12
Mai

フランス産の原木カベルネ・ソーヴィニヨン、フラン、メルローなど貴重な葡萄木を守る戦い

[TEST] 150歳以上を経過している葡萄木達を生存させる為に、ローランスとパスカルは一つ一つの葡萄木とまるで会話をしながら、それぞれの弱っている部分の対応を駆使している。 マルコタージという手法で葡萄木の横に子供のような存在の葡萄木を再生させている箇所が多い。 枝を一旦地中に潜らせて、その潜った枝がもう一つの別の葡萄木のように芽が出てきて葡萄が育つ方法。 世の中には、効率や利益だけを追う生き方をしない人達がずっと存在していて、世に大切なものを守るような生き方をする人達がいるものです。 これを考えただけでも感動してしまう。 とは云っても、醸造元の経営は大切。 ローランスとパスカルは4,5ヘクタールほど、オー・メドック、マルゴーとブライユにビオの畑を栽培・管理していて、いくつかのキュヴェを造っている。 Gisele ジーゼル  ソーヴィニョンとセミヨンで醸したボルドー・ブランも爽やかでとびっきり美味しい Virevolte ヴィールヴォルト ブライユ地区で栽培したメルロー100%、アルコール度数11%と、軽快で果実味が心地よい。 LUQUET リュケット  カベルネソーヴィニヨン100%のオー・メドック アルコール度数が11.5度とカベルネソーヴィニヨンでエレガントさを表現。

9
Mai

150歳を超えるフィロキセラを乗り越えた葡萄の木がオ-・メドックMARGAUXの隣村に存在

[TEST] 1855年にボルドー・グラン・クリュ・クラッセが制定されました。 この写真に写っている葡萄の木たちは、それと同時期に植えられたものばかりです。 すごいことだと思いませんか? . 私はこの葡萄園に立った時、体が震えるほど感動しました。 . ワインを勉強した方は、皆記憶に残っていると思いますが、1800年代中盤から後半にかけて、ヨーロッパにある葡萄の木がほぼ全滅した時期があります。 それは、あの根っこをダメにしてしまうフィロキセラという害虫が原因だったのです。 . それ以降アメリカの葡萄の木を台木にして、フランスの葡萄の木を接木し現在に至っているのです。 . これだけまとまった面積の純フランス産の葡萄の木が生き残っている葡萄園は他には存在しません。 奇跡的にフィロキセラが活動できない何かが、このテロワールにはあるのでしょう。 . もう感動、感動です。 思わず葡萄の木たちに触りながら話かけてしまいました。 「やあ、本当によく頑張っていますね! ありがとう!」 . しかもここは金融資本的ワイン・ビジネスの世界のオー・メドック。そのど真ん中で生き残っているとはすごいことです。 この畑の周りには、シャトー・マルゴーをはじめ、ボルドー・グランクリュ・クラッセの畑がずらりと並んでいます。 . 2009年にこの畑を初めて見た瞬間、ワインの醸造元を設立することを決意した二人の女性がいます。 CLOSERIES DES MOUSSISクローズリー・デ・ムシー醸造のLaurence et Pascale ローランスとパスカルさんです。 尊敬すべき素晴らしい二人です。 14年間この奇跡的な葡萄園をビオ栽培で育て、馬を使い丹念に丹念に畑の世話をしています。 1ha当たり、たったの10hlしか収穫できません(ボルドー・グラン・クリュの30%以下)。 品種構成については、150年前のフランスでは混植だらけだったのです。 そのためこの葡萄園には11種類の葡萄品種が植えられています(専門家が調査をし、各品種を調べたそうです)。 とても採算の合うような仕事ではありませんが、凄まじいPASSIONと使命感をもってワイン造りをしています。 もちろん、自然な造り方です。 手で収穫して、除梗して、破砕はしません。健全な葡萄粒だけを発酵槽へ入れて、この葡萄園で育った自生酵母のみで発酵しています。醸し期間は3週間ほどですが、アンフージョンのようなやさしい抽出のやり方で醸造しています。 瓶詰めまでSO2は添加しません。 必要があればごく少量だけ、瓶詰め時に使用します。 . ☆BARAGANE バラガンヌ 奇跡のテロワールのワイン! グラン・クリュ・クラッセ制定とほぼ同時期に植えられたフランス産原木の葡萄の木。しかも当時はまだ現在のような醸造テクニックが存在していなかった時代、すべて自然派ワインだった時代。 だから本当のメドックの原点ワインとは、こんな感じではなかっただろうか!? この二人にこれからも頑張ってもらいたい気持ちでいっぱいです。 最近になって、フィロキセラがこの畑でも見られるようになってきたようです。 ちょっと危険な状況になってきました。 メドックの原点であり、フランスの原点。なんとか頑張ってほしいものです。 CLOSERIES DES MOUSSISクローズリー・デ・ムシー醸造! Laurence et Pascale ローランスとパスカルを応援しましょう!

4
Mai

ボルドー右岸の“Cassini”カッシーニにて 日曜の昼を共に

[TEST] 飛び切り美味しいナチュール・ワイン。CASSINIカッシーニを造るアルノー・イザベル・カッシニー夫妻。 この二人には、まるで映画のシナリオのような特別な愛の歴史がある。 この二人は、幼馴染でもありお互いに初恋の相手だった。とくに青春時代に熱い熱い恋愛の仲だった。 でも、若い時によくあるちょっとしたすれ違いにより、それぞれの人生を歩むことになった。 そして、数十年後、二人は田舎街の小さなリブルヌ駅で奇跡的な再会をした。 イザベルは、全く違う街に住んでいて、この日だけ所要があってリボルヌの街にきて帰る為にリボルヌ駅にいた。 アルノーも所要があって偶然にもリブルヌ駅に寄っただけだった。 その時、二人とも、それぞれの伴侶と別れてフリーだった。 こんな再会が、二人の心の中に、若き頃の熱い感情がよみがえるのは当然だった。 赤い糸が動き出して、二人とも運命のようなものを心の奥で感じたのに違いない。 それ以来、二人はもう離れることができない仲になっていた。 そして、その二人が若い頃に住んでいたリボルヌの街、そして再会したこの駅の近所に居を構えて、二人でワインを造ることを決意した。 そんな愛情あふれる二人が造ったがナチュール・ワインが “Cassini”! さて、私達は日曜市場から買い物をして奥さんのイザベルが待つアルノー宅に戻る。 買ってきた食材を、キッチンで皆で飲みながら皆で調理した。結局、それがテースティングも兼ねていた。 私は、カキを開けるのが得意なので担当した。 カキには、CHARBONNAYシャルボネを合わせた。アルノーが数年前より北フランスのリールの街の近郊にある元炭鉱の山に植えたシャルドネ、ソーヴィニョンで造ったワインだ。温暖化の中、数人の友人達と始めた北フランス・プロジェクトのワインだった。 大西洋のカキとの相性はまあまあだった。北フランスなので酸もあってフレッシュ感もあり、飲みやすかった。 折角なので、アルノーの近況の葡萄園状況やボルドーワインの全般のことなど、レクチャーをした。 あとは楽しい食事会になった。 あまりにも楽しくて、食べ物のプレーの写真を撮るのを忘れてしまいました。 市場で仕入れたアスパラと、イザベルが湯がいてくれた半熟卵と赤ワインのマリアージがとても美味しかった。 これには、LA BELLE HISTOIREラ・ベル・イストワールをあけた。 メルローを、自生酵母でSO2を使わずに、やさしいカモシ方法で、果実味が全面にあって柔らかく飲みやすいスタイルのワインだった。 アルノーは自転車で葡萄園まで行って、庭の世話をするように丹念に畑仕事をして葡萄を育てている。 小さな小さな葡萄園を、ホントにまるで庭士のような仕事をしている。そして、育った葡萄を、自生酵母で、SO2を使用せずに愛情たっぷりで醸したワインがカッシニーだ。 右岸ですのでメルローが主体となっています。 あまり濃縮させることなく、果実味を中心にして、ビュバビリテー(飲みやすさ)を重要視した造りをしている。 BORDEAUX ボルドー とST-EMILLIONサンテミリオンの二種類のキューヴェがある。 どちらも、アルノーの人柄がそのままワインになったように、やさしいスタイルである。 今日は、若手スタッフのVICTORヴィクトールと二人でお世話になりました。 あまりにも、ホワッと暖かい空気が流れていて、居心地よくてあっという間に時間が過ぎてしまった。 楽しかった日曜日、ありがとう Merci Isabelle et Arnauld ! このやさしいボルドー・ナチュールは、日本ではESPOAグループが輸入している。 (日本での問い合わせはESPOAエスポア社へ) 美味しいよ!!

1
Mai

POUPILLEのインポーターであるモトックス社のスタッフが、プピーユにやって来た。

プピーユを日本へ輸入してもう何年もたっているけど、毎年、醸造現場を訪問して情報収集するモトックス社。 ネットでも、メールでも豊富な情報が入手できるけど、やっぱり現場に来ないとホントに大切なことは見えてこない。 畑の微妙な変化、近年の天候事情によって明らかに葡萄木の状態が違ったり、フィリップの考え方の進化で栽培方法も微妙に変化している。実際に来て自分の目でみて、質問して確認する作業は超大切。 この中には、もう10回以上訪問しているメンバーもいる。 蔵元の家族と触れ合って、子供達の成長によってフィリップの思考も、生き方も微妙に変化していく。 醸造所もまた新設した部分もあり、発酵槽も新しくなった、樽塾の場所も変化したり、垂直式圧搾機も新たに増やしている。 フィリップは常により良い品質を追求しながら、ベストを狙って進化している。 このレベルからの進化は、小さなコトの積み重ねが、少しずつフィネス、上品さへの進化に繋がっていく。 こんな小さな積み重ねの一つ一つは、実際に現場にこないと気付かないことが多い。 特に、フィリップは熟成のやり方、期間の長さを大切にしている。特に樽の使い方は天性のセンスがある。 こんな微妙は変化に気づき、即、質問攻めするモトックスメンバーの熱心さは凄いものがある。 フィリップもメンバーの熱心さに、感謝、感動していた。 ☆ボルドーのワインは、テーブルでその威力がわかる。CHEZ POUPILLEにて☆ ボルドーワインは大人のワイン。 造りたてのワインを飲んで、スイスイと体に入っていくスタイルではない。 濃縮感の中にある旨味がジワリとでてくるには、熟成が必要になる。

1
Mai

Poupille Atypiqueプピーユ・アティピックを醸すフィリップとは30年前からの付き合いだ。

知り合ったのは、フィリップが20歳の時だった。 子供の心を持ちながら、自分の決めたことに突き進むPassionは今も変わらない。 30年前からワインを造らせたら、自分を転写したようなワインを造る。 ボルドーでSO2ゼロのワインを誰よりもはやく造った男だ。 “Atypique アティピック” ボルドースタイルのワインを理解するには、時間と文化が必要。 最近の若いワイン愛好家の皆さんは、造りたてで直ぐスイスイ入っていくワインを求めている人が多い。 ボルドーワインには、チョット時間的なものと、テーブルで飲まれる食との融合を考慮する“ゆとり”のようなものがあると評価しやすくなる。 Atypique アティピック、この濃縮感の奥にある透明なテロワールを感じさせてくれる美味しさに、感動させられる。。 これがボルドーのワインなのだ。ウーン、やっぱりボルドーだ! 特に、このAtypique アティピックはSO2ゼロゼロで醸造されている。 常に完璧を求めるフィップは、細心の注意力でこのワインを醸している。 ホントに完璧な葡萄を収穫した年しか造っていない。 何故?  自然な造りだからと云って、“欠点”のあるワインを絶対に許さないからである。 Atypique アティピック、なんて美味しいんだろう。 ボルドーでワインを始めた私の根底には、やっぱりこのボルドーが流れている。 フィリップは、カスティヨンでも早くビオ栽培に転換して、カスティヨンのエリアをすべてBIOにするために運動している。 プピーユの葡萄木は、サンテミリヨンから続いている同様な石灰質土壌の地中深くに根が入り込んでいる。 微生物がイキイキしている土壌は素晴らしい。 やっぱり、美味しいワインは、畑、土壌が命です。 ボルドーの本物ナチュール“Poupille Atypique プピーユ・アティピック”美味しいですよ! まだ、日本にも在庫が僅かにあるようです。 (Poupilleのワイン、日本での問い合わせはモトックス社です。)

26
Avr

ロワール地方アンジェ地区で寒波に遭遇の葡萄園を訪問

フランスで最も霜被害の多い地方の一つがロワール地方。 ロワール河の影響で冬でも時々は温暖になりやすいこともあって、葡萄の芽が早く芽生えやすい。 しかし、北に位置しているので春先の寒波も来やすいことが問題。 特に昨今の温暖化からくる暖冬が、葡萄の生態に大きく影響を与えている。 ほぼ毎年の如くに“霜”被害の危機にさらされている、といってもよい。 特に、今年の4月の寒波は期間が10日間という異常に長かったのが被害を大きくした原因だ。 マイナス6度という朝が10日間も続いた。 場所によっては90%以上もやられた畑がある。 規模の小さい5ヘクタール以下の蔵では、思い切って剪定を遅くやって、葡萄の樹勢を押さえて発芽を遅くする、という対策をとることが可能。 小規模な醸造家は最小限の被害で逃れたところがある。 でも、湿気の多い地区では、例外なしに90%以上の被害になっている。 非常に厳しい状況であることはまちがいない。 けなげにも10日間のマイナス6度という寒波に見事に耐え抜いた芽達に “よく耐え抜いたな!頑張ったな!”と思わず声をかけてしまった。 人間にも忍耐強い人、屈強の人がいるように、葡萄にも同じ条件の苦難にも見事に耐え抜いた、運よく生き残った芽がある。 色んなことを考えていました。 こんな苦難を乗り越えた2021年産のミレジムは凄いに違いない。

15
Fév

★これからの世の流れと自然なワイン・物々交換?いや物心交換の世界★

★ESPOAグループとミレーヌ・ブリュ醸造(Visite chez Myrene BRU) 世の中は劇的に変化している。 小さな変化が大きな変化になっていく可能性を秘めた時代に突入してきた。 今までの利益ばかりを追い続ける世界から、人々の心とモノが和して共鳴して繋がっていく世界がやってくる。 . ワインの世界で云えば、大切なことは、有名だとか、公式格付けとか、評価点数が良いとか、ではない。 そんなものが、どれだけ当てにならないかは、もう誰でもが知っている。 . ただ美味しいだけでは、心まで共鳴していかない。 どんな人が? どんな考えで、どんな風に造っているか? . その造り手とワインが、飲み手の心を共鳴させるものをもっているか? . 勿論、自分が生きる為に地球を汚すようなエゴ的な栽培をやっていないことは当たり前。 そして、味を自分の思うように繕う為に体によくない添加物などをあまり使用していない造り。 . そこにあるのは、顔と顔をみながらの“信頼”だ。 この人なら安心。 ワインを通して心と心が共鳴して繋がっていく。 ★福岡市のESPOAナカムラ店(Visite chez Myrene BRU) 九州・福岡のワイン愛好家の皆さん。ESPOAナカムラ店の中村さんがお客さんと一緒にミレーヌ・ブリュ醸造を訪問。 ミレーヌさんのワインの原点である畑にて、テーブルを囲んで造り手と飲み手が一期一会のひと時。 まだ、今の醸造所が建設される前の頃だった。 夏のラングドック日和の気持ちのよい一日だった。 ミレーヌさんは葡萄園の横の広場に長いテーブルを設置してバーベキューをやってくれた。 あまりにも、気持ちよく、時間を過ぎるのを忘れて、昼から初めて日が暮れて暗くなってもまだ終わらなかった。 と云うより、この心地いい場を誰も離れたくなかった。 後半は世界旅行を実施中の中村さんのお客さんが合流して、ギターを持ちだして蝋燭の光の下で歌った。 ミレーヌさんファミリーとも素晴らしい心の交流できた一期一会となりました。今でも語り継がれている夜だった。 中村さんのギター弾き語りでステン・バイミーは本当に素晴らしかった。 造り手と、私達、飲み手のお客さん達とワインを通して心と心が和して繋がっていく世界。 お店を中心にこんなコミュニティーを築けるなんて凄いこと。 ミレーヌさんにとっても、私達にとっても、お客さんにとっても、お互いにお互いが必要としている世界。 . 今、コロナで世界が揺れている。 コロナ後のビジネスのあり方がよく語られている。 . 人として真っ当な生き方、哲学に基づいた栽培・醸造が行われてできたワインへの信頼、そんなワインを究極セレクションして提供する人・中村さんの存在。 真っ当な本物の美味しいワインが生まれた畑で今、皆が飲んでいる。 皆の心が和して繋がっている。 皆の顔に“笑顔”“喜び”がもたらされる特別な小宇宙空間。 この延長線上に中村さんのお店がある。 . フランスに初めて来た人もいる。でもパリを素通りして南仏のラングドック地方の片田舎にやって来た皆。 中村さんを信じてやってきて、こんな忘れがたい特別な一期一会に出逢った。 . 皆が皆を必要としている! 物々交換?いや物心交換の世界である。 これからの世界の変化への重要なヒントがここにはある。 . 人類が文化らしい生活をしだした頃、物々交換経済の世界だった。相手の顔みて、“信頼”できるか否かを判断しながら物々交換をしていた。あまりにも巨大化した現代社会で、再びこの物々交換の時代の根幹である“信頼”というものがより大切な時代になってきている。お互いがお互いを必要として、人間的基本の“信頼”で色んなものを交換し合っていく世界。 . 昔と違うのは、世界中、遠くの人達とも心と心が共鳴して繋がることが可能であることである。 単なるインターネット売買の世界とは全く違う世界。真っ当なワインは人と人が大切。 ☆人間的魅力と“信頼”に集まるボランタリ―的小コミュニティー☆ ★静岡県浜松市のESPOAごとう店(Visite chez Myrene BRU) 後藤さんが、お客さんと一緒にレーヌ・ブリュさんに逢いにやって来た。 ミレーヌ・ブリュさんが住んでいる地中海の美しいセットの街で、ミレーヌさんの日常に触れる。 そしてミレーヌさんのワイン造りにかけるPASSIONや人柄に触れて一人の女性としての生き方に感動,共感した。   後藤さんのグループにはレストランを経営している人もいたり、浜松らしくオートバイやピアノの大手メイカーの人達も多い。 そんな色んな人生を送っている一人一人が、後藤さんが情熱を傾けているワインを飲んで感動して、一同に集まってきたメンバーだ。皆さん、それぞれの分野で大活躍している人達ばかりで、本当に楽しいコミュニティーを築いている。 . いつも頑張り屋のマダム・ロゼこと後藤さん、その明るく積極的な性格、そして、色んなことに気付く思いやりの人柄に 皆が頼りにして、慕って人が集まりコミュニティーが出来上がっている。 . 巨大化した社会システム経済の中で、これからの変化を観る時、絶対に見逃せない現象がある。 それが、色んなカタチで発生してきている小コミュニティーの存在だ。 . 特定の人の人間的魅力と“信頼”に集まるボランタリ―的小コミュニティーが、これからの経済において大切な役割を演じてくるのではないだろうか。 特に真っ当なワインの世界では、人の心と心が繋がっていくことが大切。 

22
Déc

★2020年版、世界一位のワインを造る!!ジャンポール・ドーマン氏★

ワインには、生き方とか、心の葛藤とかが表現されている。 長年に渡ってパップのテロワールとは? パップの真髄を探究し続けてきたジャンポール・ドーマン氏が、何かを超えた境地にたどり着いた。 最近の作品は、Papパップらしい力強さ、ワインのやさしさ、柔らかさを濃淳な中に繊細に表現されている。 Jeb Dunnuck氏がTop 100 of 2020にて ナンバーワンにこのVieille Julienneのドーマン氏のワインを選んだ。 まさに、世界一位の造り手だと思う。 ヴィエイユ・ジュリアンヌ醸造の土壌は、よく云われるパップのガレールレーと呼ばれる丸い大きな石が転がっている土壌ではない。砂状が中心に僅かに小さ目の丸石が存在している。 砂状だから、何とフィロキセラを生き残った120歳を超えたフランス産の原木が残っている。 このパップの濃淳さの中の繊細さは、この砂状土壌の良さを探究し続けてきたドーマン氏のライフワークの結果だ。

13
Nov

長い時間をかけてしか築くことができないコト!真の信頼関係

なんの世界でも、流行というものがある。 セッカチで新しいモノ好きの人達は、人が知らないものが出てくるとそれに飛びつき、また次の新しいモノがでるとそれに飛びつく人達がいる。 今、ワインの世界がそんな感じ、特に極の自然派ワイン好みの人達に多い。次々と、とっかえていくことはイノヴェーションとはいわない。 ワインの世界は長いスパンで付き合っていかないと、ワインの本当に大切なことが見えてこない。 色んなタイプがあり、自然派ワイングループに属しているワインだけがワインではない。 色んなタイプが存在してワイン文化があり、深いところは、その造り手の人生、哲学、環境、土壌に対する対応の仕方など長い付き合いをしていかないとエッセンシエルのところが見えてこない。 そして、何より人もコトも次々と進化していく。一つの醸造家をじっくりと追い続けることは、ワインの根本的なものを理解することに繋がる。 安定した美味しいワインを造るには、少なくても2世代ぐらいの長いスパンで取り組まないとできない。 ESPOAが最初にラフォレー醸造と付き合いだした時は、トーマとピエールがまだ小学生の頃だった。 醸造は完璧にこの二人が実施している。 醸造中は、SO2を使用していない自然な造り。瓶詰時に少量を添加するのみ。 ESPOAとラフォレー醸造には、長い時間をかけてしかできない不動の信頼関係がある。 これがあってこそ、これからの時代に最も必要な人と人がこころで繋がっていくワイン流通が可能となる。

13
Nov

これからの商いに最も大切なこと、“不動の信頼関係”を築く

今、コロナで世界中が騒いでいる。 インターネット販売、スーパー関連の売上が好調である。 あまり、人と人が心を通わせない世界である。 こんな時こそ、心がかようモノ・コトを望んでいる人達も多い。 ESPOAは、造り手と売り手の間に不動の信頼関係を築くことを目指している。 そして、その信頼関係を飲み手まで繋がっていくように皆で努力している。 今年も、ボジョレ・ヌーヴォーの販売量は殆ど変わっていない。 造り手の方も、このコロナで大変な時期にこそ、より美味しいものを造ろうと一生懸命に努力した。 その努力が認められてギード・アシェット(ワインガイドブック)にて、クードクール賞を受賞した。 2020年のラフォレー醸造のヌーヴォーは、過去最高の仕上がりとなった! 今年も、各ESPOA店には、多くのファンがラフォレー醸造のヌーヴォーを楽しみにしている。 醸造元との繋がりを緊密に保つために、毎年、ESPOA店の誰かが交代で醸造元を訪問している。 ラフォレー醸造の健全な進化を目の当たり見てきた。 お父さんのジャン・マークから息子達、トーマとピエールに世代交代が行われつつある。

13
Nov

2019年にESPOAグループはラフォレーにこのメンバーで訪問しました

ESPOAのワイン戦略は、ただ売るだけではない。 限りなく造り手との心の通った付き合い方をしている。遠い親戚のような感じ。 造り手にとっても誰がどんな風に、自分の造ったワインを紹介・販売してるかを知っていることは大切なことだ。 造り手にとって、美味しいワインを造れば、それで完了ではない。 その先に、売る人達のことも考えて、飲んでくれる人達とも心を通わせられるようなワインを目指している。 ESPOAワイン戦略はワインを通して造り手から飲み手までが心で繋がって、“喜び”が倍増していくことを目指している。 更に、ESPOA店が、自分のお客さん達とツアーを組んで、造り手までやって来る。 エスポアワイン戦略は、もうそこまでのことを実現している。

19
Oct

自然派の原点マルセル・ラピエールが開始したマルセル・カンボン・ヌーヴォー

マルセル・ラピエールとシャとは幼馴染の親友、この二人とマリー・ラピエールの3人で始めたシャトー・カンボン。 今は、マルセルが抜けたカタチになっているけど、マルセルのエスプリと原点の造りはここカンボンに生きている マルセルと共に初期から自然派ワインを伝道してきたこの二人が醸すヌーヴォーは自然派ヌーヴォーの王道!! マルセルの時代から蓄積された造りが原点として表現されている。 ヌーヴォーはやっぱりこれは絶対に外せない。 2020年は、世が妙なカタチになっている。そんな世相とは反対に天と地のエネルギーは最高の条件を満たしてくれた。 内容が詰まっているトビッキリ美味しいヌーヴォーが完成した。 今、世界が必要としている“力強さ”と“爽やかさ”を備えている。 ヌーヴォー解禁を機に世の流れを変えよう!! 若き人達も素晴らしいヌーヴォーを醸しているけど、やっぱり原点は大切!絶対に外せない!!

25
Sep

ガメ品種の可能性を極限まで追求するLapaluラパリュだからこその2020年!!

ワイン造りで最も大事なのは、言うまでもなく畑で行う葡萄栽培の作業。 葡萄栽培には、ワインの品質を左右する大切な節目が幾つかある。 その節目、節目を、その年の気候条件に照らし合わせて、経験と感性をもって色んな角度からとらえてテロワールを最大限に表現できるように可能性を広げてやる栽培方法を臨機応援にやり繰りすることが大切。 これがジャンクロード・ラパリュが毎年やっていること。 まるで子供の教育のように、大人になってその子が人生を思うように表現ができるような可能性を残す教育してやることに似ている。 ジャンクロード・ラパリュは云う、 『ワインが完成した時に、そのワインのスタイルや、酸のあり方、タンニンの質などすべてを栽培まで遡って説明できる精確な栽培。例えば、あの時の雨が、あの時の作業の遅れが、あの時の作業のドンピシャリのタイミングが、この味覚に影響を与えているんだ。と明確に指摘できることが大切。』 その点、今年はコロナのお蔭で、訪問者が少なく、訪問者の対応で作業が遅れるということがなくほぼ完璧にできた年だ。 それにしても、2020年は、またしても超特殊なミレジムとなった。 5,6月の開花時の天候不良で、結実に時間がかかりミルランデーズといわれる小さい粒の葡萄が育った年。 7,8月の40度を超す猛暑と乾燥の年。特に西日の当たる箇所は、日射と乾燥で葡萄果実内の水分が蒸発して葡萄がシワシワになって糖度も濃縮して、酸も同時に濃縮している葡萄が見られた。 しかし、全体的に見れば、健全な葡萄が収穫されたと云ってよい。最も危険な腐った葡萄は皆無だった。 特に、Lapalu醸造の古木のあるオー・フォルトの畑では果実の濃縮度が高かった。 2020年のオー・フォルトは名前どうりフォルト(力強い)スタイルになるだろ。でも酸も濃縮しているのでキリットしたパワフルな特殊なスタイルになるでしょう。あとあとまで語り継がれるミレジムとなるでしょう。 超期待のミレジムです。 ★さて、2020年ミレジムのヌーヴォーはどんな感じ?? ヌーヴォーは、ヌーヴォーらしく仕上げる為に早く収穫したり、標高が高いところの区画で糖度が比較的低くく収穫した葡萄を使用するなど、ジャンクロードがいろいろ工夫をしてます。 まだ、アルコール発酵がすべて終わっていない状況なので最終的にどの程度の度数になるかわかりません。 ジャンクロード曰く 『比較的、力強いスタイルになりそうだけど12.5度前後の果実味タップリで、フレッシュな酸もキリットありの内容の詰まったワインになりそうです。』 『今までになかった、力強さとフレッシュさが同居する素晴らしい特別なヌーヴォーになるでしょう! コロナで、やや停滞した気分を、この2020年ヌーヴォーで解禁と同時にすべてを一新できるような最高のヌーヴォーを送り届けます!楽しんでもらえると思います』 ★2020年ヌーヴォーは確実性の男ジャンクロード・ラパュ ワインは人だ。 テロワール、葡萄木、微気象(ミクロ・クリマ・宇宙の影響) 動かざる土壌を生かす! 生き物の葡萄木に馴染み、諸々の気象に耐えうるように寄添う! 天からの贈り物は“光”! 天からの試練は、湿気、雹、冷害、猛暑! 一年間、色んな条件下をすべて受け容れて、可能な限り健全な葡萄を育てるのは、人だ。 だから、信頼できる健全で確実性の人柄が大切!! そんな男が造ったヌーヴォーは、トビッキリ美味しいにきまっている!!

6
Août

南ローヌ・自然派の原点RICHAUDリショー醸造の次世代が動きだした!!

南ローヌ地方で最初に自然ワインVin Natureを造り出して、ローヌ地方全体の若手醸造家に多大な影響を与え続けてきたDomaine RICHAUDマルセル・リショー醸造。 その尊敬すべきマルセル・リショー醸造も進化の時代がやって来た。 キラキラ輝く、明るいスカイブルーの瞳を持つClaire RICHAUDクレール・リショーが動きだした。 クレールはワイン学校を卒業して、モルゴン村の自然派ワインの元祖マルセル・ラピエール醸造で修業。 ドメーヌに戻って、お父さんのマルセル、お兄さんのチボーと共に働いてきた。 マルセルの熟練した技を伝授しながも、時代の流れと共に新たなリショーを模索して来たクレール。 マルセルは云う 『この南ローヌの石灰質土壌のテロワールで育つグルナッシュ・ノワール品種はよく熟さないと本当の旨味が表現できないんだ。』 マルセルの濃縮感あふれるグルナッシュ・ノワールの美味しいスタイルは特別なもの。 多くのリショ・ファンが世界中で待っている美味しさだ。 クレールはお父さんの濃縮感の素晴らしさを残しながらも、更に“飲みやすさを”表現できないか、と数々の試作を重ねて新スタールを研究してきた。 ★Bulbille ビュルビーユ お父さんの“グルナッシュの濃縮感の素晴らしさ”、その上に、“飲みやすさ”を追求してきたクレールが練磨を重ね、心を込めて造りました。 グルナッシュ51%、クノワーズ34%、シラー15% アルコール度数の低いクノワーズ品種を34%選択。 軽やかさを狙う為、砂質のテロワールを選択、 50%除梗、50%除梗なしの葡萄房丸ごと発酵槽に入れて、タンクの底に溜まるジュースをコマ目に取り出す完璧なマセラッション・カルボニック醸造。 短期のカモシ期間、たったの6日間のカモシで発酵槽から出して、プレスにかけてジュースを絞り、発酵槽に戻してアルコール発酵を続けて、そのまま8か月のタンク熟成。 クレールの渾身の一本!! 溢れんばかりの果実味! 旨味タップリの濃縮感、それなのに、何故か、スーット体に入っていく飲みやすさ! 見たら即、飲むべし!! Bulbille ビュルビーユ !! (限られたお客さんにしか販売しない限定品です。日本では問合せはBMO社まで)

4
Août

アントニーの一途な想い・生き方が雫の中に

本物を求める人達から絶大な信頼を得ているアントニーのワイン。 Matin Calmeマタン・カルム醸造のSans Temps サンタンとワイン達 畑の向こうに見えるのは、フランスとスペインの国境沿いにあるピレネー山脈の最も高く美しいカニグ山。 南仏ルシオン地方の守護山が見守っている百歳の古木からとれた雫。 小さな小さな蔵、まさにガレージワイン。そこでやり繰りしてポンプも一切使わない超自然な本物造り。 思い込んだら一筋のアントニー、そこまでやるか、と思うような事まで妥協を許さない仕事師。 派手な売り込みも、紹介も殆どしないアントニー。 静かにプロ中のプロ達に愛されている。 この百歳の畑、100年も経つと、超元気な長寿の葡萄木しか生き残っていない。 特に、ここルシオン地方は過酷な気候風土、強烈な太陽、毎年の水不足、この条件下では、本当に生命力のある葡萄木しか生き残れない。だから、この広い畑に何本も残っていない。 普通の醸造家なら、引き抜いて生産量が確保できる若い葡萄木に植え代える。でも、アントニーはやらない。 採算性など考えていない。先人達の仕事と100年の時を尊重している。 生き残った屈強な葡萄達が100年もかけて地球の深くまで伸ばした根っ子が吸い上げる地層のミネラル・エネルギーを丹念に雫に詰め込む。心も体も復活させてくれるエネルギーがある。 こんな時だからこそ、このワイン! Sans Temps 時間を超えたワイン!希少な雫です!! Sans Tempsサンタンとは、“時間を超えた”または 発音上、仏語の 100ans (100歳)と同じ発音。 二つの意味を込めたワイン。つまり先人の100年の仕事、100歳の葡萄木を敬い、費やした時間に感謝を込めたワイン。。 また、トビッキリ美味しい白ワイン“OSE”オゼもあります。 (日本での問合せは日仏商事まで)

1
Août

自分達が販売するワインの足跡・トレサビリテーを訪ねる熱心な日本販売店の人達

コロナ後の流通業ではそれぞれのトレサビリティが非常に重要になってくる。 あまりにもいい加減なことが世にはびこっている現在。 ものを買う時の判断は、その商品の健全性はますます重要なポイントになってきている。 消費者との本当の意味での信頼性を築くことが必要不可欠なことになってきた。 BMO社の山田さん主催の良質な食品を販売するSTCグループの皆さんがワイナリーツアーにやって来る。 流通業界の経営者の皆さん、幹部の皆さんがやって来る。 ここCH-AGUILLOUXシャトー・エグイユにも毎年やってくる。 造り手が自分のワインに関わる人達に喜んでほしい、との思いだけでワインを造っている心意気に感動する。 葡萄園を歩き、醸造所を見て、一緒にテーブルを囲み造り手ファミリと触れ合い、心と心が繋がっていく。 インターネット販売とは逆の流れだけど、人と人の心が通い合うということがますます重要になってきている。 ワインは人と人を繋げていくエネルギーを兼ね備えている。 ワインで世が和していきますよ!

1
Août

こんなにリーズナブルで美味しいものに出逢えるのもラングドック地方!

☆Bonne Peche ボンヌ・ペッシュ!  よく飲む・家飲み層が泣いて喜ぶボンヌ・ペッシュ。 日本で比較的安いワインは、ビオでもなく、色んなものが混入されているものが多い。 このワイン、自然栽培、手摘み収穫、自然な造り、それでこのリーズナブルさを維持している別格ワイン! このワインもコルビエール地区のCh-Aiguillouxシャトー・エグイユの作品。 ルマリエさんとBMOの山田さんが仕掛けた特別なワイン。 日本で販売されている安いワインは、あまりにも酷く不味いものが多い。 日本のワイン消費が伸びないのは、安目で美味しくないワイン、飲み過ぎると頭が痛くなるが氾濫しているからだ。 何とか、リーズナブルな価格帯で、健全で美味しいワインが必要だった。 山田さんは、エグイユ醸造のルマリエさんに頼んだ。 『何とか、価格的にリーズナブルにできないものか?』 ルマリエさん 『ワイン造りの段階で、普通は出荷みで5年程寝かせるワインを、樽熟成をしないでタンクのみの2年熟成で出荷すれば可能だ。』承諾してくれた。 こうして生まれたのがBonne Peche! 素材の葡萄はすべてエグイユ醸造の健全な葡萄ばかり。 グルナッシュ55%、シラー品種15%、サンソー10% この3品種は除梗して混醸。 カリニャン20%は除梗なし葡萄房丸ごと発酵のマセラッション・カルボニック醸造。 こうして、特別なワインが完成。多くのワイン好きな愛好家が家で日常ワインとして団欒のひと時を豊かにしている。 業務店のハウスワインとしても最高です! (日本での問合せは、BMO社、トロワザムール店にて)

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Juil

CH-AIGUILLOUXシャトー・エグイユ・5年熟成の貴重なワイン達

☆あまり知られていない飲み頃になって売り出す南仏の偉大なワイン☆ 二つのワイン:Trois Seigneurs トロワ・セニュールとAventureアヴァンチュール ゆったり熟成してから出荷するエグイユ醸造の凄いワイン達。 ビオ栽培、除梗なしの葡萄房丸ごと発酵するマセラッション・カルボ醸造。 自然栽培、自然醸造でここまでの高品質を誇るワインはそう沢山ないだろう。 その上、買い求め安い価格帯。 今、流行の薄ウマ系ではない。 比較的長期マセラッション、古樽で熟成、エキス分、タンニン、果実味がユッタリの濃縮感があるスタイル。 でも確り5年も熟成させてからの出荷だから、すべてが溶けてやさしくなっている。 ゆったりと芳醇でありながら、カリニャン品種からくる酸が常に涼しさを演出してくれている逸品。 石灰質度が強いテロワールから潮っぽいミネラル感がシッカリあるので濃縮感あっても決して重くならない。 スート体にはいっていく。 コルビエール地区の最良の土壌、クリュ・ブトナックのエリアン内に位置している。 ジョウルジュはこのブトナックのテロワールを素直に表現している。 料理人だった息子ジョルジェが戻ってきて、自然に囲まれたにガーデンレストランもあり、まるで楽園のような蔵元。 そんな楽園の基礎を造りあげたお父さんのフランソワもまだ元気で働いています。