10
Mar

1、2、3、ダール!!!

今存在する自然派生産者の中でも、その創生期から一貫した考えでワイン造りを行っている、ダール・エ・ リボのルネ・ジャン・ダールが来日した。ホテルで待ち合わせたのだが、ちょうどホテルの温泉に入って、 髪も髭も整え、なんだかこざっぱりとした感じで、驚いた。。。驚いたと言っても、別に、今までが汚かったわけではない、あまり気にしなかったのだろう。見るからに自然、それがルネ・ジャンのイメージだった。 ワインも、昔より、各段に洗練されたニュアンスを持つようになっている。昔のような還元の強い造りのファンも本人を含め多数いるが、今では、もっと多くの人たちに、このナチュラルなぶどうの旨味を伝えることができるであろう。(その還元の強いワインが年を重ね、素晴らしく変遷して行くのには驚かされていたが) さて、今回の滞在は、約10日間、東京、長野、大阪、札幌、福岡、長崎 と超ハードなスケジュールである。 この日は、まず挨拶をかねて、八丁堀「Gare de Lyon」に伺った。 挨拶がアぺリティフになり、いつの間にか、スタッフとともに、3本飲んでいた。。。。 まさに、ちょっと一杯のつもりが。。。気がついたらいい気分になっていた。そんなGare de lyonの安生店長の自然派ワインとの出会いは、ダール・エ・リボのワインとの出会いから始まったという。 かなりいい気分で、丸の内のブラッスリー・オザミのディナー・パティーへ。 ここは、ご存じオザミワールドの店舗、オザミとダ—ル・エ・リボとの関係は古く深く、オーナーの 丸山 宏人氏が、昔、自転車でぶどう畑を周っている際に、訪問したのが始まり、この出会いがきっかけで、 日本にも輸入されることとなったわけである。また、オザミの松岡さんは、2006年にドメーヌで収穫を行い、 その一生懸命な姿を見て、一段とお互いの信頼関係を深めている。  そんなわけで、ブラッスリー・オザミでのイベント超盛り上がり。出されたワインは、 ☆Saint Peray Methode Traditonnel (Les Champs Libre) ☆C’est le Printemps Crose Hermitage Rouge 2006 (Dard et Ribo) ☆Croze Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo) ☆ Crose Hermitage Blanc 2005 (Dard et Ribo) ☆ Crose Hermitage Blanc Carrieres 2005 (Dard et Ribo) ☆ Saint Joseph Rouge 2005(Dard et Ribo) ☆Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo) 料理はシェフの渾身のメニュー。ワインとの相性も最高で、最後まで大盛り上がりであった。 私は、12時で逃げ去ったが、その後も宴は続き、朝4時ラーメンコースで終焉したようだ。 大阪では、心斎橋Passion et Nature でパテーィー。 そこには、昨年8月22日に生まれたアンジュ・マリーちゃんも参加。大きなぱっちりとした目が とてもかわいく、みんなのアイドルとなっていた。 札幌では、北海道の海の幸を堪能。ミネラルかつ凝縮した果実味のサンジョゼフ・ブランとウニや カ二の相性は最高。ルネ・ジャンも大喜びで食べていました。どうもご馳走さまでした。 今回、ルネ・ジャンが何度も口にした目指すべきワインは「飲みやすいワイン」、そして 旨味に溢れるワイン。 きれいななった造りは、醸造所、熟成庫の温度管理をしっかり行い、かつ状況みながら澱挽きを することによって、きれいで自然なワイン造りができるという。 そして、まだ、まだ終りはなく、美味しいワインを造るために努力していくという。 今回、昼、夜、ずーっとダール・エ・リボのワインを飲んでいたが、一度も喉にひっかかることなく、 悪酔いすることなく、朝もさわやかであった。まさに身体で感じる自然な造りである。 ダール・エ・リボの生産量の60%は、パリのヴェール・ヴォレなどのワインバー、ビストロで消費されている。 そして20%は日本で飲まれている。 フランスでも、日本でも、自然派ワインファンを魅了してやまないワインである。 今日もみんなで「1、2、3、ダール!!!」

3
Mar

ダー・エ・リボのルネジャンが今週日本へ 〜 Rene-Jean DARD de DARD ET RIBO in JAPAN

伝説的先駆者ルネ・ジャンが日本へ行く。最近、本人はもう自然派ワインとは云いたくない。と云いている。 しかし、ローヌ地方では今は亡きグラムノンの元主人と二人で自然派ワインを造りあげた先駆者であることは紛れもない事実だ。 18年前、私が初めて訪問した時のワインは還元臭がビンビンにあった。その還元臭があってもそれを打ち消すほどの旨味に驚かされたワインだった。 当時の記憶を頼りに、今でも彼のワインを“還元臭の権化”だと批判する輩もいるほどだ。 しかし、2000年頃から洗練されてきて今では、全く還元臭がなくクリアなワインとなっている。 逆に昔のファンの中には淋しがっている人達もいるほどだ。私は18年前に行った時のことを今でも鮮明に覚えている。 蔵の中は、コンクリート・コーティングがされておらず土間だった。ホコリッぽかった。はっきり云ってお世辞でも清潔とは云えない蔵だった。 しかし、ルネ・ジャンも相棒のフランソワ・リボも若くてハツラツとしていた。 今では人生紆余曲折を超え、人間的にも“苦味”がわかるなかなか含蓄のある楽しい男になってきた。 生きる事がが好きな男だ!フランスでよくいう、『あいつは LA VIEが大好きだ!』つまり、気の合った友人達と楽しく、よく飲み、よく食べるのが大好きな男である。 風貌からは想像できないほど、繊細でシャイな男である。自分自身に実に忠実な男だ。自分に嘘が付けないのと同時に他人にも嘘が付けないところがある。つまり正直者で其のうえ頑固ものだ! そんな性格から多くのファンに愛されている。 勿論、私も最も好きな醸造元の一人だ!彼といると自分が正直者になってくるような楽しさを感じる。 簡単に云えば、妙な気を使わなくてすむ雰囲気を備えているのだろう。 先日、『もう自然派とは云いたくないよ、俺は単なるダール・エ・ルボのワインなんだ!』 彼からすれば、自分が普通のワインを造っている、という感覚なのだろう。 それと最近、自然派と云いながらいい加減な造りをやっている醸造元が増えてきて、彼らと一緒にされたくない。という気持ちも多少あるのだろ。 そんなルネ・ジャンに是非会ってみてください。ワインも美味しいく!心が和むワインだ!! 〜 イベント日 〜 3月6日 大阪 3月7日 札幌 3月8日 福岡 3月9日 長崎 〜 イベント問い合わせ  〜 野村ユニソン社  担当 藤木  TEL-03-3538-7854 伊藤 LYONにて

15
Fév

ヤズ と ルネ・ジャン IN PARIS

2月8日ダ−ル・エ・リボのルネ・ジャンから電話が入った。 ルネ・ジャン『どうだい、元気かい』 伊藤『最高だよ』 ルネ・ジャン『明日、パリに行くよ、一緒に飯でも食べないかい ?ヤズが来るんだよ ! 』 伊藤『ああ、ドーヴィルの自然派ワイン見本市の為に来るのは知っているけど、今夜着くのか?』 ルネ・ジャン『そうだよ、ルドルフの所で一緒にどうだい?』 ルドルフとはパリにおける自然派ワインの先駆者である。ル・ペ−ル・ド・カルトゥッシュというビストロをやっているオ−ナ−シェフであある。身長200mという大男である。 ルネ・ジャンをはじめ古参自然派ワインの醸造元の“たまり場”的な存在だ。パリでまだ自然派ワインが全く出回っていない頃から、ワインリストは100%と自然派だった。 ルネ・ジャンとは兄弟のようなファミリ−な関係である。ルドルフがルネ・ジャンを強烈に慕っている。 ルネ・ジャンが店に来るといつもハイ・テンションになって朝まで飲み会が続いてしまう。  ヤズとは東京の自然派ワイン・ビストロ、メリメロのオーナ−・シェフの宗像さんのことである。 ヤズさんとルドルフは修行時代、三ツ星レストランで一緒に働いていたころかからの付き合いだ。 ルドルフ『ヤズは俺が知ってる日本人料理人ではもっとも忍耐と体力があって頑張屋の男だ。』と言い切る。絶対の親友関係がこの二人には存在している。その当時からルネジャンも一枚関わっている3人トリオの友情関係である。 ルネ・ジャン『とにかく、ヤズは凄い』と言っている。 そんな3人がそろったパリの一夜でした。