1
Mai

Poupille Atypiqueプピーユ・アティピックを醸すフィリップとは30年前からの付き合いだ。

知り合ったのは、フィリップが20歳の時だった。 子供の心を持ちながら、自分の決めたことに突き進むPassionは今も変わらない。 30年前からワインを造らせたら、自分を転写したようなワインを造る。 ボルドーでSO2ゼロのワインを誰よりもはやく造った男だ。 “Atypique アティピック” ボルドースタイルのワインを理解するには、時間と文化が必要。 最近の若いワイン愛好家の皆さんは、造りたてで直ぐスイスイ入っていくワインを求めている人が多い。 ボルドーワインには、チョット時間的なものと、テーブルで飲まれる食との融合を考慮する“ゆとり”のようなものがあると評価しやすくなる。 Atypique アティピック、この濃縮感の奥にある透明なテロワールを感じさせてくれる美味しさに、感動させられる。。 これがボルドーのワインなのだ。ウーン、やっぱりボルドーだ! 特に、このAtypique アティピックはSO2ゼロゼロで醸造されている。 常に完璧を求めるフィップは、細心の注意力でこのワインを醸している。 ホントに完璧な葡萄を収穫した年しか造っていない。 何故?  自然な造りだからと云って、“欠点”のあるワインを絶対に許さないからである。 Atypique アティピック、なんて美味しいんだろう。 ボルドーでワインを始めた私の根底には、やっぱりこのボルドーが流れている。 フィリップは、カスティヨンでも早くビオ栽培に転換して、カスティヨンのエリアをすべてBIOにするために運動している。 プピーユの葡萄木は、サンテミリヨンから続いている同様な石灰質土壌の地中深くに根が入り込んでいる。 微生物がイキイキしている土壌は素晴らしい。 やっぱり、美味しいワインは、畑、土壌が命です。 ボルドーの本物ナチュール“Poupille Atypique プピーユ・アティピック”美味しいですよ! まだ、日本にも在庫が僅かにあるようです。 (Poupilleのワイン、日本での問い合わせはモトックス社です。)

23
Oct

Poupilleプピーユの凄いところ:                          長期の熟成後、飲み頃になって出荷する!! -no4

やっぱりボルドーというか、歴史とゆとりがある。 フィリップ自身も飲み頃でないワインを飲むのが好きではない。 熟成を長くとって、飲み頃にさしかかったところで出荷する。 だからボルドーワインでよく言われる、あと3年ぐらい待つと飲めるワインになるね、というのがプピーユではない。 出荷と同時に飲み頃にさしかかっている。 例えば、Poupilleでもっとも普通のCuvéeであるCh.Poupilleでは今販売しているのが2014年。 もうじき、2015年が出荷されるところである。 ★Chateau Poupille 2015 2015年はいかにもボルドーらしい気候だった。 太陽が強すぎこともなく、少なすぎることもなかった。 病気も少なく実に健全に熟した葡萄が多かった年。 色付き後の晴天が続き、暑過ぎない太陽でゆっくり熟したために、タンニンの質が細やかで上品に仕上がっている。 収量は45hl 葡萄の平均樹齢は20歳 殆どはメルロー品種、僅かに数%カベルネ・フランがあり。 色合いは深いルビー色で濃い目の色、外観を見ただけでもゆったり感がある。 香りは、まさによく熟したカシス。香りの中に涼しさも感じる。 色合いから想像した濃縮感はそのままゆったりした舌ざわり、タンニンが優しくて解け初めている感じ。 濃縮感の中にも爽やかな酸もキッチリとあり、タレルことがない。 飲み頃を迎えた典型的な良質ボルドーワインのスタイル。 素晴らしいバランス感覚、ウーン、美味しい!やっぱりボルドーだ。 その他に、    ★Château Poupille Côtes de Castillon ★Poupille Castillon ★Poupille Atypique(SO2無添加) がある。 (ラベル上の年代は現販売のものではない、参考のみ)

9
Jan

プピーユPoupille のフィリップ・カリーユがパリに来た

この時期多くの醸造家がパリにやって来る。 久々にボルドーのCh-Poupilleシャトー・プピーユのフィリップ・カリーユがやって来た。 フィリップは寿司が大好き。 パリで私の行きつけのYUZUで寿司を一緒に楽しんだ。    寿司にはピッタリの2本を開けた。 AlsaceアルザスのGeschicktゲーシクトの6 Pieds sur Terreシス・ピエ・シュール・テールを開けた。 やさしい柑橘系の酸と冷たいミネラル感が刺身に驚くほど相性がよい。 そして、2本目の白として、あのClos Rougeardクロ・ルジャールのBrezeブレゼ11を開けた。 なんと素晴らしい酸と石灰系の潮ぽいミネラル感。寿司にピッタリ。      そして、最後に本人、Poupille Atypiqueプピーユ・アティピックを開けた。 カスティヨンの土壌でMerlotメルロー100%、SO2無添加のワイン。 素晴らしい酸とミネラル感、それらをメルローの果実味が爽やかに肉付けている。 このアティピックはフィリップ・カリーユが各年の最も健全なメルローのみを厳選して仕込んでいる。 毎年造れるわけではない貴重なワイン。 ボルドーのSO2無添加ワインは希少中の希少。 ボルドーという偏見なく試してみてください。 Bio栽培の超健全なメルローのみをボルドースタイルの醸造方法の自然なワイン。 美味しいですよ!。 世界が広がります。