17
Juil

南ローヌ自然派の原点RICHAUD Famille リショー・ファミリー

Par Masaki TAKESHITA     自然派の世界も第1世代からの世代交代が進んできている。 自然派巨匠マルセル・リショーも、長男トマが2009年から長女クレールが2014年からドメーヌに参画。新たな風をドメーヌに吹かせている。 更にエルメスで働いていた次女も、現在ドメーヌに数ヶ月戻ってきて、引っ切り無しに来る世界各国からのプロや愛好家達のレセプションを受けおっている。 長女クレールはマルセル・ラピエールでの経験を活かし、収穫したぶどうを10度まで冷やしてからの醸造も始めた。 昨年は例外だが、乾燥と酷暑の南ローヌで、フルーティーでエレガントなワインを造るための、いろいろなアプローチを行なっている。 アルコール度数が15度あっても、それを感じさせない果実味。リショーマジックのレベルは更に上がっている。 この日残念ながらマルセルは友人生産者達とジョージア訪問。 アンフォラ買ってくるかも。。。とマルセルあるあるの話しで盛り上がりました。 家族の愛、家族のパワー、エネルギーがワインにたっぷり詰まっている。

10
Juil

元気ハツラツ!Elodie Balme! エロディー・バルム

今や2児のお母さんとなったエロディ。 会うたびに、そのエネルギーに驚かされる。 マルセル・リショーでの修行の後、2009年に農協の組合員だった父親から3haのぶどう畑を譲り受け独立! いまや17haのぶどう畑でチャーミングな果実味溢れるワインを造っている。 ぶどう畑が増えるにつれ、カーブも増設。 順調にドメーヌを成長させてきた。 エロディの人柄とワインの魅力で、販売も好調。 まだ父親が所有している、残りの8haの取得にも意欲満々だ。 南ローヌにも関わらず、リショーとはまだ違った、グレナデンのようなジューシーながら味わいの秘密はなんだろう??? 90%除梗はするが破砕はせずコンクリのタンクに入れる。発酵途中にジュースを冷やしてリモンタージュを行う。 出来上がるワインは、しっかりとした凝縮度もありながら軽やかな味わいとなる。 この地区伝統のヴァン・ドゥー・ナチュレルも、伝統を絶やさないために造り続ける。 強い信念と女性のチャーミングさ細やかさが、ワインに表れている!頑張れエロディ!

9
Juil

初日、訪問はブルゴーニュから!Romain Chapuis ロマン・シャプイ

PAR Masaki TAKESHITA 快晴🌞!珍しく時間があったので、蔵元訪問前にブルゴーニュ・グラン・クリュ街道をドライブ。 日曜なので、ロマネ・コンティのぶどう畑の周りは、ピクニックする人達が多くいた。 今、まさにぶどうは開花真っ最中。 昨年は酷暑でぶどうの成育も早く、収穫も9月上旬くらいだったが、今年は、通常のリズムでゆっくりと育っており、収穫は9月末くらいとの事。… 第1軒目の訪問はRomain Chapuis ロマン・シャプイ。気は優しく力持ち💪。いつもポマールのカーブでは、窮屈そうな、寡黙な雰囲気のロマンが、今日は小さく、明るく見える。 なんと、昨年の8月、収穫前にラドワ・セリニーに400m2のカーブを立てた。 以前のカーブの20倍くらい、縦と横にデカくなった。 収穫も醸造も瓶詰めも出荷も、全てがやりやすくなった。終始ニコニコのロマン。これで、更に、自分の造りたいワインを目指す環境ができたわけだ。 白も赤も、繊細でミネラルなワイン造りを目指すロマン。酷暑のミレジム2018年は、熟度の高いぶどうが収穫できたが、白も赤も、あまりタンニンを抽出しないように注意を払ったという。 収穫も酸が落ちないタイミングで早めに収穫。 リュリー、オート・コート・ド・ボーヌの白は甘い青リンゴのようでアロマティック。 綺麗な酸と塩気のバランスがいい。 3年前から造っているコトー・ブルギニョン(ガメイ)がこれまた美味い! 年度石灰質のガメイは、とにかくエレガントでミネラル!毎日、これ飲みたいわ(^^)。 ほとんど、白に近い色合いのガメイのダイレクトプレスで造ったロゼは、ロゼというより、少々赤ワインの要素を持った白という感じ。ガストロノミックなしっかとした味わい。 食欲を刺激する味わいだ。 オート・コート・ド・ボーヌ2018赤は、綺麗な酸と少々スパイシーなニュアンスでエレガント。 新しいカーブで更に繊細でエレガントなワインを造り出したロマン! 今年2019年も、ぶどうの成育は順調! やる気満々です!

5
Juil

クリストフ・パカレ醸造のドゥニー・ペノDenis Pesnot

芸術家、ソムリエなど多彩な才能を持つ、ご存知、ミュスカデ、セネシャリエールのマルク・ペノの弟。1987年にマルセル・ラピエールとの出会いからボジョレーに根をおろし、まさに30年間以上。自然派ワインの流れのど真ん中にいた男。ラピエール学校第1期卒業生と言える。 またこの30年の気候の変化を感じ、それに対応する術も知っている。 そんな経験豊かなドゥニがクリストフ・パカレの右腕として、その才覚を思う存分発揮して長らく経つが、そんなドゥニさんも59歳。 今年2019年、来年2020年の収穫、醸造で定年となる。。。 まさに開花真っ只中で、すでに収穫に向けて、頭の中はアイデアがいっぱい。 2018年クリストフはフルーリーに自社畑をカーブと共に取得。新しい冒険がスタートした。 マドンヌと同じく、標高が花崗岩の風化した砂質になった区画のポテンシャルは凄い!とドゥニは言う。 凝縮度とフレッシュ感を合わせ持つワインのできる区画だと! 野生酵母の重要性を熱く語るドゥニ。今週はクリストフがカナダ遠征で不在だったが、 ドゥニ節をゆっくり聞けた貴重な時間だった。 最後に簡単ですが、2018年のクリストフ・パカレ。凝縮度の中に各クリュのテロワールがはっきり出ているミレジム。 ボジョレー・ヴィラージュはいちご、グレナデン。シルーブルはブラック・チェリー。 フルーリーはエレガント、ムーラン・ア・ヴァンはタンニンとキャラメルのような甘みが。コート・ド・ブリュイは火山岩を感じるミネラル感。 最強コンビ、クリストフ&ドゥニ。

18
Juin

初のルネジョンのおうちに行って chez champs Libres

初めてのブドウ畑 もちろん、リヨンより南を車で走ると、名も知らない畑は通り抜けますよ。 雨の予報が、一晩中、集まった人たちのおかげで、降らずに済んだものの、写真は、曇り空。 ジャーン。 ブドウたち。 この傾斜。 だから、作業するのも、機械なんて使えないから、手作業。 途中、ルネジョンの奥さん、マリアネスと、その他、楽器メンバーが集まり楽器片手に、畑を登っていった。 演奏するから、きいていてねと、言われたものの、しばらくして、うえを眺めると、かすかに、きこえてくる音色が。。。 なにしろ、100人近い人が、おのおのワインやビールを片手に話しているので、かき消されてしまっていた。残念。 見えますか。かすかに、畑に人がいるのが。 そのあとは、日本人の味がたくさん。 リヨンのカツミさんは、やきそば。しめには、特製かす汁。 ヴァランスのハリウッドスター・マサさんは、からあげ。 お祭りの屋台並みの手際の良さで、大きなコンロと大きなお鍋で、おいしいお料理。 今回、ルネジョンの2人の息子と1人の娘さんに会ったよ! 優しい。の、かたまりの家族で、大勢の人がいるのに、みんなのことを、ニコニコ、手伝っていたよ。しかも、部屋まで譲ってもらってしまい、彼らは、テントで寝ていた! 日付が変わる頃、ルネジョンのお宝カーヴへ、息子たちとついていきました! 聞き覚えのある年号が聞こえてきます・・・ 私が、もしかすると、私と同い年のワインだね!?と。 ルネジョンから、飲んだことないなんて言われたら、しょうがないな~ と、この写真頂きました! 私は、もちろん、他のお友達も、大喜びで、花にあつまるハチのように、どんどん人が寄ってきて、あっという間に、マグナムが空っぽに。 改め、ありがとう。ルネジョン! 彼が持つと、マグナムの大きさが、あまり伝わらない! 他に、 **カガミケンジロウさんも13年のマグナム。 **スオー・エルヴェ(Souhaut Herve)もマグナムをあけてくれた 。 初めて頂きましたが、一際目立って、おいしく、今でも忘れられない味。 edtiée par Miho

29
Mai

最高の品質と価格と自然度のコストパフォーマンス・ワインPOMPON ルージュ

★ワインは農業! と云う言葉はズバリこの蔵の為にあるのではないかと思う。 50ヘクタールある畑のほぼ半分が葡萄園で、あとは麦や他の野菜の栽培などを行っている。 60年ほど遡ればあのブルゴーニュでさえ、またフランス中が、こんな兼業農家の醸造家が殆どだった。 勿論、畑は馬で耕すのは当たり前。 ★ワインは人! と云う言葉も、ここのファミリーの生き方そのものが、牧歌的で素朴なフランスの農家を再現させたもの。 麦も自分で栽培して、石臼で麦をひいて小麦粉を造り、それで毎日のパンも自分で焼いてしまう。 そんな暖かな家族の生活がワインに表現されている。どこまでも素朴で透明感がある。 そして、誰よりもワインを愛しているヴァンサンがいる。 ★ワインは葡萄園で造る。 健全な葡萄を収穫して自生酵母で発酵。醸造設備は最小必要限のもので充分。これぞ究極の自然なワインである。 葡萄は土着の品種、あのミティークなアラモン品種を主体にサンソー、カリニャン、アリカント品種。 なんて、美味しいんだろう! POMPON ROUGEポンポン・ルージュ! (問合せは日本酒類販売社まで) 日本のレストラン、小売店の皆さんがPOMPONを訪問(日酒販ツアー) 皆さん、東京・パリ・モンペリエ(ラングドック地方)と乗り継いで昨夜に到着。 そして、いきなり超自然な牧歌的農家を訪問。 家の周り広がる50ヘクタールの一部23ヘクタールのテロワールを自分の足で歩いてミクロクリマを体感。 日当たり具合いや、風の流れが微妙に違い、そこに住む微生物・酵母が違う。それぞれの区画のミクロクリマを体感できる。 19年は低気温のせいで2週間ほど例年より成長が遅れている。 そして、シンプルな醸造所の中でテースティング。 そして、おばあちゃん、子供達も学校から昼食を抜き出てきて家族全員で歓待してくれた。 そして、すべて自分達の畑で栽培された野菜ラタトゥイユ、葡萄木を焼いた炭で焼いたソーセージ、をご馳走になった。 勿論、畑で採れたフルーツの自家製のデザートなど心温まる昼食をご馳走になった。 同じテーブルを囲んでひと時を共に過ごす。言葉が違っても、気心が通じ合うものです。 実に大切なことなのです。 馬の扱いを習う。 葡萄木を焼いた炭。 奥さんが焼いたトビッキリ美味しい自家製パン。 おばあちゃんが作ってくれたロールケーキ、チョコレートケーキ、庭で採れたサクランボのタルト。 POMPONポンポンとは、馬の頭についている赤いボンボリのこと。

24
Avr

Marc PENOT・マーク・ペノさん・天から試練のメッセージ

4月の初旬に寒波が北フランスにやって来た。 まだ、精確には判断できないが、ほぼ半分ぐらいは冷害でやられた感じ。 これから、再出発する可能性のある芽もあり、これらに何とか頑張ってもらいたい。 ペノさん、昨年の収穫が良かっただけに、今年もと、張り切っていましたが、残念にもやられました。 でも、天には文句は云えない! 愚痴を云ったところで、何も変わらない。 自分の責任ではなくても、やってくる理不尽なことでも、すべて受け容れて進んでいくしかないのがワイン造り。 悔しいけど、黙ってやるしかない。これで収入が半分。 彼らのことを思うと、些細なことや、多少な理不尽なことにも文句は云えなくなる。人間が鍛えられる。 このメッセージから何かを学んで、明日に向けて再スタートしかない!!

13
Avr

我らの友クリストフ・パカレのST-AMOUREサンタムール

今日は、Beaujolais に来ている。 明日からBBB ボジョレ大試飲会が開催される。 別件で昨日からボジョレ滞在中。 昼にフルーリFreurie 村のビストロにやってきた。 旅とテースティングの連日、何か軽く食べて、美味しいワインをあおりたい。そんな時はボジョレにかぎる。 我らの友Christophe Pacalet クリストフ パカレのSaint Amourサンタムール17を開けた。 名前もアムール“愛”、暖かさが伝わってくる。個人的にも大好きなクリストフのワインの一つ。 17年は軽やかで優しくて爽やかでガメの心地よさがすべて揃っている。 花崗岩のミネラルは何故か、元気が出てくる。明日のBBB試飲会、気合を入れていこう。

3
Avr

最高に心地よく、愛情のこもったデジュネChez Jerome Saurigny

長期に渡った自然派ワイン試飲会も昨日のDive Bouteilleディーヴ・ブテーイユで終わり、今日はゆっくりと我らの最高の友人ジェローム・ソリーニのところにやって来た。 . ジェロームの家にて、久々にのんびりと色んな話しをしながら、佳きひと時を一緒に過ごした。 野村ユニソン社のメンバーとやって来た。キッチンのテーブルに座り、私達が18年のワインをテースティングをしながら、ジェロームが料理を作ってくれた。超忙しかった試飲会ラッシュの後のこの場は、本当にくつろいで心地良かった。 C’etais manifique et agreable temps qui passe. Jerome est tres bonne cuisinier. C ‘est tres important ‘avoir tres bon relation entre importateur et vignerons. Ca ,c est mon travail essantiel. Tu est tres grande cuisinier. Merci .

2
Avr

ジュリーとイヴォ、Masakoさんと焼きの名人Shinoriにて

ずっと来たかったShinoriへ。 何て美味しいんだろう! 笑いが止まらない!! イヴォはこの一月に南仏で試飲会組織L‘Ireelリエールを主催している。 若手の無名醸造家達を集めた面白い試飲会。 試飲会の中では最もフレンドリーでエネルギーのある会である。 若手の中の親分的存在のIvo.

19
Fév

過酷な急斜面のシスト岩盤テロワールから、感動的なエレガントなワインを醸すYOYO

(Les Pénitentesペニタント試飲会より) ファッション関係の華やか世界からの転身。 フランスでも最も過酷な労働作業が必要なバニュルスにやって来た。 急斜面の上に土がほとんどなくシスト岩盤が敷き詰められた土壌。 どんなに頑張っても15hl/hしか生産できない。 あまりにもの過酷な労働と生産量の低さで地元の栽培者で後継者が最もいない地域でもある。 そんな過酷な場所に女一人でやって来て、今まで存在しなかったエレガントなトビッキリ美味しいワインを造りあげたYOYO。 ホントにここまで来るのにどれだけの努力をしたことか!図り知れないものがある。 今では、あのジャン・フランソワ・ニックと一緒になってますます品質が安定してきている。 ジャン・フランソワと共同の畑もあって、共同ワインも二人で醸している。 ドッカリと人生の碇を下して、まっしぐらにバニュルスの土壌に挑戦し続けているYOYO。 今日は息子のLucasルカ君が手伝いに来ている。嬉しそうなYOYO.     

19
Fév

感動のワインを醸す蔵人 Jean-Francois NICQ ジャンフランソワ・ニック

(Les Pénitantes レ・ペニタント試飲会より) ルシヨン地方に最初にやって来て自然な醸造を定着させた人ジャン・フランソワ・ニック。 その数年後、続々とルシオン地方にやって来た後輩達を導きフランスきっての自然派ワインの小国を築き上げた人。 18年は難しい年ながら最高の品質のワインが完成!! 花崗岩土壌のどこまでも伸びてくる透明感のあるミネラル。 その周りを心地よい果実味が優しく包み込んでいる。 勿論、爽やかな酸も南仏のワインとは思えないフレッシュさ。 絶品ばかり!! 今、次なる世代が一緒に働いている。この類まれな“技”を継承できる準備も進行中。   そして、ベテランの技は今も進化中!! Fridaフリダは除梗しての醸造。 セミ・カルボ醸造では表現できない違うテロワールを魅せてくれている。 ジャン・フランソワの深さが滲みでている一本だ。    (問合せはBMO社、飲みたい人はトロワ・ザムール・恵比寿にて)

19
Fév

年初め恒例のアンジェ・ソミュールの大試飲会も終了

南仏から始まった2週間に及ぶ自然ワイン耐久テースティング大会もディーヴ・ブテーイユを最後にすべて終了した。 休みなしでどれだけのワインを試飲したんだろうか。口中が荒れてきている。 日本出張から帰った翌日に南フランスのモンペリエに移動して、即アンジェに移動しての テースティング。 一年に一回とはいえ、ますます試飲する量が増えていて、訪問者も増えていて、我慢大会のようなテースティングレースになってきた。 特に、2周目のAngersのエキサイティングな試飲は、体力と精神力の集中が必要だった。でも大変興味深いものだった。 それぞれの試飲会に特徴あり。 1) Les Pénitentes レ・ペニタント試飲会 参加蔵の規模は最も少ないけどペニタントは自然派の各地のトップクラス、大御所が揃っている。 レベル的には最もレベルが高い会場であるい。 会場のやや小さめなので人で溢れる会場である。朝一番に会場入りして混む前に大切なところを試飲する必要がある。 2) Saint Jean サンジャン試飲会 当初はニコラ・ジョリーがやっていたルネッサンス・デ・アペラッション試飲会だった。 つまりビオ・ディナミ農法のメンバーが主体の試飲会。 ビオ栽培が主体であり、醸造に関しては、あまり自然にこだわっていない蔵も多い。 最近では、このメンバーの中にも、自然な造りをする蔵も増えてきた。特に若手は自然な造りが多い。 3) Les Anonymes レ・ザノニーム 最も新進気鋭の若手が最も多い試飲会。ディーヴ・ブテイユやペニタントにも入れなかったり、自分から敢えて入らない若手がいる。自分達はもっと自由な発想でワイン造りをやっていきたいと考えている若手が多い。 毎年、初リリ-スの新人も何人かいる。 4) S.A.I.N サン 自然派グループで最も厳しい条件のもとで栽培、醸造ををやっているグループ。 今回はJerome SAURINYジェローム・ソリーニの蔵で極小規模の試飲会を開催。 ジル・カトリーヌ・ヴェルジェ、オリヴィエ・クザンなど自然派のレジェンドな蔵が集まっている。 5) La Dive Bouteille ラ・ディーヴ・ブテイユ 自然派の組織では最古参のグループ。ワインライターのシルヴィー・オジュローが主催する組織。 ラピエール醸造など自然派の初期よりやっている蔵が多く、上記の他の組織に入ってる蔵も重複してこのディーヴ・ブテイユに参加している蔵もいる。最も大規模な試飲会である。とても一日では周りきれない数の蔵が参加している。 ――――――――――  ―――――――――――― どの試飲会も訪問客が多すぎて、試飲したい蔵のブースに近づくだけでも、かなりの時間がかかるほど混みようだった。 自然派が世界中に物凄いスピードで広がっているのが実感できる。 この急激な発展が、今まで和気あいあいでやっていた自然派グループの雰囲気が、ビジネス、ビジネスの利己的な世界のバイヤーが増えたことで妙な方向へ流されてしまう蔵元も出てくるのではないだろうか。 大金をもってビジネス、ビジネスで横取りしていく、あるいわ口八丁手八丁で純な蔵元を口説いて横取りしていく、バイヤーが増えてくるだろう。わが社の利益至上主義のビジネスマン的なバイヤーが増えてきている。 価格競争で他を蹴落としていくビジネスがこの世界にも出てくるだろう。 人間関係を大切にしながら本然的な関係で成り立っていた自然派の中に、いわゆる普通のビジネスの分野の人達が参入してきたと云える。 造り手も、販売する人も、飲む人も、人間的であること、人間としての生き方の哲学が大切な時代がやって来たと云える。 利益至上主義のビジネスの仕組みに流れていくと、この自然派の流れの“純”な大切な部分が無くなっていくだろう。 どのワインを、誰から買って、誰に売って、どんな風に提供していくか、どんな風に飲まれていくか、大切な時代が到来している。 自分のところに手に入りさえすればOKという考え方では、自然派の大切な部分が失われていくだろう。 これからが面白いし、遠くを観ながら醸造家、販売者、飲む人達がハッピーになるメカニズムを築きたい。

18
Fév

怒涛の試飲会の後はゆったりソワレ

  南フランスからロワール地方のAngersアンジェの街に移動してテースティング・耐久ラリーが続く。 楽しく、過酷なラリーの夜は、ホッと一息のソワレ。 日本からの特別参加のBunonの中湊さん、クマさん、ルシオン地方でトビッキリ美味しいワインを醸すShojiさん夫妻も合流。   どの自然派ワイン試飲会場も想像を絶する混んだ中での試飲はブースに近寄るだけでも、まるで戦いの様相。 自然派ワインを愛する人達が世界中に増えているのを体感できる。 アメリカ、中国の大国が本格的に取り組みだした。アジア諸国も追随している。 ここ近未来の自然派ワインを取り巻く状況が凄い勢いで変化してくのを感じる。 世界中の飲食に関わる業界全体が、動きだしている。 今まで見られなかった業界ワインバイヤー達がこの世界に参入してきている。 さあ、変化の時代の到来だ! これからが面白い!! これからをどう生き抜くか!?どの方向に? どんなワインを? 誰と?どんな風に? この分野も今までの、自然派ワインオタクの時代から大海に就航していくしょう。 自然派ワインを嫌いな人も、自然派オタク的な人も、ワインの世界で働くかぎり、違った観点からからのアプロ―チが必要になるだろう。 一般ワインの蔵元もグラン・クリュの蔵も、極めて美味しいワインを造る人達が、実際にやりだしたことは自然派ワインの蔵元がやってきたことをやりだしている。 こんな風に二極分化してくるのではと思う。 1)極めたワイン(グランクリュも含めた美味しいワイン、今の一部の極めた美味しい自然派ワイン) 2)一般ワイン(今までの普通のワイン、自然派ワインの極めない美味しくないワイン) 自然派ワインというくくりで解決できなくなっているし、必要とされない時代になってきている。 自然派ワインがすべて美味しいワインではない。酷いものもかなり多い。 そんな酷い自然派を指さして『自然派ワインなんておいしくないね!嫌いだよ。』と言って避けていた人も多い。 そろそろ目を覚まして、現実を観ていかないとワインの世界では生きていけない時代がくるだろう。 世界中を飛び廻る中湊さんの話は面白い。 現場を渡り歩いた人しか語れない真実がある。 『アジア諸国は日本人が考えているアジアではないことを、』力説する中湊さん。 ここ近年で世界は変わるだろう。そんな中で日本人はいつも中心で活躍していくだろう。日本人の真価はこれからだ! 何故! “和”の哲学をDNAにもっているからです。 世界を大局的にとらえて“和”をイメージできる生き方ができるからである。 国境を超えて日本人は活躍していくだろう! ★Le Temps d’Aimer ル・タン・デメ醸造のSorcellerieソルスルリ ウーン、何て美味しいんだろう!    

18
Fév

アンジェの街のPASSIONワインバー:A Boire et à Manger

一年に一回の大試飲の前夜、既に多くの醸造家アンジェに結集している。 ここ「ア・ボワール・エ・ア・マンジェ」にも多くの醸造家が来ていた。 試飲会の前夜祭となってしまった。 Vin natureが大好きなアンヌ・エレーヌがいた。 (パリのワインバーの超人気店ガード・ローブをアサミとやっていた女性) 店に入ると、La vie est belle ?が聞こえてきた。そう、あのステファン・ティソ夫婦がいた。      そして、ラ・フェルム・デ・セット・リュンヌ La Ferme des Sept Lunes のジャンさん(Jean Delobre) もいた。 何と、ティエリー・ピュズラさんもやって来た。   ステファン・ティソのテーブルにはニューヨークでVin natureを広めている女性もいた。 ニューヨークも熱く燃えているようだった。      明日からの試飲会の為にやって来た醸造家、バイヤーで溢れて熱気が凄かった。  

18
Fév

試飲会ラッシュ、南フランスの陣が終了

★Le Vin de Mes Amis ル・ヴァン・ド・メザミ 最も、古くから自然な造りをはじめた古参、中堅が多い試飲会 やっぱり、熟練された技から生み出された液体には感動するものが多い。 ★Les Affranchis レ・ザフランシ 古参から新人の醸造家までバランスよく構成されていて面白い。 小粒でもキラリと光るものを持っている個性的な醸造家が多い。 ★L’iréel リレール 上記の二つの試飲会メンバーに入れない若手醸造家が多い。 ラングドック地方の最も元気印の醸造家Escarpoletteのイヴォが主催しているサロンである。 新人や若い人が多いので活気があって、よりフレンドリーな雰囲気がある。 今年は京都の大鵬の名シェフ幸樹さんが料理を作ってくれた。 ★Roots66 ルーツ66 最も小規模でファミリー的な試飲会。 スタイルも超ナチュレルなものを目指している蔵人が多く、 まだ世に知られていない蔵もあり興味深い試飲会でもある。 ★Millesime Bio ミレジム・ビオ 最も大きなサロン。モンペリエの巨大な展示会場で行われている。 色んな国からビオ栽培者が一同に集まったという感じ。 ビオというだけで、あまり好ましくないワインも多かった過去がある。 でも、今年はかなり意識も造りも自然な方法をとるところが増えている。 価格も安いものが多く、興味深い蔵を何件が発掘した。

17
Fév

孤高の醸造家ニコラ・カルマラン

(Les Affranchis レ・ザフランシ試飲会) 人里離れた山の中で一人で孤軍奮闘のニコラ。 マルセル・ラピエールのことを大好きだったニコラは、マルセルの畑から分けてもらったガメ品種を栽培している。 太陽がなかなか現れない山の中でワインを造る。 フェール・サルバドールという特殊な葡萄品種から、薄めの色合いの中にスーット伸びてくるミネラル感がたまらない。 マルセルから教授された自然なワイン造り、自生酵母、SO2の添加なし、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造。   (問合せはイーストライン社です)