1
Oct

今やボジョレを代表する中堅醸造家クリスト・パカレ19年収穫中

ほぼ2週間をかけて約12ヘクタールの収穫を明日終了予定。 マルセル・ラピエールに背中を押されて醸造を開始して21年。 2019年は、気候上のトラブルのオンパレードだった。それにも関わらず栽培努力の結果こんなに素晴らしい葡萄を収穫することが出来ました。 これは、元ジュル・ショーヴェ氏が所有していたシャペル・ド・ゲンシャ村の畑。 白葡萄のシャルドネも僅かに混植されている。 自社畑のフルーリが5ヘクタールと借りている畑などすべて入れると約12ヘクタールほどの規模になった。 20名ほどの収穫人と共に15日間かけて丁寧に確実にいい葡萄を収穫できた。 それでも、例年と比較すると、雹でやられたり、45度という猛暑でやや疲れた葡萄もあったので、蔵に持ち込んで厳密な選別作業をして、完璧な葡萄のみを発酵槽に入れた。 この蔵での選別作業は初めての決断だった。 家族全員で対応、お父さん、長男、長女と従兄など皆で傷んだ葡萄粒を除去した。 日本からBMOのMasakoさんもやってきた。 クリスト・パカレ 『今年は小さなトラブルがいっぱい発生したけど、何とか切り抜けたよ。運搬用の車が故障したり、冷却用のコンテナが作用しなかったり色んなことがあったけど、今年は最初に決めたんだ。“何があっても絶対にイライラしない!”って。』私達が行った時もコンテナを新しいものに代えている最中だった。でも全く落ち着いていて、色々指示をだしていた。 流石に21年目の収穫。自分にも周りにもストレスを感じさせない仕事の流儀が徹底していた。 収穫、ワイン造りには、大切なことだ。ストレスはそのままワインの中に転写されていく。 今年は12度チョットの軽快でフレッシュな酸もあり、まさにボジョレらしいスタイルになりそう! 今年のヌーヴォーもクリスト・パカレは欠かせない!!

30
Sep

自然派の原点Lapierreラピエール家の19年収穫

流石のラピエール家、このエネルギーは凄い!! 世界中から自然派ワイン大好きな若者達が集まってくるラピエール家。この中にはもう18年間も毎年来ている古株もいる。 今年、19年は、春先の霜被害、猛暑被害、最近の雹の被害、どれも少しずつ被害が出たけど、その都度の対策が功を奏して大きな問題にならずに済んだ。特に8月中旬の大雨の後は、夏休みを返上して畑仕事に精を出した結果だった。 カミーユもマチュもいい顔していた。 カミーユに質問した。 『今年は過去の何年に似ているか?』 私は毎年この質問をする。何故なら、ラピエール家にはマルセルのお父さんの時代から、収穫時の葡萄の状況を細かく記録した日記が残っている。勿論、マルセルもこの記録を残している。 だから、カミーユもマチュもこのよくこの記録を参考にして、対応策を毎年練っているのを知っているからである。 でも、今年は、カミーユが即答した。 『過去のどの年にも似ていない!』 昨今の地球温暖化からくる気候変化は異常なことばかり、いよいよあのマルセルも経験したことがない気候条件の中でワイン造りをしなければならない時代が到来した。 今年も直接な醸造担当はカミーユがやっている。勿論、マチュも総合的な観点から葡萄園の収穫から醸造所までの流れを管理監督している。 今年から、一部の醸造は食堂の向えの敷地にある赤い建物の中でも行っている。 次々と運ばれてくる葡萄を醸造所内に運びこむカミーユがいた。 勿論、除梗なしで、ベルトコンベヤーで発酵槽の上まで持っていて重力で発酵槽に運び入れていた。 マチュは蔵で木製発酵槽の洗浄をやっていた。 そして、今年から、垂直式プレス機をもう一つ導入した。 マチュがある醸造家の倉庫で寝ていたプレス機を交渉して手に入れて、周りの柵の部分を特注で創ってもらった。 葡萄園での収穫は、ベテラン収穫組が新人を教育して徹底した選果を実施していた。 皆、明るい雰囲気が漂っていた。 厳しい重労働の後の楽しみは、皆でとる夕食のひと時。 ほぼ3週間の合宿生活、朝、昼、晩と共に過ごす収穫。 ラピエール一家も収穫の皆と食事を共にする。 これが、ボジョレーの収穫の伝統文化。 今、フランス中で機械での収穫が主流になってきている。さみしい限り。 一年間、過ごした葡萄達が畑から旅たつ収穫は、暖かく人の手でやってもらいたい。 ラピエール家の2019年、数々の気候試練を乗り越えて、素晴らしい状態で収穫中です。 やっぱり、ボジョレはラピエール!! 当たり前です。

11
Sep

凝縮からフィネスへ進化を続けるシャトー・ド・シャンション

PAR TAKESHITA ドルドーニュ川からサンテミリオンに向かって、最初の小高い丘に位置するシャンション。 土壌は粘度石灰岩、粘度と砂質の混ざる土壌、砂質と丘の上部から下部に向けて3つの土壌があり、その区画によってワインを造りわけている。 キャノン・ガッフリエールで15年間醸造長を務めたパトリック氏が1996年に父親からドメーヌを引き継ぎ、2010年には有機栽培に転換。… 元々はカスティヨン特有のガッツリとした長期熟成型ワインを造っていたが、この5年ほど前から、熟度は高くともタンニンが柔らかく、エレガントナワインを造り始めた。 収穫のタイミング、マセレーションの方法、期間など、いろいろな工夫を経て、軽やかでゴクゴクいけるナチュラル・サーカスから、やはり凝縮しながらも緻密なタンニンを持つヴァルミーまで、幅広いスタイルのワインを造るようになった。 そして極めつけはアンフォラのキュヴェ、テア。 粘度石灰岩はまさにメルローには適したテロワールだが、やはりボリューム感溢れる味わいになってしまう、そこで更に樽の風味がついてしまうのを避け、空気との接触で、エレガントナワインに仕上げるには? と考えてたどり着いたのがアンフォラによる醸造。 イタリア製のアンフォラで醸したメルローは、これがビックリするほどの滑らかなタンニン、綺麗な酸と果実味。グラン・ヴァンの品格を持つワインに仕上がっている。 息子のマキシム26歳も一緒に働くようになって、更なるパワーアップのシャトー・ド・シャンション! 山田さん率いるSTCメンバーと訪問 (このワインの問合せは、BMO社、東京・恵比寿のトロワザムール店まで)

30
Juil

ビックリ!葡萄園!フィロキセラの害虫に侵されなかった150歳の葡萄木達

フィロキセラに侵されていない葡萄木が約0.7ヘクタールも残って生存して、純粋フランス葡萄が育っている。 つまり、アメリカ産の台木なしで、ダイレクトにフランス産葡萄木が植えられている。これはもう奇跡! しかも、世界のボルドー有名グランクリュ・シャトーが立ち並ぶHaut Medocオー・メドック地区のど真ん中である。 栽培は草を倒して藁のようにして土に混ぜこんで土壌を作る超自然な栽培。 微生物を育て、ミミズが生存しやすい環境をつくっている。 耕すのはすべて馬でやる。何故なら、150年前は葡萄木と葡萄木の間隔が狭すぎてトラクターが入れない。 こんな世界遺産級の葡萄園がオー・メドックに残っていたこと自体が奇跡的出来事だし、過去から我々に何かメッセージを送っているのに違いないと思ってしまう。 そんな畑を耕して我々に貴重な数百本のワインを提供してくれるのは、二人の女性です。 Pascale Choimeパスカル・ショワメさん、 Laurence Alias ローランス・アリアスさんの二人。 年間800本も取れないこの畑。周りの人達は忠告してくれる。 『古木過ぎて生産性が悪いから、引き抜いて若い木に植え替えた方がいい!!』 でも、この二人は、150年間のフィロキセラ虫にも耐え抜いてきた葡萄達を尊敬している。だから、植え替えない。 そして、150年間もこのお金が流れるメドックの中心でこの畑を守り抜いてきた先人達も尊敬している。 間違いなく、大金を積んでこの畑を買収しようとした企業があったに違いない。 お金に動かない心を持った農家が何代も続けてきた貴重な畑。 色んな誘惑に耐えてこの世界遺産級の葡萄園が存在している。 Closeries des Moussisクロスリ・デ・ムシス醸造 この奇跡の葡萄園から造られるワインはこれです。 ★Baragane バラガン 150歳の13種類の品種が混植されている畑からとれた葡萄を仕込んだもの。 150年前はメドックと云えども色んな品種の混植だったんです。これがメドック・ワインの原型です。 何事も原点、原型を知ることは大切です。この原型からどうして今のようなメドックになっていったか? 過去からのメッセージを想像しながら飲むだけでも、楽しい。メドックの150年の歴史が映し出される。 クロスリ・デ・ムシス醸造では、他にもメドックで数少ない希少な自然派ワインを造っています。 巨大有名シャトーの中で、小さな小さな蔵で魂を込めて造っています。 (問合せはサンフォニー社)

19
Juil

Nostalgie de La Fete de 14 Juillet de Marcel LAPIERRE

★このラピエール夏祭りはどれだけの人達に“勇気と知恵と喜び”を与えたどろうか!★ La Fete de 14 Juillet a Morgon Chez Lapierre 、a donne le courage ,la sagesse et la joie aux gens. この7月14日になると、自然派ワインを愛する多くの人達の心に、浮かぶ“お祭り”がある。 そう、あのマルセル・ラピエールが開催していた自然派ワインの夏祭りである。 世界中から自然派ワインを愛する醸造家、インポーター、レストラン・ビストロ経営者、愛好家などが集まって朝までラピエールを飲んで、踊って、語り合って、笑って朝まで楽しむお祭りだった。 初期の頃は、前日に造り手達が集まり、色んな意見交換をする“場”でもあった。 このお蔭でお互いの自然な栽培技術・醸造技術が,どれだけ改良・進歩したものであっただろうか。 図りしれない。 このお祭りは、今は大御所的存在になっている醸造家達が若き頃、一度は顔を出す登竜門の一つであった。 マルセル・ラピエール、ピエール・オヴェルノワもいて、多くの若手醸造家達と交流をとっていた“場”であった。 祭りの始めに、マルセルはすべての来場者に直接ワインを配るのが常だった。 豚の丸焼きを朝から準備して、焼きあがった豚を解体するハードな仕事をしたのは石田さんとダニーの名コンビ。 もう、それは格闘技のような作業でした! 食事の後は、ミュージック、とディスコ。語らいとただただラピエールを飲み続けた。 真夏の暑い夜、もう皆、結構出来上がっていました。 暑い中で踊るから一挙に酔いがまわるけど、ワインがワインだけにいつまでも飲み続けられるのが、危ないところ。 夜更けまで、朝まで最後まで飲んでいるメンバーはいつも同じだった。 祭りの後の翌朝も、集まってきて飲み会が始まる。この時は各自が持ち寄ったワインを飲むのでした。 ラピエール家も全員で一緒に楽しんだ。 本当に、忘れられない佳き時代の一コマ。Nostalgie. 7月14日になるといつも思い出す。 Merci Marcel !

17
Juil

南ローヌ自然派の原点RICHAUD Famille リショー・ファミリー

Par Masaki TAKESHITA     自然派の世界も第1世代からの世代交代が進んできている。 自然派巨匠マルセル・リショーも、長男トマが2009年から長女クレールが2014年からドメーヌに参画。新たな風をドメーヌに吹かせている。 更にエルメスで働いていた次女も、現在ドメーヌに数ヶ月戻ってきて、引っ切り無しに来る世界各国からのプロや愛好家達のレセプションを受けおっている。 長女クレールはマルセル・ラピエールでの経験を活かし、収穫したぶどうを10度まで冷やしてからの醸造も始めた。 昨年は例外だが、乾燥と酷暑の南ローヌで、フルーティーでエレガントなワインを造るための、いろいろなアプローチを行なっている。 アルコール度数が15度あっても、それを感じさせない果実味。リショーマジックのレベルは更に上がっている。 この日残念ながらマルセルは友人生産者達とジョージア訪問。 アンフォラ買ってくるかも。。。とマルセルあるあるの話しで盛り上がりました。 家族の愛、家族のパワー、エネルギーがワインにたっぷり詰まっている。

10
Juil

元気ハツラツ!Elodie Balme! エロディー・バルム

今や2児のお母さんとなったエロディ。 会うたびに、そのエネルギーに驚かされる。 マルセル・リショーでの修行の後、2009年に農協の組合員だった父親から3haのぶどう畑を譲り受け独立! いまや17haのぶどう畑でチャーミングな果実味溢れるワインを造っている。 ぶどう畑が増えるにつれ、カーブも増設。 順調にドメーヌを成長させてきた。 エロディの人柄とワインの魅力で、販売も好調。 まだ父親が所有している、残りの8haの取得にも意欲満々だ。 南ローヌにも関わらず、リショーとはまだ違った、グレナデンのようなジューシーながら味わいの秘密はなんだろう??? 90%除梗はするが破砕はせずコンクリのタンクに入れる。発酵途中にジュースを冷やしてリモンタージュを行う。 出来上がるワインは、しっかりとした凝縮度もありながら軽やかな味わいとなる。 この地区伝統のヴァン・ドゥー・ナチュレルも、伝統を絶やさないために造り続ける。 強い信念と女性のチャーミングさ細やかさが、ワインに表れている!頑張れエロディ!

9
Juil

初日、訪問はブルゴーニュから!Romain Chapuis ロマン・シャプイ

PAR Masaki TAKESHITA 快晴🌞!珍しく時間があったので、蔵元訪問前にブルゴーニュ・グラン・クリュ街道をドライブ。 日曜なので、ロマネ・コンティのぶどう畑の周りは、ピクニックする人達が多くいた。 今、まさにぶどうは開花真っ最中。 昨年は酷暑でぶどうの成育も早く、収穫も9月上旬くらいだったが、今年は、通常のリズムでゆっくりと育っており、収穫は9月末くらいとの事。… 第1軒目の訪問はRomain Chapuis ロマン・シャプイ。気は優しく力持ち💪。いつもポマールのカーブでは、窮屈そうな、寡黙な雰囲気のロマンが、今日は小さく、明るく見える。 なんと、昨年の8月、収穫前にラドワ・セリニーに400m2のカーブを立てた。 以前のカーブの20倍くらい、縦と横にデカくなった。 収穫も醸造も瓶詰めも出荷も、全てがやりやすくなった。終始ニコニコのロマン。これで、更に、自分の造りたいワインを目指す環境ができたわけだ。 白も赤も、繊細でミネラルなワイン造りを目指すロマン。酷暑のミレジム2018年は、熟度の高いぶどうが収穫できたが、白も赤も、あまりタンニンを抽出しないように注意を払ったという。 収穫も酸が落ちないタイミングで早めに収穫。 リュリー、オート・コート・ド・ボーヌの白は甘い青リンゴのようでアロマティック。 綺麗な酸と塩気のバランスがいい。 3年前から造っているコトー・ブルギニョン(ガメイ)がこれまた美味い! 年度石灰質のガメイは、とにかくエレガントでミネラル!毎日、これ飲みたいわ(^^)。 ほとんど、白に近い色合いのガメイのダイレクトプレスで造ったロゼは、ロゼというより、少々赤ワインの要素を持った白という感じ。ガストロノミックなしっかとした味わい。 食欲を刺激する味わいだ。 オート・コート・ド・ボーヌ2018赤は、綺麗な酸と少々スパイシーなニュアンスでエレガント。 新しいカーブで更に繊細でエレガントなワインを造り出したロマン! 今年2019年も、ぶどうの成育は順調! やる気満々です!

5
Juil

クリストフ・パカレ醸造のドゥニー・ペノDenis Pesnot

芸術家、ソムリエなど多彩な才能を持つ、ご存知、ミュスカデ、セネシャリエールのマルク・ペノの弟。1987年にマルセル・ラピエールとの出会いからボジョレーに根をおろし、まさに30年間以上。自然派ワインの流れのど真ん中にいた男。ラピエール学校第1期卒業生と言える。 またこの30年の気候の変化を感じ、それに対応する術も知っている。 そんな経験豊かなドゥニがクリストフ・パカレの右腕として、その才覚を思う存分発揮して長らく経つが、そんなドゥニさんも59歳。 今年2019年、来年2020年の収穫、醸造で定年となる。。。 まさに開花真っ只中で、すでに収穫に向けて、頭の中はアイデアがいっぱい。 2018年クリストフはフルーリーに自社畑をカーブと共に取得。新しい冒険がスタートした。 マドンヌと同じく、標高が花崗岩の風化した砂質になった区画のポテンシャルは凄い!とドゥニは言う。 凝縮度とフレッシュ感を合わせ持つワインのできる区画だと! 野生酵母の重要性を熱く語るドゥニ。今週はクリストフがカナダ遠征で不在だったが、 ドゥニ節をゆっくり聞けた貴重な時間だった。 最後に簡単ですが、2018年のクリストフ・パカレ。凝縮度の中に各クリュのテロワールがはっきり出ているミレジム。 ボジョレー・ヴィラージュはいちご、グレナデン。シルーブルはブラック・チェリー。 フルーリーはエレガント、ムーラン・ア・ヴァンはタンニンとキャラメルのような甘みが。コート・ド・ブリュイは火山岩を感じるミネラル感。 最強コンビ、クリストフ&ドゥニ。

18
Juin

初のルネジョンのおうちに行って chez champs Libres

初めてのブドウ畑 もちろん、リヨンより南を車で走ると、名も知らない畑は通り抜けますよ。 雨の予報が、一晩中、集まった人たちのおかげで、降らずに済んだものの、写真は、曇り空。 ジャーン。 ブドウたち。 この傾斜。 だから、作業するのも、機械なんて使えないから、手作業。 途中、ルネジョンの奥さん、マリアネスと、その他、楽器メンバーが集まり楽器片手に、畑を登っていった。 演奏するから、きいていてねと、言われたものの、しばらくして、うえを眺めると、かすかに、きこえてくる音色が。。。 なにしろ、100人近い人が、おのおのワインやビールを片手に話しているので、かき消されてしまっていた。残念。 見えますか。かすかに、畑に人がいるのが。 そのあとは、日本人の味がたくさん。 リヨンのカツミさんは、やきそば。しめには、特製かす汁。 ヴァランスのハリウッドスター・マサさんは、からあげ。 お祭りの屋台並みの手際の良さで、大きなコンロと大きなお鍋で、おいしいお料理。 今回、ルネジョンの2人の息子と1人の娘さんに会ったよ! 優しい。の、かたまりの家族で、大勢の人がいるのに、みんなのことを、ニコニコ、手伝っていたよ。しかも、部屋まで譲ってもらってしまい、彼らは、テントで寝ていた! 日付が変わる頃、ルネジョンのお宝カーヴへ、息子たちとついていきました! 聞き覚えのある年号が聞こえてきます・・・ 私が、もしかすると、私と同い年のワインだね!?と。 ルネジョンから、飲んだことないなんて言われたら、しょうがないな~ と、この写真頂きました! 私は、もちろん、他のお友達も、大喜びで、花にあつまるハチのように、どんどん人が寄ってきて、あっという間に、マグナムが空っぽに。 改め、ありがとう。ルネジョン! 彼が持つと、マグナムの大きさが、あまり伝わらない! 他に、 **カガミケンジロウさんも13年のマグナム。 **スオー・エルヴェ(Souhaut Herve)もマグナムをあけてくれた 。 初めて頂きましたが、一際目立って、おいしく、今でも忘れられない味。 edtiée par Miho

29
Mai

最高の品質と価格と自然度のコストパフォーマンス・ワインPOMPON ルージュ

★ワインは農業! と云う言葉はズバリこの蔵の為にあるのではないかと思う。 50ヘクタールある畑のほぼ半分が葡萄園で、あとは麦や他の野菜の栽培などを行っている。 60年ほど遡ればあのブルゴーニュでさえ、またフランス中が、こんな兼業農家の醸造家が殆どだった。 勿論、畑は馬で耕すのは当たり前。 ★ワインは人! と云う言葉も、ここのファミリーの生き方そのものが、牧歌的で素朴なフランスの農家を再現させたもの。 麦も自分で栽培して、石臼で麦をひいて小麦粉を造り、それで毎日のパンも自分で焼いてしまう。 そんな暖かな家族の生活がワインに表現されている。どこまでも素朴で透明感がある。 そして、誰よりもワインを愛しているヴァンサンがいる。 ★ワインは葡萄園で造る。 健全な葡萄を収穫して自生酵母で発酵。醸造設備は最小必要限のもので充分。これぞ究極の自然なワインである。 葡萄は土着の品種、あのミティークなアラモン品種を主体にサンソー、カリニャン、アリカント品種。 なんて、美味しいんだろう! POMPON ROUGEポンポン・ルージュ! (問合せは日本酒類販売社まで) 日本のレストラン、小売店の皆さんがPOMPONを訪問(日酒販ツアー) 皆さん、東京・パリ・モンペリエ(ラングドック地方)と乗り継いで昨夜に到着。 そして、いきなり超自然な牧歌的農家を訪問。 家の周り広がる50ヘクタールの一部23ヘクタールのテロワールを自分の足で歩いてミクロクリマを体感。 日当たり具合いや、風の流れが微妙に違い、そこに住む微生物・酵母が違う。それぞれの区画のミクロクリマを体感できる。 19年は低気温のせいで2週間ほど例年より成長が遅れている。 そして、シンプルな醸造所の中でテースティング。 そして、おばあちゃん、子供達も学校から昼食を抜き出てきて家族全員で歓待してくれた。 そして、すべて自分達の畑で栽培された野菜ラタトゥイユ、葡萄木を焼いた炭で焼いたソーセージ、をご馳走になった。 勿論、畑で採れたフルーツの自家製のデザートなど心温まる昼食をご馳走になった。 同じテーブルを囲んでひと時を共に過ごす。言葉が違っても、気心が通じ合うものです。 実に大切なことなのです。 馬の扱いを習う。 葡萄木を焼いた炭。 奥さんが焼いたトビッキリ美味しい自家製パン。 おばあちゃんが作ってくれたロールケーキ、チョコレートケーキ、庭で採れたサクランボのタルト。 POMPONポンポンとは、馬の頭についている赤いボンボリのこと。

30
Avr

Mihoの試飲会remise2019 レポート part2

やはり、午後になると、会場全体の雰囲気が、にぎやかで、のんびりしてくる。 スピードダウン。 お昼のloicに始まり、ここからは、映画wine callingメンバーが続く。 あれ?かわいい犬についていったら、ここはleonine。 ちょっとすると、stephaneも登場。   続いて、le bout du monde のedouard.   きれいな18年のロゼ。 Casot des mailloles のjordi 18年より17年のほうが落ち着いて、美味しいと感じたので、18年のも、時間が経ったらもっとおいしいんだろうな。   今年、韓国に行ったこともあり、韓国のヨンさんと一緒にいたDavid. Lamidia のdavid とmarcoのもとへ。 僕は、恥ずかしがりやなんだから、そんなにカメラを向けないでくれ。と言われたが、この笑顔をもらいました! 安定のおいしさ。フランスの飲みやすいワインとはまた違う、つまみがなくても、アペロとしては最高で、軽くて飲みやすい。 個人的には、ロゼがいちばん。 最後には、vino cotto のkottも紹介してくれた。 濃厚なエキス。これは、食前酒なんでしょうか・甘い。 また、飲みたい味だった。     続いて、急いで、mylene bru のbrunoのところへ 現在、注文を停止しているPetit domaine のAurelien とMaya ラベルも印象的で、赤は16年と14年があり、飲みやすかった。     Cigales dans la fourmiliere の Julie ! 私は写真で何度もみていたので、すぐにわかった。 初めて会うので、前回、日本が楽しかったとの話をしてくれた。    パリ行き最後の電車に乗るために、会場を出ようとすると、clos Massotte のPierreにばったり。去年の思い出では、どのワインも濃厚だった。 相変わらず、ビーチサンダルを履いていて、笑わせてもらった。 それしか、履物を持っていないのかも。なんて思いながら帰路に出た。

29
Avr

Mihoの試飲会remise2019 レポート part1

エノコネを応援してくださっているみなさま、パリ事務所のMihoと言います。 名前をきいたことがあるな。 写真に載っていた子かな? 食事会で一緒だったな。 メールしたことあるな。 などなど、思い当たることがある方もいることでしょう。     そう、こんな子です。 どうぞ、よろしくお願いします。 今後、世界のどこかでお会いすることがあるかもしれません。 そのときは、ワインを一緒に飲みましょう。 そんな、Mihoが、今年の4月、南仏、アルルでの試飲会に参加してきましたので、 素人レポートをお楽しみください。 南仏の試飲会だから、天気が良い。はずなのに、今年は冬のように寒い週末にあたってしまった。 でも、ここは、屋内なので、問題ない。 入る前から、出会った、GRESSACのDAVID.   お隣さんの、LE TEMPS DES CERISESのAXEL. ミホは、去年もいたよね?そう、よく覚えていてくれました。 そんなこと言われたら、私が忘れるわけにはいきません。何度かメールはしていたものの、顔と名前がようやく一致。 しかも、栓をあけてから時間の経った赤がおいしいこと!どちらも18年のも。 もう、ブドウジュースを飲んでいるよう。    続いて、CLOS FANTINE なんと18年の収穫量は90%減。ということで、ブドウは買い付けたそう。 ここで、私の大好きなMaziereのFabrice登場。 去年飲んだときに、甘すぎず、軽すぎず、リキュールのような、忘れられない味だった。 思わず、すっと喉を通ってしまった。 更に、赤もアルコール度数が強いにもかかわらず、やはりっとした味で、気に入った。 これだけは、飲ませてください。 あとは、飲み込みませんから。   参加者も午前中は大真面目。人も少ないので、どんどんとブースを移動。 まるで、音楽家のような、mouressipeのalain. と、mont de marie のthierry. そうそう、このとこ、2人とも、一生懸命、生牡蠣を食べているところ! ここで、食事を取りに休憩! 知る顔も見当たらないので、適当に座る。 と、ぽつりぽつりと、大物が前に座り始めるじゃないですか! なんか、ここは予約席かなと、思い始めた。 そんなのはありません。 左から 大物おおきなおじいさん Gilles AZZONI Domaine du possibleのloic. Philppe Wies そして、一番左に daniel sageが、きたー!!   しかも、彼は手に自分のボトルを持っている。 チャンス!お昼ご飯とともに、赤をもらってしまった。 雑味がなく、気になるポイントがないと同時に、すべての良さを感じる。 なんだか、口の中がオーケストラのよう。どの味もなくてはならない楽器のよう。 飲み始めて、飲み終わってからも、余韻が強烈。 しかも、とっても優しいお顔をしていて、実際も、同じテーブルの私たちに、どんどんついでくれちゃいました。 私、水のボトルもってきたのに、誰も一滴も飲まない! このお昼ご飯は、それぞれの生産者が、愛情のこもった食事を持ち寄ってくれるのです。 その場で、BBQをしている生産者のも大人気。 それから、焼きたての羊の串焼きをロイックが持ってきてくれた。  カタツムリのトマト煮込み。 それぞれの生産者の愛を感じながら、贅沢なお昼を過ごした。 後半に続く・・・

24
Avr

Marc PENOT・マーク・ペノさん・天から試練のメッセージ

4月の初旬に寒波が北フランスにやって来た。 まだ、精確には判断できないが、ほぼ半分ぐらいは冷害でやられた感じ。 これから、再出発する可能性のある芽もあり、これらに何とか頑張ってもらいたい。 ペノさん、昨年の収穫が良かっただけに、今年もと、張り切っていましたが、残念にもやられました。 でも、天には文句は云えない! 愚痴を云ったところで、何も変わらない。 自分の責任ではなくても、やってくる理不尽なことでも、すべて受け容れて進んでいくしかないのがワイン造り。 悔しいけど、黙ってやるしかない。これで収入が半分。 彼らのことを思うと、些細なことや、多少な理不尽なことにも文句は云えなくなる。人間が鍛えられる。 このメッセージから何かを学んで、明日に向けて再スタートしかない!!