22
Déc

★2020年版、世界一位のワインを造る!!ジャンポール・ドーマン氏★

ワインには、生き方とか、心の葛藤とかが表現されている。 長年に渡ってパップのテロワールとは? パップの真髄を探究し続けてきたジャンポール・ドーマン氏が、何かを超えた境地にたどり着いた。 最近の作品は、Papパップらしい力強さ、ワインのやさしさ、柔らかさを濃淳な中に繊細に表現されている。 Jeb Dunnuck氏がTop 100 of 2020にて ナンバーワンにこのVieille Julienneのドーマン氏のワインを選んだ。 まさに、世界一位の造り手だと思う。 ヴィエイユ・ジュリアンヌ醸造の土壌は、よく云われるパップのガレールレーと呼ばれる丸い大きな石が転がっている土壌ではない。砂状が中心に僅かに小さ目の丸石が存在している。 砂状だから、何とフィロキセラを生き残った120歳を超えたフランス産の原木が残っている。 このパップの濃淳さの中の繊細さは、この砂状土壌の良さを探究し続けてきたドーマン氏のライフワークの結果だ。

8
Août

南ローヌ : ピュアーで、クリアーで、ゆったりと落ち着いたワインを醸す

Nicolas Renaud  Clos des Grillons – ニコラ・ルノー(クロ・デ・グリヨン醸造) (次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) 南ローヌで最も期待される若手ニコラ・ルノーは、歴史、地理の先生だった。奥さんのイザベルも先生だった。 自然派ワインの世界ももこの辺から、自然派ワインのファンだった人達が全く違う世界から参入するようになった。 研究者とか先生とか比較的インテリな人達が自然派に入ってくるようになった。 2006年に約14ヘクタールの葡萄園で独立した。 ニコラは自分が熱狂的なファンだっただけに、自然派ワインの欠点のあるワインが大嫌いだった。 だから、彼のワインはピュアーでクリアなワインが多い。 ニコラは南ローヌを代表する醸造家二人のところで修業した。 シャト・ヌッフ・デュ・パップのVieille JulienneのJean-Paul DAUMEN ジャンポール・ドーマン。 そして、L’AngloreラングロールのEricエリックのとこで修業して、今でも家族のような付き合いをしている。 エリックとの共同で造るワインVenskabヴェンスカブを造っている。 そして、今回のこの見本市BIMの主催者のValentin VALLESヴァランタン・ヴァレスとはラングロールもエリックのところで学んだ兄弟弟子ということになる。次世代を背負って立つ二人。 醸造的には、除梗する方法と、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造の両方を使いこなせる数少ない貴重な醸造家である。 何よりも、ニコラの人間的優しさと確実さがワインに表現されている。

27
Mar

Domaine de la Vieille Julienne ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ

Domaine de la Vieille julienneドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ パップのテロワールを精密に表現することに賭けているジャン・ポール! ジャン・ポール・ドーマンは、シャトー・ヌフ・ド・パップのテロワールを表現する為に多くの試作を繰り返した。 自然派の造りの除梗なしのグラップ・アンティエール(葡萄房丸ごと仕込み)も、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造も、何年も試して、実験を繰り返した結果、ジャンポールは除梗することを選択した。 ジャンポールにとっては、除梗して、どこまでも繊細で上品に表現することが、ピュアーなシャトー・ヌフ・ド・パップのテロアワール表現だったのである。 今、自然派ワイン醸造家が進化しつつある。 その方向性の一つに、除梗する造りも含まれている。 近年、主要な自然派ワイン醸造の造りは、グラップ・アンティエール(葡萄房丸ごと仕込み)や、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造が主流となっている。 この方法を洗練させて、薄めで果実味が全面に出ている葡萄ジュースのようなワインが典型的な自然派のスタイルとして確立されてきた。 最近、自然派醸造家の中でも、除梗する造りが少しずつ増えて来ている。 彼らがやっていることは、過去の普通のトラディション醸造ではない。 より洗練させた方法を生み出している。 濃厚さ、芳醇さを備えながらも、体に沁み渡っていくワインのスタイルである。 そう、ジャンポールのワインに似ているのである。 ここには、接ぎ木してない120歳を超える古木のヴィーニュ・フランセーズが多く生き残っている。