5
Mai

Les GANIVETS 2006

Philippe JAMBON J’ai ouvert Les GANIVETS 2006. Magnifique !! terriblement bon !! ce formidable equilible Philippe nous apprends importance de patient et loi de nature. 2006は8月に雹が降った。ボトリティスが発生しながらも良く葡萄が熟した年。色んなトラブルがありながらも6年間の樽熟成を経て ワイン自身が内部で悪玉と善玉が戦って、結局、正義の善玉が勝利して途轍もないバランスのワインが完成。2013年の12月に瓶詰したもの。 ウーン、現在、判っている醸造学では説明がきかないワインだ。 こんな実験は誰もやったことがないから、当然のここと。 ハッキリ判って居ない事を、慣例、ありきたりの常識で否定したり、拒否することは、自分の世界を狭くすること、その先にある真実を見逃すことに繋がる。忍耐の大切さ、自然の法則を教えてくれるワイン。 恐ろしく、ふくよかで上品で、途轍もなく美味しいワインがここにある。ウーン、旨い。 不幸中の喜び !! パリの自宅の地下カーヴに泥棒に襲われました。 泥棒はカーヴ内のカートンを外まで持ち出して散らかして金目のワインを探した形跡があった。しかし、私のワインはVIN DE TABLE が多く、お金に換金できそうなワインは殆どなし。 とられたのは、ブルゴーニュのフィリップ・パカレとプリューレ・ロックの年代ものだけでした。 全部で2ケースほどで済みました。 他のもの、私にとっては重要な、もう本人が亡くなって幻のワイン。 MAZIERES、HAUT MEDRACのCH-HAUT BRUGASなどは一切手を付けず無事でした。 PAUL-LOUIS-EUGENNEの93,94,95など全く無事でした。 CLOS REGEARDも幸いに無事でした。 もう一つ、PACALET ・ROCH 92と書いた特別CUVEも6本無事でした。 カートンを掘り起こしてくれたお蔭で、奥の方に入っていたワインを再発見したり、出せるようになったが嬉しい。 不幸中の幸い。

4
Mai

DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会

日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO 最終日 Dernier jour au Japon.. Seminaire a TOKYO DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会 ダール・エ・リボのワインが日本に入って20年が経った。その20周年記念日本ツアーを輸入元の野村ユニソン社の主催で長野、名古屋、京都、大阪、神戸、東京で行った。今日は最終日の東京である。 野村ユニソン社の藤木さんが挨拶。今回のツアーの集大成がこの東京セミナー兼試飲会。 藤木さんの意向で少人数でゆっくりダール・エ・リボの二人と直接話せる規模のセミナーとなった。 Depuis 20 ans que Les vin de Dard et Ribo sont arrive au Japon. Rene-Jean et Francois ,c’est la premiere fois qu’il sont venues en tous les deux ensamble. Ils ont fait seminaire et degustation a Nagano, Nagoya, Kyoto,Osaka,Kobe, et Tokyo aujourd’hui. Francois a pris d’habitude de faire discour. 日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO Dernier jour au Japon.. Seminaire et Degustation a TOKYO C’est tres important de L’echange et contacte avec les conssomateur et restaurateur japonais. Pour quoi 2o ans ? Parceque ils cultivent la terre japonaise. […]

4
Mai

自然派ワイン見本市 LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS

自然派ワイン見本市-LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS 5月2日の月曜日、パリの中心地、日本食レストランの多いオペラ座に近いリュリー通りで開催された。45社の造り手がパリに集まった。週末のSALON RUE89に続いて連日のワイン見本市だった。月曜日とあって一般人は少ない。 パリのレストランは月曜日 が休みが多く。業務店、海外のバイヤー、などが多かった。 醸造元の中には土曜、日曜、月曜日と連日参加した蔵元もあった。 会場も幾つかの部屋に分かれての試飲会場であり、プロばかりのテースティングなので比較的落ち着いて試飲できたのが良かった。 NICOLAS CARMANS ニコラ・カルマラン フランスで最も寒い葡萄産地の一つAVEYRONアヴェイロン地方でワイン造りに挑戦しているニコラ。2003年に家系の実家があるアヴェイロンに戻りフィロキセラ以前に葡萄園があった山の斜面を開墾して復活させた。地元品種のFer Servadou フェール・サルバドゥを栽培している。ガメ品種は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきたもの。寒冷な産地だけにアルコール度数も11度、12度と低く、果実味が全面にでるマセラッション・カルボ醸造をやっている。標高も500メートルと高いために収穫は10月の中旬から11月と遅い。フランスの中でも最も遅い収穫の産地。自生酵母のみで発酵。 MAXIMUSマキシム 自然度が高く、アルコール度数11.50と軽くて、透明感、爽やかな酸、かつ果実味もあり上品さ深味すら感じる逸品。 MARC PENOT マーク・ペノ ムスカデでありながら途轍もなく美味しい白ワインを醸すマーク・ペノ。除梗なしのグラップ・アンティエールで低温にて一晩マセラッションする。『低温でしか働かない自然酵母が活動するんだ。』とマークは云う。それがこのマーク・ペノしか出せない特別なムスカデ果実風味のカギ。 この手法をマークはNUITAGE ニュイ・タージと呼んでいる。 どこまでも優しい、ソフトで旨味がのっている特別なムスカデとなる。この美味しさに世界中の自然派ワイン・ファンが気付いてしまった。 DOMAINE COQUELET ドメーヌ・コクレ 今、ボジョレで最も元気のあるファミリーはデコンブ・ファミリ。その長男のダミアンは独立してDOMAINE COQUELETドメーヌ・コクレを設立。設立と同時に世界中に知れ渡った。アメリカへの輸出が多い。真っ直ぐな果実味、濃縮感と酸が同時に存在するスタイル。トマトソース系の料理には抜群に合う。爽やかさと果実味が実に心地よい。モルゴンの銘醸畑、COTE DU PYコート・ド・ピはミネラル感が加わって深味もある。私の大好きなスタイル。 DOMAINE ROLS ドメーヌ・ロルス あのアメリカ車ロールスと同じ名前。ロルス兄弟はニコラ・カルマランと同じAVEYRONアヴェイロン地方にある。ニコラのところから更に山の中へズット入っていたCONQUE コンク村にある。中世からフィロキセラ以前までは葡萄栽培がされていた地方だった。ずっど途絶えていた葡萄畑を2003年よりコツコツと耕して、葡萄を植えて、中世の頃の葡萄園を再生させている。 約6hあり。山の中の寒い地方に6hの畑を再生した。シスト土壌である。Les Anciensレ・ザンシエンヌはメルローを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造させたもの、シスト土壌のスカットしたミネラル感とカルボ醸造からくる果実味のバランスがいい。シスト土壌のシュナン品種を醸した白、La Coccienelleラ・コクシネルは爽やかさとシストのミネラル感が素晴らしい。隣村の(決して近くはない)ニコラ・カルマランと仲良く肩を組んで進んでAVEYRONアヴェイロン地方を盛り上げている。 パリのワイン屋、名店Cave AUGEの切り盛りしているマークもやってきた。いち早く自然派ワインをパリに持ち込んだマーク。自然派ワイン初期の売れない頃の無名自然派を絶大なワイン消費市場のパリに積極的に紹介、販売した大切な人。どれだけの自然派醸造家が助けられたことだろう。 今でも、積極的に新しい醸造家を取り入れて、いつ行っても新しい発見をさせてくれるCave AUGEのマーク。相変わらずパワフルな人。 Laurent HERLIN ローラン・エルラン (BOURGUEIL) 2mを超す大男のエルラン。元コンピュター技術者だったエルラン。自然派ワインが大好きだったエルランは2008年に人生を変えることを決断。ワインを自分の手で造りたくなってボーヌのワイン学校に通う。そして2009年にロワールのBourgueilに醸造所を設立。ローランは自然を汚すような仕事はしたくないという信念があった。当然、最初からビオディナミ農法を採用。 2Hの畑から開始、今はブルグイユ最上の畑CLOSを手に入れて現在は6ヘクタール。 TSOIN TSOIN ツワン・ツワン ローランはグイグイ体に入っていくワインが好きだった。ブルグイユのカベルネ・フランを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造で醸した。まさに水のようにグイグイ飲める心地よい軽快で爽やかなワイン。 大男のローランがチョット寂しいそう。それもその筈、先週の寒波で、元気に芽がでていたのにマイナス4度で凍ってしまった。ほぼ全滅状態とのこと。ローランとって初めての試練の年となった。この後、どのくらい回復するかはまだ分からない。天から与えられたこの試練を受け入れてできる限りのことを尽くすしかない。これがワインを造るということ。厳しいけどこれが現実。頑張れローラン!! BON COURAGE !! Laurent !! 大きいローラン、今日はチョット淋しそうな顔をしている。それもその筈、先週の寒波で折角芽がでていた元気だった畑がマイナス5度となりほぼ全滅状態。ローランにとってここまで大被害は初めて。どこまで回復できるかは、全く予想がつかない。何とか少しでも回復できることを祈っている。試練の年が始まった。頑張れ!!ローラン。BON COURAGE Laurent !! Kebin DESCOMBE ケビン・デコンブ DESCOMBES家の末っ子ケビンも小さな醸造所を立てて独立。スタイルはデコンブ家の伝統風味を引継いでいる。つまり、よく熟した果実味と真逆のスカットした酸が同居しているスタイルだ。 ケビンが子供の頃から良く知っている。真面目で良く働く青年だ。 最近、チョット太って貫禄が出てきた。 マルセル・ラピエールからお父さんのジョルジュに継承、そして次世代のケビン、ダミアンへと自然派ワインの伝統がここモルゴン村で継承されつつある。 美味しいワインがまた増えた。素晴らしいことだ。 CHRISTIEN BINNER クルスチャン・ビネール アルザスでどこまでも優しい、ソフトなスタイルを醸しだすクリスチャン。日本にも多くのファンがいる。和食にはピッタリのスタイルだ。 ビネールのワインを飲むと、本当にワインは人に似ていると思う。 この優しさは間違いなく彼の性格そのものを表現している。 Mikael BOURGE ミカエル・ブルジュ 今回、ミカエルは所用の為に不在、代わりの女性がブースに。ミカエルの写真は昨年の試飲会時の写真。  控えめな性格の為、世にはあまり知られていなけど、私は昔からかなり高く評価している醸造家である。高品質の割には比較的価格が安目で超お勧めの蔵元である。何世代にも渡る農家で、ミカエルは2005年に自分の名前で蔵を設立。8h。ビオ栽培は2002年より、今はビオ・ディナミ農法を目指している。土壌が石英石、火打石などの石が多くあり、スカットしたミネラル感が素晴らしい。 La pente de Chavigny ラ・パント・ドゥ・シャヴィニ ソーヴィニョン・ブラン品種、グレープフルーツ風味の爽やかさ、石英石のミネラル感、地下層の石灰岩盤の旨味もあって暑い夏に冷やしてグイグイやりたい白ワイン。価格もこの品質にしてこの価格というバランス感覚が素晴らしいワイン。 Le petit Cormier ル・プティ・コルミエール 60歳のカベルネ・フランをミカエルが仕込んだもの。赤い果実フランボワーズ系の爽やかな果実味、 どこまでも優しいく柔らかなタンニン。石英石の小石からくるスカットしたミネラル感のある爽やかな赤ワイン。

1
Mai

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大!!

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大 !! 4月30日、5月1日、PARIS SALON RUE 89 今年は、1月から毎週末、フランスの至るところで自然派ワイン見本市が開催されている。今週末だけでも3か所で大自然派ワイン見本市が開催されている。その中でも重要なのが2つ、シャブリのものと、このパリで開催されているLE SALON RUE 89である。約50社の生産者が結集。 フランス全土、イタリア、スペイン、スイス、ポルトガル、ギリシャ、南アフリカの国からの参加である。パリ中の自然派ワイン愛好家が集まるから、もう会場はごった返し。日本の満員電車なみ。普通のワイン見本市では年配の男性ばかりだが、自然派は若い年代層が多い。特に女性ファンが多い。スーと入ってしまう自然派ワインの透明感が受けている。 馴染みの醸造元から無名の新人自然派までバランスよく出店している。今日も大発掘があった。新人も竹の子の如くに増えている。 アルデッシュから古参ジル・アゾニと人気シルヴァン・ボックはトラックで一緒パリまで上ってきた。アルザスからは最近メキメキ腕を磨いているゲーシクト。 遠いルシオンからは人だかりでなかなかブースに近づけない人気蔵のクロ・マソットが参加。 そして西南部の新人女性など、またあらためて紹介したい期待の新人が多数参加していた。 自然派ワインはいったいどこまで増えていくのか? 最近の新人はどれもバランスが良く美味しい。

29
Avr

自然派ワイン輸入社DIONY15周年記念

100年を超える歴史を持つ老舗・会社を15年前に劇的に方向転換をした前田社長。 凄い決断だったと思います。 今でもハッキリ覚えています。2002年に社長が一人でフランスに来られて私と5日間フランスを周りましたこと。 そして、2003年に10名の社員を連れてフランスまできて来られたこと。 しかも、全社員とも実費で旅行費を払って参加していたこと。 このような転換は社長一人では不可能です。 全社員が一丸となって会社の方向転換を遂行したエネルギーは流石、京都で100年続く企業だ、と思いました。 この写真は2003年にDIONY事業に関わる10名程の全社員を伴ってフランスに来た時の写真です。まだ、この先、どうなるか?わからないのに、社員が実費で出張して来たことに私は感動したのを覚えました。 2003年の7月の暑い日だったのを覚えています。 ラングドックのGARANNCE 醸造です。夕方について外でパエリャをご馳走になりました。地中海の魚介類を素材にした海の幸パエリャでした。 葡萄園に沈む夕日が大変美しかったことを覚えています。 社員の人達は、実費でフランスまで来たのに観光ゼロの連日連夜、試飲、試飲の旅でした。 前田社長は当時、頭髪も短く精悍な戦う男のエネルギーに満ち溢れていました。 その後も、何回も社長自らが先頭に立ってフランス訪問を続けていました。 この前田社長の戦う姿勢、スピリットが会社全体に流れているのがDIONY社の社風だと思います。 そして、忘れてはならないのは、日本の象徴都市の京都であること。日本の精神の“和”の精神がDIONYS社には流れています。それが自然派ワインとピッタリ合っているのだと思います。 このメンバーで始めたDIONY社が自然派ワイン輸入15周年を迎えたことに、心から嬉しく思っています。  日本主要都市を自然派ワイン一色に! 9社のフランス醸造元と東京、名古屋、大阪、京都と日本の主要都市を自然派のエネルギーで充満させてくれました。 今までこんな風に、9社の醸造元を連れて全国を周るような快挙をする企業は無かった。 切磋琢磨する自然派インポーター同士にとっても良い刺激になって、益々自然派ワイン全体が広がっていくことになるでしょう。 そんな快挙をサラっとやってしまう前田社長、ここでも社長自らが先頭に立ってワインのサーヴィス,説明をやっている姿がありました。 ブルゴーニュからは、今ブルゴーニュで最もパワフルな蔵元 SARNIN-BERRUXサルナン・ベリューが参加。 初来日の二人、とても初来日とは思えない溶け込みかたをしていました。 やっぱりワインの世界でブルゴーニュは重要。 あのブルゴーニュのテロワールを忠実に、自然にワインの表現してくれる造り手が実に少ない。 お金と名声ばかりが目立って、テロワールが霞んでしまうのもブルゴーニュ。確りした哲学、頑固なまでにテロワールにこだわるこの二人のワインは、きっと本物が判るDIONYのお客さんに喜んでもらえると思う。 関銃のように説明をするパワフルなあの順子さんも参加。 DIONYセレクションの深味を一段と充実させた順子パワーは凄い! アルザスのマーク・タンペさんも DIONY社の15周年には重要なメンバーの一人。醸造元のリーダー的存在。 東京の打ち上げは、DIONY社の東京事務所で盛大に祝いました。 こんな時はやはり、ブルゴーニュのあの唄、ララララ、ララララーラ、SARNIN-BERRUXサルナン・ベリューの二人が雰囲気を盛り上げていました。 自然派醸造元のほとばしるエネルギーは凄い!! このフランス醸造元の中にあって全く負けていない順子パワーは 素晴らしい。明るくいて、自分が思った事を直ぐ実行に移せる特殊能力を備えた特別な女性だ。 今、日本酒も造っているとのこと。彼女のアルコール度数12度と 限りなくワインに近い新しいタイプの日本酒も飲みました。 美味しかったです。 こうして、世が変わっていくのでしょう。 順子さんとゆっくりお話しができたことに嬉しく思っています。 真っ直ぐな人だと思いました。 曲がったことが大嫌いで、なんでもやってしまう人。それでいてナイーヴな面も備えている素晴らしい人だと思いました。 この人は、日本のジャンヌダルクになれる人でしょう。 政治の世界でも頑張って欲しいと思います。応援しています。 次の20周年記念に向けてお互いに頑張りましょう!!皆、同じ船に乗っています。 DIONYスタッフの皆さん、ありがとう!!感謝しています。前田社長、ブラボー20周年目指しましょう。 最後に、前田社長との一枚。 15周年途上の2006年の写真です。 この記念イベントはきっと日本の自然派ワインの歴史の1ページとして語り継がれることでしょう。 自然派ワインの伝播にお互いに頑張りましょう!!

28
Avr

ダール・エ・リボの日本のファミリー宗像シェフの店 メリメロへ

最初に自然ワインに遭遇した日本人 80年代後半から90年代前半、まだ自然派ワインなんていう言葉が存在しなかった時代に、LYONの街を中心に 北ローヌ、ボジョレで自然なワインを造る醸造元が自然発生していた。ボジョレではあのマルセル・ラピエールを中心に広がっていた。北ローヌではグラムノンの亡き当主フィリップ、そしてダール・エ・リボがいた。 このグラムノン、ダール・エ・リボが親戚の様に付き合っていた亡き鬼才シェフのパスカル・サンテーユがいた。 そのパスカルのレストランで働いていたのが、この宗像シェフなのである。 自然派発祥当時から自然派ワインに浸かっていたのである。 日本人で最初に自然派ワインに馴染んだ人は、この宗像シェフなのである。 日本の親戚に逢いに来た二人 当時、若きフィリップ・グラムノン、ルネ・ジャン、フランソワ・リボ達は時間さえあればパスカルのレストランに行っては一緒に飲み食いしていたようである。当時、あのフィリップ・ジャンボンも一緒に働いていた。パリのビストロ・ルペール・ド・カルトゥッシュのロドルフもメンバーに入っていた。 このメンバー全員が宗像シェフを“ヤズ”の愛称で愛している。 全員が当時のことを云う。『あの奇人シェフの故パスカルについていけたのはヤズだけだ。あんなにタフな男は見たことがない。 そのパスカルは一日に3時間すらも寝ずに料理ばかりしていたんだ。まともに一緒に働けたのは日本人のヤズだけだ。』 全員が宗像シェフを尊敬の念をもって見ている。このメンバーはファミリーだった。 だからフランソワもルネ・ジャンもメリメロに来るのを楽しみにしていたのである。 もう心の底から楽しんでいる二人を見た。 宗像さんのメリメロには、いつも暖かい空気が流れている ! メリメロに到着すると、2グループのお客さんがいた。 このメリメロに入ると、皆、直ぐ友達になってしまう雰囲気がある。 自然派ワインの人なら一度は来たことがあると思う。 もし、まだなら是非楽しみに来てください。 宗像さんの自然派ワインの選択は凄い。初期の自然派から最新のものまで、ブレのない品揃えには驚かされる。 古い年代の自然派も確りと保管してある。 宗像シェフの料理もエモーションが伝わってくる。 トラディション・フレンチを食べたくなったらメリメロしかないでしょう。 宗像さんにとっても、遠いところからはるばる親戚がやって来た、と云う感じ。しかも、フランソワまで来てくれた。両者にとっても、本当に嬉しい再会なのがわかる。 いきなりクローズ・エルミタージの白97のマグナムを開けてくれた。 この一本で店中のお客さんが一同に集まってしまった。その後、何本のボトルが開いたことか。 あのフランソワが椅子の上に立って、葡萄狩りの時によく歌う唄を熱唱してくれました。 一曲では終わらずアカペラで数曲を 熱唱。 お返しに丸山さんが得意のエディット・ピアフのラヴィ・アン・ローズを 熱唱。 大宴会になってしまいました。 久々の再会、しかも日本でYAZUに逢って 本当に嬉しそうだったフランソワ。 メリメロがライヴ会場と化した。 忘れられない一期一会でした。有難う!ヤズ!! フランソワ!! ルネ・ジャン !!

27
Avr

美食の街PARIS・舌の肥えた大物著名人を包丁一本で和の味覚で魅了していた大野シェフ

美食の街PARIS・舌の肥えた大物著名人を包丁一本で和の味覚で魅了していた大野シェフ 今夜は大阪から東京へ新幹線で移動、旅行鞄を持ったまま“大野”に直行。 フランスに住んでいる私にとって、いつも和食に飢えている。日本でも美味しい和食に美味しい自然派ワインが飲めるレストランが少ない。 本当に残念でならない。とびっきり美味しい和食を造るシェフは沢山いるけど、腕のいいシェフほどワインには無関心な人が多い。ミネラルのきいたイオデな潮っぽい自然派ワインは、和食の美味しさを何倍にもひきたたせてくれるのに。繊細な技の和食ほど最高のマリアージなのに。残念でならない。 でも、東京・銀座に、この大野さんがいる。 大野さんとは、彼がフランス・PARISの幻の和食店“伊勢”の和食部シェフをやっていた時代からの知り合いだ。 あの高田KENZOさんが自分の食堂のように通っていた店。その他にも、フランスの銀幕の大スター・カトリーヌ・Dさんなど映画俳優や仏国トップ政治家など多くの著名人が出入りしていた名店“伊勢”で腕を振るっていたのが、この大野さん。思い通りの食材が手に入らない状況の中で、フランス現地で手に入るもので試行錯誤を繰り返して、和の味を追究し、美味しいものを知り尽くした人達を魅了していた大野さんの技は和を超えた何かを感じる。 私は日本に来た時は、時間の許される限り寄ることにしている。 東京都中央区銀座7−2−20 電話:03-3571-4120 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 今夜のソワレは楽しいメンバーが集まりました。来日中の自然派ワインの世界でレジェンド的存在のDARD ET RIBOのルネ・ジャン・ダール夫妻、フランソワ・リボ夫妻。今、東京でビストロでは予約が取れない新進気鋭のビストロBISTRO SHINBAの菊池さん、同じく、長蛇の列で有名なお好み焼“きじ”のトップ戸田さん、最近、銀座にAUXAMIビルを建てた丸山さん、自然派ワイン・インポーター・ラヴニール大園さん、CLUB PASSION DU VINの竹下とまどか、以上の飛びっきり楽しいメンバーで和食、大野を楽しもうというソワレだ。 気配りの大野さん、今夜の特別メニュを達筆な筆で作成してくれた。 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 美食の街PARISの舌の肥えた大物著名人を、包丁一本で和の世界にひき込んで魅了していた大野シェフの技。 海のもの、山のものがちりばめられた逸品にはダール・エ・リボのSAINT JOSEPH 白12年を合わせた。 花崗岩土壌のルーサンヌ品種が主体の白。12年は穏やかな太陽だった。酸が心地よく残り、よく熟した葡萄しか仕込まないダール・エ・リボの白には残糖ゼロでも味覚上には常に、メモワール・ド・シュークルと云われるほのかな甘さが感じられる。 これが“和”の味覚にピッタリ調和する。そして、大切なのは花崗岩からくるキリッと締まった、やや塩っぽさを感じるミネラル感も海の幸にも山の幸にも調和をとることができる逸品だ。 世界の築地に近い銀座、魚の鮮度は抜群。 刺身にもSAINT JOSEPH 白であわせた。 ウーン、メモワール・ド・シュークルのほのかな甘味が 白身の爽やかな旨味に合わさると素晴らしい相乗効果となって舌をとろけさせてくれる。 和食・割烹で自然派ワインが普通に出てくる銀座・大野 ソロソロ白から赤へ、ソムリエの丸山さんがフランソワ・サン・ロのOn l’aime nature!オンレイム・ナチュールを注いでくれた。 マグナムを片手で軽々とサービス指定くれた。 白から赤への中間にはもってこいのワインだ。 ヴィーフな酸、軽めなアルコール、スカットした透明感、魚介類の多い。和食にピッタリの赤である。 ルネ・ジャンもフランソワも本格的な和の世界に大喜びだ。 桜の花が入ってた山菜鍋 C’est le printemps 14 フタを開けると桜の香りがホワリと立ち昇ってきた。山菜鍋にはル・プランタン14をやった。カモシ期間の短い爽やか造りのシラーはキノコと煮野菜に合う。軽めの造りでも花崗岩のミネラル透明感が口中をニュートラルにしてくれる。 旨味のかたまりの日本のカニは私の大好物。 丹念に身を掘り出してくれていて、あとは食べるだけ。 このスタイルのカニはフランスにはない。 旨いもの好きの皆のほほが緩み笑顔が自然に出てくる。 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 さあ、本日のメーンイベント!! 特性 すき焼き !! 今日の会は、ルネ・ジャンがすき焼きを食べたい!と言い出したのが切っ掛けとなった。初来日のフランソワ夫妻はまだ薄切りの和牛も、すき焼きも食べたことがない。そこに大野さんの技が加わって飛びっきり美味しい好き焼きが実現。 大野さんが鍋と霜降り和牛をもってやって来た。 今夜は鍋奉行が沢山いる。奥のテーブルはビストロ・SHINBAの菊池さんがいる。 フランソワ・リボも薄切りの霜降り和牛を見てびっくり。フランス人にとっては和牛を食べるのが一つの夢。もう目が肉に集中。生でも食べそうな雰囲気。 フランソワはこのすき焼きの事を一生忘れないだろう。 同じ鍋を、仲間達と一緒に分け合いながら食べる日本の鍋文化は、まさに“和”の世界そのものではないだろうか。鍋奉行、食べるスピード、分け合い、鍋を囲むだけで メンバーの気持ち、性格が分かってくる。 それぞれの分野で走っている人達が,一部屋に集まって、飲んで、食べて、話し合うこの時間が素晴らしい。飲むもの、食べるものもエモーション・感情が伝わってくる。 体も精神もレストレ・再生されていくのを感じる。BON VIVANT !! 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 DARD ET RIBが日本で飲まれで20周年記念。 全国を周っている最中のひと時の晩餐会。 良く笑い、よく食べ、よく飲んだ一夜でした。 大野さん、演出有難う。忘れられないソワレでした。 佳き食べ物、佳きワイン、佳き友、佳き瞬間、 全部揃って人生の一コマ。 元気100倍。 明日への英気を蓄えました。

18
Avr

SOIREE AVEC MR FUJITA (KOMATSUYA) 小松屋 藤田社長と共に

フランスでは絶対に食べられない湯葉、超新鮮な刺身、特にホタルイカは甘味・旨味そしてフレッシュでたまりませんでした。 筍 ~ イカ巻ウニ ~ 私の大好物の厚揚げ ~ 海苔天ぷら ~ 最後にツルットうどん    涙がでるほど美味しかった。 久々の日本の味を楽しませてもらいました。やっぱり日本は良いな! もう最高でした。 有難う藤田さん。 6月はお待ちしています。 東京・オザミグループと大阪小松屋だけの限定ワイン、CUVE BOU. SPECIAL CUVEE POUR KOMATSUYA ET AUX AMI A TOKYO. DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・大阪試飲会 大阪自然派パワー全開 !! PASSION !! DARD ET RIBO FETE DE 20 ANS D’APPARITION SUR JAPON フランス自然派の初期から存在するダール・エ・リボ、1984年にダール・エ・リボを設立。初期の頃の自然派の蔵元は皆、孤立しながら試行錯誤で自然なワイン造りを開始した。現在のように醸造家同士の横の繋がりは殆ど無かった時代だ。 あのマルセル・ラピエールとほぼ同時に開始している自然派最古の蔵の一つである。 フランスでもダール・エ・リボはミティークな存在である。何故なら、今でも、自然派の試飲会にも一切参加しない。フランスではダール・エ・リボに面会、話しができる機会が全くないのが現実。日本ならでは出来事。(唯一、年に一度パリの自然派レストランLE PAIRE DE CARTOUCHEでDARD ET RIBO単独試飲会が開催されているのみ) この二人、レネ・ジャン・ダールとフランソワ・リボが同時に移動することは、フランス国内でも殆どない。ダール・エ・リボ醸造始まって以来の出来事と云ってよい。しかも今回は奥さんも同行しての旅である。この4人が一緒の写真に収まっているのはこの写真が初めてだろう。日本ならではの出来事である。特にフランソワの写真嫌いは有名である。フランスでは一切写真を撮らせない事で有名な蔵である。しかもジャーナリストの出入りが禁止。だからフランスのワイン雑誌にダール・エ・リボの記事が載ることは一切ない。写真撮りも取材も唯一、日本人だけが許されている。だからこの一枚の写真は貴重な存在。 L’ECHANGE Autour de vin , meme type gens rassamble. C’est le vin. Ca, c’est loi de nature comme gravitation. ワイン交流の法則 ワインは同じタイプの人達を集める。 引力、重力に似た法則だ。 多くのレストランの皆さん、ワイン屋の皆さんがダール・エ・リボの二人に逢いに来てくれました。 フランスでもめったに会えないフランソワ・リボー 大阪で最も食べたいレストランと云えばLA TORTOUGA ラ・トルトゥーガだ! 料理を食べてエモーションが伝わってくる技を持ってる萬谷シェフ。素材の鮮度が半端でない。 人生の荒波の中、料理にブレがない。 矢のような真っ直ぐな味覚、それでいて優しさを感じさせてくれる料理だ。 ワインの選択も料理と一緒だ。真っ直ぐなものが多い。いきなり出てきたワインがLA BUNOTTEラ・ビュットのロゼだ。 ロワールのトゥーレーヌの砂状・石英石混じりの土壌からはスカッとした真っ直ぐな透明感と砂土壌からの優しさが、萬谷シェフの料理にピッタリだ。 鮮度の高いカツオ・サラダに合わせた。微発泡の爽やかさと石英の真っ直ぐさカツオサラダにピッタリだ。 素焼きの焼き魚に筍・貝類入りの旨味がありながもサッパリしたソースをかけて 頂いた。筍は萬谷シェフ自ら山にとりにいったもの、コシがあって歯ごたえがあって美味しかった。これにはマーク・ペノのMISS TERREを合わせた。山椒の風味があるソースと貝類の旨味にシスト土壌、石灰質土壌の潮っぽい風味が素晴らしいマリアージだった。 そして、スぺインのタラゴナのPARTIDA CREUのBSを合わせた。 スペインワインとは思えない酸、そしてマキシモの優しさが備わったワインにマニフイックとしか云いようのないマリアージである。 LA TORTOUGA ラ・トルトゥーガ 久々の萬谷さんのエモーションナルな料理に感動でした。 人間的にも料理にも深みがました萬谷さんに逢えて嬉しかったです。

17
Avr

FUXUE 虎穴

FUXUE 虎穴 東京・馬喰横山に美味しい中華料理に自然派ワインが飲めるレストランがある。 確かに料理が格別に美味しい。そこに自然派ワインを合わせることができる。

11
Avr

自然派ワインの春の祭典 LA REMISE ラ・ルミーズ

畑仕事が本格的に始まる前に、大きな自然派ワイン見本市がARLESアルルの街で行われた。アルルと云えば日本の皆さんは“アルルの女”でご存じかと思う。ローヌとラングドックの境界に位置している南仏の街である。 70社程の自然派蔵が全フランス、イタリア、スペインから集まってきた。しかし、自然派の活況は本当に凄い! 1月から4月まで毎週の如くにどこかで、自然派ワイン見本市が行われている。普通のフランスワイン業界では、全くこのような見本市は存在しない。自然なワイン、ビオ・ワインの境界線も薄まっていきた。ビオ栽培家も自然な醸造を始めてきた。 つまり、自生酵母でSO2の添加も少ない醸造をやり始めた。これが当たり前になってきた。 グランクリュ・クラッセの醸造元まで、宣伝文句に“自然”というイメージを使い始めている。つまり一昔前のように新樽使用率100%というような宣伝文句が通用しなくなっている。“自然”というイメージの方が宣伝効果があるのだろう。世の中も変わってきたものだ。何はともあれ、除草剤や化学物質の使用が少なくなれば、地球の汚染が減少するのは良いことだ。ワインの本来のあるべき姿に戻りつつあるのはよいことだ。 ともかくルミーズ会場の熱気は凄い!!自然派の発展は違うスタードに入ってきた。これからが面白い。 フランスで頑張る日本人シェフも集まっていた。 左はリヨンの石田さん、右端はヴァランスのカシェットのMASAさん。中央はバニュルスの人気醸造家ブルノ・ド・シェーヌ。ブルノは自分のブースがあるのにも関わらず一日中会場内を闊歩して遊んでいた。今年は船乗りの様相で参加。食の街リヨンで日本人フレンチレストランシェフとして名を轟かせている石田さんは相変わらず重要な自然派見本市には家族全員で参加。カシェットのMASAさんは、近々に全面改装をしてカシェットの横に気軽に自然派ワインを飲めるワインバーを併設する予定。 ガンちゃんこと岩田さん、フランスではKOKIと呼ばれて愛されている。BEDARIEUX試飲会からルミーズに直行しての参加。 ガンチャンは今、サン・シニアンのBIO栽培・醸造家DOMAINE DES SOULIE ドメーヌ・デ・スリエ醸造で働いている。 毎日、畑仕事と醸造の仕事で体が更にガッチリして貫禄がついてきた。石田さんとの久々の対面で大喜び。 ガンチャンの夢はいつの日か自分でワインを造ること。 フランスにて自然派ワイン初期の時代から取り組んでいる面々が勢ぞろい。 今や、変化の速い自然派ワインの世界、重要な変化を見逃さないように 世界中のバイヤーも集まっていた。 勿論、パリの老舗・自然派ワイン・ビストロ“VERRE VOLEE”のシリルもやってきた。 同じくパリの自然派ワイン屋の老舗かーヴ・デ・パピーユの面々もやって来ていた。 元TABLE DE CHANTRE時代にボジョレの自然派の元祖マルセル・ラピーエルなどと共に自然派をレストラン経営者として支えてきた重要人物、 現在はRESTAURANT ALONSOのジェラールもやってきた。まるで自然派ワインの初期から取り組んでいる面々の同窓会のようだった。 スペインのバルセロナで自然派ワインBISTO,ワイン屋L’Amima del Viをやっているフランス人のBeoitブノワとユリアもやって来た。 3年前始めた頃は自然派ワインの販売に大変に苦労していた。今やスペインも自然派ワインが浸透してきた。一カ月前にはバルセロナで自然派ワイン見本市が開かれた。ブノワのこの笑顔で景気を図れる。 つい最近まで、パリのモンマルトルの丘の上で超人気ワイン・ビストロ GRAND 8を経営していたカメルも来ていた。今はやや休養中のカメル。深夜遅くまで客を相手に連夜飲み続けた疲れが溜まっていた。ゆっくり休養してあとは、あのカメルのことだから、また素晴らしいことをやってくれるだろう。 NICOLAS CARMARANS ニコラ・カルマラン 日本からも、ビストロ、レストランで働く若手の人達が来ていた。フランス中央部の山中の寒冷な土地で、素晴らしく軽快でエモーションを感じるワインを造るNICOLAS CARMARANSのワインを飲んで感激。透明感があってスーット体に入っていくスタイル。元パリでヌーベル・メリーと云うワインビストロをやっていたニコラ。自分の地元に戻ってフィロキセラ以前に栽培されていた畑の復活に人生をかけているニコラ。ガメ品種の葡萄苗木は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきた。 自然派ワインの進化!! バランスのとり方が多様化してきた。 自然派ワインも明らかに進化している。 これだけ多くの醸造家が集まると、大きく動きつつある傾向が分かる。自然派ワインは“果実味系”と“薄旨系”タイプのスタイルが主流だった。 今、その主流から脱皮しつつある醸造家が増えている。。 REMISEルミーズの象徴でもある綱渡りのバランスのとる位置が多様化してきている。 造りの変化、多様化がある。今まで、ルミーズに来る醸造家の殆どは、除梗をしないグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボ醸造が主流だった。その造りが本当に多様化してきた。その変化の理由は、まず第一に自然派ワインのファンが急増したことにある。色んなタイプを好む愛好家が増えている。 薄旨スタイルに、やや飽きている、こともある。 みんな同じ顔のワインではつまらないと思う自然派ワイン・ファンが増えつつある。第二の理由として、造っている本人達がやや飽きつつある。もう一つ違うものを追究してみたいという醸造家が増えている。この辺の事情はFACE BOOKでは書ききれないので、また別の機会か違う媒体でご説明したい。これからも自然派ワインを楽しみたい人達にとっては重要なポイントになるでしょう。 DOMAINE DE L’ESCARPOLETTE レスカーポレット イヴォさんも元気に参加。2009年に始めて、今年で7年目になるイヴォさん。ラングドックの北、アルザック大地にある真っ白な石灰岩岩盤の土壌。7年を過ぎてテロワールを熟知してきた。イヴォさんはボルドーのCH-DU PUYシャトー・デュプイとJEAN-MARC BRIGNOTジャンマールク・ブリニョから自然なワイン造りを学んだ。イヴォさんは云う『自分はこの二人のような造りしかできない。』この二人の造りを南仏のミクロ・クリマに調和させたイヴォは凄い。イヴォのワインには、南仏とは思えない酸が常にある。 ESCAROLETTE BLANC エスカーポレット白 酸と石灰岩盤からくる潮っぽい旨味が素晴らしい。ムスカ、テレブレ、テレ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・ノワールで醸す絶品白だ。  JEU DE MAINSジュー・ド・マンはサンソー100%で造る果実の爆発のようなワイン。 まるで葡萄ジュース。旨味ののっていてスーっと入ってしまうワイン。 LES VIELLES レ・ヴィエーユはカリニャンの古木100%のワイン。造りは最近の自然派醸造家が頻繁に取り入れているグレーン・アンティエール醸造である。 除梗はするがフラージ(破砕)は一切しない。葡萄の粒が潰れていない丸ごと粒がそのまま発酵槽に入る。つまり粒内で酵素が働きマセラッション・カルボのような現象が起こる造りである。 最近、この造りをする醸造家が増えている。 LA ROCHE BUISSIERE ロッシュ・ブッシエール 南ローヌ河の左岸山の上FAUCONフォコン村に18Hの畑。畑も標高が高く、もうアトワーヌ・ジョリーのお父さんの代から続くビオ栽培で葡萄の根っ子が石灰岩盤土壌を打ち破って地中深く伸びている。だから南ローヌ強い太陽を浴びても常に酸が残るようになった。今日、アントワーヌは畑仕事、いつも元気な奥さんのローランスが担当。皆がローランスのところに集まってくる。 PETIE JO プティ・ジョ グルナッシュ70%、シラー30%。粘土石灰土壌、除梗して、破砕しない葡萄粒丸ごとのグレン・アンティエール醸造。もう爽やかで透明感もあってスーと入ってしまう心地よいワイン。 SYLVAIN BOCK シルヴァン・ボック 今、フランスで最も自然派醸造元同志のチームワークが良いアルデッシュ地方。マゼルで働きながら、2010年にマゼルから畑を借りて独立。ここ2,3年前よりグングン腕を上げてきた。もともと白は透明感もあって美味しかった。最近、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボ醸造で醸す赤が大変美味しくなった。 透明感ができた。土壌に慣れてきたのだろう。酸も残ってグイグイいける心地よいワインになった。 ここ近年、アルデッシュでは最も品質が素晴らしくなった醸造家の一つ。お見逃しなく。 MYLENE BRU ミレーヌ・ブリュ 今、ミレーヌはオーストラリアに行っている。南半球は今収穫と醸造が行われている季節。ミレーヌは知り合いの蔵でワイン造りをやっている。 今日は、お母さんに代わって娘、レアちゃんが来ていた。彼女は今、ソルボンヌ大学の学生。お母さんとそっくりな風貌、まるでコピーしたようだ。 ミレーヌは子供の時からの夢であったワイン造りを、PASSIONで実現した女性だ。南フランスのラングドック地方、コルビエールの醸造家の娘だった。 醸造家になる夢を家族に反対されて、パリでワイン学校の先生をやっていたが、数年前に我慢できなくなり、自分の夢を実現する為に子供達を連れてラングドックに戻ってきた。ペゼナスとモンペリエの中間に故郷のコルビエールにそっくりの畑を見つけて、あらゆるオブジェクション壁を乗り越えて、醸造元を立ち上げたPASSIONの女性だ。 LADY CHASERA レディー・シャスラ シャスラ品種から ミレレーヌが醸すシャスラは優しく、酸の代わりにミネラル感でバランスをとっている。白。石灰土壌のミネラル感が強く、畑の隣村のブジーグ村の牡蠣に合わせると完璧だ。

4
Avr

BEZIERS

久々のBEZIERSの街、ベジエといえば、PHILIPPE CATUSEAUさんがワイン屋として頑張っている。ビストロもやっている。LE CHAMEAU IVRE酔っぱらたラクダと云う名のビスロ。ベジエに来たら必ず寄るみせだ。アペリティフをやっていたら、偶然にも岩ちゃんが店の前を歩いていた。呼び止めて一杯。 私はMontcalmes * モンカルメスのシャルドネ。岩ちゃんはChristope Peyrus * クリストフ・ペイリュスの赤。何てクリストフ・ペイリュルスの赤は旨いいんだろう。ピック・サンルーとは思えない酸。赤なのにアペロとしていける。 その後はBEZIERS 唯一の星付きレスト、OCTOPUSへ。 BEZIERSの夜の3軒目はBISTROT VIN NATUREのPAS COMME LES AUTRESでしめた。 岩ちゃんが研修したOLIVIER COUSINの息子BAPTISTEが造る微発泡ペットナットをやった。心地よい泡が爽快だ。

10
Mar

夏の終わり パリ ガード・ローブ

まだ、バカンスが終わりきっていない8月末のパリ。パリジャンはまだバカンス地で過ごしている。この時期のパリは空いていて過ごしやすい。パリにいるのは忙しい分野のビジネスマンと世界中の観光客だけ。そんな中、人気の自然派ビストロ・ガード・ローブにやってきた。 流石のガード・ローブもこの時期は客が少ない。でも夏期中無休で頑張っている。今このガード・ローブを切り盛りしているのはこの人、エディットだ。そうあのシャンソン歌手のピアフと同じ名前の美人。このガード・ローブは代々美人店長が継承している。 二番手にソレーヌが控えている。二人で切り盛りしている。元気溌剌のエディットとやや控えめな感じのソレーヌは名コンビだ。忙しく店内を走り周って客の接客をするエディットとその注文・準備をコツコツとこなすソレール。バカンス開けの9月から大人気になるだろう。 今日はガード・ローブ元店長のASAMIとやって来た。数カ月前までは連日満員のガード・ローブをきりもりしていた人気店長だった。今、子供が生まれて育児中、気分転換に長いこと外出をしていないASAMIを誘ってやってきた。 エディットとも久々の再会。 店内に入ると、常連客のエティアンがいた。オープン以来ほぼ毎日一杯引っかけにやってくる。『仕事場から家までの通り道なんだ。』エティアン。ASAMIがいた時期もほぼ毎日の如くにやって来た。勿論、自然派ワインの大ファンでもあり、自然派の新旧を飲みつくしている。 そのエティアンに質問した。 10年間ここで自然派ワインを飲んで、特に印象に残ったり、驚いたワインは、何ですか? 『僕は軽めでグイグイ入るワインが好きなんだ。だからロワ-ルやボジョレのワインが好きだね。』 例えば? 『Lapalu, Picatier, Saurigny, Griottes, Laurent Lebled, Grange aux Belles, Maisons Bruléesなどが好きだね』 我々はこのワインから始めた。そうJulien Guillot*ジュリアン・ギヨの飛びっきり美味しいワイン、赤ラベルで目立つULTIMATUM CLIMATウルティマ・クリマを開けた。私も個人的に大好きワインの一つだ。ウーン、美味い!!何て美味しいんだろう!体に沁み渡っていく液体だ。量が少なくて中々手に入らないワインだ。 マコン地区では飛びっきり美味しいワインを次々と造りあげている JULIEN GUILLOTのワインだ。マコンの白も、発泡ワインもミネラル感タップリの昆布ダシ系の旨味ろ潮っぽさが素晴らしい。マコンきっての醸造家だ。 最後はこの一本でしめた。そうPatrick Desplats*パトリック・デプラのワインだ。先日のアルデッシュ自然派試飲会で会ったばかりのパトリックのワイン。本当に美味しく、深味のあるワインだ。 今日はASAMIとパリ一番に美味しいヴォンゴレ・スパゲッティをこれから食べに行く予定。 やあー、美味しかった!!新店長のエディットのワイン選択は素晴らしい。手に入りにくいワインもキッチリ仕入れている。この秋も超満員のガードロープになるだろう。Merci a la prochaine!

3
Mar

DEGUSTATION JEU DE QUILLES – OFF DE Grands Jours de Bourgogne

DEGUSTATION JEU DE QUILLES – OFF DE Grands Jours de Bourgogne                          フィリップ・パカレが小試飲会JOU DE QUILLEを開催 毎年、この時期にブルゴーニュ・ワインのイベント、GRANDS JOURS DE BOURGOGNE,グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュが開催されている。今年はPhilippe PACALETさんが個別にOFFの小さな試飲会“JEU DE QUILLE/・ジュー・ド・キーユ”を開催しました。 13社の蔵しかいない小さな試飲会。 場所はボーヌ駅の近所にあるパカレ醸造の蔵で行われた。 会場の蔵の中は,超満員状態。フィリップ・パカレの人気は凄いのもがある。世界中からバイヤーが集まっていた。パカレが醸すピノ・ノワールは独特のパカレ・ピノ風味がある。世界中のピノ・ノワールファンを魅了している。 DOMAINE LA COTE ドメーヌ・ラ・コート パカレさんと親しくしている蔵元ばかりが集まった。遠くはアメリカのカリフォルニアから美味しいPINOT NOIR を醸すLA COTEが特別参加していた。 ピノの木苺風味が心地よく、太陽を思わせる膨らみもある。石英石の岩盤土壌からくるヴィーフなミネラル感が酸と一緒になってしめてくれている。素晴らしいピノ・ノワールだ。 CHANTEREVES シャントレーヴェ 日本人女性、ボーヌでワインを醸すKURIYAMA TOMOKOさんも参加していました。昨年からグラップ・アンティエール除梗なしの造りに変えたとのこと。やさしいピノ風味が素晴らく上品なスタイル。女性的なエレガントさ、私の大好きな典型的なピノノワール。 短時間でこの品質にたどり着いたTOMOKOさんに拍手を送りたい。 CHRISTOPH PACALET クリストフ・パカレ フィリップ・パカレとクリストフ・パカレは従兄同士、それもかなり濃い従兄、お互いのお父さん同士、お母さん同士が兄弟である。彼らのお母さんはマルセル・ラピエールの妹である。幼少時代はモルゴンで一緒に暮らしていた時期もあり兄弟のような関係だ。今年から新登場のSAINT AMOUR サン・タムールが素晴らしかった。15年産の共通の特徴は、太陽が強かった年で良く葡萄が熟している。ブラインドではグルナッシュと間違えるほどの濃縮した果実味がある。 17:00から始まったこの試飲会、時間が経つ程に人が集まってきた。他の試飲会を周り終えた各国のバイヤーがやって来た。今や世界中のブルゴーニュファンの間で注目されているPhilippe PACALETである。また、パカレが選択した醸造元にも興味があるのだろう。 私も良く知っているデンマークのインポーターも来ていた。北ヨーロッパも自然派ワインが大人気でグングン伸びているとの事。嬉し限りである。自然派を取り組んでいる人達は皆、仲間である。 レストラン・ノマとも仕事をしているとのこと。ノマが閉まってしまう前に、6月に一緒に食べに行こうとクリストフ・パカレと約束をした。勿論、彼らが予約・同行してくれるとのこと。 リヨンのEN METS FAIS CE QU’IL TE PLAIT,日本人シェフの石田さんも参加 レストランやビストロ業者も集まってきた。リヨンの日本人シェフの石田さんも奥さんのキムさんと参加していた。 今日は特別に臨時休業してきたとのこと。 石田さんの店、EN METS FAIS CE QU’IL TE PLAIT,は自然派ワインの品揃えでは定評がある。そして石田KATSUMIさんの料理は 本当に美味しい。力強さと繊細さの両方を備えた料理だ。 私はリヨンに行くと必ずよる店だ。 もうファミリーの様な存在。 ブルゴーニュを代表する醸造家の一人Philippe PACALET PHILIPPE PACALETは ピノ・ノワールをブルゴーニュのテロワールごとに忠実に表現する数少ない醸造家。パカレのブースはいつも人だかりでなかなか近づけない。彼のピノ・ノワールとブルゴーニュのテロワールの研究はプリューレ・ロック醸造時代から27年間続いている。 その間に地球の温暖化からくるクリマの変化は、彼にとっても醸造段階において多くの変化をもたらした。 常にパカレ独特のピノ風味、パカレ・ピノ香と云ってもいい独自の果実味がある。優しいタッチの尖った部分とか角張った部分が全くない穏やかなパカレ・ピノ風味がある。 パカレのワインは、若くしても美味しい。でも時間を経って熟成した時に出てくるミネラル感がホントに繊細で素晴らしい。本当にブルゴーニュのテロワールの違いが全面に表現されてくる。 世界中のブルゴーニュファンがその事に“気づき”だした。フィリップ・パカレの真価が判り出した。 段々、日本に回って来なくなる時が来るのではないか、とチョット心配になる。 フィリップ・パカレは自分が育った自分の原点でもあるボジョレに畑を買った。MOULIN A VINである。 ブルゴーニュのグランクリュ畑と同じ手間暇をかけて醸したPACALETのムーラン・ナ・ヴァンは 一飲の価値あり。マニフィックMagnifique としか言いようがないガメがある。 『ピノ・ノワールとガメは従兄同士のような存在なんだ。』とパカレは云う。彼のムーラン・ナ・ヴァンにはピノを感じさせるものがある。 DEGUSTATION JEU DE QUILLES 2次会 2em parti- OFF DE Grands Jours de Bourgogne テースティングの後は、勿論、一緒に食べて飲んで歌っての懇親パーティー !! フィリップの奥さん、モニカさんが大活躍。試飲会場の進行、二次会の懇親パーティー、料理の進行、一人5役をやりこなす頑張り屋さん。 シャイで無口なフィリップに代わって場を盛り上げて、ブルゴーニュ独特のラーラーラララララーラ、ラララの唄を歌うモニカさん。 フィリップ・パカレの思い。 参加醸造元にとって、この情報交換の時間帯は大きな意味がある。 普段、孤立して栽培、醸造に集中している醸造家にとって貴重な情報を得る絶好の機会なのである。先輩醸造家やクリマの違う醸造家との会話が、大きなアドバイスや問題解決ヒントになることが多い。人と交わることで新らたなものが生まれていく。皆が良くなっていく。もっともっとワインが美味しくなっていく。いい流れを造っているPHILIPPE PACALET. ブラヴォー 。 太っ腹のフィリップさん、Marcel LAPIERRE本人醸造の最後のミレジム2009年のマグナムを開けてくれた。もう世間では見つからないワインだ。皆、大喜びだ。 一番喜んだのはChristophPACALETだった。 So2添加ゼロのワインでも、全く問題なく熟成する。健全な葡萄だけを仕込んだワインは果汁のエネルギーが違う。So2を必要としていない ガメが熟成するとピノッテしてくる。09もほんの微かにピノ風味が出ていた。 でももまだ若々しかった。私も久々に飲む09だった。 […]

1
Mar

PHILIPPE JAMBON

PHILIPPE JAMBON 人柄              J’aime vin de Philippe JAMBON. On retouve son intention tres fort. Meme sur Une tranche. C’est lui qui selectione. C’est normal. 私はPhilippe JAMBONのワインが好きだ。強い意思を感じる。 例え彼がネゴスで選んだワインのUNE TRANCHEにも同じものを感じる。 当然のことだ。彼の意思で選んだワインだから。 Philippe JAMBONはシャイで、心優しく、芯が強く、決めたことは、たとえ不可能に思えても決して諦めない強い心の持ち主。心動じることなく頑固に最善を尽くす努力派、3児のパパでもあり、家族を大変大切にしている。『僕にとって家族とワイン造りは一体となっているんだ。』 Il ne jamais abanndone ce qu’il aime faire . 『le vin , c’est la famille pour moi』Philippe J’ai ramene une trache de beuf de KOBE chez Philippe. Philippe a debouche Les GANIVETS 、il etais longtemps en fut. Hu… waho…UMAI ! フィリップがレ・ガニヴェを開けてくれた。 長い間、何年も樽で寝ていたワインだ。こんな危険なことを普通の如くにやってしまうのがPhilippeだ。 ウーン旨い!!

15
Fév

カベルネ・フランを名人芸で醸す、YANNICK AMIRAULT ヤニック・アミロ – PART 1

今日は、日本の酒販店グループESPOAが輸入しているロワールのYANNICK AMIRAULT ヤニック・アミロを紹介しよう。 ついでにESPOAグループの活動も同時にご紹介したい。 ESPOAグループでは、毎月13日の日に日本全国のESPOA店, 関連レストランで同じ蔵元のワインを一斉に乾杯しながら飲む、というワイン飲んべ祭りを全国で開催している。 2月はロワールのカベルネ・フランの名手 ヤニック・アミロでした。 カベルネ・フランの名手と云えばロワールに3人存在している。 ソミュール・シャンピニのクロ・ルジャールのナディ・フコ シノンのフィリップ・アリエ そして、このヤニック・アミロである。 90年台からこの3人はミスター・カベルネとして名を覇している。 お互い同士よく付き合っている仲である。 当時は、3人で共同でシャトー・マルゴーの使用樽を購入していた時代があった。 ある時、クロ・ルジャールの蔵に私が訪問した時、この3人がトラックから樽を下ろしていた。 その樽、どうしたの?と聞くと、 『3人でシャトー・マルゴーに引き取りに行ってきたところだ。』と云っていた。 この3人、お互いに良きライバルとして付き合っていたのである。 マルゴーの良質の樽はロワールのカベルネに相性が良いから共同で購入していたのである。 この3人の中で、最も控えめな性格なのが、このヤニック・アミロである。 フィリップ・アリエも控えめだけど、シノンというアペラッションが手助けとなり、今は世界中に有名となっている。 クロ・ルジャールは、あの髭とマリオのような、ミティークな人柄とワイン質で世界のクロ・ルジャールとなっている。 このヤニック・アミロは、畑仕事以外は殆ど興味ない人だ。ジャーナリストが来ても、とっとと畑にいってしまう人。 有名度からすると、2人に距離を置かれた形になっている。 しかし、知る人ぞ知る存在となっている。 カベルネ・フランのファンなら誰でも知っている存在だ。 特に、有名無名にこだわらない本当に美味しい料理を出すレストランには、必ずこのヤニック・アミロが置いてある。 食事とテーブルで合わせるには、どのカベルネ・フランよりも合わせやすいスタイルなのである。 ヤニックのワインは、ワインだけ飲んで判断するジャーナリストには理解しにくいスタイルである。 テーブルの上で飲まれるところにヤニックのスタイルは真骨頂がある。 ヤニックに、趣味は何ですか? と聞いたことがある。 『畑仕事!』 間髪をいれず答えたのが印象的だった。 畑仕事の鬼といえば、エスポアには南ローヌ地方 EAN DAVIDジャン・ダヴィッド がいる。 土壌の人だ!その ジャン・ダヴィッド と比較的しても甲乙をつけがたいレベルの土壌の人である。 葡萄を観察をする時のヤニックの目は違う。 僅かな変化を絶対に見逃さない。 小さな状態の変化から、すべてを悟ってしまう能力を持っている。 いや、その道に、深く深くのめり込んだ人しか分からない感覚的な技である。 これを、理解するのとしないのと、最終的に出来上がる葡萄の品質は天と地ほど違ってくる。 俺の葡萄を見てくれ。自信タップリのヤニック 収穫の時期に、醸造所に行ったことがある。 こんなにも完璧な葡萄ばかりの収穫を私はあまり見たことがない 何をおいても、ワインは原料葡萄の状態が最も重要なのは間違いない。 そこにすべてを賭けているのが、ヤニックだ。 余りにも地味でジャーナリストの目には止まりにくい。 ミスター、カベルネ・フランと呼ばれるにふさわしい人柄である。 数年まえより気候変化・病気に繊細なバラを葡萄園の端に育てている。(ボルドー人もやっている。) 葡萄木より繊細なバラを観察することで、葡萄への対応を素早く対応できる。 勿論、半分は遊び心からのバラ栽培。 良い葡萄さえ収穫すれば美味しいワインができる、とよく云われている。 残念ながらそんなに単純なものではない。 収穫した葡萄を発酵槽にいれて、自生酵母がちゃんと順序よく発酵してくれないと美味しいワインはできない。 自生酵母とは、その土壌独特の気候風土(ミクロクリマ)に合った組み合わせの自然酵母が約30種類ほどある酵母群のことをいう。。 特に大切なのは、アルコール発酵の初期に活動する酵母菌がワインの風味に重要な役割を演じている。 初期から発酵槽内の温度が高いと、初期の酵母菌が働く前に本来後半に働くべき酵母が先に動いて深味、風味のないワインになってしまう。 特にワインの重要な要素であるパファンと呼ばれる香りに特徴・複雑味のないものになってしまう。 土壌の人、ヤニックの畑には元気でイキイキした自生酵母が育っている。 ヤニックと自生酵母達はもう長い付き合いの友人だ。 ヤニックは自生酵母達とまるで会話をしながら醸造しているようだ。 ここでも繊細な感性が必要になる。 アミロ家ではここ近年、トロンコニック型の大型木樽発酵槽を増やしている。 発酵温度が急激に上がることを自然に抑えてくれる性質を持っているからだ。 発酵中にも木樽の木目をとうしてわずかながら息をしている。 そして、アミロ家の醸造所は発酵室全体に冷房が入っている。 発酵槽に外気の影響を受けることを避けている。大変重要なことなのである。 自生酵母達が理想的に働ける環境を整えている。 後は、収穫した葡萄皮に含まれている旨味、色、タンニンの成分をどのように抽出するかの“技”にかかってくる。 これは、一年中、畑で一緒にそばにいて葡萄達を見てきたヤニックしかわからない部分が多い。 感性、フィーリングが大変重要なポイントになる。 ルモンタージをやり過ぎてもワインが粗くなってしまう。 ピジャージを多くやっても繊細なタンニンを出せる年の葡萄もある。 カモシ期間が短くても濃縮感がタップリのワインになる事もある。カモシが長くても繊細で軽やかなワインになることもある。 よく醸造元の中で 『私は一切ピジャージをやらない』 『ルモンタージをやらない。』とかいう人がいる。 本当のところは、葡萄の状態如何ですべてがかわってくる。 『除梗する、しない』の問題も葡萄の状態でかわってくる。 この辺が、一年の畑仕事で育てた葡萄の状態をよく理解していないとできない事なのである。 畑仕事が趣味というヤニックでしかわからないことが沢山ある。 毎年、穫れた葡萄の状態によって造りも臨機応変に変化してくる。 収穫する前から、今年の醸造すべき方法のシュミレーションができている。 カモシの期間、ピジャージ、ルモンタージのタイミングなど、なぜなら、一年間の畑仕事で葡萄のもっているカパシティー、要素をすべて把握しているからである。 ヤニックならではの“技”である。 ヤニックのワインのタンニンは、一口の試飲ではやや硬さを感じることが多い。 でもそのタンニンの粒子の細かさは凄い。 その繊細な粒子のタンニンが食事の時に生きてくるのである。 食べ物の脂身、雑味、違和感をこの細かなタンニンがすべて調和をとってくれる。 これがアミロのスタイルだ。 これは2008年にヤニックが来日した時、 東京・銀座のオザミ・デ・ヴァンでの会食の時だった。 和牛の旨味とプティ・カーヴのこまやかなタンニンの絶妙なマリアージに感動した瞬間だった。 肉からの旨味と石灰岩盤土壌からくる潮っぽい旨味が相乗効果となり、もう舌がトロケそうだった。 それを洗い流してくれる繊細なタンニン、また食べよう、という意欲が倍増してくる。 ヤニックは、この瞬間の喜びを提供する為にすべてを畑仕事にかけている。 そして、このスタイルを貫きとうしている。

19
Jan

ラズ・カマンのカールとラファエルが無事日本に到着

お茶目なカールは大阪の地下鉄内で駅員を見つけると近寄って記念撮影。 テンションが高い。 突然のカールの行動に浪花のおっちゃん駅員さん、固まっていた。 即、ラファエルも近寄って記念撮影。子供のような二人。おっちゃん駅員さんイヤともいえず固まりっぱなし。 絶妙の瞬劇も大阪のオッチャン。有難う、心の中で爆笑させていただきました。流石、大阪は違う。 最初のイベントのたけやさんところから開始。 今年の秋はお客さんツアーもやって、順調にお客さんの心を惹きつけているたけやさん。 2016年は新春から飛ばしています。 会場に行く前に店に寄ってボトルにサイン、勿論、今夜の会で販売するボトル。 会場は豊中のフレンチレストラン、ノア・ド・ココにて。 5年前にもマンスノーブルが来日した時に私も来たレストラン。 大変腕も良い、絶品のシェフのいるところ。 ラズカマン・ブランから乾杯! 最初にご挨拶。 生まれて初めて、これだけの人前で話す二人は、ややドキドキ気味。 いつも普通の如くにやっている事を説明がなかなか出てこない。 その初めてっぽさが新鮮で良かった。 ドライトマトとホタテ貝のテリーヌ オマール海老の冷製ソース 爽やかなでフルーティーなソーヴィニョン100%、あえて樽には入れず 爽やかさを狙った造り。 ワインだけ飲んでもアペリティフとしてもok. 今日の料理、 ドライトマトとホタテ貝のテリーヌ オマール海老の冷製ソース 石灰質土壌の旨味ものってソースにぴったりの相性。 カールも大喜び。 そして、シャトーカマンに バームクーヘン豚のロースト かぶらのグラタン添え ホーレンソ草とトランペット茸のソース 実に凝った料理に二人とも驚き。 お客さんも驚きの料理。 メルロー主体のカマンとホーレンソウのマリアージが素晴らしい。 豚お油味を爽やかに流してくれたカマンが光っていた。 この美味しさに一挙にお客さんも笑顔が溢れてきた。 ワイン、美味しい料理、で人の心も和んで即友達に。 カールの隣のオジサンは現役中にオランダに転勤して住んだことがあり、欧州人には慣れている。 たけやさんもニコニコ。 これまで静かだったお客さんもザワザワと会話が弾んだ。 多くを語らないたけやさん、 でもこの笑顔で皆が惹きつけられている。 後はラズカマン2010、シャトー・メリニャン 2010と2003を続けた。 料理は菊芋風味のポトフと黒毛和牛の赤ワイン煮 あまりにも美味しそうで、写真をとるのを忘れて食べてしまいました。 濃厚な料理に濃厚で力強いワインでピッタリの相性でした。 その後のデザートのガトー・ショコラも濃いメリニャンでバッチリでした。 みんな大喜び。 冬の寒くなった時期は、こってり料理にこってり濃厚なワインが必要だ。 軽いグイグイ飲みワインが流行りの昨今ですが、やはりボルドーのこの濃縮感も捨てがたい。 やっぱりボルドーはボルドーだ。濃いワインが好きなお客さん多くいることをわすれてはいけない。 フランス、パリでも60%の普通の人がワインはボルドー、と思っている。ボルドーワインがは不滅の人気が現実。 美人女性ばかりに囲まれてご機嫌の二人。 最後に全員で ダーとやりました。 造り手と飲む人の素晴らしいふれあいの一期一会でした。 素晴らしい空気と波動で充満していました。 有難う、たけやさん。 良い仕事してますね。

13
Jan

2016年の世界動向と自然派ワイン

世界は大きく動いている。大略的に見れば世がより佳くなるために、人類が乗り越えなければならない課題が浮彫になって来たといえる。愚連隊のような連中が国まで造って平然と世界中の国を相手に戦争を仕掛け、人殺しを当たり前の如くにやっているイスラム国が存在している。 地球温暖化現象がいよいよ表面化して異常気象や環境変化による災害が具体的、日常的になってきた。この年末年始の暖かい気温はフランスではフランス気象台始まって以来の暖かい気温が  記録された。春に咲くべき花が12月に既に開花となった。南仏の春に咲くミモザが12月に満開だった。北極ではこの時期は-50度が普通の気温、しかし今年は+2度という異常な気温となっている。 この2点、1イスラム国の蛮行、2地球温暖化現象の深刻化が、人類のあらゆる方面の活動に、具体的に大きな影響を与えている。単に新聞上のニュースとしてではなく、人々の日常の生活にも、大きく影響を及ぼしている。 15年11月のフランスでの銃撃・爆弾テロは世界中を震撼させた。実行犯はフランス人である。もともとはイスラム教とは無縁だった若者達がある日突然にイスラム国に行って変身しての行動だった。 フランス中にイスラム国の戦闘員が数千人も生活している。彼らの殆どはフランス国内の落ちこぼれた若者達である。彼らは仕事もなく将来の希望が全く見えない状態から脱出をかけて過激イスラム国に入信していった。 自分の価値を認めてくれる集団いや国がある。今、お先真っ暗な状態とは全く違う。自分の存在価値を活かせる場がある。 でたらめな偽イスラム教論理を造って、世界中の人達をできるだけ多く殺戮 することが神に報いること、という出鱈目な理論だ。自分の命を捨てて、可能な限りの殺戮をすることが、人間として立派で価値のあること、という理論を組み立てて入信した若者を徹底的に洗脳している。こんな信じられない狂った集団が国まで造ってしまった。 こんな集団をここまで世界が何も行動せずに放置しておいた、という事実自体が、今までの世界倫理からも考えられない事実現象である。 イスラム国のテロ実行犯の殆どは、イスラムとは関係のない外国人集団なのである。世界中の若者、特にヨーロッパには社会からはみ出された若者が多い。貧富の差の拡大も広がっている。若者達にとって夢を抱けない社会は問題である。特にフランスはいい意味でも悪い意味でも大人の世界の国だ。若者が前面に出れる場が少ない。社会システムにやや問題がある。彼らの溢れんばかりのエネルギーを良い方向に善用できる道があるはずだ。 社会システムが造り出したエントロピー 資本主義社会で勝ち組、負け組の発生、その格差の拡大。自分の会社のみが儲かるシステムで勝ち続けなければならない宿命を持った資本主義社会システム。その限界が生む出した社会の歪が、偏った宗教と結びついてとんでもない国を造ってしまったのである。国、会社、個人の行き過ぎたエゴが生み出したエントロピーと云ってよい。これらの事件は多くの世界中の人達に、色んな事を考えさせる大きな切っ掛けとなっている。この事件は単にテロによる殺戮行為ばかりを非難することより、社会システムの在り方をかんがえさせられた。人々に生き方の変化を迫る事件として捉えることもできる。 第2の地球温暖化現象 昨年末に、テロで緊迫した状態のパリで、世界から195か国が集まり環境対策会議COP21が開催された。 厳戒態勢にあった危険なパリに、なんと147か国の首相、大統領など各国のトップ政治家が集結した。 アメリカのオバマ大統領、ロシアのプーチン、中国の李首相、ドイツのメルケル首相、日本の阿部首相など世界を動かしているトップ政治家がほぼ全員が集まったのは凄いことである。 この事実だけでも、今までにない環境問題の重要性を世界中が認知していることを示している。 この国際会議中、アフリカ、アジアの小国で環境破戒されている現状が次々と発表された。大国の利益追求の企業活動が地球の裏側の小国の国民が多大の環境破壊の被害を受けている現状が明らかになった。  この問題も今までの社会システムが造りだしたエントロピーと云ってよい。 つまり自分の国、自分の会社だけの利益を確保するために行ってきた企業活動が環境 破壊、公害、温暖化、地球破壊に繋がってきたのである。 つまり行き過ぎたエゴの結果と云ってよい。この年末年始に北極の気温がプラス2度という異常な高温となった。普通ならばマイナス50度のところである。 どんな理由、説明の如何を問わず、我々の生き方を変えなければならない現実 が目の前に突き付けられている。                                       この2つの問題は、どんな職種の人、どんな国の人にとっても共通の課題を浮き彫りにしてくれたのである。我々全人類に投げかけられた課題を越えなければ、明日の地球がないということを明確に示してくれた。 人間の生き方の変化が不可欠な時代の到来 我々地球に住む人間一人一人が生き方を変えなければ明日がないという危機感は誰でも認識できるところまできた。貧乏人だろうが、お金持ちだろうが、どんな宗教を信仰していようが、どんなイデオロギーを持とうが、すべての人にとって地球は一つしかないのである。 この意識は、日常生活のあらゆる場面、行動に影響を与えている。 当然の如く、近年の消費者心理の中に“自然”というイメージが大きく影響を与えている。人々がものを買ったり、消費する時には、商品のトレサビリテーを吟味する層が急増している。これは世界的な傾向である。 若手自然派醸造家の急増と自然派ワインの品質向上 我々はワインの世界で生きている。このワインの世界も大きく変化している。まるで氷河が解けるようにビオに転換する醸造家が増えている。 特に世代交代をする若い世代は、ごく自然な形でビオ栽培を導入している。 若い世代ほど自然に関しては敏感である。 今、フランスでは農薬によって病気になった農家の話題がマスコミでも報道されている。 また、除草剤や農薬による水質や農地公害の話題を頻繁にマスコミが取り上げるようになった。 醸造元一旦栽培をビオ、自然な栽培にすると、次は醸造も自然な造りに転換する醸造家が急増している。 あえて、一昔前のように自然派と名乗らない醸造家が増えている。 これは素晴らしいことだと思う。 自然派ワインが浸透して一般化しつつあるのを感じる。消費者の方も何の抵抗もなく自然派ワインを楽しむようになってきた。 自然派ワイン専門のワインバーでも、今は敢えて自然派ワインとは謳わないバーやビストロが増えて いる。その裏には、自然派ワインの品質が格段に安定してきたことが大きな 理由とメリットとなっている。 一昔前の自然派ワインのように、還元した異常に臭いワインや酸化したワインが減少している現状がある。普通の美味しいワインとして気軽に安心して提供できる状況になってきている。 昨今の自然派ワインの品質向上が著しい。そして、高品質の自然派ワインを造る若手醸造家が次々と誕生している。最近の若手は初リリースから本当に美味しい。 初期の自然派醸造家達が多くの失敗を重ねながら試行錯誤で20年の歳月を費やして築きあげた手法があり、それを惜しみなく自然派2世代に伝授した。2世代目の天才的な稀有の才能を持った少数の醸造家達が更に磨きをかけた“技”を確立。そして、最近はその磨きのかかった“技”を最初から熟知して、それを普通の如くに使いこなす3世代目と云ってよい若手が出現してきた。 ここ最近の若手醸造家のセンスが光っている。古参自然派が達しえなかったレヴェルに若手が飛び越えて驚くような高品質のワイン造りあげている。 3世代目の時代が到来しているのを感じる。 初代自然派 マルセル・ラピエール、ピエール・オヴェルノワ、 ダール・エ・リボ、オリヴィエ・クザンなど、 2世代目として  ブルノ・シュレール、フラール・ルージュ、ラングロール、 フィリップ・パカレ、ラパリュなど傑出した才能の持ち主 3世代目として  マチュ・ラピエール、レミー・デュフェート 、 デビュベルタン、バティスト・クザンなど多くの若手誕生中 自然派ワインの愛好家が世界中に拡大 急増する自然派ワインを支える消費者、レストラン、小売店が世界中に増えている。  世界中の消費者の指向が“自然”に向いているからである。 世界の不安材料が一杯の様相、イスラム国、環境破壊からの温暖化などが、人々の指向をますます“自然”な方向に向かわせているのだろう。 北欧、ロンドン、ニューヨークと物凄い勢いで拡大している。 この傾向は2016年も更に拍車がかかるだろう。 品質向上と安定感が備わり、本来のワインに戻ったからである。  6000年のワイン歴史の中で、現在のような人工的な化学物質を加えてワインを造りだしたのはたったの60年前からである。 ボルドーグランクリュが制定された1885年の時代はすべて自然なワインだったのである。除草剤も殺虫剤も人工酵母も存在しなかった時代である。みんな自然酵母でワイン造りをしていたのである。 つまり、当時のワインは今のボルドー・グランクリュより現在の自然派ワインのスタイルに近かったのである。誰もが自然栽培、自然酵母でワイン造りをやっていた。自然派ワインの本質は本来のあるべき姿、つまり普通のワインに戻っただけなのである。 自然派ワインには地球の奥からのメッセージが   フランスの葡萄畑には、まだ世界中の大陸がくっ付いていた時代、3億年前の土壌、ミネラルが多く存在している。古いものは4億年前のミネラル、地質史で云うシルル紀やデボン紀の石灰岩やシスト土壌がフランスに多く存在している。葡萄の根っ子はこれらの土壌のメッセージを葡萄に運びワインの中に伝えてくれている。 46億年の地球の歴史の中で人間が出現したのは、たかだか50万年前からなのである。 我々は人間になる前は微生物、その前はミネラルだったのである。数十億年の進化を  重ねて人間になった。今でも人間の体にはミネラルや微生物が入っている。 人間の体の一部といってもよい。ミネラルや微生物なしでは生きられない存在である。 自然派ワインを飲むということは我々の先祖に出逢うことなのである。 除草剤や殺虫剤をまき散らした畑には、微生物も土壌も死に絶えてしまっている。 そんなワインを飲んでも我々の先祖には出逢えないのである。 地球のメッセージもエネルギーも伝わってこない。 人間が生き方を変えなければ地球は姿を変えてしまう 人間の行き過ぎたエゴの結果として、今地球が壊れかけている。というより、人間が住めない状態だったころの地球に戻ってしまいそう。我々は地球の原点を見つめて生き方を変えなければ明日がないところまで来ている。 地球が46億年の年月をかけて人間が住めるような環境を作ってくれた。それにも関わらず、我々人間は地球を汚して自分達が住めない地球に戻そうとしている。地球の深いところにあるメッセージにもっと耳を傾けてもいいだろう。 ワインの中には、豪華な宣伝や見せかけに大量のお金をかけている有名ブランド も存在している。果てしない金儲け競争に打ち勝っている状態の一部の人間が飲むには相応しいワインなのかもしれない。しかし人間のギラギラした邪念と化学物質と自然を凌駕した如くに人工テクニックを使ったワインには地球のメッセージは入っていない。 自然派ワインは我々人間に、生き方の方向性を示してくれているのではないだろうか。 過ぎた強烈なエゴの持ち主には自然派ワインは造れない。すべてを征服しうるような考え方の持ち主の人間にも自然派ワインは造れない。 気候、土壌、微生物、自分、周りの人、飲む人も含めてすべての環境と友達にれるような人間の大きさがないと美味しい自然派ワインは造れない。 チョット有名になって大儲けして大金持ちになってやろう、という人間も不可能だ。 他人を蹴落として自分だけ利益をえたり、人を騙して自分だけ利益をえるような生き方、自分の優れた能力、技術、を多くの人達と調和をとるような使い方が出来ない人達も、もうこれからは必要のない人種になるだろう。 いわゆる昔風に云うならば、まっとうな人間、まっとうな考え方、関わるすべてのモノをまとめて調和を図るような生き方が必要なのである。 “利は義の和なり”という生き方が必要なのである。 エゴが悪いのではない。エゴにはエネルギーがある。過ぎたエゴがダメなのである。節のあるエゴ、調和をとるエゴがある。世に気持ちの良い空気、波動のようなモノを出せる最強の良質エゴが存在する。   これからの人間の生き方“共生”のヒントが自然派ワインにあり 1990年代の半ばからVIN NATURE自然派ワインという言葉が使われるようになり、現在までになった過程で、当初はマルセル・ラピエールの人間的な器の大きさと魅力で多くの醸造家が自然派ワインに参入してきた。 自然派のイメージとマルセルのイメージが重なっていた時代があった。マルセル亡き後も各地方にリーダーが生まれていい意味で自然派が広がっていった。 その広がり方が良かった。 20社の自然派が東京・大阪で販売者・ファンと交流   先輩醸造家が新参の後輩にすべてを惜しみなく伝授していく姿は、今の世の中には存在しないスタイルだった。競争、競合が普通のこの社会システムの中、自分が 数十年をかけて身に着けた“技” を惜しみなく伝えて、新参者が独立する手法まで面倒をみる、時には畑を提供したり、金銭的に、物理的にも援助をするというシステムがこの自然派には多く見られた。 日本業務店のメンバーがラングロールと交流 他の世界では見られない共生の思想が自然派ワインの世界にはある。 自然栽培は自然と共に協調しなければ成り立たない仕事である。時には自然から過酷な仕打ちを受けたり、自然の恵みを享けたり、喜怒哀楽を日々続けながら勝ち得たものがある。その生活の知恵は、本では絶対に学べない実践哲学なのである。 そこには本当の意味で人間と自然の調和を見ることができる。人と天(月、太陽、星、天候、)人とミネラル、人と微生物、人間同士の調和、他の世界では見られない生活文化が育っている。 PASSION DU VINでは、ワインを造る人、飲む人、販売する人、自然派ワインに関わる多くの人間同士が交わる機会をできるだけ多く企画している。 日本の小売店の皆さんがエリアン・ダロス訪問 造る人と飲む人、造る人と販売する人、販売する人と飲む人など、自然派ワインに関わる人達には共通した空気、波動が存在していることをその都度発見してきた。 素晴らしい一会一期の調和の出会と空間を経験してきた。 環境破壊、イスラム国の蛮行が全面に出てきた2016年の冒頭にあたって、これから人間が向かうべき生き方のヒントが自然派ワインの中に多く存在するように思う。 自然派ワインを愛する人、販売する人、造る人、私にとっては皆同志である。世の中の動きが、ますます我々の方向に近づいてきているよう思う。 […]