2
Sep

Flying Chef Shigeru NAKAMINATO à Paris ………Chez Repaire de Cartouche-Part2

シェフのロドルフが途中から合流 3本目は、店に12本しかなく、出すのを渋っていたシェフを無理に開けさせたオヴェルノワ。 イヤー、美味しい!! 店の奥で、フランスの懐メロ、ジョルジュ・ブラッサンス曲かけて盛り上がっているグループに合流 Repaire de Cartouche ルペール・ド・カルトゥッシュが、突然Bunon葡呑になった。 シゲルとロドルフがパワー炸裂!! この二人、同じ波動を持っている。 イヤー、素晴らしいファンキーナイトだった。 ありがとうNakaさん。Rodolphe . 今後のナカさんとのイヴェントの話しができたのが嬉しい!!

15
Mai

東京は三鷹のパッションなBistro BIANCARA………….ビストロ・ビアンカーラさんがPARISに

Un passionne de vin nature, Bistro BIANCARA est venu visiter un bistro parisien. イタリアの名前ながらフランスの自然派ワインが揃っているビアンカーラさん。 東京三鷹と云えば、あのオルガンの紺野さんの店もあり、東京屈指の自然派ワインが飲める濃いエリア。 オープンして6年、初めてのフランスツアー。 昨日は、メゾン・ブリュレ、ニコラ・レオ、ジェローム・ソリーニなどを訪問して今日はパリ。 昨夜は一緒にアペロを楽しんだ。 まずは、Clown Bar クラウン・バーへ。いつも満員のパリでも超人気のビストロ。 満席だったけど早い時間ならカウンター付近と外は空いていた。     DOMAINE DE LA BORDE ドメーヌ・ド・ラ・ボルド – どこまでも優しく繊細なミネラル 先ずは、優しくて、繊細で、真っ直ぐなミネラルが伸びてくるJuraのドメーヌ・ド・ラ・ボルドのサバニャンをやった。 造り手のJulien Marechal ジュリアン・マレシャルは一か月前に日本に来たばかり。 人間的にも優しく、じっくり物事を進めていくタイプ。ワインの優しさと確実性が表現されている。 実にソフトで疲れた時、二日酔いでも、全く問題なくスーット体に入っていく絶品。 日本の試飲会では東京、札幌、大人気だった。      JURAと云えばオヴェルノワさんがいる。ジュリアンも尊敬する醸造家。 ジュリアンはその尊敬するオヴェルノワさんと同じ村に醸造所を構えた。 3億年前のトリアス期の土壌がある斜面に葡萄園が広がっている。 柔らかなミネラル感はここに由来する。     

14
Mar

JURA*ジュリアン・マレシャル*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド

JURAの土壌を愛し、その表現にPASSIONを燃やすジュリアン・マレシャルー*Julien Mareschal、ドメーヌ・ド・ラ・ボルド*Domaine de La Borde AU JAPON !!   ジュラ地方で目立つことなく着々と品質の高いワイン造りを心掛けてきたDomaine de La Borde*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド醸造のJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャル ジュリアン・マレシャルが日本にやって来る。 14年間の歳月を積み重ねて、同じ村Pupillinプピラン村に住む、あの尊敬するレジェンドのPierre Overnoy*ピエール・オヴェルノワに近づいてきた。 2003年に醸造所を設立してここPupillin ピュピランの土壌を活かす努力をひたむきに続けてきたジュリアン。 控えめな性格で、表に出ることなくあまり知られていない。 畑は300~500メートルの丘の急斜面に5ヘクタール畑区画が点在している。 7~80歳近くの古木の葡萄を自分の庭のように世話をしているジュリアン。 勿論、ビオ栽培。土壌が生き生きしている。 葡萄栽培で最も大切なのは観察、僅かな変化も見逃さない。 早目の対処が大切。 畑の景色が見渡せる風光明美なところに醸造所がある。 ワイン造りは、完璧に自然な造り。 勿論、手摘みで収穫、それぞれの畑区画が小さく、区画別に発酵をされるので小さいステンレスタンクが多い。 勿論、酵母は自生酵母を使用。醸造中のSO2の添加はしない。 一切、化学物質の混入はない自然な造り。 私はここのCote de foule コート・ド・フールが好きだ。急斜面で育つPloussardプルサール品種。 一億5千年前のトリアス期の粘土土壌が地殻変動で地層の表面にあって葡萄の品質に大きな影響を与えている。 手で収穫したプルサールを手で除梗して、葡萄粒のみを破砕しないでセミ・マセラッション・カルボヌック醸造。 果実味とトリアス土壌のミネラル感のバランスが素晴らしい。 Blanc de Ploussard ブラン・ド・プルサールも面白い。 そんなJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャルが明日日本にやって来る。 こんなワインを飲みに来ませんか? 3月9日は札幌。13:00 札幌試飲会(円山屋) , 夜は愛好家と懇親会予定(円山屋) 10日は福岡、12:00 自然派ワイン試飲会、(モントレイ・ラスール福岡にて)、夜は中州のワインバーで懇親会 11日東京、夜、ビストロ アンクゥ イベント。 12日東京、恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。 13日は東京で逢えます。ホテル・モントレ銀座にて自然派ワイン試飲会   

15
Fév

PIERRE OVERNOY & EMMANUEL HOUILLON

静かな山あいの『熱く賑やかなワイン会』 生産地 :ジュラ・サヴォア地方 生産者名:ピエール・オヴェルノワ&エマニュエル・ユイヨン 栽培面積:5.5ha 設  立:1968年 輸入元 :野村ユニソン株式会社 CPV5分類:自然派 フィリップ・パカレが日本に来た時に「最高のもてなしを受けた」と喜んだワイン、「ピエール・オヴェルノワ」のヴァン・ジョーヌ。 いつだったか、ワイナリー達と盛り上がった時の締めくくりがやっぱりこのヴァン・ジョーヌだった。 そのワインを口に運んだ時だけは、みんな無言。瞑想の世界にいざなってくれたような静けさを感じた。 8月16日、この『特別なワイン』を造る生産者「ピエール・オヴェルノワ&エマニュエル・ユイヨン」達に会いにジュラ地方に行ってきました。 (写真はアルボワを臨む景色と、色付き始めたプルサール) ジュラ地方とは、ブルゴーニュワインの中心地ボーヌから、車で東へ約1時間のところにある「アルボワ」という街を中心にしたワイン産地。 この地方独特のワインは、シェリー作りと同じ酵母の働きによってできる「ヴァン・ジョーヌ」。6年以上木樽で熟成させる“面倒な”ワインのため、生産量が少ない。 中でもピエールのヴァン・ジョーヌは、パリのワインショップでさえ入手することが困難な『極めてレア』なワインで、ご存じない方がいるのも当然かも。 蔵に訪問してもそれを開けてくれるとは決まっていない。以前訪問した時に、ピエールから「ワインの熟成状態、そして気候(冬がやはりいいらしい)、その日の気圧などによって、ワインが『開けていいよ』」と言う日があるのだと聞いた。 (もったいぶって飲ましてくれないのかも、という見方もあるだろう。でも彼に会えばそうでないことが分かる。そんな波動を感じる素晴らしい人だ) さー、蔵に到着。 そしたらなぜかバラタンのパトロン、フィリップ・ピノトーがいるではないか。それにボジョレーの自然派5人に挙げられるジャン・フォアイヤールも。どちらも奥さんを伴っている。フィリップ・ピノトー達は夏のヴァカンスでニースに行く途中に立ち寄ったとのこと。 いやー、賑やかな試飲になりそうな予感・・・ (写真左;左からフォアイヤール氏、ピエール氏、バラタンのカナレさん) (写真右;最左がバラタンのフィリップ・ピノトー氏、最右がエマニュエル氏) 彼らよりも遅れて飲み始めた私達に赤ワインのグラスが。 ブラインドで試飲が始まった。 透明なエッジの淡いレンガ色。グラスの底に澱がくっきりと固体化していくつもゆれている。そのコントラストからするとビン熟が長い証拠。 香りは、ピュアで豊かな果実味が残っている。白コショウの優しくスパイシーな、新鮮なキノコの魅力的なブーケが馥郁と香る。この微妙な風味が立ち上るのは、蔵で静かに眠っていたボトルだからこそ。 しばらく香りだけをかいで楽しむ。 「なんだと思う?」とピエール。 分かりっこないが、感じたことを何とかまとめて、 「うーん、飲んだことが無い古いヴィンテージ。甘い果実香が残っているから、90年代前半の上等な作柄かな。」 それは「プルサール1990年」だった。 17年の熟成を経たワイン。バランスの良さと繊細さから、プルサールのポテンシャルの高さを体験。 優れたコンディションで熟成すれば、うっとりするワインになることを示す感動の一本だった。 その後「シャルドネの2006年、2003年」など何本か飲んでいくうちに、雰囲気が段々と賑やかになっていく。 そして「サヴァニャン2000年」がブラスに注がれた時のこと。 エクセレント、マニフィック!!!  これがサヴァニャンの良さだ! バラタンのフィリップ・ピノトーが興奮! 人間って、心の底にある本気の部分に触れた時って力が入るんですね。 パリで人気No.1のワインビストロ、「バラタン」のフィリップ・ピノトーが『サヴァニャン2000』を飲んで一気に盛り上がった。 「サヴァニャンの素晴らしさが発揮された最高のワイン」というのだ。 「マニフィック、マニフィック」 普段、店では品のあるシャツを着こなしたニヒルなヒゲおやじなのに、興奮して力がこもったところを始めてみた。 あの様子なら、きっと近いうちに店に入荷するんだろうな・・・ このワインは、約6年半、木樽で補液しながら熟成させ、今年6月にビン詰めしたという。 生アーモンドやナッツのニュアンス。筋肉質で濃厚、ギューと密度もあるから、特有の酸味がまったりと溶け込んでいる。 なるほど、これが飲み頃というやつか。とても興味深いボトルだった。 私がアルボワにある名店「ジャン・ポール・ジュネ」の一品、「ブレス鶏とモリーユのヴァン・ジョーヌソース」とこの「サヴァニャン2000」がピッタリだというと、 バラタンの奥さん、カレナが唇に親指と人差し指を付けてピョコンと開く “絶品” のポーズをしてくれた。 そんな折、白い料理人の服を着た人が一人、大小の袋を下げてやってきた。茶色い袋はアルボアの有名チョコレート、イルシンガーでは? 襟のところがトリコロール、フランス国旗みたいなデザイン??? もしかして、、、 そう、1996年にMOFを取得したエドワー・イルシンガー本人だった。 (MOF=フランス政府が料理や製菓などの伝統的技術を要する分野で与える最高の賞、最優秀技術者賞のこと。) 大きな袋から差し入れのケーキを取り出して切り分け始めた。そして、「ワインを一通り飲んでからどうぞ」と穏やかに添える。 そしてまたまた来客が。 ニューヨークでネゴシアンをしているジョー夫妻。(「7年前からワインを買っているが、ヴァン・ジョーヌはまだ売ってくれない」とこぼしていた) 続けて、ボーヌから注文したワインを取りに来たレストラン、「カーヴ・マドレーヌ」のロロと日本人の奥さんリカさん。(ボーヌの真ん中の広場に近いところに店があるとのこと、今度行ってみます。) ロロは料理とワインの話になると機関銃のようにしゃべっていた。熱い彼の料理を食べてみたい・・・ いやー美味しいところには人が集まるんですね。 輪をかけて賑やかになったころ、やっとチーズが出てきた。 隣村のポリニーにある超有名店「エッサンシア」のコンテ。ところどころにシャリッと結晶ができて熟成感があり、食べごろでとても美味しい。 サヴァニャンとコンテ、最高の組み合わせを堪能。 コンテと同時にピエール手作りの「パン・ド・カンパーニュ」も。 1週間前のだけど、硬くなくて美味しい。酸っぱくないのは酵母の具合らしい。ワインだけじゃなくて、パンの酵母まで知り尽くしているとは流石。 ジャーン、ついに出た! ヴァン・ジョーヌ エマニュエルが地下カーヴから大事そうにワインを持ってきた。 どっしりした「クラヴラン」型ボトル、そして黄色いロウ付け。 さすがにこれだけ人が集まるとヴァン・ジョーヌを開けてくれました。 後でピエールが「今日は暑くないからヴァン・ジョーヌを開けても大丈夫。それにフランスと日本を結びつける日だし」と説明してくれた。 冷夏でよかった、ラッキー! やはり年号を伏せて飲む。 グラスに注いだ最初の香りはまだ若い。 89や90年よりフレッシュ。でも黄金に輝き、液体はトロット粘性が強い。 エマニュエルが「酸が強かった年」と付け加える。 90年代、80年代のヴィンテージを何人かが予想した結果は 「1987年のヴァン・ジョーヌ」。 20年の熟成! まだまだ熟成しそうな感じがする。 ここのヴァン・ジョーヌを飲むたびに、他の人が作るのより“シェリー香”が繊細で上品だと感じる。 それを尋ねると「産膜酵母をワインに植えつける方法が増えてきたからかも」とエマニュエル。 こんな時にテクニックの話が出ると「おみごと、伝統派に1本」と点をあげて評価したくなる。 ワッ、もう一本あった ワインはヴァン・ジョーヌでもう終わりかと思ったのに、また出てきた。 最後に出たのが「サヴァニャン1986」 これは樽熟成中に目減りした分を補液して造った「普通の造り」のワイン。 ジュラ地方では難しかった年だが、ピエールは白も赤も驚くほど素晴らしいワインになった。 多くの造り手が飲みたいといって、ここにワインを買いにきたそうだ。 香りを楽しんでいるだけで幸せな液体。健全で衰えをみせない果実味。強い味なのに体にスッーと染みる感覚。 森の中に入り、苔むしてほんのり湿り気を帯びた澄んだ空気を体に吸い込んだように落ち着く。 熟成ワインの面白さと、同時に、早く熟成させる良い方法はないか真剣に考えさらせる興味深い一本だった。 ●おわりに ワインに限らずどの世界でも、それぞれのジャンルで批評し先達として消費者に影響をもたらす人は、妙に入り、細に入り、微妙なところにこだわります。 例えば、一見地味ないぶし銀の焼き物を手に取って「この微妙な色合いがなかなか出ない・・・」とうなずく様に。 そんなワインのプロをうならせる「本物の中の本物」的ワインを挙げるとすれば、「ピエール・オヴェルノワ」は例外なくそのリストに上るはず。 なぜなら今まで、多くのワイン生産者と話した時、話の流れでこの名前を取り上げても、誰一人としてワインを否定したりせず、みんなが褒め称え「全員一致」という印象があったから。 「個人・個性」を大事にするフランスは議論好きだから、ついつい「でも・・・」というのが後に付いて違う意見が出てくるのに、ピエールに関しては今までそれがなかった。 その理由は、創立者、ピエールが長年造ってきたワインの品質と、温厚な人柄のせいだろう。 この日こうして大勢が集まったように、 「人を惹きつける」 のがその証明といえる。 自然派でも熟成しうる・・・ ★プルサール1990 ★ヴァン・ジョーヌ1987 ★サヴァニャン1986  今回飲んだワインは全て亜硫酸を一切使わずに醸造・熟成したものばかり。 20年熟成のヴィンテージワインを飲んで  「自然派ワインでも熟成する」  という確信を改めて得た。 70歳を超えるピエールの後を、長年蔵で働いてきたエマニュエル・ユイヨンが2001年に引き継いだ。 ラベルに二人の名前が入ったこのワインが、多くの人に新しい出会いと感動を与えてくれることを願っている。 この記事は2007-8-28にNishiさんによって投稿されたものです。