとした透明感を演出してくれる。自然酵母でセミ・マセラッション発酵。3~5年の古樽で12か月のシュール・リ状態で熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。 2-ACHILLEE アシレ 25歳のシュナン品種。リオリットと呼ばれる堅い石の土壌。シストのような真っ直ぐなミネラル感を演出してくれる。キリっとした酸の中にソフトな果実味。古式の垂直プレスでゆっくり搾ると優しいタッチに仕上がる。自生酵母発酵。そして、古樽で1年のシュール・リ熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。フィルターなし、SO2添加なしの超自然なソフトな優しいタッチの白。 3-LE SALTIMBANQUE 14  ル・サル・タンバンク 14 樹齢60歳のソーヴィニョン品種100%。14年は7,8月と天候が曇りがちで湿気が多かった。しかし、9から10月にかけて晴天が続き一挙に葡萄が熟した。5~8年の古樽の中で自生酵母発酵、そのままシュール・リで樽熟一年間。熟したモモ風味の甘味もあり、シストのスッキリ感が抜群。 自然派ワイン造りに無我夢中の女性CHARLOTTE BATTAIS *シャルロット・バテ ブルターニュ地方出身のシャルロットは、偶然にアンジェの葡萄園にたどり着き自然派ワインに巡り合って、この世界にのめり込んでいった。アンジェの自然派醸造家達の人間的な繋がり、助け合う姿に感動。自分もワイン造りに人生を賭けたかった。 2008年にマーク・アンジェリーの援助で100歳の古木シュナンの畑を借りてスタートした。今はその畑も返し、セレクション・マサルの100歳のグロロ品種0.5ヘクタールにすべてを賭けているシャルロット。0.5ヘクタールだけでは生活が成り立たない。勉強も兼ねてオリビエ・クザンのところで働いている。自分の造るワインに対しては一切妥協はしない。自分の納得しない内は絶対に出荷しない。 1- LE PONTAIL 12 ル・ポンタイ 12 赤 12年は太陽が穏やかだった。11度前後の軽やかなワイン。除梗なしの葡萄房丸ごと発酵のセミ・マセラッションカルボ醸造。勿論、自生酵母のみ、ピジャージを2回ほど実施。SO2は一切いれないナチュール。醸造は自然に任せる、強制的なテクニックは一切しない。12年は残糖が残り、アルコール発酵に3年を要した。15年の10月に瓶詰。500本のみ生産。 2 – LE PONTAIL 14 ル・ポンタイ 14 赤 14年も太陽が少なかった年だ。アルコール度数も11度と軽快で、キレイな酸が心地よい。 自生酵母、セミ・マセラッションカルボ醸造、SO2はゼロ、ゼロ。超ナチュレルな造り。 ロワールで太陽が少なかった年の赤は、果実味を残すか、マセラッション・カルボ醸造のメリットを出してほのかな果実味があればキリっとした酸も生きてくる。500本のみの生産。 アンジュの若手の中心 BAPTISTE COUSIN *バティスト・クザン お父さんのオリヴィエ・クザンも若い時に自家製のヨット船で世界中を周っていた。長男のバティストもそれに負けじと日本にも1年ほど滞在、南米と世界中を周って地元アンジェに帰ってきた。 日本にいた時は単に若いフランスの若者という感じだったけど、最近のバティストはキリっとしまって責任感ある自然派をリードする醸造元当主という威厳のようなものが備わってきた。お父さんのオリヴィエ・クザンは醸造が終わっると半年間はヨット船で世界中を廻る旅に出てしまう。一部のカベルネ・フランの畑だけを残して、すべてバティストが引き継いで独立。LE BATOSSAYル・バトセを設立した。 造りはオリヴィエ・クザンから引継いだ。 その上に、バティストの感性を載せて 独特のスタイルを築いた。会場でも超人気ブースだった。なかなか近づけない。 1- PIED ピエ2014 ・白ワイン シスト土壌の60歳のシュナン品種100%。収穫後グラップ・アンチエールと云われる葡萄房丸ごと発酵で4日間タンクで醸し。その間ピジャージなど一切手を加えない。この醸し期間に皮を柔らかくし、ゆっくり時間をかけてスムーズにプレスができる。上品なジュースが絞れる。 (プレス機は彼の曾祖父から代々受け継げられた垂直型)プレス後、再びタンクに入 れ一カ月間アルコール発酵。・アルコール発酵が終る少し前に樽入り。アルコール発酵の最後とマロラクチック発酵を樽で行う。1年間の樽熟成。主に6-7年の古樽。この年は500Lの2年樽も二つ使用。2015年11月に瓶詰め。・2014年は湿気の多い年で色んな面で苦労した。特に時の選果作業が大切な年。約2000本生産 2- MARIE ROSE マリー・ローズ 2014 ・ロゼワイン 23歳のグロロー・グリ100%。土壌は主に「リモン」質土壌に粘土が混じっている。石灰は少ない。 リモンはシルトのこと。粘土と比べて粒が大きくミネラル感をワインに与える。 ・この畑からは二つのキュヴェが生まれる。第一回目の収穫がパペット・ナットになる。酸を含んでいて微発泡ワインには完璧。もう少し葡萄を熟させて、遅い第二回目の収穫がこのマリー・ローズ。 ・収穫後タンクで7日間、葡萄房丸ごと発酵と醸し、その後、・プレスしてタンク入れ、タンクで6カ月間発酵に熟成。4月に瓶詰め。なんとアルコール度10.5と軽やかで超飲みやすいワイン。 ・2014年は湿気が多く、葡萄がかなり傷んでたり腐っていた。選別作業がすごかった。 ・おばあちゃんのように優しいワイン。感情たっぷりでバラの香りがする軽いワイン。 ・このキュヴェは生産量が少なくまだ日本に行ってない15年からは量が増えたため日本行きも可能? 3 – PUPPET NAT パペット・ナット 2014  白微発泡ワイン ・23歳のグロロー・グリ100% マリー・ローズと同じ畑。つまり土壌も同上。 同じ畑の葡萄を酸がまだ残っていて糖度があまり上がっていない第1回目の収穫を使用。 アルコール度を上げないためと、発泡ワイインに大切なフレッシュさを表現させるには酸味が必要、 適度な酸を残す為に早めに収穫する。10月の頭に収穫。・2014年は湿気が多く、葡萄がかなり傷んでたり腐っていた。選別作業がすごかった。 収穫後ダイレクト・プレスしタンク入れ。 ・発酵が始まって3週間後の糖度リッター20グラム辺りに 瓶詰め。・6カ月間瓶で二次発酵。・3月にデゴルジュマン。 4 – DYNAMITAGE ディナミタージュ 2014 […]

21
Fév

2013年ロワールにおける各種自然派ワイン見本市レーポート PART-1

RENAISSANCE DES APPELLATIONS ルネッサンス・デ・アペラッション ルネッサンス・デ・アペラッションの会場風景、超満員状態の盛況だった。 MYRENE BRUミレーヌ・ブリュさん、が入口の最初のブースで張り切っていました。何て明るくて元気な人なんだろう。 子供の頃からの夢“ワイン造り”を実現して今は楽しくて楽しくてどうしようもない、という感じの女性だ。 2008年が初リリースというのに途轍もなく美味しいピュアーなワインを造る。やはり、好きでパッションがあるから、並々ならぬ努力を惜しまない姿勢がこんなに美味しものを新人なのに造り上げてしまうのだろう。パリの自然派ビストロの老舗バラタンでも人気ものだ。 2月初旬は自然派ワインの見本市が多数開催された。アンジュの街でサロン・デ・ロワールのオフ見本市として、大小合わせると約10か所ほどで開催された。ルネッサンス・デ・アペラッション、そしてソミュールで開催されたディーヴ・ヴテイユ。この二つが巨大自然派見本市。そして、両グループに入れない新人醸造家などが小規模見本市を別々で開催していた。 ルネッサンス・デ・アペラッションでは120社を超える醸造元が出店してすべてのブースが人で満杯状態、なかなか飲みたい醸造元ブースに近づけないほどだった。 2013年の自然派ワインの勢いを感じる熱気に溢れていた。 出店者の中には、ディーヴ・ブテイユと両方に参加している醸造家が多くいた。印象に残った幾つかを紹介しよう。 南仏ラングドックのMYLENE ・BRUミレーヌ・ブリュ   LADY CHASSELAS レディー・シャスラ ミレーヌ・ブリュさんのワインは温かみがある。情熱が伝わってくるようだ。レディー・シャスラは70歳のシャスラ品種から造られている白ワイン。 石灰岩盤の土壌の中に根が深く入り込んでいる。だから石灰岩からくるミネラルが酸の代わりにフレッシュ感を演出している。 南仏の白ワイン醸造は、酸を残す為にSO2を添加してマロラクティック発酵を止めるところが多い。でもミレーヌさんはそんな妙なテクニックは使わない。自然にマロラクティック発酵を行っている。それでもミネラル感があるので爽やかで、かつマロのお陰で旨味がのった潮っぽい白ワインだ。ほのかな甘みがあり日本酒に近い感触で和食にピッタリだ。 葡萄園に比較的近い地中海に面した街BOUZIGUESブジーグ村ではカキの養殖場がある。 地元の新鮮なカキを食べながらレディー・シャスラを合わせると、涙がでるほど美味しい。地中海カキは塩分が高い。潮っぽいレディ・シャスラとはピッタリカンカンだ。 このシャスラ葡萄木はクローンではない。マサル方式の葡萄木だ。シャスラの原木だ。 しかも15HL/Hの収穫量。ボルドーやブルゴーニュのグランクリュより少ない収量だ。 旨味が乗っているのは当たり前だ。 年間たった1200本しか生産していない希少なワインだ。 収穫は勿論,手摘みで、圧搾は小型垂直式の古式プレス機でゆっくり重力圧をかけられるので葡萄の皮を傷つけることなく、皮から汗の如くやさしく流れ出た上品なジュースのみを絞ることができる。自然酵母で発酵。本当に小規模でないとできないとても贅沢な造りをしている。このワインの事を書いているだけで飲みたくなってきた。 RITA リタ ミレーヌさんのネーミングセンスの良さには感心する。リタは二人の女性をイメージしている。一人は聖女リタである。過酷で悲惨な人生、絶望的な状況にある人々を救いだす聖女リタにこのワインをなぞっている。 もう一人はハリウッド女優のリタ・ヘイワースにも由来している。ギルダという映画の中で、長手袋を脱ぎながら妖艶に踊るシーンがある。そのシーンで赤い手袋を脱ぐイメージをラベルで表現している。 私の大好きなカリニャン品種100%だ。造り方次第で南仏のピノノワールと云われる程、繊細なワインができる品種だ。粘土石灰質土壌に育つ50歳の樹齢。北向き斜面の涼しい畑。除梗なしのセミ・マセラッション・カルボ醸造からくる独特の爽やかでピュアーな果実味が心地よい。過酷な人生の局面で、厳しい状況にある時は是非このリタを飲んで癒されてほしい。そして女優のように優雅なひと時を過ごしてほしい。   2012年10月に東京の下町・根岸の酒販店ESPOAよろずやの御一行が訪問 日本ではESPOAグループが輸入している。 エスポア店はお客さんと一緒に廻るワインツアーを企画している。造る人と飲む人が面会してひと時を過ごすと云う感動とハプニングがある楽しいツアーをやっている。 このツアーの時に、ミレーヌさんは日本行きを決意した。 遠い日本から来てくれたお客さん達へのお礼とお返しに。 今年の4月に日本へ行く。ミレーヌさんには二つの夢があった。 ワイン造りと日本へ行くことだった、その二つとも実現してしまうという幸せな人だ。 4月5日から10日間ほど日本全国を廻ります。 自然派好きな皆さん! 是非ミレーヌさんと彼女のワインを飲みながら楽しいひと時を過ごしてください。元気でますよ! 問い合わせはESPOA本部 06-346-3806 中島さんまで。

13
Nov

Christophe Foucher – La Lunotte の最高ビンテージ!

今日はラ・リュノッテ*La Lunotte の クリストフ・フシェ*Christophe Foucherさんが来てくれました! 相変わらずのボサボサ・ヘアはナチュール感そのもの! ずっと熟成中だった2009年の白ワインも瓶詰めし終わり、2010年のブドウもただ今発酵中。 ですので、3日間、クリストフは地元を離れ、息抜きがてら、パリでのシティー・ライフを楽しみにしてやって来ました! 今日はそんな瓶詰めしたてのワインを持ってきてくれました! 2009年ビンテージは、彼にとっても自慢な年。 何せ赤にしても白にしても、 とても上品で飲みやすく、 フルーツ・テロワール・ビンテージの特徴全てが綺麗に引き出されているからです! * * * * * * 早速試飲開始!* * * * * * 最初に試飲したワインはキュベ・オ・プレシ*Cuvée Haut Plessis。 オ・プレシとは区画の名前。 ここでは 泥土と砂質のテロワールが特徴的で、ブドウ品種はこの地区独特のムニュー・ピノ、しかも70年! この品種はジュラのサヴァニャンの従兄弟品種でもあり、香りが華やかでフレッシュ! しかも、しっかりと樽で長い間熟成しているので、複雑感とエレガントさはバッチリ! 5月撮影。ちょうどブドウ木に葉っぱが生え始める時期。 キリッとした、柑橘類のような酸味のアタックの後、ハチミツのようなトロミ感が感じられ、 まるでサン・ヴェランのような味わい。 バランスがとても綺麗で真っ直ぐなワイン。ボリューム感もタップリあるのですが、 とてもフレッシュでジューシーなので、グイグイと飲めてしまう一本です! 友達とアペタイザーに飲むにはピッタリ! そして2本目はキュベ・レ・ロシニュー*Cuvée Les Rossignouxです。 これは2つの区画で収穫された、50年のソビニョン・ブラン品種で出来たワイン。 テロワールは粘土とシレックス質。 そして先ほどと同じよう、14ヶ月間樽熟成されているので、味わいがとても深い! 同じく5月撮影。 マスカットのような、まさに熟成されたブドウのアロマ、そしてフレッシュ感を感じさせる香りが凄い! 『オー・プレシ』に比べると、よりスパイシーでパワフル感のあるワインです。 タンニンの渋みと少々感じる樽の香りが、とても綺麗に調和されていて、これもまた飲みやすい! 最後に広がる酸味は、徐々にりんごのような味に変わり、長く続く後味はとても華やかでサッパリとしています。 このワインは、お食事用にお勧めです! 2009年の品質は最高に良い!と言い切るクリストッフ。 『2005年も美味しかったけれども、2009年は僕の一番お気に入りビンテージになるかも。初めてこんなに美味しいワインが出来たよ!』と2年間雹や天候のわがままで納得いく収穫が出来なかった彼。 今年は丸み感あり、繊細さあり、ミネラル感あり、2008年とは全く違ったワインをお楽しみに! La Lunotte に関する記事(1)はこちらをクリック! La Lunotte に関する記事(2)はこちらをクリック! ラ・リュノッテ のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

2
Juil

Marc Pesnot で世界一美味しいミュスカデを!

30年のムロン・ド・ブルゴーニュの畑・シスト土壌 今日はいつでもニコニコと笑顔が耐えないマークの蔵へ行ってきました! 彼は畑作業が大好き! 何をしていてもブドウが頭から離れない・・・ とにかくブドウ木に触れていないと落ちつかないと言う位畑命なのです! まずは畑を見学! 今年は気候もよく、今のところ完璧な出来だそうです! 『2007年は雹が大量に降り、ブドウ木も大きなダメージを 受けてしまったんだ。そのため2007年は少量しか収穫が出来なかった・・・2008年はそのダメージの影響で、あまりブドウが生らなかったんだ。そして2010年、今ちょうど開花の時期に入ったんだ。病気も見当たらないし、気候もいいから、綺麗なブドウと美味しいワインが出来るはず!』 と大きな笑顔で嬉しそうに語るマーク。 じゃあ2009年は ? 『2007年からビオ栽培に転換したんだ。その結果は2009年のブドウに現れているんだ。本当に繊細でミネラルでフルーティーなワインが出来上がったんだ。皆も期待していてね!』 畑での対処方法は? マークは全て自然なもので畑の対処を行っています。 例えば、煎じ茶(プレールなど)を散布したり、ラベンダーやレモンのエッセンスオイルでブドウの実が大好きなコシリス(はまき蛾)を遠ざけたり・・・ 今雅にマークがハマッているのはそう、アロマテラピーなのです! 昔はボロボロだった蔵も、 今はリニューアルして可愛く大変身! 試飲室もでき、 綺麗な雰囲気で美味しいワインを飲めるので快適! * * * * * * ワイン紹介** * * * * 日本全国のエスポア加盟店へ エスポア本部:03-3538-7854 Chapeau Melon, VDT*シャポー・ムーロン La Folle Blanche, VDT*ラ・フォール・ブランシュ Miss Terre, VDT*ミス・テール La Bohème, VDT *ラ・ボエム Chapeau Melon, AOC Muscadet 品種:Melon de Bourgogne 樹齢:30年 土壌:花崗岩が含まれたシスト  + 砂利 2009年:とても綺麗で完璧に近い状態。 ひんやりとした味わいと喉越しが最高!グイグイと飲めてしまう、アペタイザーにはピッタリ! Miss Terre 2009 品種:Melon de Bourgogne 樹齢:50年 ハチミツのように蕩けてしまうような味わい。 まだ若いのに、とてもエレガントで繊細。柑橘類やトーストの香り、リッチ感にパワフルさがあり、長年保存できるワインです 。 La Folle Blanche, AOC Gros Plant 品種:Folle blanche 2009年のブドウは、アルコールのポテンシャルが12度の時期に収穫。しかし他所ではなかなかブドウが熟成せず、たった8度のアルコール・ポテンシャルで皆収穫をしたそうです。しかも、 Marcはこの品種にはとても敏感で、2度の収穫を行います。 そのため、グロ・プラン独特な酸っぱさが無く、上品でフルーティーなワインが出来上がります。これが雅にMarcの秘密です! La Bohème, Equinoxe 2009 とてもリッチでしっかりとした骨格。 複雑感もあり、熟成されたフルーツのほか、バターやトースト、ジャムのような濃厚な香りが漂うワイン。最後にスパイス感がピリッと来ますが、直ぐにまたフルーツのアロマが重なり、今回一押しワインです! 野村ユニソン社ワイン問扱い酒販店 野村ユニソン社 :03-3538-7854 Cuvée Abouriou *キュベ・アブリウ Cuvée La Désirée, Nuitage VDT *キュベ・デジーレ・ニュイタージ Cuvée GP, VDT*キュベ・ジー・ピ Cuvée M de B, VDT *キュベ・エム・ド・ベ AOC Abouriou 子樽で醸造されたジュ・ド・グット。 […]

23
Juin

開花時期*2010年のブドウがもうすぐ誕生!

ロワール地方では開花期に突入! Marc Pesnot*マーク・ペノのムロン・ド・ブルゴーニュ 今のところとても健全な状態! ブドウ木が病気に掛からないように撒く薬剤(もちろんナチュラル!)も今年はまだ殆ど散布していません!2-3年前に完全にビオ栽培へと転換したマーク。その結果がやっと2010年のブドウに!! ビオ栽培というより、ビオディナミ栽培を完璧に分かろうと頑張っているAlexandre Bain*アレクサンドル・バン。彼の土壌には何万人との植物や昆虫が生きています! そんな彼のMarc ソビニョンは元気一杯!お花も徐々に開き、2010年も期待大のはず! クロという、高い壁に囲まれている、チョッピリ豪華なカベルネ・フランのブドウ畑。 この畑の持ち主は、Chateau Bel Air*シャトー・ベレールのゴチエさんのもの!彼はこの町に生まれ、この「クロ」の前を通りながら学校へ行き、いつかこの壁の向こう側に何が隠れているのか暴いてやる!と誓ったそうです!とても大きい実が沢山! 2010年はとても期待出来るビンテージ!このまま収穫時期まで良い気候が続くことを祈っています!

21
Mai

*ナチュール・ナチュールな生活2*

続いての醸造家は、この人以上に自然を愛している自然体な人はいるのか?!と思うほど、自然に囲まれて暮らしているOlivier et Claire Cousin*オリビエとクレール・クザンです! ワインに関しては、また引き続き記事をアップしますので、取り合えず今回はこの人の生活を見て下さい! 賞があるのならば挙げたいほどベストカップルな二人。 似たもの同士と言うか、お互いにとって『自然』とは偉大で必要なもの。 自然のおかげで人、動物、植物全てが成り立っている。 そんなことは当たり前なのに、都会に住んでいると忘れがち・・・ こんなにピュアで清々しい気持を与えてくれる人と場所、そこがこの二人の小さな楽園なのです! まず最初に連れて行ってくれたのは、カベルネの区画。 ヴィエイユ・ヴィーニュは樹齢60年、若い木も下のほうに植えてあり、ソミュール・シャンピニィのように貝や化石が多い土壌なので、ミネラル感がギッシリと詰まっています! 樹齢により、醸造方法も変わり、ヴィエイユ・ヴィーニュは木製樽で熟成し、ピジャージュをします。 そして若い木は、エグラパージュ後、鉄のタンクでのマセラシオン、そしてデレスタージュを行います。 オリビエの家には様々な動物がいます。 その中でも、ガチョウを30匹ほど飼っていて、今後この区画に彼らを放し、雑草を食べて貰うと言う『自然な方法で草を耕す方法』を実行する予定! やはり自然には自然にという、まさにオリビエらしい発想です。 2009年の彼のブドウはとても綺麗な品質でフレッシュ! しかし難しいところに、今はアルコール発酵が途中で止まってしまっている状態・・・天然酵母の活発力が弱かったのか?今その原因を考え中・・・ しかし29年目の収穫になり、このような状態は初めて・・ でもでも!ここからが勝負!最後まで化学物質を入れず、ブドウの力を信じてやり通します!さすがオリビエ!彼にしかこんなことは出来ません! 2009年の味は・・・取り合えずフレッシュでフルーティー! ロゼは飲みやすく、バランスも綺麗! 赤に関しても、繊細なタンニンと長く残る後味が印象的。とにかくエレガントで上品な味わい! その後貴重な白も飲ませてくれました! 彼はもう白ワインを造っていません・・・ ですので、このシュナン2006が最後のビンテージ?! 木製樽で発酵をしていたのですが、途中で発酵が止まってしまったので、今はタンクに移し、もうすぐ瓶詰め! この年、健全なブドウが収穫出来なかったため、長い間熟してみようと言う発想から出来上がったワイン。 ちなみに、これは4年間樽熟成させたキュベ・・・ ですのでアルコールの香りがパワフルですが、爽やか感も感じられ美味しい!熟成されたフルーツやりんご、またノワゼットの香りが漂い、複雑感あり、酸味あり、ミネラル感もある、後味が長く残るワイン!昆布などの旨みがとにかく大いに感じられます! どんな瓶でもこのミニ斧で開けるオリビエ・・・一言で言うと・・・危ない! 続いて・・・ 彼とクレールのシークレット野菜園に到着! ってその前にこれは何? 『誕生日に貰ったテント張りだよ。ここに夏家族で来て、一週間ほど寝泊まるんだ。』 こんな森の中で夜を過ごすなんて気持よさそう! ってやっぱりこの人は野生のインディアン・・・?! ここには18種類のトマトや友達用の野菜、色んな場所から持ってきた野菜を埋めて育てています。 外には100m2にも広がる畑を栽培。 200mにも続くジャガイモの畑、 アニスやミズナ、 アスパラなど、様々な野菜が沢山! しかもそれぞれの野菜に対して、ちゃんと合ったテロワールを自分のブドウ園から選び、ここまで運び、植物を育てています。 例えば、このアスパラはガメイのテロワールで育てています!   コリコリしていて、このままでも食べられちゃう! どの野菜を食べても、濃厚な味わいとシャキっとした食感が印象的!   これはクレールの、別の場所に在る畑。 ここはラスベリーやイチゴ、 カーネーションやバラの木が植えてあります! そして飼っている鶏を肩に乗せてみたり・・・ 生まれたてのひよこを見つけたり・・・ 愛馬のジョーカーとロメオと触れ合ったり・・・ ガチョウの家族を眺めたり・・・ そんなオリビエのワインには自然と愛情がタップリ! 一回飲んだら忘れられないワインを皆さんもお試し下さい! オリビエ・クザンのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

21
Mai

*ナチュール・ナチュールな生活1*

今日はロワール地方で自然体で暮らしている蔵元を訪問。 最初の一人目は30人しか住んでいないVillequemoy*ヴィルキュモイ字でワイン造りをしているChristophe Foucher *クリストッフ・フシェ氏、La Lunotte*ラ・リュノッテのお家へ! こんなに可愛らしいお家に住んでいるクリストッフ。 おとぎ話に出てくるような造りに皆可愛いと絶賛! 早速畑を見に行きましょう! 最初に訪れたのは、樹齢50年のソビニョン・ブランの畑。 この区画だけグイヨ方式で剪定され、土壌はシレックス質。 2009年の品質は最高に良い!と言い切るクリストッフ。 『2005年は美味しかったけれども、2009年は僕の一番お気に入りビンテージになるかも。初めてこんなに美味しいワインが出来たよ!』 と2年間雹や天候のわがままで納得いく収穫が出来なかった彼。 今年は丸みあり、繊細さあり、ミネラル感あり、2008年とは全く違ったワインをお楽しみに! このブドウから出来上がるのが、Cuvée Roussignoux*キュベ・ルシニュー。 綺麗なバランス、熟成されたフルーツ、そして真っ直ぐで爽やかな酸味。 10月上旬に収穫されたブドウたちは、とてもパワフルで豊富な味わい。 今年は2回目の収穫も行い、ヴァンダンジュ・タルディブも造ります!今のところ、柑橘類やりんごのアロマ、酸味もあり、ウ~~期待しちゃいます! 次の畑は、70年のガメイの木。 シレックスとケイ質の土壌からは、ボリューム感、フレッシュ感、そしてミネラル感が引き出され、骨格もバランスも良いワインが! このガメイは、ヴィンテージにより、Petites Vignes*プチト・ヴィーニュかOrmeaux*オルモーに使用するブドウ。 もう時期、エパンプラージュ(枝を2-3個だけ残し、邪魔な枝を切り落とし、風通を良くする)作業を始まるので大忙し! 自分の畑に行くと、ブドウ木を触らないではいられないクリストッフ。 ここも、昔はブドウ畑でいっぱいだったのに、 今では麦畑の中に立った彼の畑がポツンと・・・ そして『レ・ポシュティエール』という、コット40年の区画へ! 様々な色のシレックスでいっぱい! この区画のシレックスは、ナポレオン時代、火打ち式銃の発火石用に使われていました。ですので、たまに土を掘っていると、使用積みの石がゴロゴロと出てくるらしいです! この土壌の作業は全て手作業。つるはしで一列ずつ耕しています。 しかし2009年は、7月に雹が降り、ブドウがダメージを受けてしまいました。完璧に綺麗なブドウを収穫出来なかったので、今年はマセラシオンをしないで、ガメイ・タンチュリエ(黒い果汁のガメイ)とブレンドをしたLe Printemps*ル・プランタン・ロゼに入れる予定!試飲しましたけど、これはグイグイと飲めてしまう、アペタイザーワインにピッタリ!色も綺麗なミルキー・ピンクで、イチゴやフランボワーズ、サクランボなど、森の赤フルーツの香りが凄い! この区画は絶対パワースポットです! レ・ルエールという、雨で出来た自然な雨溝が畑の裏に出来ています。 しかも何千年も掛けて出来た天然な溝・・・自然の力って凄い! この存在のおかげで、沢山の動物や虫が集まってとても良いエコシステムが出来たり、ブドウに爽やか感が与えられ、畑にとってはとても良い状況。 他にも、Haut Plessis*オ・プレシ、もしくはTrio*トリオに使用する70年のムニュ・ピノの畑を見学。 この地区独特の品種から出来上がったワインはとても繊細でエレガント。 クリストッフ自信も、一番のお気に入りワインです! そして最後はとても独特な造りをしたカベルネ。 1/3はブドウをそのまま丸ごとタンクに入れ、残りの2/3はエグラパージュをし、6ヶ月前からマセラシオン中。 このワインは、ブドウをブドウの要素に長い間漬けておくとどうなるか?と試しに造ってみた一品。 結果は・・・骨格が綺麗で熟成度が高く、レグリスや黒フルーツ、スパイスな香りがすると思ったら、今度はイギリス飴のような甘い香りが。爽やか感もちゃんとあり、フィナーレも気持良い! 今現在まだ澱と一緒に発酵中なので、旨みがギッシリと詰まって美味しい! La Flou*ラ・フルーに使用すると、クリストッフもウキウキ! 最後に皆でお昼ご飯を楽しみながらリュノッテのワインをグイっと! 何に対しても笑顔で対応してくれるクリストッフ。 彼のワインにもその優しさが感じられます。 2008年はグイグイといけちゃうくらい滑らかで喉越しが最高! 2009年はもっとリッチで繊細!皆さん期待していて下さい、彼のビッグ・ビンテージがそろそろ皆さんの手の元に~~! リュノッテのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

6
Mai

MARC PESNOT復活から5月革新へ-EVOLUTION EN MAI-2010

  3年前の復活から革新へ大躍進を続けるマーク・ペノ  2007年の倒産から3年目の歳月が流れた。08年復活、09年建直し、そして10年革新の年へ真っすぐ上に向かって伸び始めた。 まるでこの季節の葡萄の蔓(つる)のように上へ上へと向かっている。 08年に野村ユニソン社の援助によりドメーヌ・セネシャリエールが正式に復活して、以後野村ユニソン社と二人三脚の建直し作業が始まった。 畑の整備、醸造所の整備など諸々の土台造りに専念した。そんな努力の中、09年は春の冷害に遭い、厳しい畑の状況と経済状況に直面した。それでも更に健全なる葡萄栽培に必要な機材を購入・投資して、万全の態勢で迎えた10年の春だ。研修していたマチュも正式に入社した。マークの右腕だ。二人で必死の耕作作業や土台造りのお陰で、この5月に入って葡萄の樹も土壌も今まで見たこともないほどに生き生きとしている。フカフカの土壌、土中の微生物も活発に躍動していそうだ。宇宙の光を吸収する葉っぱにもエネルギーを感じる。5月に入って、芽にてんとう虫を見るほど健全で力のある畑に革新の真最中だ。 5月はエネルギーが躍動する! 羊飼いならぬ葡萄飼いのイヌ・ジョジョ 葡萄を守るガードワンだ! ジョジョは醸造所のガードマン。 ここに勝手に住み込んでいる。 お母さん犬が勝手に来て醸造所の一角に4匹ほど生んで、ある程度子犬が大きくなったらどこかに去っていった。 子犬たちのうち、最後に残った一匹がこのジョジョだ。 醸造所に寝泊まりして守っている。クセ者が来れば猛スピードで行って確認する。 そして、醸造所内を守るのは猫だ。 ネズミ捕りの名猫だ。 吾輩はガード・ニャン! この最強ベストメンバーでドメーヌ・セネシャリエールは運営されている! 耕した後の状況を確認するマチュ。 09年は春の冷害で15hl/haしか収穫出来なかった。今年は順調に芽が育っている。35hl/haは収穫できたら嬉しい限りだ。 あのフォル・ブランシュことグロ・プランの畑もマニフィックだ! フォル・ブランシュは栽培が難しい品種だ! 葡萄の皮が極端に薄い品種だ。理想的に熟す日にピッタリ 収穫しないと美味しいワインが出来ない。2日遅れると 皮が破けて腐ってしまう。かと云って早目に収穫してしまうと酸が強すぎて、飲めないワインになってしまう。 だから普通に出回っているグロ・プラン種(別名フォル・ブランシュ種)ワインは強烈に酸っぱいだけのワインが多い。このミュスカデ地区の農家はこの難しいグロ・プラン種を抜いて止めてしまう人が増えている。だから益々マーク・ペノのフォル・ブランシュが貴重な存在になってきている。 超人気ワインなのに量が極端に少ない! 南仏で見られるゴブレ方式の剪定 横から見るとサインはVとでも云いたいように、Vの字になっている。樹齢70歳になろうとしているフォル・ブランシュ。昨年は冷害で一本の葡萄木から2房ぐらいしか収穫できなかった。年は7房ぐらい収穫したいものだ。 マークはこの土壌で世界一美味しい白ワインが出来ると信じている 土壌は青シスト、赤シストがゴロゴロしている痩せた年だ。アルドワーズと呼ばれる固い岩盤が地層にある。その岩盤層の隙間に葡萄の根っ子が入り込んで地中深く伸びている。そのミネラルのエネルギーを我々に伝える為に地中から吸い上げてくれる。 ミュスカデ地区を世界一の白ワインに!マークと葡萄の樹達の夢 まるで葡萄と会話をしているようだ。 こんなにも樹齢の古いミュスカデをもっているのはマークのチャンスだ。 やはり繊細なワインを造ろうとすれば、樹齢の古さは貴重な存在だ。根っ子の深さが違う。最終的には根っ子が吸い上げるミネラルの質が重要ポイントになる。 あとは葡萄の樹と人間がどこまで対話ができるか?だ。 葡萄の樹は繊細な植物だ。自然の変化を人間が事前に察知して知らせてあげれば葡萄の樹自身が自分自身を守ることができる。だからマークは毎日葡萄の樹をよく観察する。まるで会話をしているようだ。葡萄の世話をする人達も大切な存在だ。マークは季節労働を依頼する人達を選別している。毎回同じ近所の奥さん達にお願いしている。全く知らない人達では色んな意味で葡萄の樹達にも負担がかかる。 5月はプリエという大切な仕事がある。 5月に暖かくなると枝葉が急激に伸びてくる。ミュスカデ品種の習性は真上に伸びる。 そのままにしておくと、枝の上と下の部分に均等に栄養分がいき渡たらなくなって、葡萄の熟す時期にバラつきが出てしまう。 枝を横に曲げて水平にして針金に撒きつける作業をする。 こうする事によって樹液が均等に枝の先端までいきやすくなる。 こんな作業も依頼すればいつでも来てくれるアンヌさん達だ。 2009年産を利く・極少量・高品質のミレジム 近所のレストラン向けだけに、まだ完璧には醸造が終わってないペティアンのワインをSO2ゼロで一部だけ瓶詰めした。これは日本までは持っていけない。再醗酵してしまう。 ペノさんは試飲の時はいつも少年のような顔になってしまう。 本当にこの人はワイン造りが好きなんだな!と思う瞬間だ。自分が思い描いたように造ったワインを、人と分かち合える歓びを隠せない人だ。 その喜びがこちらまで伝わってくる。 LA FOLLE BLANCHE ラ・フォル・ブランシュ09 Equinoxeと手書きで書かれている。 収穫量10hl/haという極端に少なかった為に本質は抜群に素晴らしい。07年がペノさんが最高と言い切ったが この09も負けていない。この品種をこんなに優しく造れるペノさんはいったい何なんだろうか?天才でもなく、秀才でもない、何の濁りもない少年のような心で造らないと、できないスタイルのワインだ。酸も柔らかく、昆布ダシ系の旨味が乗っていて、爽やで、心地よい。 Labouriouアブリュウ09 2年ぶりのアブリュウを利く。まだ、ガスが残っているAbouriouアブリュウを、Equinoxeと手書きで書いて少量のみ瓶詰めした。MC醗酵で醸造、SO2はこの時期は入れなくてすむ。ナチュールとも書いてある。フルーティーでボージョレ・ナチュールのような風味だ。なんて果実味が心地いいのだろう!葡萄ジュースのようにグイグイ飲めてしまう。 2009産はまだ醗酵中だ この冬、春と寒かった。アルコール醗酵の酵母が冬眠してしまった。普通は3月には酵母も冬眠から覚めて働くところが、今年は寒さが3月末まで雪が降るほど寒かった。4月になってやっと冬眠からさめて醗酵が再開した。濁っている。まだ残糖があり甘い。素晴らしい品質だ。 2009年産は量が極端に少なく日本への出荷量も限られている。 ペノ・ファンの方々は是非予約をされたほうが、いいと思います。 DOMAINE DE LA SENECHALIERE ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール 1-日本での問合せ先:日本全国のエスポア加盟店へ      エスポア本部:06-6384-3319 La Bohème, VDT 2008 ラ・ボエム Miss Terre, Blanc 2009 VDT ミス・テール La Folle Blanche, VDT 2009 ラ・フォール・ブランシュ Chapeau Melon 2007, VDT 2-日本での問合せ先:野村ユニソン社ワイン問扱い酒販店 野村ユニソン社 : 03-3538-7854 Cuvée M de B, VDT 2007 キューヴェ・エム・ド・ビ Cuvée GP, VDT 2009 キューヴェ・ジー・ピ Cuvée La Désirée, VDT 2009 キューヴェ・デジーレ Cuvée La Désirée, […]

3
Mai

CPVフランス蔵元訪問ツアー 2010

CPVフランス蔵元訪問ツアー2009フォトギャラリー Hudelot ビオディナミ Dominique Derain ボジョレーJC Lapalu Romanee contiにて記念写真 Mazel 親子 自然派の父Marcel Lapierre でのランチ ローヌ自然派といえばDard et Ribo モルゴン Georges Descombesでの試飲 JP Senatにて日本から持参の信州牛を焼くオザミ丸山氏 ルーションの鬼才Foulards Rouge ルーションの帝王Gauby CPVフランス蔵元訪問ツアー2010参加者募集!!! ~今年もCPV弾丸ツアー開催です。自然派巨匠を巡る感動のツアーです。~ 昨年2009年は天候にも恵まれ、5日間の間にブルゴーニュからルーションまで自然派巨匠蔵元を 15軒訪問、2500キロを走破しました。

15
Mar

ロワール自然派生産者 弾丸ツアー FUJIMARU編(1日目)

まだ寒い2月の上旬。関西自然派然派ワイン軍団、ナジャの米沢さん、ワインショップFUJIMARUの藤丸さんをはじめとするロワール横断弾丸ツアーを開催した。 L’Ange Vin への訪問は、すでにホームページにもアップしたが、今回の訪問は、もちろん、それだけではない。ロワールのミュスカデからサンセールまで横断走破した弾丸ツアーであった。 2月4日AM5:00 まだ真っ暗なパリを出発。前夜、レストランで遅くまで食事をしていた、関西自然派ワイン軍団のリーダー、藤丸さん、ナジャの米沢さん、マツケン食堂松本さん、小原さん、うずら屋の宮本さん、そして独立開店前の徳大寺さんたちには、ホテルに戻って、マバタキをしたら、さあ、出発! というような、出発からハードな旅となった。パリからナントまで約500km、高速を使って4時間、一路、ミュスカデの偉大で謙虚な生産者、セネシャリエールに向かった。 **Domaine de la Senechaliere** この時期のフランスの日の出は遅い。8時でも、まだ暗い。 到着時間の9時前頃から、やっと陽が昇り、朝焼けの中のすがすがしい訪問となった。 ドメ―ヌに着くと、すでにぶどう畑の中を 興味深そうに歩きまわっているマルク・ぺノさんがいた。 たかがミュスカデ、されど、このミュスカデは、そこんじょそこらのミュスカデと違うのは周知の事実。 シスト質の岩盤と粘土質も混ざる土壌、その下は、ミカシストといわれる、とても硬い岩盤で、もともとは太古の昔、この辺は、ヨーロッパの中でも相当標高の高い山岳地帯だったそうである。 ぶどう畑を歩くと、石英や、火打石などが、多く転がっていて、ミネラル感あふれるワインの根源が理解できる。 また、除草剤や化学肥料を使わない、ぶどう畑は、活き活きしており、なんと70種類の違う植物が共生しているという。 ワインの品質などとは関係なく、他の理由で一度は倒産してしまったドメ―ヌが、日本の熱烈的なファン達のおかげで、今、また再起を始めている。 2009年は、収穫量は少なかったが、とても熟度の高いぶどうが収穫できたという。 通常のこの地区の生産者は、早めに収穫をして、酸を残し補糖をしてアルコールを上げるなどするが、なんと彼の2009年のフォールブランシュの糖度は11.5度になったという。この熟度とミネラル、これがセネシャリエールの持ち味である。 2009年のFolle Branche、Boheme、Miss Terre、Nuitageをタンクから試飲したが、Folle Brancheは、とてもアロマテックで、チャーミングな脂質を持っていた。 Bohemeは、まだ全て発酵が終らず、残糖が10グラムあった。工業的な造りでは、通常3週間ほどで終わるアルコール発酵であるが、ここでは、自然酵母でゆっくりと6カ月かけて発酵を行うのである。このいろんな自然酵母の動き、時間をかけた無理のない発酵が、セネシャリエールの優しい味わいとなるのである。 Miss Terreは、さすが樹齢が古いミュスカデのぶどうらしく、感熟度を感じる凝縮、素晴らしい!2009年の収穫量はたった20hl/haだという。 Nuitageは、あまりアロマの無いミュスカデというぶどう品種から、ぶどうの皮にある旨みを最大限引き出したワイン。 ガスも残っており、それがフレッシュ感を与える。旨い。。。  まだビン詰めしていない2009年だが、日本入荷が待ち遠しい! そのほか、ビン詰めをしている2007年ヴィンテージ、なんとChapeau Melonの初インテージ2001年も試飲させてくれた。 カラフェをして飲んだが、心地よい酸化傾向の香りに、ミネラル感、熟度が高く、厚みもあり、素晴らしいワインであった。ありがとう!マルク・ぺノ !!!あまりに商売気のないそのよどみのない瞳、ピュアな姿、ワイン造りにかける情熱に全員が感動した。 大半の時間をぶどう畑で過ごし、冷え切った身体だったが、温かいマルク・ぺノの受け入れと、ナチュラルなワインが、身体をほっとさせてくれた。 そして、ミュスカデに分かれを告げ、次は、アンジュの生き方も、ワインも超自然派、レ・グリオットに向かった。今日は、3軒の訪問なのだ。急がねば。。。。 **Les Griottes** 午後1時にグリオット到着。 セバスチャンとパトリックが笑顔で迎えてくれた。 1月末から、サロン・ド・ロワールや、ディブ・ボテイユなど試飲会ラッシュであったが、彼らはどの試飲会にも参加せず、ヨーロッパ各国から試飲会にきたお客を、全員自宅で、食事を食べながら歓待したそうである。人ごみ溢れる試飲会のブースで試飲はできても、ちゃんと話はできない、だから自宅で、食事をしながら、ワインを飲みながらコミニケーションを取ることが大切なんだとパトリック。 これがグリオットスタイルというわけだ。 そして、今回、日本人グループの到着ということで、この自宅イベントの最終顧客として迎えられたわけだ。 この日のランチの食材は、全てこの村周辺で取れたもの。しかも有機栽培。この村では、村長自ら、日本でいう地産地消の活動に熱心で、地元の人間も、出来得る限り自分達の地区で採れた野菜、果物や、地元の小麦で作ったパンを食べるようにしているという。 ワインは、もちろんの事である。  ということで、今日のランチは、地元で採れたニンジンのサラダ、地元で採れたねぎをハムでまいてグラタン風にしたもの、付けわせは、ソバの実。   いやあ全てが素朴で美味い。 みんなが地元の物を食べることによって、地元にお金が回るし、野菜はじめ、自然栽培にてワインを造る生産者のワインを飲むことによって、環境も守れる、だから、みんなもっと、もっと自然派ワインを飲まなくていけないと、パトリックは熱弁をふるっていた。  ヴォルヴィックを1本買うと、アフリカの砂漠地帯に井戸が、というようなプロモーションもあったが、自然派ワインを飲むことで、環境を守ることに協力できるんだということである。 なるほど。 ワインは、できたばかりのムーサイヨン、グリオット2007、2008を飲んだが、ムーサイヨンは、例年よりミネラル感が多く、かついつものごとくナチュラル、グリオットは、2007年も美味いが、2008年は、果実味あふれ、かつエレガントで美味い !!! アペリティフに他の生産者の作ったシュナンのペティヤンも飲んだ!!(写真右端) いつでもどこでも仲良しパトリック&セバスチャンコンビ ここは、ワインはもちろん、人間がナチュラルな蔵元である。一緒にいると、自分も家族の一員になったような気がする、このグリオットワールドのファンがいたるところにいるわけである。 グリオットのワインのお問い合わせは、 オリゾン事務局     TEL :03-5565-5884 有限会社クロスロード  TEL:03-3352-0911 **Benoit Courault** そして本日最後の3軒目の生産者への訪問だが、夕方5時を過ぎ、だいぶ周りも暗くなってきた。訪問先は、同じくアンジュの若手生産者の中でもずばぬけた信念とワイン造りの腕を持つ男、ブノワ・クーローである。                            この男、何が凄いって、まだ28歳なのに、自分の生き方をすでに知っているのである。50を待たずして天命を理解しているのである。もともとワイン造りに興味のあったブノワは、ソムリエを経験後、シャンボール・ミュジニ―のある生産者のところで修業をしていたが、その工業的なワイン造りに疑問を持ち、まだ確固とした考えがないなか、本当のワイン造りを求め南下、そこで、出会った男が、ラングロールのエリックである。エリックの自然なぶどう栽培、ワイン造りを学んだ彼は、独立を目指し、新天地アンジュへ移動する。 そこで、彼を待ち受けていたのは、グリオットのセバスチャンや、パトリック、そしてオリヴィエ・クザンなどの、同じ意志を持つ仲間達だったのである。そして、やっと自分のぶどう畑を手に入れ、このアンジュでワイン造りを2006年にスタートさせたわけである。 2009年現在、ぶどう畑は6,5ha所有。 栽培はクザンと同じく、ビオディナミにて、自分で調合剤も作る。 もちろん、ぶどう畑は、愛馬で耕す。 ブノワの父は、馬の調教師だったこともあり、馬を使ってぶどう畑を耕すことは、すぐに実践できたそうだ。    ビオディナミを始めてから、年々土壌が生きかえってきたという。 その土壌の復活とともに、ワインも年々エレガントな、繊細な味わいへと変わってきた。 この日の試飲は、 1)Le petit Chenin 2008及び2009(樽から試飲) ぶどうはシュナン100%。熟度が高く、ミネラル、けして重くなく、ほどよい爽やかさを持つワイン。 2)Gilbourg 2008 樹齢60年から100年のシュナンで造ったワイン。樽発酵、樽熟成。 ミネラル感あふれ、酸もしっかりとしている。ほどよいヴァニラ香があり、まさにブルゴーニュのグラン・ヴァンスタイル、まっすぐな線の通ったワインである。 3)Les Tabeneaux 2008 カベルネ・ソーヴィニョン/カベルネ・フラン60%/グロロ40% アロマティックで、快適なタンニンがあり、バランスの良いワイン。 2008年は、全体的に酸が強く感じるが、それが清涼感を感じさせる。 4)Les Roulieres 2008 カベルネ・フラン100%  セミ・マセラシオン・カルボニックと除梗した通常醸造とをアッソンブラ―ジュしている。 しっかりとしたタンニン、凝縮度のあるワイン。 5)Elegantine Rose グロロ50%、カベルネ50% 果実味あふれ、まさにぶどうジュースのような味わい、どこか和三盆を思わせるような、きめ細かい甘み。 白は、ミネラル、赤は凝縮度がありながら、どちらも繊細な味わい。ロゼは、淡い甘みでなめらか。 空気のような軽い甘みである。 どのキュヴェも絶品である。 そのうちに、グリオットのパトリックのセバスチャンが合流。 飲み会となった。。。。  ロワール横断弾丸ツアー1日目は、やっと夜8時を過ぎ無事終了。。。。お疲れさまでしたあ。 さあ、今から晩御飯だあ!!! ブノワ・クーローのワインのお問い合わせは、 ディオニー株式会社 京都本社 TEL :075-622-0850            東京支店 TEL :03-3538-7854

8
Mar

おまけ・・・Salon des Vins de Loire*サロン・デ・ヴァン・デ・ロワール

私達が自然派ワインの試飲会に行っている間、隣では大きなロワール地方限定の試飲会が開かれていました! ここで会ったのは・・・・ Domaine de la Lunotte*ドメーヌ・ド・ラ・リュノットChristophe Foucher*クリストフ・フシェさん *レ・プチット・ヴィーニュ2008(白) ソビニョン品種 キリッとした一口目のアタックが印象的。しかしこの酸味の後のエキゾティック・フルーツの味わいはとても長く残り、最後にはトーストの味わいも少々! シンプルなのに、様々な味が楽しめる、とてもフレッシュなワインです! *レ・プチット・ヴィーニュ2008(赤) ガメイ品種 土とフルーツの香りが綺麗にマッチングして、ジュースのようにグイグイと飲み干してしまう軽いワイン。とりあえずイチゴとしか言えない心地の良いアロマが印象的。最後にはスパイスやコショウの香りもするような・・・ *ル・プランタン2008*Le Printemps 2008 品種:ガメイ・タンチュリエ85%、コット15% とにかくフルーティー!!とても飲みやすく、イチゴなフランボワーズの香りと、最後に感じる酸味が綺麗なバランスを生み出しています!とにかく甘さが広がり、まるでイギリスアメのような美味しさ! Domaine de St Just*ドメーヌ・ド・サン・ジュスト Yves Lambert*イブ・ランベール *クレマン・ブラン シュナン60%、シャルドネ40% アーモンドやくるみ、マリメロの実の香り。喉越しが爽やかで 、繊細な泡が気持いいアペタイザーワイン! *クレマン・ロゼ カベルネ・フラン50%、カベルネ・ソビニョン50% 喉越しが最高なロゼのペティヤン!いちごやフランボワーズの甘い赤フルーツの香りが強く、女の子には絶対お勧めな一品です! Domaine de la Foliette*ドメーヌ・ド・ラ・フォリエット 初めてエリックさんに会ったのですけれども、とても話しやすく穏やか方!ここで試飲したのは: *La Foliette 2009*ラ・フォリエット 花の香りが漂いとても爽やか!綺麗なバランスと、桃のような後味が美味しい! * Muscadet Sévre et Maine sur Lies 09*ミュスカデ・セーブル・エ・メンヌ・シュール・リ よりフルーティーで濃厚な味わい。先ほどのワインに比べたら円やかが増し、骨格もよりしっかりしています。 *Muscadet Vieilles Vignes*ミュスカデ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 樹齢50年のブドウを使用して造られたワイン。6ヶ月間のシュール・リ熟成を終え、エキゾティック・フルーツの香りが凄い!ミネラル感、そしてコショウのようなスパイスの味も感じられ、私はとても気に入った一品です!保存タイプ用のワインです。 *Château de la Foliette 07*シャトー・ド・ラ・フォリエット 14ヶ月間の熟成期間 + 1年間の瓶熟成 + シスト土壌 = とても濃厚で複雑なワイン!熟成されたフルーツ(特にマンゴ)やトーストの香り、そしてフィナルはミネラル感が凄い!   Domaine de la Lunotte、Domaine de St Justのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com Domaine de la Foliette*ドメーヌ・ド・ラ・フォリエットのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社サンフォニー Tl : 03-5565-5884 Fx : 03-5565-5886 MAIL : oeno-j@sta.att.ne.jp

4
Mar

どんどん行きます、次はロワールでルネッサンス!

ロワール地方のアンジェの町にあるこの『小屋』の中で、ルネッサンス試飲会がスタートしました!ここは12世紀に建てられ、今では歴史に入る貴重な建物です。 今回も美味しいワインが沢山! Domaine Olivier Cousin*オリビエ・クザン Loire 彼こそキング・オフ・ナチュールです!自然を人一倍愛し、家族とワインがあれば何もいらないと言う逞しい男性。 今回飲んだのは、とてもフルーティーで綺麗なピンク色のRose d’un jour 09*ロゼ・ダン・ジュール、そしてフルーツの香りがとても開いていて飲みやすく、綺麗なタンニンが印象的なAnjou Pur Breton 07*アンジュ・ピュール・ブルトン、そして最後に36ヶ月の樽熟成を終えたとてもエレガントで赤フルーツの後味が長いCousin de Martigné 03*クザン・ド・マルティニェです。 Domaine des Sablonnettes*ドメーヌ・デ・サブロネット Loire このドメーヌのワイン数はとても広い・・・とりあえず、最初に口にしたのは、グイグイと飲みやすいアペタイザーワイン、Le P’tit Blanc 09*ル・プチ・ブラン。そしてスパイスと赤フルーツの美味しさが広がるLes Copains d’Abord 09*レ・コパン・ダボール、甘さと酸味のバランスが綺麗なロゼの貴腐ワインなど・・・このドメーヌにとって2010年はめでたい年です。何故?それは・・・長男も積極的にドメーヌの仕事を手伝い、ドメーヌの一員となり、しかももうすぐお父さんになるのです!本当におめでとうございます! Benoit Courault*ブノワ・クロー Loire 常にレベルアップをしているブノワ・・・毎年より繊細に、より綺麗なワインに!Les Tabeneaux*レ・タブノーは飲みやすく、尚且つ骨格もしっかりしているフルーティーワイン、La Coulée*ラ・クレは熟成されたフルーツとエレガントさが混ざり合い、とても素敵な味わい、そして、Gilbourg*ジルブールは花香りが漂うフレッシュでまろやかなワイン!どれを飲んでも外れは無いお勧めワインです! Domaine Catherine et Pierre Breton*ドメーヌ・カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン Loire 今日はピエールさんだけが出席。ここのワインはとにかく円やかで綺麗な骨格なワインです。 カトリーヌさんの女性的な部分、そしてピエールさんの優しさがワインに出ています!特にLes Perrières*レ・ペリエールは綺麗なタンニン、Trinch*トリンシュはまだ出来たけだったのでプリムールのようなフルーティーな味わい、そしてClos Sénéchal*クロ・セネシャルはより滑らかで綺麗なバランスが印象的でした。 Domaine des Maisons Brûlées*ドメーヌ・デ・メゾン・ブリュレ Béatrice et Michel Augé*ベアトリス・エ・ミシェル・オジェ Loire とても落ち着いているミッシェルさんのワインは彼のように真っ直ぐ。 Poussière de Lune*プシエール・ド・リュンヌはパワフルで酸味がキリリとしたフレッシュ感が強く、Suavignon *スアビニョンはまろやかでトーストの用な複雑な香りが。赤ワインのHerdeleau*エルドゥローはスパイスやコショウの香りが特徴的、最後には骨格がしっかりとした、赤フルーツの熟成度が高いErebe*エレブです! Domaine Mouthes Le Bihan*ドメーヌ・ムット・ル・ビアン Sud-Ouest 前回試飲した時よりも更に美味しくなっているこのドメーヌ。赤ワインは食欲をそそるような飲みやすさ!特にVieillefont 07*ヴィエイユフォン07は滑らかで蕩けたタンニンが美味しく、Apprenti*アプランティ06やPie Colette08*ピ・コレットはミネラル感が強くてとても爽やか。白のBlanc Sec*ブラン・セックはハチミツのような甘い香りとは反対に 、パワフルで酸味があり綺麗なバランスです! Château Roquefort*シャトーロックフォール Raimond Villeneuve*レイモン・ビルヌーブ Provence レイモンは楽しいことが大好き!いつでもどこでも笑いを求めているジェントルマン!しかしワインとなったら顔が一瞬でシリアスになる、とても真面目な一面も・・・ 彼のワインはとてもピュア。白ワインのClairette*クレレットは華やかでミネラル感100%!これは本当に美味しいです!ロゼのCorail*コライユは飲みやすく繊細な味が。赤ワインも南仏ワインなのにフレッシュで香ばしい様々なアロマが印象的。特にLes Mûres*レ・ミュールは繊細さもあり、熟成された赤フルーツの美味しい部分がたっぷりと感じられます! Dominique Derain et Le Sextant (Julien) *ドミニック・ドゥランとル・セックスタン(ジュリアン) Bourgogne 彼もブルゴーニュのピエロと言われるほどの笑い好き。しかしドミニックのワインはとてもエレガント。Mercurey 08*メルキュレーはピノの特徴が一面的に出ていて爆発的な美味しさ!Le Ban*ル・バンも綺麗な骨格と、テロワールの味がワインに引き締められていて抜群! ジュリアンのワインも、ドミニックに似てとてもエレガント。赤のBourgogne*ブルゴーニュは爽やかで口の中で広がるフルーツの香りが美味しい!そして白のBourgogne*ブルゴーニュも円やかで真っ直ぐとした、バランスの良い仕上がりとなっています! Domaine Emmanuel Giboulot*ドメーヌ・エマニュエル・ジブロ Bourgogne 今日は奥様が試飲会に参加!エマニュエルに似て、とても優しく上品な奥さん。 私のお勧めはTerres Burgondes Rouge*テール・ブルゴンドの赤、後Sous Le Mont*ス・ル・モンです!赤フルーツとスパイスが綺麗に混ざり、とても飲みやすく優しい味なワインです!しかも色もウットリしてしまうルビー色!白ワインも存在感たっぷりな味わいと抜群なバランスが味わえる、繊細なワインが沢山!特にLa Grande Chatelaine*ラ・グランド・シャトレーヌやPierres Blanches*ピエール・ブランシュはミネラル感と濃厚なフルーツの香りが美味しい! Domaine Domaine de l’Ecu*ドメーヌ・ド・レキュ Guy Bossard*ギー・ボサール Loire ミュスカデでは知らない人はいないギーさん。彼のBoss’Art*ボサールは柑橘類の香りと円やかさ、そしてミネラル感が溢れています!そしてGneiss*グネイス、Orthogneiss*オルトグネイス、Granite*グラニットは酸味のアタックと、テロワールの違いが全面的に出ていて、違いを探すのが楽しい!2007年、2008年と2年間連続で気候が悪くブドウが全然収穫出来なかった分、2009年は大満足なワインが出来上がっています! Stéphane […]

29
Oct

究極の自然人!オリヴィエ・クザン

強い信念・人・馬・畑・葡萄・土壌が一体化している。 オリヴィエの生き方そのものがロワール地方の自然派全体の環境を造っている                   金銀名誉とは無縁の人物だ!全く興味がないと云った方がよい。 生活できて底抜けに明かるいクレールがいれば良い。 余分な貯金は持たない主義だ。 表に出ることなく、裏で多くの自然派を支える行動をしている。 数年前まではニコラ・ジョリのビオディナミのプレパラッション・調合剤の準備などは実際にはオリヴィエが手伝っていた。 また、マーク・アンジェリーなどの馬での耕作作業・馬の調教などをオリヴィエが援助していた。 若手には畑を与えて独立させたり、心理的、物理的援助を惜しみなく提供している。 そして、何より大切なことは、健全な家族生活を送っていることである。底抜けに明るく美人奥さんクレール、長男バティスト、娘マティルドの4人家族である。実に明るく健全な家族である。オリヴィエの家にはいつも人が集まってくる。開けっ放しの家だ。 単なる変人ではない。立派な常識であり、偉大な人だ。 長男バティスト、娘マチルド 強靭な精神力、人間的スケールの大きさ、許容範囲の広さ、多くの人を魅了 まるでサムライのようだ。 農業人としてワイン協会と裁判で争っていることがある。 もう10年近く争っている。裁判費の面で苦労している。 最初は10人ぐらいの栽培農家が一緒になって戦っていたが今では他の人達は諦めて引いてしまった。オリヴィエだけが 戦いを続けている。そんなオリヴィエを支えているのが底抜けに明るい奥さんのクレールだ。クレールはそんな諦めないオリヴィエを励ます為に、10月1日の誕生日に『サムライ』について書いてある本をオリヴィエにプレゼントした。 あなたのやっている事は“正義と誇りの為に絶対に諦めないサムライ”のようだ、と励ましている。 収穫終了直後の訪問 収穫が終わって間もないころの訪問だった。アポイントをとって訪問しようとしたが、電話が通じない。飛び込みで行くしかない。突然の訪問となったが気持ちよく迎えてくれた。 一週間前に09の収穫が終わって、醸造所ではまだ発酵中のタンクや樽の世話で忙しい。今年はアメリカのシアトルからワイン造りの勉強に来ている女性を教育しながらの醸造だ。 忙しそうに歩いているオリヴィエをマルティーヌ・ブリアン村の道で見つけた。 伊藤 『オリヴィエ!』 オリヴィエ 『『オオ!伊藤じゃないか!元気かい?突然の訪問か?』 伊藤 『『一週間前から10回以上電話しているよ。一度も出ないじゃないか?』 オリヴィエ 『そうだったか!?収穫中と醸造中は一切電話を取らないことにしているんだ。すべてをワイン造りに集中している時期だよ。電話は事務所にあるけど、事務所には一回も行ってないんだ。 でも今朝、何故か日本のティーシャツを着たんだ。伊藤が来ることを無意識に予想できていたんだな。』 日本に行った時買った“相撲”のTシャツを着ていた。 てなあいさつをして醸造所に入る。昨夜は娘のマチルドの21歳の誕生 日で家族と友人達とまだ収穫後オリヴィエの処に滞在している人達と大宴 会をやったらしい。皆目がまだ赤く二日酔いの様子だった。 2009年の品質は? 葡萄はよく熟した。葡萄は小さく果実の濃縮度が高い。何より健全度が高く 選別する必要が殆どなかった。品質は2005年に似ていると思う。 量は去年よりは良い。08年25HL/H,09年は35HL/Hだった。 去年よりは良いけど普通年に比べるとやや少ない。 発酵槽から取り出した葡萄 今年のカベルネ品種の品質が特に素晴らしかった。 今年はカベルネ・フランは半分がグラップアンチィエール(除梗なし)だ。トロンコニックの木樽にてセミ・マセラッション・カルボニック方式で発酵している。 果実味が一層に強いスタイルにできそうだ。 グロロ品種の熟度が特に高かった。 16度までいっていた。今年はグロロ・ロゼの甘口が素晴らしくなるだろ。ペチィアン・ロゼも今年は素晴らしい品質だ。 次は地下で樽熟成中のワインの試飲 2007年のカベルネが寝ている。 細かいタンニンに自然派独特のホワッとした果実味があり、軽めのアルコール度数で一本は軽く飲んでしまいそうな美味しいワインだ。 人・馬・畑・微生物・土壌が一体化 オリヴィエは3頭の愛馬を持っている。 ジャケール、ロメオ、キキィだ。骨太で筋肉馬だ。 6ヘクタールすべてを馬で耕している。近所の農家の畑までやってしまう。 オリヴィエが馬と畑に入ると葡萄木達も喜んでいるのが分る。耕された畑、土も生き生きしている。 土壌中の微生物達も酸素を提供されて活性化しているのを感じる。土の心地よい香りが日光と共に立ち上がってくる。人、馬、畑、微生物、土壌が一体化したシンフォニーだ。何という調和感だろ! 足元からエネルギーのようなものを感じる。 オリヴィエのワインには地球のメッセージと元気が! 湯気のような熱気が土壌から沸き上がっている!こんなエネルギーの充満したパワーポイントで育った葡萄で造られたワインだ。天と地と人、すべてのエネルギーが詰まっているワインだ。本当に、本当に貴重なワインだ。ピュアな濁りのない生き方をしているオリヴィエのワインには地球の声が聞こえる。 地球は人間にメッセージを送っている。 地球のメッセージを聴いてほしい! 46億年の地球がたった50万年しか歴史のない人類 に進むべき道を示唆して、健全な人達がより元気になるようにエネルギーを送ってくれている。 オリヴィエのワインには仕事や人生ですさんだ意識と感情を再生できる力を備えている。エネルギー飲料だ! 天と地のエネルギーの塊だ!そんなワインです。 人全員で昼食の準備だ! 暖かい心のこもった昼食会だ! 皆で自家栽培の野菜を掘り起こして、ジャガイモも自家製だ。オリヴィエは牛肉の準備。 そして暖炉に火をつけて葡萄の枝を燃やして炭をつくり、その上で炭火焼きだ。 オリヴィエの家にはいつも誰かが滞在している。栽培や醸造の手伝いの為にやってくる。 昨日、21歳になったばかりのマティルドが微発泡のラ・クジーヌをテーブルにボトルを立てたままでサーブル・オープンをした。 爽やかな発砲が心地よい。アペリティフに楽しんだ。 素晴らしい一期一会だった。 Olivier Cousin のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

28
Oct

ラ・リュノットから、クリストッフさんが参上!

今日はパリの事務所にロワール地方で醸造している クリストッフ・フシェさん*Christophe Foucherが来てくれました! 2008年ヴィンテージの試飲、 そして2009年のヴィンテージに付いて熱く語ってくれました! とりあえず2009年から始めます! 『2009年はとても綺麗な年!熟成した完璧なブドウを収穫できたし、品質は最高!今はまだ醸造中なので決定的なことは言えないけれども、綺麗なワインが出来る事を祈っているよ!』と笑顔で説明するクリストッフ。 しかし、コットの品種が植えられている区画は雹が降ってしまい、3年連続収穫出来ず・・・ そしてガメイの区画の一部もやはり天気のイタズラにより少々ダメージを受けてしまいました・・・ しかし厳しい選別を終え、ロゼ用に復活! 『今年は他の地方では、早めに収穫が開始したようだけど、家の方では前年と同じタイミングだったよ。しかもまだ終わっていないしね!今週の金曜日が最終日。貴腐ワイン用のソヴィニョンを収穫するんだ!』と1ヶ月間の収穫をやっと終えるクリストッフ・・・! 『2009年は熟成度が高いので、2008年に比べ、醸造も熟成も長い期間すると思う。2008年は熟成度が低く、天候も最悪だったので、飲みやすいフルーティーなワインに仕上げたけれども、今年は去年出来なかった厚みのある、しっかりとした骨格が味わえるワインも造る予定です!』と気合を入れた答え!! ~~ここで2008年試飲開始!~~ ル・プランタン2008*Le Printemps 2008 品種:ガメイ・タンチュリエ85%、コット15% とにかくフルーティー!! とても飲みやすく、本当にぶどうジュースのような喉越し! 香りはイチゴなフランボワースのような赤フルーツ。 そして口に含むと、甘さがファーと広がります! 酸味もあり、綺麗なバランスのワイン。 イギリスアメのような美味しさです! プチト・ヴィーニュ・ソヴィニョン2008*Petites Vignes Sauvignon 2008 品種:ソヴィニョン100% とにかくエクゾティック・フルーツ! 口の中に長く残る美味しい甘さが印象的! フィナーレにはピリッと感じるレモンのような酸味・・・ あと一口、もう一口と味見が止まらなくなってしまいます! プチト・ヴィーニュ・ガメイ2008*Petites Vignes Gamay 2008 品種:ガメイ100% これは複雑感が漂ってくるワインです! 彼曰く、土のような香りとフルーツの香りが綺麗にマッチングしているワイン! 10ヶ月間熟成されたこのキュベは少しピノのような香りもするような・・・そしてさっきまでは、フルーツが印象強かったのに、このワインはスパイシーです! そして最後にキュベ・トリオ2008*Cuvée Trio 2008 まだ出来上がっていないので、試飲は出来なかったのですが、 2008年のトリオはムニュ・ピノとソビニョンが半分半分! 品種は2個しか使用していない・・・・じゃあ何故トリオ?!と聞いたら、照れながら 『いや、僕的にはヴィンテージも入れてトリオなんだ・・・』って恥ずかしそうに教えてくれました! La Lunotteのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com