16
Sep

“ヤドカリ”女性醸造家 カトリーヌ・ベルナール

新聞リベラションの元ジャーナリストから自然派醸造家へ 初リリースの2005年から3回目の引っ越し 2005年は農協の一角を間借りして、06、07は友人醸造所に間借り、そして08の今年はピック・サン・ルーのドメーヌ・ド・ラ・サラダへ間借りしての醸造となる。数個の樹脂製タンクを抱えてどこでも移動できるヤドカリ醸造家だ。 今回の引越先、風光明媚で地場に力があるピック・サン・ルーだ。 彼女を知る元新聞社時代の人たちが語る 『彼女の性格は、楽天的、情熱家、行動派、常にハイテンションな女性だ。』 そんな彼女が騒雑とした記者の仕事とパリをあとにモンペリエに引っ越し、約3ヘクタールの畑を購入して醸造家としの生活に転身した。 既に地元や自然ワイン業界では話題の人だ! ロワール地方ムスカデ地区の出身だ。小さい頃から農業が好きだった。 記者の仕事としてモンペリエに来て、ラングドックのピック・サン・ルーの土地を知り、一目惚れ。小さい頃からの夢を実現すべくモンペリエに移住。決めたら即実行のカトリーヌ、約3ヘクタールの畑を購入、しかし醸造所まで購入する金銭的余裕はない。知り合いの醸造所の一角を間借りしながら4年目になる。40歳、2児の母、聡明で活発で魅力的な女性だ! そんなカトリーヌが造るワインは素晴らしく美味しい!! 新壮大な地球の変動期を感じさせてくれるピック・サン・ルー 日本なら神社ができているほど冷厳なパーワーを感じる岩山

28
Juil

クロ・レオニンへ – Clos Léonine

今日はラングドック・ルシヨンに在るクロ・レオニン(Clos Léonine)へ行ってきました! 葡萄畑&宿泊所を管理しているステファン・モラン(Stéphane Morin)さんが出迎えてくれました。 ここは何かアット・ホームで和気あいあいしています。 子供、大人、動物、皆一緒にバカンスを過ごしていて、和やかな雰囲気です。 土壌には海岸が近いのもあって、貝殻などが含まれています。 南仏では気候が暖かいので葡萄の実も大きいです!

25
Juil

Laurent Miquel – Primeur 2008

2007年は特にシラー、黒葡萄の品種についてはとてもデリケートなヴィンテージとして知られています。概してこのような状況の翌年は葡萄が多くなるという傾向があります。収穫の最後の統計を見ると、若い葡萄畑において多くの葡萄を収穫していることが分かります。それに対して樹齢が古い畑はそこそこの収穫でした。これらの反応を観察するのは大変興味深く、我々は樹齢の低い葡萄畑の区画において、ヴァンダンジュ・アン・ベール(摘房)を行っています。 6月は雨が多く降りましたが、葡萄畑に病害はありませんでした。実は、この湿気の時期が乾いた風が吹く時期の後にやってきたため、少し変わったヴィンテージとなっています。 葡萄が成長するこの時期の雨は葡萄畑にとって恵みの雨となり、成長を促しました。5年ほど前から地球温暖化が進んでおり、葡萄畑にとってこの状況はよくなかったので水が必要だったわけです。葡萄畑は大変いい状態です。

9
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 – ル・ブ・デュ・モンド

『ル・ブ・デュ・モンド』とは『果てしない地』と言う意味。雅にその通り。今日訪問した醸造元は、山の奥に住んでおり、一体どこまで行くの?!こんな場所に人なんて住めないよ!という場所まで行かないと見当たらないドメーヌです。山を登りトラモンタンヌ(ピレネー山脈を越えて吹く山風)に耐え、やっと辿り着いたその瞬間・・・目に入った景色はもう息が止まるほど綺麗で自然そのもの!言葉に出来ないくらい感動する眺めでした。 そこで出迎えてくれたのがエドワール・ラフィットさん。南訛りの喋り方とクシャと崩れる笑顔が印象的でキュート!若くてもてるだろうな〜と思っていたら子供が3人もいると聴いてビックリ!今日も娘の発表会なんだと嬉しそうに話していました。優しいパパなんでしょうね! 山の奥に存在する為、すごい斜面が急な土地に葡萄の木が植えてあります。けれどもその分風通りも抜群で葡萄の病気もほぼ無いと。こんな場所に馬を連れて土を耕しているなんて凄すぎる!本当に尊敬します・・・! 実も他の地方に比べたらもう全然大きいです!他で見た葡萄よりもほぼ3倍位成長が早いような・・・太陽の光が畑全面的に当たっていて抜群なロケーションのようです!食べれるかな〜とジックリ見ていたらまだまだ無理だよと・・・味見してみたかったのにな・・ 土壌の質はほぼシストか片麻岩質です。触ってみると、大きな破片がボロボロと崩れ落ちてきてビックリしてしまいました。エドワールも『あんまり触らないほうが・・・』とアドバイス・・・危ないんですか??! そしてエドワールの醸造所へ。ここでもミネラル感たっぷりの美味しいワインを試飲しながら、彼の手作りおつまみ、タプナード(オリーヴ、アンチョビ、にんにくを潰してパンに付けて食べる南仏料理)、チーズクリーム、生ハムを摘んでお腹いっぱいに!エドワールは料理も上手!!これからも危ない中美味しいワインをお願いします!

8
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 – ラヴァネス

今日はドメーヌ・ドゥ・ラヴァネス、マルク・ベナンさんの元にやって来ました!ボルドーワイン醸造大学を最高点で卒業した彼は醸造家の中でもインテリ度ナンバーワン!それだけあってやっぱりオーラも凄い・・・一緒に喋っていると色々興味を示してくれて頼りになるお兄さん的存在!気さくでサービスマンでとても気を使ってくれる優しい人です。 棚にはマルクさんのワインがずらり・・ハーフボトルから限定マグナムまで数多く並べられています。壁には賞がいっぱい。しかも全てが有名なコンクールで勝ったものばっかり。やっぱりこの人はただ者ではない・・! これが今日試飲したワインです。ボルドーのようなラングドックワイン、素晴らしいです!食事と一緒に飲むのがベスト。深みがあって豊富で、『大人の味』がするワイン・・・ラヴァネスを味わっていると、少しリッチなレストランでディナーを楽しんでるような気がしてきます。悪魔でも妄想ですが・・・いつかきっと叶うはず! 特にロゼは最高!この季節にはピッタリです。色もキラキラしていて結構飲みやすいです。隣に置いてあった花束と、ロゼの色がちょうどマッチしていたので思わずパシリ!!何となく雰囲気が出ていると思いませんか・・・? 社長と竹下さんの真剣な表情に注目・・・隣で見守るマルクさんも真剣な顔で二人を見つめています。この後二人は同時にこう呟きました:『美味しい !!完璧なワインだ!!』 これを聞いてマルクさんも嬉しそうでした! マルクのお父さん、ギーさんがご馳走を持って降りてきました!喋りだしたら止まらないおじいちゃん・・しかもマイペース過ぎてマルクも『困っているんだ・・』と耳元でボソボソ・・・今も息子と醸造していて元気元気!でも記憶が少し曖昧な所も・・・愛犬2匹、猫??匹(食事の時間になると色んな所から猫が集まってくるそうです)に囲まれて楽しそうです! さてさて、待っていましたランチ・タイム!せみの音がミーンミーンと響く中今日もテラスでご馳走です!ハムと卵のキッシュ、ライス・サラダ、野菜サラダなど、暑い中で食べるには最高な料理です!後忘れてはいけない、赤ワインと言ったらソーセージですよ! おじいちゃんの昔話しを聞き、おじいちゃんとマルクのやり取りを楽しみながらのどかな時間が過ぎていきました。 庭にはこんな物発見!ギーさん、マルクさん、そして昔飼っていたワンちゃん、ビルの手形!ハリウッドっぽく真似して見たとか・・・でも犬の手形(と言うか足型?!)もちゃんと残ってるって可愛いですね!やっぱりペットは家族の一員だと自覚しました。 そしてマルクさんの事をずっと待っていて離れないワンちゃん。大きな体に大きな心、マルクさんが言うには『世界で一番優しい犬』だそうです。(失礼します、ちょっと親ばか入っていませんか・・・?!)確かに人懐っこくて可愛かったです! ラヴァネスのワインは少しアルコールが高め。結構楽しんでいたら、時間はすでに午後の4時・・・ラテン国ではお昼寝の時間です・・・日陰で一休みしていきたいところですが次へ行かなければ・・・眠いのを我慢して出発!美味しい料理に美味しいワイン、どうも有難うございました!

7
Juil

ASAMI – 初めての訪問 – ラングドック編 − ビオゲット

今日はラングドックに在るビオゲットを訪問です!まだ経営して3年しか経っていないのに、世界中に売られている有名なワインです!キュベは全部で5つ、どれも美味しくて最高です! 元々パリに住んでいたジル・ヴァレリアニさん。元情報科学者であるだけビジネスマンのオーラーが漂ってきます。けれども話してみるととても感じの良い人!色んな話しをしてくれて、全てに興味津々。笑ったら優しい顔になるジルさんです!足を怪我していて大変なのに私達を喜ばせようと色々頑張ってくれて、本当に有難うございました。 オフィス内にはボトルがずらりと飾られています。多分ここは試飲室に使ってる感じです。グラスも用意されていて完璧じゃないですか?!横に飾られてある古いレジも味が出てナイス!他の醸造元に比べたらモダンな雰囲気でちょっぴり殺風景な感じもするのは私だけでしょうか・・・? 小さな醸造所に入ると、ステンレスタンクがボンボンボンと並んでいます。ここは工場ですか?と思いきや、奥の方に木樽発見!でもこれは個人のワインだそうです・・残念、美味しかったのに・・・ ここでお勉強タイム!竹下さんの懸命な説明を聞きながら片手にはペン、もう片手にはワイングラスを持ちながら皆必死にノートを取っています! 瓶詰め室です。全てが整っています。機械もモダンで全て自動にやってくれるそうです!動いているところを見れなかったのが残念・・・奥には空瓶が大量に積んであります。 ビオゲットで有名なのは、このリモネード式のボトル!ふたが閉められるようになっています。これは長年保管してもワインが空気に触れないようにとジルさんのこだわりだそうです。私も一本貰っちゃいました!使いやすいし可愛いボトルです! ジルさんの共同経営者、アラン・クモンさん登場!何かスピーディでアクティブな人です。ワイン大好き!自分のワインも大好き!!という思いがすごく伝わってきます。『美味しいでしょう?どう?美味しくない?最高でしょ?!』と聞き繰り返してくるアランさん。確かに美味しかったです! でもこのアランさん、実は大物なんです!世界的有名なビオパン屋さん、『Le Pain Quotidien』=『日常茶飯事』の創設者!私も昔から好きで、結構行き着けのパン屋です!この人が創ったなんてビックリ!このパン屋は使っている食材全てがビオ、しかもパンの種類も豊富でオリジナル!他では味わえない菓子パンがいっぱい!特にナッツ入りシナモンロールパンは私のお勧めです! 『Le Pain Quotidien』ではフランスでは数少ない « ブランチ »を出しています。アメリカ風で大きなテーブルに皆でワイワイと食事をするというコンセプトが大人気。サンドイッチ、サラダ、スープ、ケーキなど、数多くの美味しい料理があります!もちろんはワインはビオゲット!いつも人がたくさんで賑わっています!

20
Juin

”プリウレ・サン・クリストフ”、アルプスを望むテロワールが生む神秘

サヴォアのワインはかなりマイナーな部類に入ると思うが、実は優れたワインがある。それは、大統領晩餐会にもサービスされた、「プリウレ・サン・クリストフ」だ。 1948年にこの地で生まれたミッシェル・グリザール氏は、1972年から複合農業をしていた家族からブドウ畑を引き継ぎワイン造りを行うようになった。 このドメーヌに行くとまず圧倒されるのは、素晴らしい風景だ!起伏のあるブドウ畑の先に見えるのは、雪を頂いたアルプスの山々だ。この風景を見るだけでサヴォア独特のテロワールを感じさせる。意外なのはことのほか暖かいことだ。昼にボーヌを発って三時間ほどで到着したが、ボーヌよりだいぶ暖かい。この地は寒暖の差が大きく、これも高品質ワインを生み出すひとつの要素になっている。

5
Juin

命と引き換えて手に入れた畑・COKALIERES – DOMAINE D’AUPILHAC訪問

シルヴァン・ファダとコカリエールの畑(すり鉢状になった北向き斜面) 〜 コカリエール物語 〜 シルヴァンはこの畑にくると眼つきが子供のように輝きだしてしまう。この畑を開墾する為に、あまりにも多くのものを犠牲にしてきた。常識人なら絶対にやらない挑戦だった。当の本人も途中で躊躇しかけたことも何度かあった。 山の精に取りつかれたのではと誰もが思った。 この地は地質学的には大変興味深い場所だった。太古の昔、火山の火口跡であり、後に湖があった場所だ。すり鉢状になっている地形だ。彼にとっては、子供の頃から村の羊飼いのおじいさん達から聞いていた特別な場所なんだ。 『シルヴァン、あの山の奥には特別な植物がいつも生息している場所があるんだ。』 シルヴァンは羊飼いのこの言葉を忘れることはなかった。 この地は乾燥した土地だ。だから植物が絶えずあるということは地下水なり水源があるということである。 この辺の山は、低雑木草のガリグとよばれる野生樫の木か野生のタイムやローズマリの低雑木草しか生息できない。木が高くなるとタラモンターヌと呼ぶ強風がなぎ倒してしまう。この風の影響もあって乾燥度が厳しく、極度に痩せた土地だ。栽培できるのは生命力の強い葡萄木かオリーヴの木ぐらいしかない。 〜 開拓中、畑から取り除いた岩盤のほんの一部 〜

28
Avr

ラングドック4月の夏日

なんとラングドック4月26、27日は日陰で27度まであがった。当然、浜辺の炎天下では30度を軽く超える気温となった。土日と云うこともあってまるで夏の海水浴浜辺のようだった。 モンペリエに近いカルノンとグランド・モットの間の浜辺だ。 地球温暖化は単純ではない。 CLUB PASSION DU VINではフランスワイン産地の各地方の天気と気温をHPにて報告することにした。 地球温暖化が表面化している現在、ワイン造りには大変重要な要素となっている。 このHPで3月2日にすでに海水浴を楽しんでいる様子をお知らせしたことがある。しかしその後フランスに寒波が到来して4月初旬にパリ、アルザス、ジュラ、では雪が降った。 西南部地方では3月の温暖で芽がすでに出ていた為に霜被害にあったところもある。他の地方では冷春の為に、発芽が例年並みもしくわ遅くなっているのが現実だ。先週、ブルゴーニュ、ボージョレ、ローヌのぶどう園を廻って来たが、ブルゴーニュでは桜が今満開であり葡萄の目はまだ固かった。ボジョレでは少し出かかっている状況だった。さすがにローヌ地方では、すでに芽が立派になっていた。地球温暖化は実際には気温が上がったり急激に下がったりで複雑な現象となっている。 南ローヌ4月24日撮影

12
Mar

Maxime Magnon bien dans ses Corbières

Ses parents sont ouvriers, il n’y a pas de vignes dans la famille et pourtant très jeune Maxime décide de devenir vigneron. Après des études mouvementées (quelques problèmes liés aux filles, que maxime aime tout particulièrement !!) et un BTS viti-oeno décroché au lycée viticole Davaillet à Dijon, Maxime part chez les autres puisqu’il n’a pas de vignes. Vigneron itinérant il fait ses armes en Champagne (Anthelme Selosse), dans le Beaujolais, à Cornas (Thierry Allemand), fait une petite escapade de quelques années en Suisse…. Puis s’arrête quelques temps en Provence avant que le hasard (où la chance !) l’emporte dans les Hautes Corbières, où il vinifie au domaine Maria Fita […]

15
Fév

ラングドックのグランヴァン、アルキエとわいわいワイン会!

新鋭の生産者が多いラングドックでは珍しい1800年代から続く歴史ある蔵元であり、三ツ星レストランでのオンメニュー常連ワインの生産者として定評のあるドメーヌ・アルキエのジャン・ミッシェル氏とマダム・ヴェロニクが2度目の来日。今回の滞在のの最終日にあたる1月17日、以前から親交のある世田谷のエスポアナカモトを訪問、ワインファンと一緒にワインを楽しみました。 当日はナカモトスタッフの作ったプロ級のメニュー、リエット、マリネ、魚介のキャベツ包み、手羽先のワイン煮、ローストビーフなどと共に、アルキエのワイン8種類を堪能。2006年までフランスに滞在していた中本店長がドメーヌ・アルキエを訪問した時の写真を見ながら、出席者全員で夫妻とのコミュニケーションを楽しみました。 「自然のままのぶどう畑には季節ごとに草もいっぱい生えるけど、それも毎朝のサラダに大活躍さ」 「イノシシは美味しく熟したぶどうから食べちゃうけど、美味しいものは分け合わなくちゃね」 「畑が自然だから生態系も自然。てんとう虫は害虫を食べてくれる頼りになる仲間だよ」 アルキエ夫妻が説明するごとに、一同、感動のため息・・・。この夫妻あってのこのワインとの意見があちこちで盛り上がります。 「旨い!有名どころのエルミタージュもびっくりのこの味でこの価格でいいの?」 「バランスが最高。早速、買って帰らなくちゃ」 「これこそラングドックのグランヴァンだ!」 「この柔らかな旨み、造る人の人柄がでてるよね」 美味しいワインと手造り料理を囲んで、お隣との会話もはずみます。 アルキエ夫妻も、リラックス。店長秘蔵の96年を試飲、99年、2000年と続くヴィンテージを見て、 「ナカモトにはフランスよりヴィンテージが揃っているね。買って帰りたいくらいだよ」 とご満悦です。 最後にはサイン入りのボトルのプレゼントもあり、満場の大喝采の中、楽しいひと時は過ぎて行ったのでした・・・。 美味しい自然派が買えるお店 ESPOAナカモト                        東京都世田谷区弦巻4-2-25 TEL : 03-3426-0038  自然派直輸入ワインが沢山あります。 現在、店長中本氏は、フランス。ラングドック首都のモンペリエに3年滞在してワインを究めたプロ中のプロ。 やさしい性格の真面目なランッグドッカ−です。 南の自然派には滅法強いですよ!           どうぞ来店ください!!