17
Mai

アンジェのトビッキリ心地よいビストロ à boire et à mager

Vin Nature 自然なワインの基礎文化が最も深く浸透している街といえば、やっぱり ANGERS アンジェでしょう。 Olivier Cousin, Patrick , Mosse, Marc, Babass と自然派初期を築いてきた人達とそれに続く若手グループが切らすことなく増えている、 妙な競合的な争いもなく協力関係がしっかりしている。 アンジェの街の一般人の人柄、民度が高い。 私はフランス中を毎日の如くに旅しているけど、レストラやカフェ、販売店に入店した時に、ニコッと普通に笑顔で迎えてくれるところが一番多いのが、ここアンジェである。 最悪は Paris です。どっちが客か分からない程、ブスッとしている。 そんなアンジェの街に、トビッキリ気持ちのいいワイン Bistro がある。 à boire et à mager 「アボワール・エ・アマンジェ」店。 アンジェの自然派ワイン文化の底辺を支えている。    実に気持ちがいい店である。 アレックスがオーナーでメンバーも実に気持ちがいい。今夜は不在だったがアンヌ・エレ-ヌという女性が素晴らしい。 お客さん同志でも直ぐに話せる雰囲気があり、店の中の空気がハーピーである。 ワインの品揃えがこれまた凄い。 地元アンジェの若手醸造家がでると、応援する体制もできている。 醸造家も街に出てくると皆ここに寄る。 私もアンジェに滞在中は毎晩アペロにやって来る。 今夜は、これを飲みました。 Deboutbertin デブベルタン醸造の L’AUNIS ETOILE ロニス・エトワレ。 ピノ・ドゥニス品種100%、軽快でトビッキリ美味しいワイン セミ・マセラッション。カルボ醸造のやさしい果実味がホットする。 牛の生ハムとチーズで楽しんだ。 これまた食べ物も普通ではなく、36か月ねかしたチーズと、有機で育てた牛生ハムとパテ! 食べ物ー人ーワインのつながりが、とんでもなくポジティフなビストロでした。   

23
Août

H2O Végétal–Part16                         異色の人生転換を図った Jérôme Saurigny ジェローム・ソリーニ

フランス、ロワール地方を代表してJerome Saurigny ジェローム・ソリーニが来ていた!! ジェローム・ソリーニは自然派の中では、異質の経験をしている。 ボルドー大学醸造学部で学び、アカデミックな醸造学を身につけている。 その上、7年間もボルドーのポムロルで働き。 その時、CH-Cheval Blancシャトー・シュヴァル・ブランの醸造長の元で働いていた経験がある。 ある時、ロワールのGriottesグリオット醸造のBabassババスのワインを飲んで、すべてが変わってしまった。 今まで、自分が携わっていたワインとは全く違っていた。 『な、な、なんだ!これは!』 『体に沁み込んでいく、違和感のないこの液体は?』 ジェロームは即、方向転換を図った。 2005年にはロワールのアンジェ地区に来ていた。 こんな劇的な人生転換をした人は少ない。 数カ月前に日本へ行ったジェローム・ソリーニ。 日本の旅を本当に喜んでいた二人。 日本の自然派ワイン愛好家に逢って、彼らの厚い歓待に感激。 また、日本文化にもふれて、「想像していた以上に日本が素晴らしい国だった。」と言う。 16年産は、天候不良による不作で殆ど収穫できなかった。 それでも、僅かに残っていた葡萄をすべて一緒の発酵槽に入れてワインを造った。 つまり、白葡萄も赤葡萄も全部一緒に醸造した。 それを、この“桜島” SAKURAJIMAのラベルに詰めた。