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Juil

Muscadet地区でトビッキリ美味しい白を醸すMarc PENOTマーク・ペノ

Muscadet 地区でトビッキリ美味しい白を醸すMarc PENOTマーク・ペノ マークが醸したムスカデ品種、グロ・プラン(=フォール・ブランシュ)をブラインドで品種を当てられる人は皆無だろう。マーク・ペノ独特の醸造方法、ヌイタージをやると全く別物になってしまう。 恐らくフランス中でムスカデ地区ほど曇り空が多い産地は他にはないだろう。 フランスの天気予報を見ると、低気圧はブルターニュ地方から入って必ずムスカデ地区を通ってフランス全体にひろがっていく。雨雲の通過点。 湿気と曇り空は当たり前、強烈な酸といえばムスカデ地区。そして、ここにはより超強烈な酸のフォール・ブランシュ品種(グロ・プラン=フォール・ブランシュ)がある。眠気覚ましには、グロ・プランを飲めば一発で目が覚める、と云われている程の強烈な酸がある。ところが、マーク・ペノがこのフォール・ブランシュを醸すと全くの別のもになる。 白葡萄をグラップ・アンティエールで一晩漬けておく。低温でしか動かない酵母が動きだす。マークが名付けてニュイタージ。長年の試作を続けて勝ち取った“技”である。果実味と酸、軽めのアルコール度でありながらのコク、絶妙バランスの銘酒である。こんなワインを造れるのは世界でマーク・ぺノだけだ。 la Folle Blanche de Marc PENOT. c’est magnifique !! c’est tres difficile de faire et arrive ce equilibre. dans le condition climatique nantaise, avec beaucoup de humidite, et de nuage. CA , C’est Nectar. 何て云う素晴らしバランスなんだろう。この難しいナントの気象条件のなかで、このバランスを造ることは神技としか云いようがない。 カミソリの刃の上を歩くような危ないバランス。一歩踏み外すと単なる薄くて酸っぱいだけのワイン、アルコール度数も少なく、果実味、 シスト土壌のミネラル感、粘着性、イオデー海の風味、すべてが一体となってバランスがとれている。これはお神酒である。 今日は、野村ユニソン野村社長とムスカデにやって来た。 このセネシャリエール醸造は8年前に倒産。多くの日本の愛好家、レストラン、お酒屋さんの呼びかけで、セネセネシャリエールの救済の声が挙がった。 最終的には日本の自然派ワインの輸入元である野村ユニソン社が資金を投入して買収。その後も、悪天好に悩まされて思うような量を収穫できず。昨年の2015年を除いて、毎年厳しい経営が続いている。 現在あるのは、この野村ユニソン社の野村社長のお蔭。 マークの稀有な芸術とも云える技を支えているのはこの 野村社長なのである。 この二人の合体のお蔭でこの神業級のワインを楽しめる。2015年は過去最高の収穫量、30hl /h収穫できた。 普段は15~20hl/hしか穫れていない。 まだまだ厳し状態は続いている。何とか継続可能にしたい。 Renovation de la Salle de Degustation. マーク・ペノのところに行ったことがある人は、知っていると思いますが、あの試飲ルームが改装されました。 ちょっとした料理もできるようになりました。 料理人の方、訪問された時は是非腕をふるってください。 北ヨーロッパの有名レストランも含めて、世界的に有名になり、世界中から訪問者がやって来るようになりました。 この本当に厳しい気候条件が続いているムスカデ地区で奮闘しているマーク・ペノ。 厳しい条件の中で収穫された葡萄で、各年の可能性を自然な手法で、シャプタリザッション(補糖)もせず、醸造中のSO2も使用せず、自生酵母のみで、最大限に引き出し、磨きをかけているがマーク・ぺのです。 彼のワインにはエモーションを感じます。 夜は奥さんのイオレーヌさんも合流してNANTESの街でSOIRE. 傑出した技をずっと支えていたイオレーヌさん、近年、事故と病いが重なって闘病中。今夜は久しぶりに一緒に食事となった。元気そうな奥さんを見れて皆、安心した。 3年ぶりにやって来た野村社長もマーク、イオレーヌと一緒に食事は嬉しい。 我々も一丸となってセネシャリエール醸造を築きあげたい。 今夜はマーク・ペノのワインを愛してやまないNANTESナントの街で人気上昇中の1星レストランのL’Atlantide ラトランティードにやって来た。シェフのジャン・イーヴもマークのワインの大ファンだ。本物は本物を知る。 料理は大西洋の新鮮な魚介類をふんだんに使ったものが多い。イオデー、潮の風味のタップリなマークのワインにはピッタリ料理だ。 ロワール河を見下ろせる高台にあり、夜になると中州のイルミネーションがが美しい。 2016年はロワール地方、シャブリ、ブルゴーニュなど北フランスの産地に厳しい試練の年となっている。 ここムスカデ地区も3か月間、ほぼ太陽らしい太陽が見られず、曇り、小雨の毎日が続いている。 霜被害、雹被害に続きこの湿気で病気が大発生。 ここセネシャリエールの畑も大打撃を受けている。今の段階で既に壊滅的な状態。 天は我々に何かを教えようとしている。すべてを享け入れて前に進むしかない。 17年に向けて進みだしました。 マーク・ペノを愛する人達に、人生のひと時の喜びをこのワインと共に共有できるように。 マーク・ペノ、野村社長、私も含めて関わる人間が集まって未来に向けて話し合いました。 この地でしか出来ない最高のワインを皆さまに提供できるように。 また、地球にも、飲む人達の心身にもやさしいワインを造り続けるられるように。 マーク・ペノを愛する人達にもより一層のご愛顧をお願い致します。 やるしかない。天に感謝!!大切なことを知らせようとしてくれている。

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Juil

今、スペイン自然派が面白い!!

今、スペイン自然派が面白い!!-NO1 6月末にスペインのタラゴナの美しいMONTBLANCモンブラン村にて大自然派ワイン見本市 H2Oが開催されました。場所はスペインの自然派の中心人物、ホアン・ラモ・エスコダさんの醸造所で行われた。 スペイン、フランス、イタリア、スイス、などから約70社ほどの醸造元が結集した スペインの自然派ワインの品質のレベルの高さには驚愕した。物凄い勢いでスペイン自然派ワインが進化している。 Degustation vin nature H2O chez Joan Ramod Taragona. 今回はClub Passion du Vin のスタッフKishoと参加。Kishoはスロバキアからバルセロナ、私は南フランスのモンペリエからバルセロナ、バルセで待ち合わせ。レンタカー会社のコンピューターシステムが故障というスペインらしいトラブルで約1時間半もかかってやっとレンタカーを借りられた。 いざTARAGONAを目指した。 高速道路をKISHOの運転で飛ばして1時間チョットで会場のあるMONTBALANCモンブラン村に到着。 モンブラン村に到着すれども全く試飲会場の表示がなく迷う事30分。やっと山の方角である事がわかり山を目指して走った。これまた迷う事30分、試飲会場の貼り表示が全くない。感 だけが頼りで探しまわっていると、山の麓の一角に車が多く駐車している建物を発見、昼過ぎに何とか会場にたどり着いた。 会場に入ると自然派ワイン好き達が目を輝かして楽しんでいる。陽の熱気でカリアンテ!カリアンテ !! 私は第一回目のH2O VEGETALにも参加した。 それと比較すると、参加している蔵元数も、来場者の数も一段と増えている。 来場者も海外のバイヤーも多かった。いつもこの種の試飲会場で顔を合わせるベルギー、オランダ、北欧のバイヤーの面々も来ていた。 会場は二つに分かれていた。一つはスペイン自然派、もうひとつはフランス醸造家とその他の国、と分かれていた。 何はともあれ、会場の雰囲気、空間が実に心地よいエネルギーに溢れていた。 PARTIDA CREUS パルティダ・クルーズ –NO1 スペイン自然派の品質向上には目を見張るものがはる。フランス自然派の中堅をはるかに超えるレベル到達しているワインが既に多く存在しているのには驚愕した。 フランスのトップクラと肩を並べる蔵元が幾つか存在していた。 その中でも、最も光輝いていたのは、PARTIDA CREUS パルティダ・クルーズ醸造だ。すでに世界中から引っ張りだこになっている。なかなかブースにも近づけない状態だった。 フランスのトップ・クラスと比較しても勝るとも劣らない高品質な液体を醸している。Club Passion du Vinスタッフの中でも、フランス産も入れて15年産の最も愛すべきワインの蔵元である。 ワインだけではない、マシモの人柄、やっている事、考え方、生き方すべてに感動の内容。 奥さんのアントネルのチャーミングで明るい人柄、屈託のない笑顔、人と接する時の自然な温かさ、こんな夫婦が世に存在していることに喜びを感じる程である。 今、私に最も愛すべき蔵は?と聞かれれば、私は躊躇なくこのPARTIDA CREUS パルティダ・クルーズの名を挙げる。 KISHOも会場に入ると真っ直ぐに、このブースに直進。 なんて、美味しいんだろう! スーと体に沁み込んでいく。 素晴らしい液体だ。 ホエ醸造 ここスペインでも多くの新人が全く別の職業から自然派ワインを造りだす人が増えている。地理と歴史の先生をやっているロージェさんも14年よりこの世界に参入。 オレンジの産地、ヴァランシア市の山間部の標高の高いところに3hの葡萄園を手に入れて自然派ワインを造り始めた。 子供の頃は山間部の段々畑一体が葡萄園だった。ここ10年間に殆どの葡萄園が引き抜かれて故郷の景色が全く変わってしまった。 ロジェは故郷で葡萄のある景色を再現したかった。自然派ワインの大ファンだったロジェは、迷わず自然派ワインを造り出した。彼はフランスの自然派が大好きであり、フィリップ・パカレ、ラングロールなどをスーッと入ってしまうワインが好み。柔道家でもあるロジェは日本が大好きだ。 ロス・コムン醸造 カタルーニャ地方の山の中に隠れるように存在する小さな村エル・モラール村で、ドンドン減少していく葡萄畑を何とか継続するように、村のお年寄りから畑を買ったり、借りたりしてbioに転換して再生している二人。 剪定が極をいっている、一本の木に一つしか芽を残さないものも多く、平均3つぐらいしか芽を残さない。 しばらくはこれを続けて、葡萄木が慣れて元気になるのを待つ、との事。長い長いスタンスで農業を考えている忍耐の二人。プリオラートの境界線上にも1ヘクタールを栽培している。 酸と果実味のバランスが素晴らしい。これから楽しみな コスタドール醸造 スペインでワイン造りに魅せられ、ワイン造りに限りを尽くすホアンさん。 溢れ出るアイデア、理想、浮かんだアイデアを実現すべく、体力、知力、精神力の限界までやってしまうホアン。5年間のミクロ醸造の研究を重ねて、2年前の14年に初リリース。 初年度から途轍もないワインを造り世界を驚かせた蔵元、 19歳の頃、カタルーニャ地方のラリー選手権で優勝、スペインのラリー選手権で3位になったことがある。何事にも、やり出すと熱中する性格、トコトンやらないと気が済まない。 フランス自然派ワインも飲みつくした。国境近くのゴビー、カソ・ド・マイヨルは勿論、ロワールのクロ・ルジャール、アルザスのクリスチャン・ビネールなど、酸がキッチリ乗っているワインが好きなホアン。 あまりにも、ショッキングなワインだったので翌日に訪問。凄い葡萄園だった。 110年を超す樹齢の葡萄。酸を残すため標高が高い理想的な葡萄区画ばかりを選別。 自分が選んだ葡萄区画を全部周ると300kmの距離になる。元ラリー選手、カタルーニャ山の中を走り回って見つけだした理想的な小区画を見つけて、所有者と交渉して借りてしまう。凄いスケールの人が現れた。スペインは面白い!! 今回は、スペイン自然派の品質の高さ、改良のスピードの速さに驚くばかり。ここではすべて書けませんが、数社は、心から震撼させられた醸造家が数人いました。情報交換が迅速にできる昨今、醸造家がトコトン広く深く追究するPASSIONさえあれば、もう国境はないという事がよくわかりました。フランスのトップ自然派醸造家が20年かけて造り上げたレベルまで、スペイン自然派が一挙に近づいている姿を見ることができた。時代の変化、世がますます小さくなって、国境が無くなってきているのを実感。まさにフランスの若手が一挙に凄いレベルにたどり着く現象がここスペインで同じことが起きている。皆さんに、これらの驚きのワインを近々に紹介していきたい。 チョット休憩に外へ出ると、日本から参加のラヴニールの大園さんも休憩していました。 大園さんはスロバキアからバルセローナに飛んでの参加。やる気満々の大園さん。 30度を超す暑さにチョットお疲れ気味。 フランスはバニュルスのブルノ・ドシェーヌも来ていた。いつもの如く自分のブースには殆どいないブルノ。持前の明るいブルノはここでも人気者。 フランス、ラングドック地方からは、ル・タン・ド・スリーズのアクセル・プリファーも参加。顔の広いアクセルはスペイン醸造家との交流も多い。 フランス、ルシオン地方から透明感のあるワインを醸すクロ・マソットも参加。家族全員で参加していた。 自然派発祥のボジョレからはデコンブ・ファミリーがやって来た。左端は通称KEKEケケ・次男のケビン、右端にドーメヌ・コクレ醸造を立ち上げた長男のダミアン・コクレ、どこまでも酸を伴って透明感があり気のダミアン。真ん中は新進気鋭のアントニー・テブネである。 やーよく試飲しました。200種類以上のワインを試飲しました。それでもすべては試飲できません。 舌が極限状態まできている。でも驚きのワインを発見した喜びで疲れは吹っ飛びます。 日本にすでに輸入されているものも多数ありました。 ひところの濃いだけのイメージのスペインワインは殆どありませんでした。どこも酸を残す造りになってきている。またまた楽しみが増えてきました。 嬉しいかぎりです。今、スペインが面白い!! カタルーニャの葡萄園に夕闇が迫る。SUN SET さあ、踊りが始まるとサンバの帝王、大園さんの出番だ。 スペイン、カタルーニャの試飲を終えて、一挙に地中海をめざした。TARRAGONAのニース、SALOUにて 二日間のワイン漬けから、やはりカタルーニャのもう一つの世界、地中海へ。 ワイン漬けの舌を地中海漬に。 グット冷えたビールが旨い。 何て、美しいんだろう!Magnifique !! SALOU. BARCELONA カタルーニャの首都はバルセロナ。 私の大好きな街だ。海と大規模な街が くっついている稀れな都市。 バルセローナのワインビストロと云えばBRUTALブリュタルだ。 店内に入ると、右側の壁一面にワインが並んでいる。 迫力の陳列。スペイン、フランスの自然派がずらりと並んでいる。 このスタイルとスケール自然派ビストロはフランスでも存在しない。 流石のバルセロナ。 ここでも大人気はPARTIDA CREUS パルティダ・クルーズのワインだった。 ソムリエに『君の好きなワインはどれ?』と質問すると、黙ってもってきたのがここのワインだった。 まずは、BB微発泡ワインで爽やかに乾杯した。 その後は、私が大好きなSMをやった。 スーと、体に沁み渡っていく。疲れた舌、体が癒されていく。次々とPARTIDA CREUSをやった。

8
Juin

Bouzigues村の牡蠣

ラングドックの首都モンペリエの街から30k、高速道路9号線をスペイン方面に15分程走ったところに Seteセットの出口を下りると、地中海一のカキの養殖の村Bouziguesブジーグ村がある。対岸に地中海ナンバー1の漁港セットの半島が浮かんで見える美しい風景がある。極小さな港街、ヨット、漁船が一緒に停泊している。 地中海に面したこじんまりした村で牡蠣を食べさせてくれるれレストランが並んでいる。 私はラングドックに来るとよく立ち寄る心地よい場所だ。 醸造元に訪問する前に立ち寄って、養殖屋から直接に牡蠣を買って蔵に持ち込むことが多い。 今月は何回もここに来て牡蠣を買いこんで醸造元を訪問した。私がよく行く牡蠣屋さんがある。もう何年も行っているので顔なじみになって、おまけに幾つも多く入れてくれる。気さくな伯父さんがやっている。 大きさ別に4段階に分かれている販売している。NO1~NO4である。 NO1が一番大きいサイズである。 大き過ぎると大味になるので、私はNO2,もしくはN03を買う。 今日は日本からインポーター・CROS ROADクロス・ロード藤原さん、愛知県一宮のワイン屋さんLA MUNOラムノの野村さん、クラブ・パッション・ド・ヴァンの山田、竹下がラングドックにやって来ている。 今、ニーム近辺で話題の蔵元、MONT DE MARIEモンドマリーを訪問している。私も朝、ブジーグ村の牡蠣の養殖屋さんに行って、牡蠣を仕入れて持ち込んだ。今回はアサリもあったので持ち込んでワイン蒸しをやった。 新鮮な牡蠣にレモンを絞って、モンドマリーの白、ロゼ、赤に合わせて牡蠣を皆で食べた。 モンド・マリーのワインは、石灰質度の強い土壌なので潮っぽく、なんと赤のAnathemeアナテムでも素晴らしく合ってしまうのに驚いた。 Il y a beaucoup visiteurs japonais qui passent en France. C’ est tres important de faire rencontre avec vignerons et vendeurs japonais. Comme ca que on peut avancer le monde. Creation de la relation intence humaine. Ca va changer tout les sens.

5
Juin

ローヌ河左岸に広がる南ローヌの雄大な葡萄園

ローヌ河左岸に広がる南ローヌの雄大な葡萄園。高速道路A7号線をオランジORANGEで下りて10分程でこの景色になる。私の大好きな景色だ。左に富士山の形をしたヴァントー山(標高1907m)、右手に歯の形をしたダンテル・ド・モンミライユ山(730m)があり。雄大な葡萄を見守るようにそびえている。あの山の麓には私の大好きな素晴らしい醸造家が多数存在している。今日は、フランスで最も早くからビオディナミ農法を始めた蔵を訪問する為にやって来た。 On descend auto route A7 a ORANGE. A 10 minutes, On retouve cette magnifique paysage que j’adore. Et il y a immense vignoble a live gauche de Rhone. On trouve Mont Ventoux a gauche, et Dentelles de Montmirail a droite. Elles protege de vignoble . il y a beaucoup de vignrons que j’aime dans ce coin . Je suis venue pour visiter un des vigneron le plus ancien biodynamiste de France. 南ローヌには多くの歴史を感じさせるローマ時代の遺跡が点在する。しかしこれは?時代が違う。 Il y beaucoup de ruines et monument historique romaine au Rhone sud. Mais, c’est qoui ? ces pierres ? Quelqu’un qui peut me repondre ? Pres de Vaison la Romaine. ヴァントー山 MONT VANTAUXの麓にある醸造元。 エロディーのお父さんはフランスで最も早く1967年よりビオ・ディナミ農法を葡萄に採用した人。 もう50年間もビオ・ディナミを実践した畑はフランスではここが最古。 どこまでも、素朴な味わいのスタイル。 ワインは農業であることを感じさせてくれるワインは少ない。 […]

4
Juin

私の最も好きな醸造家の一人 ラングロールのエリック・プフェーリング

私の最も好きな醸造家の一人 ラングロールのエリック・プフェーリング どうしたらこんな液体を葡萄から抽出できるのか? ここに来る度に、自問しながらエリックとの会話を楽しむ。 由来は一つだけではない。 多くの大切で、細かな作業の一つ一つの精度がここまでの液体を造り上げてしまう。 勿論、単なる作業、動作では片づけられない世界、感性の世界に入り込まないと説明がつかない。 ともかく、唸るほど美味しいワインは世に少ない。特別なワインだ。 L’ANGLORE , VIN EXSEPETIONNEL ソルボン大学で哲学を勉強していたチボーが卒業してドメーヌに戻ってきた。エリックも頼もしくイキのいい助っ人が入って嬉しそう。 多分、エリックはまだまだ改良したい部分が沢山あると思う。チボーが入ったことで可能になることが沢山あるでしょう。 チボーも尊敬しているお父さんから一生懸命学んでいる。    公的AOP組織は、原産地の品質向上・維持が存在理由。でも現状は全く作動していない!! フランスを代表するワインの一つラングロールの TAVELが、AOPを名乗れなくなった。 AOC試飲メンバーのテースティングによって、拒否されたのである。理由は『タベルらしい色合いと味覚ではない。』との事。 世の中、チョット間違っている。 呆れたテースティング能力のメンバーだ。 フランスのAOCも全く品質向上・維持機能が作動していない。 タースティングの後は奥さんのマリー・ローの美味しい手料理をご馳走になった。 今日は台湾の自然派ワイン・インポーターの レベッカとやって来た。 レベッカもラングロールの美味しさに驚愕。 TAVEL VINTAGE 14を飲んで、あまりにもの美味しさに涙をながしていたレベッカ。 奥さんのマリー・ローの手料理をご馳走になった。

3
Juin

ここには、輝く太陽、青い空、エメラルドブルーの海がある

J’ai pris premier TGV a 6:57 de PARIS vers Mediterranee. Je suis arrive a 9 :35 Montpellier. J’ai loue voiture et je suis arrive a Sete. Il y a de soleil brillant et ciel bleu et La mer azur. C’est d’autre monde ici. La vie est differente que Paris. 朝一番のTGV(新幹線)6:57分に、パリから地中海にむけて出発した。 9:35分にはモンペリエ駅に着いた。 車を借りてSETEセットも街にやって来た。 ここには、輝く太陽、青い空、エメラルドブルーの海がある。 ここは別世界だ。 生活もParisとは違う。 気分もパート明るくなる。 海鳥が挨拶にやってきた。勿論、南フランス訛りで。

29
Mai

未開発のダイヤモンドの原石のようなテロワール

トゥールーズから地中海を目指して高速道路を飛ばすと遠くにポッカリ世界遺産のカルカッソン城が浮かんできた。 ここまで近づいて見ないで通り過ぎるのは勿体ない。ちょこっと寄ることにした。 普段、この買付ツアーでは殆ど観光はしないけど、 やっぱり、カルカッソンヌ城は見ておきたい。 フランスのワイン産地にはボルドー、ブルゴーニュのようにそのテロワールをトコトン追究したワイン造りをした産地がある。それは幸運にも、歴史上、さまざま理由でテロワールの表現をする贅沢な造りをしても、それを評価、支えてくれる王宮貴族に飲まれるチャンスがあった。語り継がれて知名度が近代に繋がり、交通の便利さ、巨大市場の地理的有利さによる幸運が重なり、ヨーロッパ食文化の一部となり現在のボルドー、ブルゴーニュの暖簾が存在している。 しかし、フランスには、まだまだ、未開発のダイヤモンドの原石のようなテロワールが沢山存在している。 これは間違いのない事実である。 そんなダイヤの原石テロワールを、未開の先住祖先(血統はなくても)から引継ぎ、原石を強烈な志をもって磨き続けている醸造家達がフランスの片田舎に存在している。 ここミネルヴォワには、ミネルヴォワの恐るべきポテンシャルを世に知らしめてくれたPAUL-LOUIS –EUGENNE ポール・ルイ・ウジェンヌがいた。(現在は引退)、そして、磨き続けて20年が経とうとしているJEAN-BAPTIST SENATジャン・バティスト・セナがいる。両者とも強烈な個性、パーソナリテーを備えている。何よりミネルヴォワのテロワールに熱烈な愛情と情熱をもっている。(SENATセナは本当に素晴らしい。SENATに関しては別の機会にレポートしたい。) さらに、ここにきて何人かの優秀な若者達がミネルヴォワの原石に興味を持ち、先輩たちに負けない強烈な志をもって、より静かに確実に、この魅力的な仕事に打ち込み始めた若者達がいる。 その一人がこのDOMAINE DE JARRE ドメーヌ・ド・ジャールのである。

23
Mai

酒販店グループESPOAの精鋭部隊がやって来た!!(ボルドー)

酒販店グループESPOAの精鋭部隊がやって来た!!(ボルドー) 日本の酒販店グループのESPOAが恒例の5月買付ツアーにやって来た。日本全国に約100店、独立を保ちながら良い商品、食品、酒、ワインなどグレードの高い本物商品を販売する酒販店集団である。 限りなく体と地球に良い商品を、無名だろと有名だろうと関係なく熱意と努力で販路を広げているグループだ。 ワインは90年代前半より23年前より直輸入している。毎年、精鋭部隊がミレジムの検証と新規ワインの開発の為にやって来る。(写真はボルドーのガロンヌ河の畔、ここから世界に向けて船で出荷された。今は世界遺産に指定されている。) Le groupe de Cavistes japonais est arrive a BORDEAUX. Il y a100taine caves sur Japon entier. Il essaye de presenter des vins et alimentations haute qualite et authentique ,mieux pour sente et la Terre . Ils ont beaucoup de passion et pacience, cars c’est pas facile de vendre produits un connu. Ils se groupe pour importer de vins . ils viens tous les ans en Frnce pour visiter vignerons et deguster nouveaux milesime. 到着初日はボルドーの歴史上、超重要な儀式が行われたサンタンドレ大聖堂を見ながら気勢を上げた。 この教会でアキテーヌ公国の姫エレオノールとイギリス国王のアンリーが結婚式を挙げた。それ以降ボルドーはイギリス領となった。 お蔭で、ボルドーワインが世界中に出荷されることになった。その原点がこの大聖堂から始まった。 この熱いツアーもここから始まる。 自分が売る商品の源流を見ることは実に大切なことだ。ワインが育ったフランス文化、人、習慣に触れることは、ワインの基本に触れることに繋がる。何事も基本は重要なこと。 Le groupe de caviste ESPOA en France. 酒販店グループのESPOA 買付ツアー(ボルドー) 私は24歳~30歳までの6年間をボルドーで過ごした。1976年から1982年までの滞在だった。子供の頃からやっていた武道を教えながら葡萄を学んだ。私にとっては、ボルドーは第2の故郷である。その滞在中に、ソムリエ志望の若き田崎真也さんも同じ時期にボルドーにいた。よく一緒に遊んだり飲んだものです。当時はお金がないからカフェバーのVIN DE TABLEをガブ飲みしたものです。最初に来たのは彼がまだ19歳の時だった。あのソムリエ志望の田崎さんが、今や世界ソムリエ協会の会長さんになっている。凄いものですね。 6年間の滞在を終えてボルドーを去る時、電車の中からガロンヌ河の向こう岸にこのサンミッシェル教会の景色が目に入った時、胸にジーンとくるものがあった。 Le groupe de caviste ESPOA en France. 酒販店グループのESPOA 買付ツアー(ボルドー) 今回は全員で7名と少ないので、運転手付きのベンツのハイヤーを借りての旅となった。いつもは大型バスでの移動なので色んな規制があって時間がかかる。今回の旅はスピーディーにできるので良い。 初日はこのガロンヌ河を超えてポムロル、サンテミリオン方面への移動。ガロンヌ河には超大型客船が泊まっていた。 ここボルドーは海から30キロほどあるけど全く港として作動していたのが理解できる。 このが港から中世から世界中に出荷されていたのがこれを見ただけでも理解できる。 今は高速バイパスが走っていて一時間もかからずポムロルまで着いてしまう。 Le groupe de […]

9
Mai

BMO山田夫妻と国虎屋にて

BMOの山田恭二さんがポルトガルからパリに着きました。ポルトガルで美味しいものを食べ過ぎの山田夫妻、今夜はパリ一美味しいうどんの国虎屋で一杯。オーナーの根本さん特別グラスを持ってきてくれました。野本さんもワイン大好き人間。ラングロールで乾杯!! オツマミにおでん、おでんの旨味とシュマン・ド・ラ・ブリュンヌの石灰岩盤からのミネラル旨味が全く同じ。 塩味を感じるのでカラスニとも合わせました   天ぷら盛合せと冷やしうどんをラングロールをやりながらツルとやりました。 しかし、国虎屋も天ぷらの腕を随分あげました。美味しい天ぷらにコシのある高知風うどんを頂きました。パリでこんなに美味しいうどんを食べられるとは幸せなこと。 明日は山田さんとアルザス訪問予定。 BMOの山田さん 日本で自然派ワインを広める為の

7
Mai

TERRE D’ADOPTION

Degustation a l’aveugle . C’est Kisho qui a trouve. Vin de Laurent HERLIN. Tres tres bon. Jolie jus. C’est c Franc. Manifique !! Ho oooooooo ! TERRE D’ADOPTION ブラインドテースティングをやった。 KISHOがズバリ蔵元を当てた。 何て..うまいんだろう !! カベルネ・フランでこの液体を造るとは...。 ローラン・エルラン ! 素晴らしい!! ワイン名は テール・ダドプション

5
Mai

Les GANIVETS 2006

Philippe JAMBON J’ai ouvert Les GANIVETS 2006. Magnifique !! terriblement bon !! ce formidable equilible Philippe nous apprends importance de patient et loi de nature. 2006は8月に雹が降った。ボトリティスが発生しながらも良く葡萄が熟した年。色んなトラブルがありながらも6年間の樽熟成を経て ワイン自身が内部で悪玉と善玉が戦って、結局、正義の善玉が勝利して途轍もないバランスのワインが完成。2013年の12月に瓶詰したもの。 ウーン、現在、判っている醸造学では説明がきかないワインだ。 こんな実験は誰もやったことがないから、当然のここと。 ハッキリ判って居ない事を、慣例、ありきたりの常識で否定したり、拒否することは、自分の世界を狭くすること、その先にある真実を見逃すことに繋がる。忍耐の大切さ、自然の法則を教えてくれるワイン。 恐ろしく、ふくよかで上品で、途轍もなく美味しいワインがここにある。ウーン、旨い。 不幸中の喜び !! パリの自宅の地下カーヴに泥棒に襲われました。 泥棒はカーヴ内のカートンを外まで持ち出して散らかして金目のワインを探した形跡があった。しかし、私のワインはVIN DE TABLE が多く、お金に換金できそうなワインは殆どなし。 とられたのは、ブルゴーニュのフィリップ・パカレとプリューレ・ロックの年代ものだけでした。 全部で2ケースほどで済みました。 他のもの、私にとっては重要な、もう本人が亡くなって幻のワイン。 MAZIERES、HAUT MEDRACのCH-HAUT BRUGASなどは一切手を付けず無事でした。 PAUL-LOUIS-EUGENNEの93,94,95など全く無事でした。 CLOS REGEARDも幸いに無事でした。 もう一つ、PACALET ・ROCH 92と書いた特別CUVEも6本無事でした。 カートンを掘り起こしてくれたお蔭で、奥の方に入っていたワインを再発見したり、出せるようになったが嬉しい。 不幸中の幸い。

4
Mai

DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会

日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO 最終日 Dernier jour au Japon.. Seminaire a TOKYO DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会 ダール・エ・リボのワインが日本に入って20年が経った。その20周年記念日本ツアーを輸入元の野村ユニソン社の主催で長野、名古屋、京都、大阪、神戸、東京で行った。今日は最終日の東京である。 野村ユニソン社の藤木さんが挨拶。今回のツアーの集大成がこの東京セミナー兼試飲会。 藤木さんの意向で少人数でゆっくりダール・エ・リボの二人と直接話せる規模のセミナーとなった。 Depuis 20 ans que Les vin de Dard et Ribo sont arrive au Japon. Rene-Jean et Francois ,c’est la premiere fois qu’il sont venues en tous les deux ensamble. Ils ont fait seminaire et degustation a Nagano, Nagoya, Kyoto,Osaka,Kobe, et Tokyo aujourd’hui. Francois a pris d’habitude de faire discour. 日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO Dernier jour au Japon.. Seminaire et Degustation a TOKYO C’est tres important de L’echange et contacte avec les conssomateur et restaurateur japonais. Pour quoi 2o ans ? Parceque ils cultivent la terre japonaise. […]

4
Mai

自然派ワイン見本市 LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS

自然派ワイン見本市-LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS 5月2日の月曜日、パリの中心地、日本食レストランの多いオペラ座に近いリュリー通りで開催された。45社の造り手がパリに集まった。週末のSALON RUE89に続いて連日のワイン見本市だった。月曜日とあって一般人は少ない。 パリのレストランは月曜日 が休みが多く。業務店、海外のバイヤー、などが多かった。 醸造元の中には土曜、日曜、月曜日と連日参加した蔵元もあった。 会場も幾つかの部屋に分かれての試飲会場であり、プロばかりのテースティングなので比較的落ち着いて試飲できたのが良かった。 NICOLAS CARMANS ニコラ・カルマラン フランスで最も寒い葡萄産地の一つAVEYRONアヴェイロン地方でワイン造りに挑戦しているニコラ。2003年に家系の実家があるアヴェイロンに戻りフィロキセラ以前に葡萄園があった山の斜面を開墾して復活させた。地元品種のFer Servadou フェール・サルバドゥを栽培している。ガメ品種は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきたもの。寒冷な産地だけにアルコール度数も11度、12度と低く、果実味が全面にでるマセラッション・カルボ醸造をやっている。標高も500メートルと高いために収穫は10月の中旬から11月と遅い。フランスの中でも最も遅い収穫の産地。自生酵母のみで発酵。 MAXIMUSマキシム 自然度が高く、アルコール度数11.50と軽くて、透明感、爽やかな酸、かつ果実味もあり上品さ深味すら感じる逸品。 MARC PENOT マーク・ペノ ムスカデでありながら途轍もなく美味しい白ワインを醸すマーク・ペノ。除梗なしのグラップ・アンティエールで低温にて一晩マセラッションする。『低温でしか働かない自然酵母が活動するんだ。』とマークは云う。それがこのマーク・ペノしか出せない特別なムスカデ果実風味のカギ。 この手法をマークはNUITAGE ニュイ・タージと呼んでいる。 どこまでも優しい、ソフトで旨味がのっている特別なムスカデとなる。この美味しさに世界中の自然派ワイン・ファンが気付いてしまった。 DOMAINE COQUELET ドメーヌ・コクレ 今、ボジョレで最も元気のあるファミリーはデコンブ・ファミリ。その長男のダミアンは独立してDOMAINE COQUELETドメーヌ・コクレを設立。設立と同時に世界中に知れ渡った。アメリカへの輸出が多い。真っ直ぐな果実味、濃縮感と酸が同時に存在するスタイル。トマトソース系の料理には抜群に合う。爽やかさと果実味が実に心地よい。モルゴンの銘醸畑、COTE DU PYコート・ド・ピはミネラル感が加わって深味もある。私の大好きなスタイル。 DOMAINE ROLS ドメーヌ・ロルス あのアメリカ車ロールスと同じ名前。ロルス兄弟はニコラ・カルマランと同じAVEYRONアヴェイロン地方にある。ニコラのところから更に山の中へズット入っていたCONQUE コンク村にある。中世からフィロキセラ以前までは葡萄栽培がされていた地方だった。ずっど途絶えていた葡萄畑を2003年よりコツコツと耕して、葡萄を植えて、中世の頃の葡萄園を再生させている。 約6hあり。山の中の寒い地方に6hの畑を再生した。シスト土壌である。Les Anciensレ・ザンシエンヌはメルローを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造させたもの、シスト土壌のスカットしたミネラル感とカルボ醸造からくる果実味のバランスがいい。シスト土壌のシュナン品種を醸した白、La Coccienelleラ・コクシネルは爽やかさとシストのミネラル感が素晴らしい。隣村の(決して近くはない)ニコラ・カルマランと仲良く肩を組んで進んでAVEYRONアヴェイロン地方を盛り上げている。 パリのワイン屋、名店Cave AUGEの切り盛りしているマークもやってきた。いち早く自然派ワインをパリに持ち込んだマーク。自然派ワイン初期の売れない頃の無名自然派を絶大なワイン消費市場のパリに積極的に紹介、販売した大切な人。どれだけの自然派醸造家が助けられたことだろう。 今でも、積極的に新しい醸造家を取り入れて、いつ行っても新しい発見をさせてくれるCave AUGEのマーク。相変わらずパワフルな人。 Laurent HERLIN ローラン・エルラン (BOURGUEIL) 2mを超す大男のエルラン。元コンピュター技術者だったエルラン。自然派ワインが大好きだったエルランは2008年に人生を変えることを決断。ワインを自分の手で造りたくなってボーヌのワイン学校に通う。そして2009年にロワールのBourgueilに醸造所を設立。ローランは自然を汚すような仕事はしたくないという信念があった。当然、最初からビオディナミ農法を採用。 2Hの畑から開始、今はブルグイユ最上の畑CLOSを手に入れて現在は6ヘクタール。 TSOIN TSOIN ツワン・ツワン ローランはグイグイ体に入っていくワインが好きだった。ブルグイユのカベルネ・フランを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造で醸した。まさに水のようにグイグイ飲める心地よい軽快で爽やかなワイン。 大男のローランがチョット寂しいそう。それもその筈、先週の寒波で、元気に芽がでていたのにマイナス4度で凍ってしまった。ほぼ全滅状態とのこと。ローランとって初めての試練の年となった。この後、どのくらい回復するかはまだ分からない。天から与えられたこの試練を受け入れてできる限りのことを尽くすしかない。これがワインを造るということ。厳しいけどこれが現実。頑張れローラン!! BON COURAGE !! Laurent !! 大きいローラン、今日はチョット淋しそうな顔をしている。それもその筈、先週の寒波で折角芽がでていた元気だった畑がマイナス5度となりほぼ全滅状態。ローランにとってここまで大被害は初めて。どこまで回復できるかは、全く予想がつかない。何とか少しでも回復できることを祈っている。試練の年が始まった。頑張れ!!ローラン。BON COURAGE Laurent !! Kebin DESCOMBE ケビン・デコンブ DESCOMBES家の末っ子ケビンも小さな醸造所を立てて独立。スタイルはデコンブ家の伝統風味を引継いでいる。つまり、よく熟した果実味と真逆のスカットした酸が同居しているスタイルだ。 ケビンが子供の頃から良く知っている。真面目で良く働く青年だ。 最近、チョット太って貫禄が出てきた。 マルセル・ラピエールからお父さんのジョルジュに継承、そして次世代のケビン、ダミアンへと自然派ワインの伝統がここモルゴン村で継承されつつある。 美味しいワインがまた増えた。素晴らしいことだ。 CHRISTIEN BINNER クルスチャン・ビネール アルザスでどこまでも優しい、ソフトなスタイルを醸しだすクリスチャン。日本にも多くのファンがいる。和食にはピッタリのスタイルだ。 ビネールのワインを飲むと、本当にワインは人に似ていると思う。 この優しさは間違いなく彼の性格そのものを表現している。 Mikael BOURGE ミカエル・ブルジュ 今回、ミカエルは所用の為に不在、代わりの女性がブースに。ミカエルの写真は昨年の試飲会時の写真。  控えめな性格の為、世にはあまり知られていなけど、私は昔からかなり高く評価している醸造家である。高品質の割には比較的価格が安目で超お勧めの蔵元である。何世代にも渡る農家で、ミカエルは2005年に自分の名前で蔵を設立。8h。ビオ栽培は2002年より、今はビオ・ディナミ農法を目指している。土壌が石英石、火打石などの石が多くあり、スカットしたミネラル感が素晴らしい。 La pente de Chavigny ラ・パント・ドゥ・シャヴィニ ソーヴィニョン・ブラン品種、グレープフルーツ風味の爽やかさ、石英石のミネラル感、地下層の石灰岩盤の旨味もあって暑い夏に冷やしてグイグイやりたい白ワイン。価格もこの品質にしてこの価格というバランス感覚が素晴らしいワイン。 Le petit Cormier ル・プティ・コルミエール 60歳のカベルネ・フランをミカエルが仕込んだもの。赤い果実フランボワーズ系の爽やかな果実味、 どこまでも優しいく柔らかなタンニン。石英石の小石からくるスカットしたミネラル感のある爽やかな赤ワイン。

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Mai

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大!!

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大 !! 4月30日、5月1日、PARIS SALON RUE 89 今年は、1月から毎週末、フランスの至るところで自然派ワイン見本市が開催されている。今週末だけでも3か所で大自然派ワイン見本市が開催されている。その中でも重要なのが2つ、シャブリのものと、このパリで開催されているLE SALON RUE 89である。約50社の生産者が結集。 フランス全土、イタリア、スペイン、スイス、ポルトガル、ギリシャ、南アフリカの国からの参加である。パリ中の自然派ワイン愛好家が集まるから、もう会場はごった返し。日本の満員電車なみ。普通のワイン見本市では年配の男性ばかりだが、自然派は若い年代層が多い。特に女性ファンが多い。スーと入ってしまう自然派ワインの透明感が受けている。 馴染みの醸造元から無名の新人自然派までバランスよく出店している。今日も大発掘があった。新人も竹の子の如くに増えている。 アルデッシュから古参ジル・アゾニと人気シルヴァン・ボックはトラックで一緒パリまで上ってきた。アルザスからは最近メキメキ腕を磨いているゲーシクト。 遠いルシオンからは人だかりでなかなかブースに近づけない人気蔵のクロ・マソットが参加。 そして西南部の新人女性など、またあらためて紹介したい期待の新人が多数参加していた。 自然派ワインはいったいどこまで増えていくのか? 最近の新人はどれもバランスが良く美味しい。

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Avr

自然派ワイン輸入社DIONY15周年記念

100年を超える歴史を持つ老舗・会社を15年前に劇的に方向転換をした前田社長。 凄い決断だったと思います。 今でもハッキリ覚えています。2002年に社長が一人でフランスに来られて私と5日間フランスを周りましたこと。 そして、2003年に10名の社員を連れてフランスまできて来られたこと。 しかも、全社員とも実費で旅行費を払って参加していたこと。 このような転換は社長一人では不可能です。 全社員が一丸となって会社の方向転換を遂行したエネルギーは流石、京都で100年続く企業だ、と思いました。 この写真は2003年にDIONY事業に関わる10名程の全社員を伴ってフランスに来た時の写真です。まだ、この先、どうなるか?わからないのに、社員が実費で出張して来たことに私は感動したのを覚えました。 2003年の7月の暑い日だったのを覚えています。 ラングドックのGARANNCE 醸造です。夕方について外でパエリャをご馳走になりました。地中海の魚介類を素材にした海の幸パエリャでした。 葡萄園に沈む夕日が大変美しかったことを覚えています。 社員の人達は、実費でフランスまで来たのに観光ゼロの連日連夜、試飲、試飲の旅でした。 前田社長は当時、頭髪も短く精悍な戦う男のエネルギーに満ち溢れていました。 その後も、何回も社長自らが先頭に立ってフランス訪問を続けていました。 この前田社長の戦う姿勢、スピリットが会社全体に流れているのがDIONY社の社風だと思います。 そして、忘れてはならないのは、日本の象徴都市の京都であること。日本の精神の“和”の精神がDIONYS社には流れています。それが自然派ワインとピッタリ合っているのだと思います。 このメンバーで始めたDIONY社が自然派ワイン輸入15周年を迎えたことに、心から嬉しく思っています。  日本主要都市を自然派ワイン一色に! 9社のフランス醸造元と東京、名古屋、大阪、京都と日本の主要都市を自然派のエネルギーで充満させてくれました。 今までこんな風に、9社の醸造元を連れて全国を周るような快挙をする企業は無かった。 切磋琢磨する自然派インポーター同士にとっても良い刺激になって、益々自然派ワイン全体が広がっていくことになるでしょう。 そんな快挙をサラっとやってしまう前田社長、ここでも社長自らが先頭に立ってワインのサーヴィス,説明をやっている姿がありました。 ブルゴーニュからは、今ブルゴーニュで最もパワフルな蔵元 SARNIN-BERRUXサルナン・ベリューが参加。 初来日の二人、とても初来日とは思えない溶け込みかたをしていました。 やっぱりワインの世界でブルゴーニュは重要。 あのブルゴーニュのテロワールを忠実に、自然にワインの表現してくれる造り手が実に少ない。 お金と名声ばかりが目立って、テロワールが霞んでしまうのもブルゴーニュ。確りした哲学、頑固なまでにテロワールにこだわるこの二人のワインは、きっと本物が判るDIONYのお客さんに喜んでもらえると思う。 関銃のように説明をするパワフルなあの順子さんも参加。 DIONYセレクションの深味を一段と充実させた順子パワーは凄い! アルザスのマーク・タンペさんも DIONY社の15周年には重要なメンバーの一人。醸造元のリーダー的存在。 東京の打ち上げは、DIONY社の東京事務所で盛大に祝いました。 こんな時はやはり、ブルゴーニュのあの唄、ララララ、ララララーラ、SARNIN-BERRUXサルナン・ベリューの二人が雰囲気を盛り上げていました。 自然派醸造元のほとばしるエネルギーは凄い!! このフランス醸造元の中にあって全く負けていない順子パワーは 素晴らしい。明るくいて、自分が思った事を直ぐ実行に移せる特殊能力を備えた特別な女性だ。 今、日本酒も造っているとのこと。彼女のアルコール度数12度と 限りなくワインに近い新しいタイプの日本酒も飲みました。 美味しかったです。 こうして、世が変わっていくのでしょう。 順子さんとゆっくりお話しができたことに嬉しく思っています。 真っ直ぐな人だと思いました。 曲がったことが大嫌いで、なんでもやってしまう人。それでいてナイーヴな面も備えている素晴らしい人だと思いました。 この人は、日本のジャンヌダルクになれる人でしょう。 政治の世界でも頑張って欲しいと思います。応援しています。 次の20周年記念に向けてお互いに頑張りましょう!!皆、同じ船に乗っています。 DIONYスタッフの皆さん、ありがとう!!感謝しています。前田社長、ブラボー20周年目指しましょう。 最後に、前田社長との一枚。 15周年途上の2006年の写真です。 この記念イベントはきっと日本の自然派ワインの歴史の1ページとして語り継がれることでしょう。 自然派ワインの伝播にお互いに頑張りましょう!!

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Avr

ダール・エ・リボの日本のファミリー宗像シェフの店 メリメロへ

最初に自然ワインに遭遇した日本人 80年代後半から90年代前半、まだ自然派ワインなんていう言葉が存在しなかった時代に、LYONの街を中心に 北ローヌ、ボジョレで自然なワインを造る醸造元が自然発生していた。ボジョレではあのマルセル・ラピエールを中心に広がっていた。北ローヌではグラムノンの亡き当主フィリップ、そしてダール・エ・リボがいた。 このグラムノン、ダール・エ・リボが親戚の様に付き合っていた亡き鬼才シェフのパスカル・サンテーユがいた。 そのパスカルのレストランで働いていたのが、この宗像シェフなのである。 自然派発祥当時から自然派ワインに浸かっていたのである。 日本人で最初に自然派ワインに馴染んだ人は、この宗像シェフなのである。 日本の親戚に逢いに来た二人 当時、若きフィリップ・グラムノン、ルネ・ジャン、フランソワ・リボ達は時間さえあればパスカルのレストランに行っては一緒に飲み食いしていたようである。当時、あのフィリップ・ジャンボンも一緒に働いていた。パリのビストロ・ルペール・ド・カルトゥッシュのロドルフもメンバーに入っていた。 このメンバー全員が宗像シェフを“ヤズ”の愛称で愛している。 全員が当時のことを云う。『あの奇人シェフの故パスカルについていけたのはヤズだけだ。あんなにタフな男は見たことがない。 そのパスカルは一日に3時間すらも寝ずに料理ばかりしていたんだ。まともに一緒に働けたのは日本人のヤズだけだ。』 全員が宗像シェフを尊敬の念をもって見ている。このメンバーはファミリーだった。 だからフランソワもルネ・ジャンもメリメロに来るのを楽しみにしていたのである。 もう心の底から楽しんでいる二人を見た。 宗像さんのメリメロには、いつも暖かい空気が流れている ! メリメロに到着すると、2グループのお客さんがいた。 このメリメロに入ると、皆、直ぐ友達になってしまう雰囲気がある。 自然派ワインの人なら一度は来たことがあると思う。 もし、まだなら是非楽しみに来てください。 宗像さんの自然派ワインの選択は凄い。初期の自然派から最新のものまで、ブレのない品揃えには驚かされる。 古い年代の自然派も確りと保管してある。 宗像シェフの料理もエモーションが伝わってくる。 トラディション・フレンチを食べたくなったらメリメロしかないでしょう。 宗像さんにとっても、遠いところからはるばる親戚がやって来た、と云う感じ。しかも、フランソワまで来てくれた。両者にとっても、本当に嬉しい再会なのがわかる。 いきなりクローズ・エルミタージの白97のマグナムを開けてくれた。 この一本で店中のお客さんが一同に集まってしまった。その後、何本のボトルが開いたことか。 あのフランソワが椅子の上に立って、葡萄狩りの時によく歌う唄を熱唱してくれました。 一曲では終わらずアカペラで数曲を 熱唱。 お返しに丸山さんが得意のエディット・ピアフのラヴィ・アン・ローズを 熱唱。 大宴会になってしまいました。 久々の再会、しかも日本でYAZUに逢って 本当に嬉しそうだったフランソワ。 メリメロがライヴ会場と化した。 忘れられない一期一会でした。有難う!ヤズ!! フランソワ!! ルネ・ジャン !!