8
Oct

ボジョレの若き存在感のある、                                  Remy Dufaitre レミー・デュフェートル

レミー・デュフェートルは自然派のワインを造り初めて7年、まだそんなに時間が経っていないにも関わらず、驚く程ハイ・レベルな品質のワインを造りだしている。 どことなく、ジャン・フォワラールのそれに似てきた。 それもその筈、14歳で父を亡くしたレミーにとって、ジャンは尊敬すべきお父さんのような存在であり、ワイン造りの師匠でもある。 ここ7年ほど、毎日の如くに会っている。公私ともにファミリーのような存在となっている。 2000年に巡り逢って、ジャンを目標に工夫に工夫を重ね2016年産は誰もが驚くハイレベルな境地にたどり着いた。 Les Prémicesプレミス16年は、新たな境地、つまりジャンから離れて自分独自のスタイルを造りあげたワインだ。 今年の4月、ボージョロワーズ試飲会では、多くのプロフェッショナルが、プレミスのスタイルと品質に感嘆した。 軽快なスタイルの中に、細いミネラル感がスーッと伸びていく心地よさに皆酔いしれた。 レミーは、ジャン・フォワラールの他に二人、影響を享けた醸造家がいる。 一人はロワールのティエリー・プゼラ、そして近所のジャン・クロード・ラパリュである。 この軽快さ、酸、ミネラル感は、明らかにこの二人のワインのイメージに一致するものがある。 特にジャンクロード・ラパュのオー・フォルトには通じるものがある。 造り手が、造りたいワインのイメージを描きながら意志をもって栽培の段階から醸造まで目指すことはよくあること。

21
Août

スペイン自然派ワインの夏祭り(見本市)H2O Végétal –Part2

会場に着くと、目の前にこの人がいた。 自然派のこれはというイヴェントには必ず参加している人、Thierry Puzelatティエリー・プゼラ。 この人はフランス以外の国でもVin Natureに興味がある人がいたり、大切な試飲会があればどこへでも飛んで行くでしょう。 ティエリーThierryを見ると、Monsieur le Vin natureと呼びたくなる。 Souvenir de Fête du vin nature chez Lapierre (photos de 2013) 真夏に、この暑さと夏祭り、それにティエリーの顔を見れば、どうしても、Marcel Lapierreマルセル・ラピエール家のあのFête du 14 Juilletを思い出してしまう。 朝まで徹底的に飲んだあの祭りを。ティエリーは毎年出席していた。 しかし、あのお祭りは今思うと凄いメンバーがいて超濃厚だった。まさに、自然派ワインを育てたお祭りだった。 あらためて、いつか特集を組んでレポートしたい。 でも、今回のような、Vin Nature夏祭りが至る所で開かれるようになったので嬉しい限り、素晴らしいことだ!!